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ウインターブレイクの暇潰し ~Mancityをデータで見てみよう~


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こんにちは。

tadashiです。

 

今日はこのウインターブレイク中に第25節までのMancityをデータで振り返って見ようと思います。

どこからでも読んで問題ないので目次を選択してみてください。

 

目次

 

 

◻️CLから追放!?

まずはこのニュースから。

※公式HPより

 

Mancityが2年間CLから追放される!?というニュースがこの週末飛び込んできました。

過去のシーズンで、FFP(ファイナンシャルフェアプレー規則)のブレークイーブンルールに抵触していたというリークがされたようです。

 

ブレークイーブンルールとは、「収入以上の支出がないように健全な経営をしなさいよ」というものだと認識してます。

※私も詳しくないので、あまり言わないようにします。Twitterでもインターネットでもたくさん情報が転がっておりますので、調べてみてください。

 

難しいことは書く気もありません。

重要なことは「2年間CLに出られない」かもしれないということです。

 

このチームでCLを優勝したい。

と言ったPepの心中は。

 

2年間というのは20/21シーズンと21/22シーズンです。CLに出たい選手にとってこの2年間は絶望的です。スポーツ選手は活躍の期間が短いですからヨーロッパの大会に2年出られないとなれば移籍する選手も出るでしょう。

 

また、プレミアリーグからの追放も可能性としてはあるようで、これもまたファンにとっては気になることでしょう。名解説者ベン・メイブリーさんが、プレミアといわゆる2部(EFL)は異なるため、「EFLの新規参入者は4部から」なんて話も。

数年前のユベントスパルマを思い出します。

 

ネットでもさまざまな憶測や希望が語られています。

4部に行ってもファンをやめない!と素晴らしいことを言っている人もいますが、この事実が本当なら悪いことをして強くなったわけで、離れる人ももちろんいると思います。現地の人たちはどう思ってるのか気になるところです。

 

自分はどうだろう、と。まず試合見る手段なくなりますからね。主力が抜けたとしたら若手にチャンスはあるだろうし、クラブの歴史で考えたらこの10年間が強すぎたとも考えられるので、もし、規則への違反が確実なら、このひとつのサイクルは終焉を迎えて、クラブとしてやり直すというのもいいかもしれないと思ってもいないことを書いてみます。

 

 

 

 

 

◻️現在の順位と結果

現在の順位:2位

16勝3分6敗

65得点29失点

 

DFラインが怪我で軒並み揃わなかった中でも2位。今年はリバプールが強すぎます。

65得点はリーグ1位だし、29失点はリバプール、レスターについでユナイテッドと同じ3位です。

 

結果だけを見ればそこまで悪くなかったと言えるでしょう。

 

◻️Sterlingはいつから点が取れてない!?

2018/19シーズン。スコアラーとしての才能が開花し、Agueroとならびシティの攻撃に欠かせない選手となったSterling。

 

そんなSterlingですが、最近ゴールネットを揺らす姿を全然見てないな、と思って25節までの試合を1試合ずつカウントしました。

 

結果は…

 

現在、プレミアリーグ6試合連続ノーゴールです。20節のシェフィールド戦から点が取れていません。

これは大変な事態ですね。プレミア開幕直後はゴールを量産し、多方面から評価をあげたSterling。これがまさかここまで失速するとは…。

 

要因はなんでしょう。

Pepは点がなかなか取れなくなったこのイングランド代表ストライカーをワイドに幅を取ることから、中央でAgueroに並ぶような戦術に変更しています。

Mendyが復帰したこともありますが、あまり見慣れないZinchenkoの幅取りをやらせてまで、なるべくゴールに近い位置でSterlingをプレーさせていました。

(その試合は左サイドの突破の数が著しく減少し、質的に負けてましたが)

これまでのSterlingは大外レーンから斜めに走り込んだり、カットインをすることでゴールを決めてきました。元々中にポジションを取ることが得点に直結しないのかもしれません。

 

もうひとつは、右サイドの攻撃の活性化です。

今シーズンは主にSterlingが左WG、MahrezかB.silvaか右WGを担当。IHのDe Bruyneや右SBのWalkerやCanceloと非常に流動的な攻撃を仕掛けています。これまでは右でボールを持って左で仕留める形だったのが両サイドから、ときには中央から攻められるようになったことでSterlingへのチャンスボールも減ったのだろうと思います。

Mahrezの成長ももしかしたら要因かもしれません。(プレミアリーグは残り13試合ありますが、Mahrezはここまで7得点、7アシスト。ゴールでは昨シーズンの記録とこの段階で並んでいるし、アシストは昨シーズンをすでに上回っています。)

現にSterlingの無得点に関わらずゴールはしっかり取っています。無得点試合がカップ含め2試合連続ということもありましたが、少なくともリーグではコンスタントに得点しているチームです。

 

ぐたぐたと書いてますが、昨シーズンと比較するとSterlingの得点ペースは非常に良いです。

昨シーズンは34試合で17ゴールですが、今シーズンは23試合で11ゴールです。このペースでいけば、昨シーズンと同等もしくはそれを上回ることすら可能です。

残りの試合も期待をしていきましょう!

 

 

◻️De BruyneのMOMと勝利の関係

この数ヵ月試合をするたびにDe BruyneがMOM(マンオブザマッチ)になっていたイメージがありました。彼がMOMになった試合はどれぐらいの勝率で、逆にあまり活躍できなかった試合はどれぐらいの勝率なのだろう、と思い、今シーズンの25節までの試合を1試合ずつ振り返り、MOMの試合をカウントしました。

 

結果は…

 

De BruyneがMOMを取った試合はたったの5試合でした。

 

5試合に1回MOMなので、すごいことですが勝利との相関を出すにはサンプル数が少なすぎました。

毎回MOMだと思っていたのは、カップ戦など試合数が多いから錯覚しました。

ちなみにMOM5回の結果は3勝2分でした。

 

データからDe Bruyneの重要性をアピールしようと思いましたが失敗しました。

 

では、MOMだけでなく、アシストやゴールまで幅を広げてみるとどうでしょう。

De Bruyneは25節のうち23試合に先発15試合でゴールに関与。そのうち12勝2分1敗。圧倒的な勝率です。

一方で、ゴールに関与していないときは5敗しています。さらにスタメンで出ていない2試合はどちらも敗戦。

 

これは思った以上にDe BruyneのMancityへの影響は大きいようですね。

 

現在、彼は24試合で7ゴール、15アシスト。シーズン20アシストを間違いなく越えるでしょう。

特筆すべきは、持続性です。昨シーズンこそ怪我で満足のいくプレーはできませんでしたが、

16/17シーズン 36試合6ゴール18アシスト

17/18シーズン 37試合8ゴール16アシスト

ですからね。

 

これから数年間期待できる選手です。

そして今、私が1番好きな選手です。がんばってほしい!

 

 

◻️左SBはだれが良かった?

今シーズンのMancityには、左SBでスタメンを勝ち取ったZinchenko、怪我から復帰したMendy、レンタルから復帰したAngelinoの3人が左SBの候補として上がっていました。ターンオーバーもあったと思いますが、今のMancityにはだれが左SBとして選ばれているか気になり、25節までの試合を1試合ずつカウントしました。

 

結果は…

 

Mendy  11回

Zinchenko  9回

Angelino 4回

となりました。

 

Zinchenkoの怪我も影響していたとは思いますが、Mendyがファーストチョイス。しかし、Mendyも怪我がちなので、Zinchenkoが復帰したり、Angelinoで補ったりしていました。

AngelinoはPepサッカーを理解するのに苦慮していたようで、この冬レンタルでライプツィヒに行ってしまいました。

 

個人的にはMendyとAngelinoで左SBを担当し、Zinchenkoを本来の攻撃的ポジションで起用してほしいなと思っているところです。

今シーズンはカップ戦などでIHのZinchenkoを見ることができましたが、思うようなプレーが見れなかったのかなと思います。

バルサのセルジロベルトにも言えることですが、戦術への理解力も高く、柔軟に起用に複数ポジションをこなせる選手は、シーズンを通して、本来プレーしたいところでの起用がなくなってしまいます。試合に出られることが重要なのかもしれませんが、本人としてはなかなか歯がゆい思いをしてるとプレーを見てて思ったりします。

 

直近のトッテナム戦。

左のワイドにポジションを取ったZinchenkoは、相手の危険なエリアを攻めることができませんでした。

 

詳しくはこちらを参照↓


中央に寄せて外側に届けて最後は中央 ~足りないピース~ PL第24節 vs Tottenham Hotspur ()アウェイ - tadashicityのブログ

 

出場回数だけでなく、3人のスタッツを比較しましょう。(試合数は途中出場も含む)

 

・Mendy

11試合2アシスト

タックル回数9回 成功率75%

パス成功率 87%

インターセプト13回

 

・Zinchenko

11試合0アシスト

タックル回数16回 64%

パス成功率91%

インターセプト11回

 

・Angelino

6試合0アシスト

タックル回数2回 40%

パス成功率84%

インターセプト9回

 

スタッツだけ見るとMendyですかね…?

左SB早く固定してほしい。

 

 

◻️ウルヴズとは相性が悪い?

今シーズン、ダブルを達成された相手ウルヴズことウォルバーハンプトン

2010年からこの10年間で、プレシーズンマッチを除くと10試合しており、成績は5勝2分3敗。

しかし、

直近の5試合を見ると、1勝2分2敗で負け越してます。

ウルヴズとの試合はデュエルの勝率がともに負けていました。フィジカルやインテンシティで押してくるウルヴズは相性が悪いと言えるでしょう。

 

 

◻️途中出場が多いのは?

試合数の多いプレミア。

途中交代で流れを変えたり、チーム力を変えずに主力を温存したりするためには、交代選手の活躍も不可欠です。

そんななかMancityでもっとも途中出場しているのは、19歳Fodenの10試合

毎年出場数を増やしていくイングランドの若手は偉大な先輩方の背中を追ってどんどんと成長しています。

今シーズンは、交代選手と同じ役割で投入されることも多く、複数の役割を理解して途中交代でこなすのはやっぱり才能ですね。

 

ちなみに2番目に多いのはJesusで9試合。3番目がGundogan、Mahrez、B.silvaの7試合でした。

 

 

◻️変わった記録

これで終わりです。

一気にいきます。

 

本来のポジションではないポジションでの出場がもっとも多いのはFernandinho。彼はアンカーの選手でありながら今シーズンはCBでの出場がほとんどです。(20試合出場)

Fernandinhoの負担軽減、後継者のためにRodriを獲得したのに彼にはなかなか休みが訪れません。

ちなみにWalkerはGKでの出場がありました。

 

もっとも困り顔を見せたのは

もちろんJesusです。出場したすべての試合で困り顔を見せているので、21試合という群を抜いた記録を持っています。

 

もっともイエローカードをもらってるのは

Gundoganの7枚です。

それだけ危険を察知して相手へプレスをかけている証拠でもあります。

 

◻️まとめ

今シーズンのプレミアはリバプールでほぼ決まりでしょう。諦めてるわけではないですが、目の前の試合を勝っていくしかありません。

 

今シーズンは特に戦術のバリエーションも増え、3バックを採用した試合もありました。


スコアラーの問題と左利きCBの復帰 PL 第24節 vs Sheffield United (アウェイ) - tadashicityのブログ

 

そしてCLはこれからベスト16レアル戦もあります。

今年こそ悲願のCL優勝へ!ベスト8の壁を!

そのためにもSterlingの得点、左SBの成長、De Bruyneのさらなる活躍が必要です。

 

水曜日には中止となったウェストハム戦。この先も過密日程は続きます。

怪我人も返ってきて本来のMancityが見られると信じています。不安なニュースもあるけれど、一丸となって日本からエールを送りたいと思います。

 

※最後に、今回のデータ収集にあたっては、FotMobというアプリを活用しています。さまざまな国のリーグが見られるので重宝しております。Jリーグも見られます。

 

それでは!