プレミアリーグ19-20 シティを苦しめたベストイレブン
「余裕しゃくしゃくだね~」(2位だけど)
こんにちは。
tadashiです。
目次
前説
今シーズンのプレミアリーグ。
シティの試合をすべてフルで観戦し、38試合すべての試合のレビューを更新。
文章を書くというのは本当に難しい。
90分の試合をどう凝縮して文字にするか。どれを図にするか。
頭を使ってけっこう楽しかったです。
なんとなくサッカーをどうやって見ればいいかってことが分かった気がするので、それはそれは意味のある一年間。こんな年でもまた新しいことに出会えるとは思ってもなかったと同時に大学生のときとかに初めていれば良かったなぁ、と少し後悔も。
なにかを始めるのに遅いことなんてまったくないから、あとは自分の気持ち次第。もっと切り開いていきたいと思う。数人で観戦しながら戦術について語り合うなんてことができたら最高に楽しいな。
また新シーズンが始まるので、新しい歩みを進めたいと思う。
さて、今回のこの自分の中への挑戦では、マイナスな面もあった。それは素人にどう楽しんでもらうかという視点が欠けてしまったということ。
サッカーの楽しさ、奥深さをもっともっと簡単に伝えられたら、いろんな人をこの楽しい世界に引き込めるのにと思います。
ということでいよいよ本題へ。
長々と話してしまうのは僕の悪い癖です。直すつもりはないけれど。
初めに
リーガ・エスパニョーラが終わり、プレミアリーグが終わり、セリエAも終わりを迎えようとしています。
今シーズンは残すところCLだけとなりました。
少しだけサッカーから離れる人もいれば、Jリーグを観戦する人もいるでしょう。
それぞれが楽しくサッカーと共存していくことが大切です。サッカーを生涯スポーツに。
今日はプレミアリーグも無事に全日程が終わったので、ベストイレブンを考えてみたいと思います。
シーズンを通して高いパフォーマンスを維持していた本当のベストイレブンは、様々なところで発表され、二番煎じ感も否めない。
なので、タイトルにもあるように2位となった今シーズン、マンシティはだれに苦しめられたのかというところに焦点を置いてベストイレブンを考えていきたいと思います。
題して
シティがもっとも苦しめられたイレブン
の発表です!
選考の前提条件
・プレミアリーグのシティ戦で出場している
当たり前ですが、その選手がリバプール相手に活躍してもチェルシー相手に活躍してもこの選考に上がってくることはありません。
年間を通して2回しか試合をしないシティ相手にインパクトを残した選手が対象となります。
さて、今シーズンはリバプールが本当に強かった。一試合を通した強さだけでなく、同点で時間が進み、勝たなければいけない残り10分でもパワープレーで得点ができる強さがありました。
一方のシティは、そこに脆さがあったと思います。中央を閉められるとこじあけられない。パスは繋がるがその先に進まないといったシーンを今シーズン何度も見ました。
中断明けは本当に強かったし、フォーデンとエリックガルシアという評価をあげた若い選手たちも出てきましたが、終わってみればシーズン9敗。来シーズンはどんなチームになるのでしょうか。
ベストイレブンの発表
そろそろ本題に入りましょう。
ます、フォーメーションとともにベストイレブンを発表し、一人一人コメントしていきたいと思います。
フォーメーション
ババーン!
見てください!
名前を見るだけで、うわー、あそこでやられたんだー…!と悔しい場面を思い出します。
フォーメーションは4-2-3-1を選びました。今シーズンは4-2-3-1に苦労したという印象から選んでいます。
具体的にどのフォーメーションに苦戦したかというのは、後に書こうと思っている分析編で述べられればと思っています。
では、各ポジションごとに紹介していきましょう!
GK
所属サウサンプトン
中断明け0-1でセインツに負けた試合。もっとも輝いていたのはこのマッカーシーでした。
この試合マンシティは26本のシュートを打ちそのうち6本の枠内シュートをすべてストップ。
MOMにも選出されています。
2016年からセインツに所属するマッカーシーは、現在30歳。193cmと身長も高い。あれだけのシュートストップを見せられるとセインツ以外でも十分活躍できるだろうなと思わせる選手でした。
後にも出てきますが、ダビド・シルバの最終戦でゴールを割らせなかったノリッジのクルルと迷いました。
DF
DFは4枚選びました。
右から順番に紹介します。
右SB
アーロン ワンビサカ
今シーズンクリスタルパレスから加入したこのイングランド人は、エティハドに乗り込んだ試合で見事にスターリングを封じ込みました。
あれには驚かされました。身体能力が高く、スターリングの動きに確実に反応し、相手が動いてから動いてるとは思えない早さでした。この試合、スターリングの1on1に持ち込もうとしたシティは、このワンビサカに戦述ごと破壊されました。
右CB
ファンダイク
所属リバプール
元セインツの巨漢。その前はセルティックにいたんです。中村俊輔がレジェンドとなったあとのセルティックです。
身長193cm、92kg。リバプールでは、左CBですが、右として選出。
今シーズンリバプールには1勝1敗でしたが、勝利したのはリバプール優勝決定後。重要な直接対決では、ファンダイクの読み、フィジカル、フィードの前になすすべなくやられました。
シティには前線にフィジカルの強い選手がいなかいので、ドリブルはファンダイクに止められていました。うーん、来シーズンも厄介な存在だ。
左CB
ケリー
所属ボーンマス
中断明け2-1で勝利したボーンマス戦で左CBでプレーしていたこの選手に驚かされました。
1998年生まれの21歳。この試合チーム全体で統率が取れていたとはいえ、CBとして印象深いプレーを見せていました。リカバリーの早さとスピード。身長が180cmとCBとしては高くないのでどちらかというとクレバーなタイプ。
チーム全体としてポゼッション率が27.5%だったので、ケリーの出したパスの本数も多くないですが、左ききということもあり今後に期待も持てます。
ちなみに今シーズンボーンマスに加入したので、試合を見られたのはラッキーだった。
左SB
ターゲット
所属アストンビラ
ここはみなさまが意外に感じた選手かもしれません。
僕が彼に良さを感じたのは、第10節の試合です。
左SBで出場したターゲットは、グリーリッシュ、ドウグライスルイスと連携してシティの攻撃を防ぎます。また、攻撃時にはグリーリッシュの自由な動きに対して、バランスをしっかりと保っていました。
SBのつらいところである「縦関係になるサイドの選手」のプレイスタイルによって動きかたを意識しなければならない典型的な状況でありました。
グリーリッシュは左にスタートポジションを取りながら、中央や逆サイドへと動いていくので、ドウグライスとターゲットが左サイドのスペースを埋めていく必要があります。ターゲットはそんななかで少なくとも前半は十分にシティの攻撃を防ぎ、後半に繋げたと思います。試合としては後半に3点を取ったシティが快勝という形になりましたが前半はイーブンの戦いでした。
降格する前半と優勝する後半 PL第10節 vsAston Villa戦 - tadashicityのブログ
もしお暇でしたら当時のアストンビラ戦のレビューです。
MF
中盤は3枚。
アンカー2枚とトップ下。これだけでだれが選ばれたかわかると思います。
左アンカー
所属リバプール
「え、おれのシュートめっちゃ良くなかった?」
シティファンならリバプールとの1戦目。前半6分のミドルシュートを思い出しますよね。絶望でしたね、あれは。
ファビーニョのキャリアを見たらなんとレアルのカスティージャ出身なんですね!びっくり。モナコから2018年の夏にリバプールに加入しましたが、当時のモナコからはベルナルドもメンディーがシティに。ファビーニョがリバプールに。モナコすごかったです。
ファビーニョはゲームを作るよりも、ゲームを作る選手にボールを渡す中継役。攻めてこないからこそ守備でも効いてました。ファンダイクを含めた2CB+ファビーニョの牙城を崩せなかった一戦目。とても悔しいです。
右アンカー
シェルビー
所属ニューカッスル
はい、出ました。シェルビーです。
ニューカッスルの中盤として個性の強い前線へボールを送る繋ぎ役として働きながら単独で攻めることもでき、スーパーなミドルシュートも持っている。
見てください。見た目が怖すぎます。
思い出されるのは第14節。
試合終盤です。我らがデ・ブライネがスーパーミドルを決めた数分後のコーナーキックから、シェルビーに渡りミドルシュート。これもゴラッソでした。
今シーズンはリバプールと違って終盤で失点、終盤に攻めこんでも点が取れないというのが多かったです。
トップ下
ブルーノフェルナンデス
今シーズンの冬からユナイテッドに加入したと思ったらすぐさまユナイテッドの主力に。シティとの対戦では、ロドリの脇を効果的に使い、前を向いてプレーをしていました。また、先制点のトリックプレーは全シティ選手が騙された。
とにかくうっとうしい存在でしたね。
というか1試合だけでこれだけの印象を与えるなんて…シティがほしかったなぁ。
カンセロといい、今のポルトガルは才能の宝庫ですよ。そりゃ強いはず。
FW
苦手な選手が思い浮かびますね。
シティのディフェンスラインはカウンターを浴びると、相手の攻撃陣とCBがモロに対峙してしまうので、スピードとフィジカルに優れた選手に本当に弱い…。
左WG
ルーカスモウラ
所属トッテナム
昨シーズンから色々と厄介な存在でした。途中出場しては、シティ相手に決定的な仕事をする男ルーカスモウラ。とても言いやすいですね。
シティ相手には1ゴール1アシスト。特に1戦目は、56分に途中から出てきて終盤にコーナーからゴール。重要な場面でのゴールを取られたというので印象に残っています。
トッテナムは、ラメラやベルフワインと最後まで悩みましたが上の写真も腹立ったので選出しました。
右WG
アダマトラオレ
所属ウルヴス
ウェイトリフティングの選手でしょうか?
違います。サッカー選手です。 この見た目で足がものすごく早い。シティの一番嫌いなタイプです。
ボールをもったらスピードとフィジカルを使ってドリブル。前への推進力がとんでもないです。
シティとの対戦でもいかんなくその驚異を発揮して、2回の対戦で3ゴール1アシスト。2戦目では、シティの左SBメンディーを吹き飛ばしてヒメネスへアシストをしています。
たぶんシティは勝てないと思います。
圧倒的な個は戦術を破壊するんです。典型です。あー、怖い。
このプレースタイルなのに、実はバルサのカンデラ出身。どういう育成を受けたのか気になるところです。
ST
ジルー
所属チェルシー
フランスのイケメン。アーセナルにもいたフランスのダンディズムの象徴です。
シティ相手に活躍する選手の特徴は、フィジカルが強く濃い顔の選手です。
チェルシーが勝利したシティとの2戦目は、チェルシーのビルドアップの諦めの捌け口としてジルーがいましたが、そのポジショニングとボディバランスでことごとくボールをチェルシーボールにしていました。
シティはビルドアップの構造上フィジカルによるキープを想定していないので、ジルーのような選手はいませんが、いてもいいような気がします。
惜しくも落選した人(追加)
カンテ(チェルシー)
プリシッチ(チェルシー)
サンマクシマン(ニューカッスル)
アルミロン(ニューカッスル)
ラッシュフォード(マンチェスターユナイテッド)
マルシャル(マンチェスターユナイテッド)
ザハ(クリスタルパレス)
ベルフワイン(トッテナム)
エンドンベレ(トッテナム)
ラメラ(トッテナム)
ビリング(ボーンマス)
クルル(ノリッジ)
プッキ(ノリッジ)
グリーリッシュ(アストンビラ)
ウルヴス一同
2戦目のボーンマス一同
2戦目のセインツ一同
チェルシー戦のメンディー
もし苦しめられた監督も選んでいいなら、
エディハウ(ボーンマス 降格により退任)
ハーゼンヒュッテル(セインツ)
クロップ(リバプール)
を選びたいと思います。
一番はエディハウです。
※モウリーニョとクロップは今シーズンではなくずっとですね。
所感
想像通りではありますが、屈強な選手にやられてます。ここまであからさまに、苦しめられたイレブンの特徴が出てくるとは笑
デュエルの強い選手で固められたときに、それに対抗できる同じレベルの個性を当てるのか、それを封じる戦術で戦うのか、というところですがシティは後者です。
フェラントーレス、アケという獲得候補がいますがやはり後者のための駒を増やしているように思えます。
では、次回はおそらく中断明けの試合も含めたシティのデータ分析ブログです。
ここからなにがわかるか個人的にも楽しみです。
週末はCLですね。
シティの優勝、ダビド・シルバの最後の勇姿を見届けましょう!!
それでは!