ManCityを追うものは一兎を得ず

ManCityを追うものは一兎を得ず

サッカーとマンチェスターシティ

データからMancityを見てみよう ~データ数は約500!?~

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こんにちは。

tadashiです。

 

前回の記事では、プレミアリーグの再開を前に、愛するクラブマンチェスターシティ(以下、シティ)のスタメン予想を行いました。

 

 

tadashicity.hatenadiary.jp

 

 

今日は、来週に迫ったプレミアリーグの再開を前に、今シーズンこれまでのシティのプレーからシティの傾向を読みとろうとデータ収集を始めました。

 

そう。

 

1人で。

 

シティの試合今シーズン全て見てます。プレミアとCL。

そこから感覚的に以下のような傾向が見られると思って作業に取り掛かりました。

 

■サイドからの失点が多い。

 (5トップのように前線に人が配置されるため、サイドが手薄になっている。)

■引いて守ってカウンターのチームに弱い。

 (5バック、3バックのチームに苦戦している。)

 

さて、私の予想はいかに!?

興味がある方は読み進めてください。

(がんばったので、読んでください、お願いします!!)

 

※1つの項目が長いので、目次から読みたいところだけ読んでください。読みたいところがなければそっとブラウザを閉じてください。基本的に結果と結論だけ読めば今回の伝えたい内容は事足ります。

 

目次

 

 

 

0.サッカーとは

では、まず、簡単に「サッカーとは」という部分をおさらいします。

 

サッカーとは「1つのボールを相手のゴールにより多く入れたチームの勝ち」というゲームです。

※私個人の解釈です。

 

本当にこれだけだと思います。パスをいくら回しても、シュートを打っても、点が入らなければ勝てない。

 

 しかし、たったこれだけのために、人が、街が、国が熱狂し、歴史が作られ、子供たちの未来の希望となりました。

 これだけのためにたくさんの人や思いが集まり、これだけでは、色々なものが足りないし、お金も稼げないし、選手も守れないから、人々が熱狂するためのたくさんの仕掛けを施しました。

次々とルールを決めていったんですね。選手交代や、オフサイドもその一つです。

 

 サッカーゲームで勝利するためには、相手よりも多くゴールを決めなければいけません。それを阻止するためにディフェンスが生まれ、そのディフェンスとオフェンスのせめぎ合いが戦術を生みました。

 

 

ところで、サッカーに関する私の持論があります。

 

 

個に勝る戦術はない

 

 

圧倒的な個に打ち勝つために戦術が存在する。

スポーツの戦術というのは、圧倒的な個に勝つための終わらない挑戦だと思っています。

 

 

 ジダン監督率いるレアルマドリードが15-16シーズンからヨーロッパの一番のクラブを決めるチャンピオンズリーグを3連覇しました。

 人心掌握に長けたジダンが選手たちのメンタルをコントロールしながら、ピッチで自由にプレーをさせるあのやり方は、衝撃と共にこれが最も「強い」チームだと思った記憶があります。

 

そう言いながらも、プレミアリーグでぐんぐん価値を高めているシティに心掴まれているのは、自分のサッカーに対するアプローチ、実績が関係してくるかと思います。

個だけで勝負するのではなく、戦術でのし上がっていく姿。

身体能力がなく、頭で考えながらSBとしてプレーしていた自分にはぴたっとはまったんですね。

 

 

マンチェスターシティが好きになり、その戦い方が好きになり、

そんなこのチームの1年間を色んな角度で見てみたいと思ったのが、この作業の始まりでした。

 

それではこれ以降本題に入っていきます。

 

1.背景と目的

1.1 背景

ヨーロッパの戦術の進化のスピードはすさまじい。我々が寝て起きている間にあっという間にゴールへのアプローチは異なる展開を見せることがある。

自分自身、サッカーにおける戦術に興味を持ったのはつい最近だ。そこから書籍でさかのぼればさかのぼるほど、ヨーロッパと日本の進化のスピードは圧倒的な差が出ていることがわかりました。私自身、どこかのサッカーチームでコーチをやってるわけでもなく、ただ社会人サッカーチームに所属しているだけの素人であるが、生きている間に日本がW杯でベスト4以上に到達するのを見たいと密かに思っています。そのためには、戦術を理解し、広まるということが、ピラミッドの底辺で頻繁に行われるべきだと考えている。つまり、底上げだ。

 

 今回は、そんな自分のインプットとアウトプットの一つの中間地点として、シティに対する自分の視点をまとめようと思いました。

 非常にまとまりのない文章ですが、厳しい目と温かい心で最後まで読んでいただけると嬉しい限りです。

 

1.2 目的

 シティはプレミアリーグで2連覇中。今シーズンもプレミアで2位につけていて、成績だけ見ると申し分ないように思えます。

 しかし、首位のリバプールとは20以上の勝ち点差をつけられ、ペップの経歴で初めてシーズン7敗を記録してしまいました。DFラインが軒並み故障で、選手選びに悩まされ、3シーズン目として研究されている部分もあり、ここ2シーズンほどの強さを発揮できていないシーズンでもありました。

 試合を見ている中では、過去2シーズンと異なり、ハーフスペースをケアされ、IHのチャンネルラン(SBとCBの間を走る)にも対応されるという散々な目に。得点はリーグでトップですが、下位チームに量産したイメージも強く、ここぞというときの得点が少ないように思えました。長くボールを持ちながら、仕掛ける手前のパスをカットされ運ばれる場面も多かったように感じます。

 

 これはあくまで試合を見た感想です。

 実際に多くのデータを見てみるとシティはどのような戦い方をして、どのように負けたのか、どのような弱点が見えたのか、それがデータで現れるのか調べるのが目的です。

 あとは、普段試合を見て感じていることとデータはどれだけ異なるのかにも興味があったのです。

 

2.データの収集

2.1 活用メディア

試合を見ながらノートにメモは書いてますが、すべてのことを逐一書きとめているわけではありません。過去の試合も含めて細かい情報を得るためには、そういった情報がまとまっているメディアを使うことが効率的であると思いました。

では、今回用いたメディアをご紹介します。

 

① DAZN

みなさまご存知のスポーツ視聴アプリ。

フルマッチを観戦するのに使っています。

 

② youtube

マンチェスターシティ公式チャンネルからハイライトを見るのに使っています。

 

③ FotMob

世界中のサッカーの試合の情報が得られる統計アプリです。

ヨーロッパの主要リーグだけでなく、それ以外のリーグの情報もしっかりと入っています。

その試合のスタメン、直近の戦績、スタッツだけでなく、その試合のライブでのテキスト情報、関連するニュースも読むことができます。

(英語なので、読む力ぐらいはつくかもしれません)

 

④ tadashicityの過去レビュー

これまで自分で書いたレビューは、試合の状況を見るのに役立ちました。ただ、結果だけ見るならFotMobで事足りますので、自分のレビューを見た理由は、そのときに自分がシティの攻撃や守備をどう感じたのかを確認しました。

(案の定ダブルをくらったウルヴス戦は否定的なところもありました笑)

 

2.2 採取の対象

2.2.1 対象チーム

イングランドプレミアリーグ所属 マンチェスターシティ

(MAnchesuter City Football Club)

 

2.2.2 対象コンペティション

プレミアリーグ

第29節までの全28試合(第28節アーセナル戦は今後開催予定)

 

2.3 収集したデータ

 みなさまはリーグテーブルを見た時に何を思いながら見るでしょうか。

 

 前後の順位との勝ち点差ですか? 首位との勝ち点差ですか? 同勝ち点チームとの得失点差が見たいですか? それを見てなにを感じますか? その後、残りの試合と対戦チームから、自分でも今後の展開を考えたりしませんか?

 リーグテーブルの当然知ることのできる情報でもたくさんの情報がつまっています。

 ここでは、私が収集したデータを項目として挙げていきます。

 

2.3.1 基本データ

 順位や勝ち点、得失点、試合数など。

 

2.3.2 得点した時間帯

 シティは今シーズン68得点を挙げていますが、その得点がどの時間帯に決まったものかを収集し、得点と時間帯の関係を確認しました。

 

2.3.3 失点した時間帯

 シティは今シーズン31失点しています。どの時間帯の失点が多いのでしょうか。

 

2.3.4 シュート数 全体数と枠内

 1試合ごとのシュート数を見ることで、得点との相関を見たいと思っています。どちらかというと枠内ですかね。

 

2.3.5 対戦相手のシステム

 28試合していると、様々なシステムのチームと戦うことになります。シティを相手にするチームはどのシステムを用いることが多いのか、シティはどのシステムには相性がよく、逆に悪いシステムは何かを見ていきます。

 

2.3.6 得点となった決定的なプレーがあった位置

 どこからの得点が多かったのかを見ます。

 

2.3.7 失点となった決定的なプレーがあった位置

 どこからの失点が多かったのかを見ます。これにより守備の弱点が見えるだろうと思っています。

 

3.データの収集方法

 2.3で挙げた項目はどのようにデータを取ったのか。このデータの取り方がしっかりしていないと、結果も信ぴょう性の低いものとなってしまいます。

 これら7項目を1人で収集した方法をそれぞれご紹介します。これを読めばみなさまも1人で楽しくデータ収集が可能です。

(私は奥様に呆れられながらの作業でした)

 

3.1 基本データ

リーグテーブルから収集しました。

 

3.2 得点した時間帯、失点した時間帯

 2項目とも同じやり方です。

 FotMobのNATCH FACTSにて、得点と失点の時間帯を抜き出しています。

 90分間の試合を6分割(15分ごと)にし、数字を記録しました。

 なぜか紙に書き始めたので最後まで紙にメモするというアナログな形になってしまいました。

 

3.3 シュート数 全体数と枠内

 FotMobのSTATSから確認しました。(逆から読んでもスタッツですね)

 枠内シュートは、トータルのシュート数から枠外シュートとブロックされたシュートを引いた数字としています。

 この作業、シティのシュート数だけ抽出したのですが、今となっては相手チームのシュート数もカウントすれば良かったと思っています。(改めて始める力は残されていません)

 

3.4 対戦相手のシステム

 これもFotMobから各試合のLINEUPから確認しています。

 データサイトによってフォーメーションの表記が異なったりもするので、当時の自分のレビューも見ながらシステムをこれまた手書きで入れています。

(結局、このあとエクセルに打ちこんでいるので壮大な二度手間です。)

 

 

3.5 決定的なプレーがあった位置(得点と失点)

 youtubeの公式チャンネルで全試合のハイライト動画を見直して記録しました。

 記録をする際の条件は、次章で書きます。

 汚いですが手書きのメモです。時間帯との関係も見たかったので、

 開始15分まで、30分まで、残り15分の3パターンを色分けして紐づけました。これまたアナログです笑

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努力のたまもの



 

4.データ収集の条件

 ここでは主に「得点・失点となった決定的なプレーがあった位置」についての条件を書いていきます。

 必要な条件としては「Ⅰ位置」と「Ⅱ決定的なプレー」の定義です。

 

4.1 ピッチの分割

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ピッチの分割

 「Ⅰ位置」を記録するために、図の通りピッチを9分割にし、番号を振りました。

 縦の分割はペナルティエリアのライン、横の分割はペナルティエリアのラインと残りは約半分となるように分割しています。

 

4.2 決定的なプレーの定義

 ゴールには2種類あると私自身は考えていて、その2種類を記録することに決めました。

 

a:複数のプレー選択がある中でシュートを選んだ得点

 ➢決定的なプレーとしてシュートを打った位置をカウント

b:ラストパスやクロスによるゴールが確定的であった得点

 ➢決定的なプレーとしてパスの位置をカウント(いわゆる"決めるだけ"の状態)

 


HIGHLIGHTS | SHEFFIELD UTD 0-1 MAN CITY, AGUERO COMES OFF BENCH TO NET WINNER 

 例えば、1点差で勝利したシェフィールドユナイテッド戦。アグエロのゴールでしたが、このゴールはラストパスを触るだけだったので、位置は「②」で、決定的なプレーは「b」としています。

 

 この2つの項目を得点及び失点の総数99ゴールに対して記録をしました。

 一人でシーズンを振り返って楽しかった気持ちもあり、負けた試合は、「あー、そのプレーが…!」と一人悔しがっていました。

 

 

 

5.各データ採取の結果

 ここでは、これまで収集したデータの結果をグラフや数字を用いて示します。

 

5.1 基本データ

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19-20シーズン成績(29節時点)

 これまでシティのプレミアリーグの成績を図化しています。

 28試合のうち18勝7敗3分です。今シーズンリバプールがものすごい強さを発揮しているので、大きく差が開いていますが、成績だけ見れば悪くない数字です。

 

5.2 得点した時間帯と失点した時間帯

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得点(青)と失点(赤)の時間帯

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時間帯別ゴール数

 今シーズンのシティの得点数は68、失点数は31です。

 それぞれを時間帯ごとに集計した結果を表しています。

 最初の円グラフは、得点と失点をそれぞれ割合で示しています。二つ目の棒グラフは参考として、それぞれの時間帯の実数を示しています。

 得点はけっこうまんべんなくどの時間帯からも点を取れているんですが、失点を見ると、試合の始まりと終わりに集中しています。

 前半15分と残り15分で4割以上の失点…。サッカーでは普通なんですかね?

 

 みなさま。試合終盤の失点と聞いて、ユナイテッド戦やウルヴス戦を思いだしませんか…?私は思い出しました。

 

5.3 シュート数と得点数

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枠内シュート数と得点数の相関

 このデータはあまり意味をなさないかもしれませんが、シティの今シーズンにおける枠内シュートと得点数の相関を見てみました。

 思ったよりもばらつきがないのは、シティの決定率が37%であり、約3本枠内に入れれば点が取れているからでしょうか。(ここでの決定率は枠内シュート数に対する得点数の割合としている)

 あまりにもただの結果となってしまったので、ゴール期待値(xG:Expeted Goals)について調べてみましたが、到底できるものではなかったのでやめました。

「シュートの質を評価する」なんてことを1人で孤独にやる気合いは出てきませんでした笑

 

 

5.4 対戦相手のシステム

 シティと対戦するチームがどのシステムを用いて臨んでくるのか。この集計は自分の圧倒的な興味から実施したことです。

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シティと対戦するチームのシステム

 結果は4-2-3-1が最も多い7チームとなりました。28試合のうち実に4分の1がこの4-2-3-1を採用しています。

 シティのIHに対応できるようにダブルボランチの形を取るチームが多いのでしょうか。

 次に多いのが5バックで5-3-2でした。それが4チームありました。

 続いて、それぞれのシステムに対するシティの勝敗を見てみます。

 

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対戦システムごとの勝敗

 見にくいかもしれません。

 シティが今シーズン負けたのは4-2-3-1、3-4-1-2、3-4-2-1の3つのみです。

 4-2-3-1はユナイテッド、3-4-2-1はウルヴスが思いつきます。3-4-1-2はどこでしょうね。(調べる気なし)

 3バック相手に負けているのは、カウンターを止め切れてない部分があると思います。ほとんど後ろ7枚で守り、3枚で速攻というパターンが多いです。

 

 では、もう一つの結果を見てみます。

 システムをディフェンスラインの枚数で分類すると…

 

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ディフェンスラインの枚数による勝率


 

 4バックが最も多く15回。5バックが最も少なく5回という結果でした。

 では、それぞれの勝率を見てみましょう。

 突然の円錐です。すみません。。。笑(単位もありませんが、「%」です)

 

 5バックに対する勝率はなんと100%です。

 今シーズンはとても相性が良かったですね。

 

5.5 決定的なプレーがあった位置

 先ほどの説明のとおりピッチは9分割とし、ゴールに対する決定的なプレーをシュートかパスかで2つに分類しています。

得点と失点それぞれの位置をカウントして集計した結果がこちらです。

 

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ピッチの位置における得点(総得点68)と失点(総失点31)

 今シーズンのシティは、得点も失点も同じような傾向を見せました。

 ピッチの②と⑤で圧倒的に数が多くなっています。

 得点では、②と⑤で47点を取っており全体の約7割となっています。一方で、失点では22失点しており、こちらも全体の約7割になっています。

 タッチライン際では、決定的なプレーをされていないようで、①と③からの失点は1となっています。

 

6.シティの戦いを考察

 5章の結果から今シーズンのシティの戦いを分析します。シティというチームの傾向を述べられれば1人で苦労してデータを取ったことも報われます。

 先に言っておきますが、当初考えていた予想は外れてるので、若干ふてくされてます。

 

6.1 得点のデータにおけるシティの傾向

 シティの攻撃をデータから読みとると以下のことが言えます。

 

 ■中央からの得点が圧倒的(47ゴール)

 ■特にペナルティエリア内で生まれたゴールは31ゴール(全体の68ゴールの約半分)

 ➢それだけペナルティエリアへの侵入が多いことと言えます。

 ■タッチライン際から生まれたゴールも両サイドで合計10点

 ➢相手のファイナルサードへの攻撃は成功しているとはっきりと言えるでしょう。

 

 また、得点の時間帯に偏りはなく、どの時間でも安定的に得点を挙げることができるのは一つの強みであり、見ている方も安心して見られます。

 18試合で先制点を挙げており、落ち着いた試合展開を見せることができていましたが、実は無得点の試合が3試合あり、そのすべてで敗北しています。今後はどれだけ平均的に得点が取れるか、というところを追求していってもらいたいです。

 

 余談ですが、28試合の平均得点数は約2.4点、標準偏差が約1.7なので、かなり得点数にはばらつきがあることがわかります。大量得点の試合もファンとしては見たいので、このばらつきを抑えるべきだとは思いませんが、、、

 

6.2 失点のデータにおけるチームとしての意識

 失点に関してははっきりと問題点が出てきます。

 

 

 失点の時間帯があまりにも顕著

 

 

 ■残り15分での失点が「9」(全体の31失点の約3割)

 ■前半15分でも4失点

 ■30分までのトータル失点は12失点

 サッカーは頭がものすごく疲れるスポーツで、90分ずっと集中しているのは並大抵のことではありませんが、思いだせるだけでも、ニューカッスル戦やウルヴス戦、クリスタルパレス戦などが出てきます。

 立ち上がりと終盤で守備の脆さを見せていることがわかりますね。

 本職のCBが怪我でほとんど出場できなかったこと、後述するデブライネの守備のタスクを減らしたことなどいくつか原因はありそうですが、データからはもちろん出てきていないので、個人的な見解としておきます。

 

 ■失点の位置は中央に限定的(ペナルティエリア内とその外からの失点で22点)

 どれだけ中央が弱いんだと言いたくなります。(総失点の7割)

 私の予測では、攻撃時の性質上サイドが手薄になるため、サイドから生まれた失点が多いと思っていたのですが、結果は真逆でした。

 カウンターやボールロスト時にファーストディフェンダーがうまく機能しなかったり、簡単にかわされたりする場面が、ハイライトから多く散見され、そのまま持ち運ばれていたのだと思います。(フットボール戦術批評で読んだアトレティコとシティのアンカーの守備時の役割の違いに戸惑うロドリの部分を読んでハッとしました。まさにこの部分ですよね。)

 

 ■ペナルティエリア外中央から5本シュートを決められています。

 1-3で負けたリバプール戦のファビーニョ、2-2で引き分けたニューカッスル戦のシェルビーなどが思い出されます。

 クロスを跳ね返した後の中盤のプレッシャーが弱かったことがわかります。

 

 この結果からわかることは、攻撃後の守りを考え、偽SBを活用しながらカウンター対策をしていながらも、結局その中央ではがされ、突破され得点を決められている、ということです。

 昨シーズンまではこの位置にフェルナンジーニョがいました。今シーズンは残念ながら、彼はディフェンスラインにいることが多かったです。

 

6.3 対戦相手のシステムから見るシティの弱点

 ■勝率の低いフォーメーション:4-2-3-1

 ■勝率約40%

 

 お隣のユナイテッド、モウリーニョ率いるトッテナム、好調プッキに決められたノリッジがこのフォーメーションを用い、シティを倒しました。

 この3つのチームは徹底してシティのハーフスペースを消しました。サイドハーフが下りるのか、サイドバックが絞るのかはチームによって様々ですが、シティのボール回しを外側に限定し、幅取り役の選手から斜めに入るパスを狙っていました。

 こういったシティ殺しの配置は今シーズンより顕著になりました。ダブルボランチを採用するチームも増え、IHのチャンネルランには必ずついていくような決まりを持っているチームも多かったように思います。

 

 ■ディフェンスラインの枚数で最も勝率が低いフォーメーション:3バック

 ■8試合で勝率は50%

 

 勝てなかったのは、直近のユナイテッド戦、トラオレにゴールを奪われたウルヴス戦×2、終盤に同点ゴールを許したニューカッスル戦が該当します。

 ユナイテッド戦は置いといて、ウルヴス戦は、まさにカウンターでやられています。シティの守備陣は対人がそこまで強くないしウォーカーを除くとそこまでスピードもないので、数的同数になったりすると途端に弱さを露呈するような気がします。

 ニューカッスル戦も同様に前線には、アルミロン、ジョエリントン、サンマクシマンとスピードやフィジカルのある前線が相手でした。

 

 ラポルトストーンズがいたら状況が変わっていたのか?と思いますし、対人に強いオタメンディの兄貴がいてもだめだったので、ディフェンスラインはもっと考えなければいけない。

 

 ここは大きな補強ポイントでもあると思います。

 

 

6.4 番外編 ~De Buryneへの依存度~

 最後に、シティのサッカーの鬼ケビンデブライネのことを書きたいと思います。

 ピッチを離れればはにかみ笑顔のシャイな若者。ひとたびピッチに出れば相手を完膚なきまでに陥れるパス、シュートを繰り出します。

 そんな彼のプレーは今のシティにどれだけの影響を与えているのかいくつかのデータを紹介したいと思います。

 

 ■今シーズンの成績

 8ゴール、16アシスト

 

 ■ゴールへの関与

  28試合中16試合

 

  ■ゴール関与時の戦績

  13勝1敗2分 勝率81%

 

 つまり、デブライネがアシストかゴールを決めれば、ほぼ勝ちです。勝ち点に関してはほとんど落とすことがありません。

 一方で、デブライネの活躍がないと、5勝6敗1分という結果です。

 一時、デブライネへの依存度が話題になりましたが、今シーズンの結果だけ見てしまうと、たしかに彼への依存度は高いかもしれません。

 

 特に今シーズンは、過去2シーズンと異なり、ダブルボランチでトップ下デブライネというシステムが何度か見られたり、シルバ不在時の4-4-2の「2」の部分に入ったりと、明らかに守備のタスクが軽減され、攻撃へ特化できるような戦術になっていたと感じました。

 

 ただ、その分失点が増えたり、勝ち切れなかったりする試合が増えては元も子もないので

 デブライネ中心のサッカーにするのか、これまで通りのサッカーでいくのか

 ある意味で分岐点にあると私は思います。

  

7.まとめ

最後のまとめです。(いやー、長かった…)

最後まで読んでいただきありがとうございます。読みにくかったかもしれませんが、もっと精進します。

 

ここはもう読まなくて大丈夫です。感想が書いてあるだけです。

ちょっとだけ移籍の話とか書いてます。

 

7.1 作業をして感じたこと

 孤独でした笑

 

 データはたくさんある。じゃあ、どういうアプローチで何を表現するか、というところを考えるのが楽しかったです。

 本当は、被カウンター数とかクロスの回数とかもカウントしたかったのですが、時間が足りないし作業が膨大なのでやめました。

 

 サイドからの失点も少なかったし、5バックにも無敗でした笑。私は、何を見ていたんだと憤慨しました…。

 

 今回のブログでは、自分なりにシティのサッカーをデータから考察しましたが、本当はこの先に、未来の話とか、改善点とかを盛り込めればいいんだろうなと書いていて思いました。書けたのは注意点ぐらいですね。。。

 新しく考えを生みだすことが苦手なので、今後の自分の課題にしたいなと思います。

 いずれ時間ができたら、シーズン総集編で、そこら辺の今後の話に挑戦したいです。

 

 ちなみに一番大変だったのは、位置とプレーを見るためにハイライト動画をすべて見直したことです。お酒を飲みながら楽しもうと思ったのですが、気づいたら酔いも醒めてました。

 

7.2 シティに期待すること

 ヨーロッパの強豪チームになるには、やはりチャンピオンズリーグを取ることだと思います。

 そのためには、メッシやロナウドまでとはいかないけど、圧倒的な個の存在がやはり不可欠かと感じます

 それは冒頭にも書いている「個に勝る戦術はない」ということです。

 このシティでその役目を与えられているのはサネであるのは間違いないですが、怪我で今シーズンを棒に振り、バイエルンへの移籍も噂される始末。シティのフロントには、ぜひサネの残留を決意していただき、デブライネを圧倒的な個として祀ってください。

 

7.3 選手に期待すること

 シティのゴールパフォーマンスでものすごく好きなのが、スコアラーを中心にみんなで円になるところなんです。

 チームワークと言うと安っぽく聞こえるけど、1人1人のシティへの愛を感じるんだよなぁ。

 

 コンパニーが退団し、今シーズンできっとシルバが退団します。

 新たなリーダーが出て来てほしいのと、フォーデンを大切にということを強く伝えたいですね。

 

 あと、オタメンディの兄貴がビルドアップでミスをしても、みんな優しく受け入れてあげてほしい。

 

 

 ようやく終わりだ!つらかった…!笑

 でも、なんとなく達成感がありました。

 世に出るたくさんのデータはいったい何の役に立つのか、ボーっと見てても勝手に答えが出てくるわけではないですね。

 シティのサッカーが少しでも分析できていたら、それで少しでも多くの日本人がマンチェスターシティというクラブに興味を持ってくれたらとてもうれしいです。

 

 プレミアリーグ再開まであと3日。

 また眠れない日々が続くと思うと、少し楽しみになっています。

 

 また、熱狂しましょう。

 それでは!