困り顔ジェズスとドヤ顔ケビン PL 第14節 vs Newcastle united (アウェイ)
引用:Mancity公式Twitter
こんにちは。
tadashiです。
年末も近づきプレミアリーグにとって過酷な冬がやってきます。
年末の休みもなく、勝ち点のために命を削りながら戦わなければなりません。この中にCLとカップ戦が入ってくるなんて信じられない。
今日の試合はNewcastle。昨シーズン負けている相手です。気を引き締めて確実に勝ち点3を取らないといけません。
この試合武藤はベンチ外でした。
[フォーメーション]
◻️Mancity
4-3-3
(アプリ変えました。)
今日はアンカーにGundogan。右サイドにはMahrezが入ります。怪我をしたAgueroは、マンチェスターダービーも欠場が濃厚のようで、Jesusに期待がかかります。
◻️Newcastle united
3-4-3
ほぼ5-2-3だったような気もしますが。
鍵を握るのは協力な3トップとバランスを取る中盤のシェルビーです。
[結果]
Newcastle : Mancity
2-2
21分 スターリング(Mancity)
25分 ウィレムス(Newcastle)
82分 デ・ブライネ(Mancity)
87分 シェルビー(Newcastle)
痛すぎるドロー。
リバプールが負けそうにないので、これは勝ち点0と言ってもいい引き分けです。
[今日のポイント]
◻️ニューカッスルの狙いにはまる前半
◻️勝ちきれない後半
◻️De BruyneとFoden
◻️ニューカッスルの狙いにはまる前半
前半開始
Mancityは、WalkerをGundoganの横に置いて2-2でビルドアップ。MahrezとMendyで幅を取るようにしています。
Mendyをビルドアップに組み込まず、サイドに張らせるのは有効だと思いましたが、6分、46分などに見られたMendyのクロスは相変わらず安定せず、得点の可能性を感じないものでした。
一方で、ニューカッスルは541で守ります。
サンマクシマンとアルミロンが一列下がり、ジョエリントリンが前に残る形。ジョエリントリンはニューカッスルの守備のスタート地点ではなく、カウンター時の起点として前線に残ります。
ニューカッスルの狙いは、幅を取ったMahrezとMendyからの斜めのパスを奪い取ることです。
Mancityのビルドアップにはニューカッスルはそれほどアクションを起こしません。
ジョエリントリンが一人のこっていますが、なにかタスクを与えられてるようには見えず、簡単にアンカーとWalkerにボールがわたります。
その二人にボールが渡ったら、ニューカッスルは中央を固め、サイドにボールを出させます。
MendyやMahrezにパスが通るとアルミロンやサンマクシマンがしっかりとプレッシャーをかけます。ハーフスペースを閉じ、パスコースを限定し、斜めに通そうとしてきたボールをカット。そのままジョエリントリンに繋ぎます。
前半、ニューカッスルは何度かボールを奪い前線に送りました。しかし、ジョエリントンがまったく競り合いに勝てず、なかなかボールをキープできませんでした。
Mancityは右サイドの攻撃が不発。理由は以下。
○De Bruyneが前向きでボールを持てない。○Mahrezが味方を意識したボールキープができない。
○Walkerは被カウンター及びビルドアップ要因としてオーバーラップしない。
そうなるとD.silvaのいる左サイドから崩していくしかありません。
今日のD.silvaも相変わらず素晴らしく、ハーフスペースでボールを受けるタイミング、その後のセカンドボールの回収につながるポジション、ほんの1mのエリアでの技術、イマジネーション。
これらによりMendyまでパスは通りますが、彼のクロスは意図の見えない中途半端な高さのクロス。Mancity攻撃陣が最も不得意とするエアバトルになります。
21分の先制点は、最終的にはSterlingとD.silvaの個人技からのものでした。
Sterlingの外からペナ内に入り込む動きをD.silvaは感じとってヒールで後ろに流したプレーでした。
しかし、すぐに失点します。ニューカッスルの右サイドのアルミロンが左に流れ、マークが曖昧に。両CBが中央の位置から離れ、Gundoganがケアしているところにウィレムスが入り込み、フリーでシュートを撃たれました。
解説が、「ニューカッスルは前線3人だけでなく他の選手の押し上げも必要」と言っていたけど、この同点弾は中盤の選手が絡んでMancityを崩しました。
◻️勝ちきれない後半
1-1で折り返したMancity。攻撃の狙いは変わっていませんでしたが、Mancityらしさが少しずつ見えていました。
彼らは常に点線枠内を狙いたい。D.silvaや
De Bruyneはハーフスペースでボールを受けたあと味方と協力してこのエリアに侵入を試みます。
今日の試合は、D.silvaが右寄りに流れたときはDe BruyneやMahrezと狙うべきペナルティエリアのわきに進出することができていました。(50分のシーン)
48分、54分と見られたのがペナルティエリアの前で左右に揺さぶり、相手の陣形が整う前にフィニッシュという形。
例えば、右サイドでMahrezにボールが渡るとDe Bruyne、D.silva、Jesus、Walker、Gundoganが絡み、ダイレクトプレーで逆サイドに展開。空いているMendy、Sterlingに繋いで、なんとかシュートまでいくパターンが多く見られました。
中央がしっかり固められているので中央は突破できない。左右への揺さぶりから素早くフィニッシュというのが狙いです。
前半の35分にも見られたサンマクシマンの突破。52分にも単独突破されています。Fernandinhoのイエローカードを代償に止めることはできました。また、58分にもMendyがアルミロンに一対一で負けています。
デュエルの勝敗もニューカッスルに負けています。
今日はWalkerも前にあげずに、ニューカッスルの危険な3人を押さえつつ、攻撃をしていくための布陣のように感じましたが、このように突破を許してしまうと前提が成り立たなくなるので非常に危険だと思いました。
60分にはSterlingが中央に仕掛けます。密集の中に強引に仕掛けにいく状況はチームとして良くないように思えます。Sterlingの望む位置に選手がおらず、後ろ向きのパスコースしかないために単独で仕掛けることになるのです。
68分にJesusが決定機をはずしたあと、Mahrez、D.silvaをB.silva、Fodenに交代。
効果てにプレーできていないMahrezを変えて、活性化を図り、フレッシュなFodenを投入し、D.silvaと同じタスクを与えます。
Fodenは積極的にボールに絡みシュートも打てていました。パスの流れも止まらず非常に良かったです。まだ10代とは…
嫌な空気が流れる後半残り10分。この男がやってくれました。
我らがケビンの目の覚めるようなミドルシュート!!!
📽| WHAT A GOAL FROM KEVIN DE BRUYNE!
— City Chief (@City_Chief) 2019年11月30日
[@btsportfootball]
pic.twitter.com/cvndmmV6on
胸トラップからのこのシュート。トラップの位置もシュートを考えたプレー。さらにあれだけ足を振りながらバーを越えない正確さ、パワー。言うことないこのプレーはまさに今日の勝利を呼びこむ一点になる!と思っていました。
87分
デザインされたコーナーキックからシェルビーのスーパーミドル。動画がなくて申し訳ないですが、ぜひハイライトなどでチェックしてください。
ほんの数分まで勝てると思っていたシティファンの気持ちを打ち砕くゴラッソでした。
◻️勝ちきれない理由
今シーズンのMancityは、勝ちきれない印象がとても強い。接戦で、最終的にアディショナルタイムに逆転するリバプールと違って、失点をしたり、決めきれずにドローという展開が目立ちます。
ここにMancityの弱点が見えると個人的には思ってます。
ポゼッションのチームの難しいところで、時間がないときの速効、飛び道具がないのです。
Mahrezのカットインや、Sterlingのスピードがあると言えばあるんですが、リバプールに比べると見劣りし、結果的に勝ち点を落とすこともあります。
CLで勝てない原因のひとつもこれ。
ある程度の戦術がデザインされて、パターン化された攻撃は、試合を通じて相手をはめこむには十分ではありますが、「なにかが起きそう」な展開にはどうしてもなりません。
ロングボールを放り込み、なんとか一点をもぎ取ることは今のMancityには難しい課題なような気がします。
冬の移籍でどのような動きをするかわかりませんが、CLで優勝を目指すのであればその部分は絶対に避けて通れないかなと思います。
Pepがバルサでビッグイヤーを掲げていますが、バルサには明確なフィロソフィがあって、育成年代からこのバルサフィロソフィを学んだ選手たちだったからこその結果なのだろうと思います。
今のMancityは生え抜きというよりはマーケットで獲得した優秀な選手。いくら優秀とはいえ戦術を浸透させるのにどれだけ時間がかかるか。
そのためにも飛び道具的なプレイヤーが必要だと思いますが、この私の戯れ言はCLが終わったときに愚問だったと言えればいいなと思います。
これから連戦です。週末にはマンチェスターダービーもあります。年末年始に向けてひとつも落とせない。
応援する方も力が入りますし、これだけのハイペースだと体がもちません。
怪我人が早く戻ってくることも祈りつつ、De Bruyneが怪我しないことを祈りつつ、応援していきたい。
それでは!