プレミアリーグ第30節 vs バーンリー
こんにちは。
tadashiです。
今節はバーンリーとの試合。
前回対戦の記事はこちら。
前回も同じようなこと書いてますね。ただ、ジェズスの動きが全然違うと思います。どちらも良かったですが。
前回もロドリはマークされちゃうんですね。
目次
結果
Manchestercity ⚽⚽⚽⚽⚽
Burnley
■ゴール
22' Foden (assist by Bernardo Silva)
43' Mahrez (assist by Fernandinho)
45+3' Mahrez (PK)
51' David Silva (assist by Bernardo Silva)
63' Foden (assist by Jesus)
■MOM
Foden
■ハイライト
スターティングメンバー
両チームのスターティングメンバーです。
バーンリーはけっこう前回対戦とメンバーが違います。
Manchestercity
前節のアーセナル戦から、8人を入れ替えてバーンリー戦に臨みます。
フェルナンジーニョは今シーズンはCBとしてプレーさせ、アンカーはロドリとギュンドガンで回すのでしょうね。
左サイドの組み合わせが予想できない組み合わせなのが楽しみでした。
控えメンバー
Carson
Walker
Mendy
Laporte ←61' Fernandinho
Gundogan
De Buryne ← 61' Mahrez
Sterling
Sane ←79' Foden
Jesus ←45' Aguero
Burnley
バーンリーは4-4-2です。前回対戦では、4-4-1-1だったのですが、チームとしての考え方はどちらでもあまり変わりません。
控えメンバーは9人まで登録できるのですが、バーンリーは7人。しかもそのうちユースからの昇格が3人です。
バーンズやブラッドリーなどが怪我で戦列を離れています。
控えメンバー
Peacook-Farrell
Jensen
Pieters
Long
Thomas
Dunne
Thompson
交代で投入できる攻撃的選手が一人だけとは頭が痛い…。
フォーデンの苦悩
■前半のポイント
・サイドは無視される
・フォーデンの適正ポジション
・左サイドの組み合わせはこれじゃない
前回対戦の時と同様にアンカーを挟み込むバーンリー。
さらに、両サイドもコンパクトにし、ペナルティエリアの幅を保ちながらシティの攻撃を阻害しようとします。
フェルナンジーニョがボールを持っているときの両チームの形です。
シティのサイドの選手はほぼ無視です。
19番のジェイロドリゲスがロドリをぴったりマークします。試合開始早々は2トップが引いて横並びになっていましたが、10分を過ぎたあたりからは2トップは縱関係になっていました。
シティは、CBが開きGKのエデルソンがリベロのように前に出てビルドアップに参加している時間もありました。
ジンチェンコがいつもよりもサイドに開いてる時間が多く、フェルナンジーニョのドリブルのコースやフォーデンとダビド・シルバの降りてくるスペースを確保するように、前半のシティペースになるまでは、動いていたと感じました。
15分にカンセロのシュートまでは、両チームにシュートはなく、落ち着かないゲームだという印象でした。
少しずついつもの調子を取り戻したシティは、22分にフォーデンが後の大量得点の口火を切ります。
ショートコーナーから中央でボールを受けたフォーデンが、バーンリーディフェンスの寄せる前に左足を振り抜きます。
解説の下村さんも言っていましたが、バーンリーは相手の枚数よりも多くの選手をコーナーで配置するので、ペナルティエリアの外への対応が遅くなります。そこを狙ったシュートだと思います。
ショートコーナーを多用するシティ。プレミアの中では上背のないチームなので、普通にコーナーキックをするよりも得点の可能性は高い、とふんでいるのか。それでも今回はバーンリーのチームとしての穴を見抜いてショートコーナーで2点なので、分析チームの仕事は素晴らしかった。
フォーデンは、51分にダビド・シルバのゴールの起点に、さらに66分にはゴールを決めてマンオブザマッチ。
先制点のおかげで、バーンリーが前からボールを取りに行こうとする時間が生まれ、スペースが多くできましたので、今日は最高の活躍でしたね。
さて。
フォーデンは、マンチェスターシティのアカデミーの選手です。シティには生え抜きの選手がいないという評判のなか、現時点での最高傑作とも言える選手だと思います。
ただ、イングランド代表監督には、もっと試合に出ろと言われるし、シティには優秀なIHが多いので、起用されるのはWGが多いし、本人がどこでプレーしたいのかわかりませんが、フォーデンにも苦悩はあるのでしょう。
ジンチェンコもIHでプレーするとなるとそのポジション争いは熾烈です。
そもそもダビド・シルバ退団後に代わりの選手はいらない、フィルがいる!とペップが言っていたそうで、WGでプレーさせているのはなにか意味があるのだろうか。
ダビド・シルバがボールを持ってドリブルをしたとき、ジンチェンコもフォーデンもダビド・シルバに近すぎるというシーンが目につきました。ジンチェンコが普段よりも外でのプレーとなっていましたが、確認できた中では深い位置でのクロスは1本だけです。
スターリングがいないと、左サイドで攻撃を終えることができなかった試合でした。
ラポルトがパスを出したそうにボールを持つ
■後半のポイント
・ラポルトのパスの出したさ
・シュートミス? アシスト?
・サネ復帰
前半のバーンリーは、コンパクトな陣形を保ちハーフスペースを徹底的に消していました。シティは、前半ほとんどと言っていいほど効果的な縦パスを入れられず、チャンスは長短含めたサイドから中央への斜めのパスです。
むしろバーンリーの方が縦パスをバンバンいれていたと思います。4-4-1-1の守備から一気に攻撃に転じるために、ある程度までは2トップを残しながら守っていました。ボールを取ったらすばやくヴィドラに当てるというのはチームの決まりだったんでしょうか。
さて、そんな状況を快く思っていなかった人物が一人。
そう。ラポルトです。
ラポルトは、ウイスキーグラスを持つようにボールを持つおしゃれを具現化した選手です。
こんな前半の状況に黙っているわけがありません。しかも、今日先発したフェルナンジーニョが見事なサイドチェンジでマフレズのゴールをアシスト。俄然燃えてます。
タバコに火をつけ、その火を見つめながら、グラスを傾ける。透明で、しかし、きれいな黄金色をした液体が彼の体内を通る。喉を一瞬熱くさせ、無駄な言葉と一緒に飲み干す。
「頼まれたら仕方ない。やってやるさ。」
そう言って、立ち上がる彼の名は、ラポルト。このバーの常連だ。
※ふざけすぎました
後半61分から途中出場したラポルトは33本のパスを出し、成功率は100%でした。そのうち縦パスを通したのは3回。どれも左足でピッチ中央にいる選手へパスを通しています。
あんなに難しいパスを出したいオーラを発揮していながらきちっとパスを通すのはさすがです。
左足でタイミングを取りながらボールを持っているので、周りからしたら好きなタイミングで入っても、ラポルトからはパスが出ます。変幻自在のタイミングとでもいうのか、常にパスを狙っているのでボールの置き所が抜群なんですね。
さて、63分にフォーデンが決定的な5点目をとります。
その前のボールカットからデ・ブライネのドリブル、ベルナルドシルバのグラウンダークロスまでは非常に素晴らしかった。
それを受けたジェズスが右足で触れたボールはバーンリーディフェンダーをすり抜けて、フォーデンへ。
つめていたフォーデンは素晴らしいですが、ジェズスはパスなのかシュートなのか。
みなさまはどちらだと思いますか?
最後に。
ついにサネが復帰しました!
躍動するサネを見て、感動したのと同時に、退団を希望していることがもったいないと思います。
10分ちょっとのプレーでは、調子はわかりませんが、怪我したところを気にしているようには思えなかったので、本調子に向けて試合に出ていってほしいです。
SBのパスのエリア
シティを好きになった理由のひとつにSBの多様性がある。メンディーもいればジンチェンコもいるし、ウォーカーやカンセロも。ここまでSBのタイプが異なる選手がいるのも珍しいと思う。
それに自分自身がSB出身であることだし、もっとSBを掘り下げてみようと思います。
今回は、ジンチェンコとカンセロのパスをすべて洗いだし、出した位置と方向からなにか導き出せないかと試みました。
たぶんですね、専用のアプリとかありますよね。ソフトとか。
手書きですよ手書き笑
青が成功したパス、赤が失敗したパス、黒丸はシュートの位置、矢印の長さと向きはそのままパスの長さと向きを表しています。
Zinchenko
前半のパスマップ
後半のパスマップ
前半は、中央や後方からのパスを受けて、サイドに張るフォーデンとのパス交換から、また、逆サイドに振るという潤滑油のような役割。もしくは、ダビド・シルバめがけて、決定機の前の起点となるパス。
後半は、サイドにポジションしながら、前進にも絡み、横や後ろへのパスを多く供給していることかわかります。
どちらも共通しているのはボールを受ける位置がハーフラインよりも前だったということです。
Cancelo
前半のパスマップ
後半のパスマップ
一方、カンセロはというと、ジンチェンコに比べてパスを出す位置がピッチの中央よりで、前に長いパスを送っています。カンセロがより内側にポジショニングを取り、マフレズやベルナルドが開くという右サイドでの形がよく現れています。
左サイドと同様に、長いパスにミスがあります。
両SBのパスのエリアを見ても、ペナルティエリアのラインに侵入するのはSBではなく、WGかIH。
後半の方が中に絞ってのボールキープとなっていて、それも図の中にでています。
IHのキャラクターによってSBのパスの長さと位置はまったくことなると思います。
ダビド・シルバが中央に入る代わりにベルナルドはマフレズとポジションチェンジを頻繁に行うほどサイドに流れていることがなんとなくわかります。
やってみて思いましたが、これはどう分析すればうまく使えるのかわかりません。
SBの試合を通したポジションがわかり、チームがどう攻撃して、どうボールをキープしているのかがわかるような気もするんですが、それはシティの攻撃を知ってるからかもしれないという気持ちが拭いきれません。
こんな中途半端な考察でもうしわけないです。
シティ出場選手の感想
■エデルソン
2試合連続クリーンシート!とはいっても2試合とも枠内被シュートは0なので、エデルソンは試合中に流れの中でボールをキャッチしてない笑
リベロのように振る舞い、前進に貢献してました。
もはやCBの選手のように振る舞っているベテラン。この試合、ロドリがマークされながらも前進できたのは、フェルナンジーニョがボールを運ぶことでスペースを作り出していた。中断前はあんまり思わなかったけど、ロングボールの競り合いすごい強いんだなって印象。ほとんど負けてないのでは。
兄貴は今日もセンタリングやロングボールをばしばしと跳ね返してくれた。
自陣で後ろ向きのボールキープは苦手で焦りが見えたけど、ほとんどミスもなく。フェルナンジーニョやラポルトと組むことで、細かなビルドアップに絡まずに済むから気持ち的にも安心か。
■ジンチェンコ
久しぶりにプレーを見た。ビルドアップでは本当に安心感が出てきたし、ダビド・シルバとの組み合わせは熟練されてきた。(残り数試合…)
DF-MF間への斜めのパスを2本通してそのどれもがチャンスに繋がっている。あのパスは、受ける人のポジショニングも大事だけど、間を通しながら前を向いてすぐ次のプレーに移れるような位置と強さも大事。
でも、できればIHとしてプレーしてもらいたい。
■カンセロ
前半18分のプレーはいただけない。オタメンディがゴール前で後ろ向きに、相手からプレスをかけられていたシーン。
カンセロのパスを受ける意識が低く、オタメンディはボールを蹴るしかありませんでした。
パスセンス含めた攻撃的なセンスは高いんですが、守りの面やCBへのフォローの意識が低いように思えます。ウォーカーがフォーストチョイスというのは納得できるところです。
しかし、パスセンス高いですよね。この試合ではそこまで目立ちませんでしたが。
■ロドリ
ジェイロドリゲスにマークされ、最初のうちは窮屈そうだったけど、時間がたつにつれ、ジンチェンコが入ってきてマークが分散した後はしっかり散らすことができていた。
身長があるから、ロングボールやセンタリングも少し安心感が増す。
前半に一本だけ、フォーデンの飛び出しにあわせてDFの裏にボールを出したけど、シティ全体的にもっとああいうのがあってもいい。ロドリは出せる。
ちなみに依然として、ボールロスト時のフォーストディフェンダーの役割はうまくいってない気がする。
シティでのラストゴールになるかもしれない得点を記録。
ジンチェンコからの斜めのパスを引き出すポジショニングは達人。詰まったときも預けられる安心感がある。
いつもと同じ調子なのであまり書くことはない。
ユニフォーム買ったよ!
■ベルナルド・シルバ
相変わらず変態的なタイミングでボール動かしてしっかりボールキープ。一度仕掛けてくれるので、ベルナルドのドリブルで二人は釣り出せるからサイドチェンジなど、その後の展開がやりやすい。
マフレズがサイドでキープしてインサイドを抜ける動きが一本。ダビド・シルバへのアシストは、シルバが触るだけの絶妙なパス。
自粛期間を得て、少し顔が変わったと思うのは自分だけ?
■フォーデン
マンオブザマッチを獲得。前半は、シルバとの位置が近いかな、とも思ったけど、結果だけ見ればばっちり。
前半のゴールは、チームとして狙っていた形だったと思うけど、抑えのきいた素晴らしいシュート。ダビド・シルバのゴールの起点となったベルナルドへのスルーパスは、ルックアップしてクロスもしくはシュートを意識させた視線によるフェイント。前節もそうだし、この試合の2点目もうそうだけど、フォーデンはゴール前にちゃんと走るのが素晴らしい。さぼらない。
■マフレズ
今日はマフレズのオナニーと言われるぐらいのプレーでした。
フェルナンジーニョからのロングボールをトラップして、相手のサイドバックをキックフェイントでゆさぶり右足でゴール。今のサッカー界でもっともセクシーなキックフェイントを持っている。
ちなみにキックフェイントと言えばレアルにいたルイスフィーゴ氏。あれはどちらかというと荒々しいワイルドなキックフェイントでしたね。
一つめちゃくちゃいやらしいトラップもありましたね。今シーズンのマフレズはボールキープだけでなく、裏への飛び出しもうまくなって絶好調です。
■アグエロ
残念ながら怪我により前半で交代。前半もあまりボールに絡めず。
いいところはなかったんじゃないかというぐらいゲームに入れていなかった。
怪我のためにバルセロナに向かったらしいけど、ぜひシーズン終了までにもどってきてほしい。
■ラポルト
ご存知ハードボイルドなパサー。守るよりも三度の飯よりも難しい縦パスが好き。
今日も途中出場から縦パスをバンバン通していた。
後半はひたすらボールをキープしていたシティなので、ラポルトが守る場面は少なかった。本来ディフェンス能力も高いはず。次のチェルシー戦を見たい。
■デ・ブライネ
今日は途中出場。フォーデンのゴールにつながるベルナルドへのスルーパスで勝利に貢献。すでに大差で勝っているときの投入なので、相手からしたら嫌なことこのうえない。
早い攻撃よりも試合を閉めることを優先して、バランスを取る練習。この試合は出なかったけど、デ・ブライネは攻撃が早すぎるときがある。
デ・ブライネには、ダビド・シルバの退団後のチームのキャプテンとしても引っ張ってってもらいたい。
■サネ
おかえりなさい!
ついに復帰。シティにおいて、個で相手を壊せる存在。今日は守備のときもしっかり寄せながら、引くこともしていた。
10分ちょいの出場だったけど、あの爪先で姿勢よくボールをなめらかに動かすドリブルが懐かしい。
短い時間ながらシュートも打っている。ゴール前のフリーキックも蹴っていた。CLシャルケ戦のスーパーゴールを思い出す。
ぜひ、残ってほしい。(…けど、本人が退団希望なんだよな)
■ジェズス
後半頭から出場。フォーデンへのアシストも含め、精力的にチームに貢献。
個人的にはもっとエゴを出してもいいと思う。
2試合を見て思ったのは、ラポルトとの相性がいいということ。ラポルトのタイミングでジェズスが顔を出す。ジェズスが引くことでIHやWGがスペースに入れるようになる。
それにしてもパスの引き出しかたがうまくなった。中断前からそうだったっけ?と思うぐらい。アグエロが怪我で離脱とするとジェズスの正念場か。
フォーデンへのアシストの場面は、アシストだったとしたら視野の広さを誉めるべきだけど、4点差で勝ってるし、打ってもいいんじゃないかなと思うのはだめだろうか。
以上です。
金曜日にはもうチェルシー戦が控えています。
私の頭も指も追いつかないかもしれません。
しかし、少しずつ自分の目的としたSBへの着目は精度を高めていきたいと思います。
SBというのはどれだけつらいポジションかというのもどこかで書けたらと思います。
シティにおけるSBの役割はもうわかっているので、対戦相手のSBの役割を分析してみても新しい発見がありそうです。
2位をキープできるように、応援していきます!
それでは!