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100の勝者 第7節 vs シェフィールドユナイテッド

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こんにちは。

tadashiです。

 

CLマルセイユ戦は危なげなく勝利し、急造5バックでは守りきれないことをヨーロッパに示したマンチェスターシティ。

今日は特殊な5バックを用いるシェフィールドユナイテッド 通称ブレイズとのプレミアリーグとなります。

 

これまで過去3回戦っていて、マンチェスターシティの3勝。試合中は苦労させられましたが相性は悪くない相手。

 

 

 

いくつかの「100」にまつわるこの試合。

 

 

・ブレイズのワイルダー監督はブレイズで通算99勝。あと1勝で100勝を達成。

マンチェスターシティのマフレズはシティでの得点関与が99点。ゴールかアシストのどちらかで、得点関与100点となります。

マンチェスターシティのカイル・ウォーカー。シティでの出場100試合を迎えての古巣ブレイズとの対戦です。

 

さてさて、だれに軍配があがるのか。

 

 

 

結果

ブレイズ | マンチェスターシティ

0 - 1

 

28' ウォーカー(assist by デ・ブライネ)

 

この1点を守りきったシティが勝利。危ないシーンも多かったですが、運もありクリーンシートを達成。

 

「古巣相手にゴールセレブレーションはできない」と語ったウォーカー。シティでの100試合出場を勝利で飾りました。

地を這うようなミドルシュートのお手本でしたね。

 

 


HIGHLIGHTS | Sheffield United 0-1 Man City! | KYLE WALKER LONG RANGE GOAL! - YouTube

 

 

スタメン

両チームのスタメンはこちら。

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■ホーム シェフィールドユナイテッド

5-3-2のフォーメーション。主に攻撃は右からで、右CBのベイシャム、右WBのバルドック、右CHのベルゲが連携して右サイドからクロスをあげていく攻めかたが見られました。

チェルシーのアンパドゥ君は、ローンでシェフィールドユナイテッドに来ています。長身イケメンボランチのベルゲ。ヘンクからついにプレミアへ。

 

■シティを苦しめた選手

・ベルゲ

身長が高く、何よりイケメン。

正確なキックだけでなく、足元深くボールを持てるのでドリブルでの突破も可能。シティの左サイドはかなりベルゲに困らされていました。

スピードがないので、サイドからかけ上がってクロスなどのプレーは不得意。今日のように敵も味方も密集した中で、ドリブルでぬるぬると抜けるのが得意かもなと思いました。この試合では決定的なプレーは見られなかったのですが、シティ以外の相手のベルゲを見てみたいと思いました。

 

 

■アウェイ マンチェスターシティ

ウォームアップ中にカーソンが負傷。アカデミーのトラッフォードがベンチ入りしたようです。

いつもの4-3-3ですが、ストライカーが不在でフェラントーレスがトップの位置に入っています。

結果的には裏抜けの回数も多く、試合開始前の想像より何倍もブレイズ守備陣を困らせていました。

ペップも「ストライカーは不在にしているが、フェランの動きには満足している」とコメントしてましたね。

 

 

リズムの作り方

普段の生活でも自分のリズムってありますよね?

朝起きて顔を洗って歯を磨いて、

 

とか

 

朝、電車に乗るときはこの車両に乗る

 

とか

 

それができなかったときに「リズム狂うなぁ」と思ったことがあると思います。

 

家族のリズム、自分のリズム、社会のリズム

 

 

それはサッカーでもまったく同じ。

例えば、オタメンディの兄貴は試合開始早々自分のリズムにするために一発目のロングボールはしっかりと競り合うとか、SBだった私はまず全力でオーバーラップしないといまいちリズムに乗れなかったり。

 

 

今日の試合はポゼッションvsロングボールの構図。

しかし、このどちらの戦術もそれぞれのチームにとってリズムを作りやすい攻めかたでした。

 

さっそく試合の流れと一緒に両チームの噛み合わせを見てみましょう。

 

 

後でロドリを使うから

まずは、マンチェスターシティ

 

マンチェスターシティのキックオフ。ウォーカーへのロングボールからゲームがスタートします。


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マンチェスターシティはみなさんご存知のようにボールを繋いでいくことでリズムを作っていきます。各個人個人ではそれぞれプレーによるリズムの作り方は違うとは思いますがチームとしては、このパス回しというのはゲームを支配して崩しきるシティにとっては非常に重要です。

 

ルベンディアスを頂点にしてダイヤモンドを形成。カンセロがIHの位置まで上がり、ベルナルドシルバがトップ下の位置に。

WGが大外に幅を取り、これはもう私が見たかった形です。なぜジンチェンコじゃないんだ!と悔し涙を滲ませようと努力したほどです。

 


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ブレイズの2トップはロドリを見ます。CBにはプレッシャーはありません。

WGがブレイズのWBと1対1になることは、シティとしては狙いたい展開ですが、ブレイズもそこまでその展開を嫌ってるように見えませんでした。まあ、CB余ってますから。

 


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2トップがビルドアップに対してプレッシャーをかけない代わりに左右のCHがプレッシャーをかけるのがブレイズ。自分のマーカーを一度捨て(パスコースは切りながら)ボールホルダーにプレス。残りの2人のCHはスライドしてバランスを取ります。


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右でも同じ。

ウォーカーに対してプレス。ルベンディアスにはほとんどプレッシャーはなかったです。

 

15分のデ・ブライネが前を向いてボールを持ったシーン。狙いはこのようにブレイズの3枚のCHの後ろ。前半はベルナルドシルバ、デ・ブライネともにその中盤の後ろに位置していたけど、コンパクトなブレイズの守備ブロック相手にはなかなか通らなかったと思います。

 

ロドリが経由できない、中盤の後ろのスペースがな、となってもシティは今さらなにも思いません。サイドでのトライアングルで少しずつ前進。


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サイドから前線に成功するとようやくロドリの出番です。よく見られたのがブレイズ守備陣を左に寄せて中央ロドリへ。ロドリからロングボールを右サイドへ、という展開です。2トップは、自陣に入ってしまうとそこまでロドリをマークするわけではなくカウンターに備えていました。(個人的にはどの位置でもロドリを潰していたら展開は変わっていたと思います)

ボールサイドにコンパクトに守備を保つのはセオリーです。ブレイズも例に漏れず左に寄りますが、シティの正確でスピードのあるパス2本でサイドチェンジ。さすがに追いつきません。

7分、23分のフェラントーレスの決定機はいずれも逆サイドからロドリを経由したサイドチェンジから生み出していました。

 

そして28分のウォーカーの得点は、ロドリで揺さぶりをかけていたからこその得点だと感じました。

中央で受けたウォーカーに対してロドリと同様のアクションになる(右サイドに展開)と予想したであろうブレイズ守備陣がスライドかプレスかの判断に迷いがあったと思いました。

それにしてもウォーカーに出したデ・ブライネのダイレクトのパスもウォーカーのミドルシュートも素晴らしかったです。

 

 

今日の狙い目はインナーラップ!?
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昨シーズンのブレイズと悪い意味で変わったと思う点が、インナーラップに対する対応です。

右サイドに展開されたとき、スライドが間に合わなければマフレズで勝負。

マフレズがキープに入ったときはデ・ブライネがSB-CB間を走ります。昨シーズンはCHが必ずついてきていたのですが、この試合では26分にデ・ブライネのインナーラップが見られましたが、近くにいる選手たちが「…だれ行く??」ってなってしまっていました。

 

 

つづいてブレイズ

ブレイズは、ロングボールでリズムを作るチーム。ロングボールを放り込みルーズボールを回収しながら前進。回収したら足元の技術もある中盤の選手たちを中心に右サイドから攻めていく。

これは前半から試合を通して行われていて、シティがビルドアップ時にカンセロの位置を動かしているところをついていたのだと思います。

 

右サイドからの狙いはクロス

リバプールのブリュースターとマクバーニーをフィニッシャーに置いています。

パターンは以下の3つ。

重要なのが右にいる3人です。

 

■パターン1 右WBが素直に上がれよ!
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このパターンは前半に見られた形です。右CBのベ イシャムはWBのバルドックの後方でフォローをし、CHのベルゲと連携しながらクロスをあげていく作戦です。バルドックの役目としてはクロッサーになるよりは、スターリングを下げさせるというところに重きをおいていたように感じました。

 

 

■パターン2 CHのベルゲがカンセロに勝つ!
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2つ目のパターンはCHのベルゲがサイドに出る形です。このパターンは、ベルゲの能力の高さが見ることができました。190cmを越える身長ながら足元に深く収まるボール運びは、守備者にとってボールも見えないし、見えないところから一気にボールが飛び出してくるしでなかなか対応に困る。

ベルゲは右サイドのライン際もしくはペナルティエリアの脇でカンセロと対峙したときはかなりの確率で突破を狙っていました。

 

67分、70分に突破を許し、クロスをあげられていました。左サイドの守備は課題かもしれません。それは、カンセロだろうが、ジンチェンコだろうが構造上ハーフスペースの高い位置に配置するのであれば同じです。

 

 

■パターン3 CBのオーバーラップで混乱させて放り込む!

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主に後半によく見られた形です。

先制されてホームで勝ち点1はほしかったのだと思います。バルドックが高い位置ながら後方でフォローし、ベルゲの突破、だめならベイシャムに預けてクロス、それもだめならまたベルゲで!というように変わるがわる人を変え手法を変え、フィニッシャーにボールを送ろうとしていました。

63分のシティ左サイドでの攻防は、あげさせなかったシティも素晴らしい対応でした。

 

後半はベルナルドシルバがデ・ブライネとロドリのいないエリアをカバー。前半ロドリだけになっていたビルドアップの中央の出口をベルナルドの動きにより1枚増やしてよりスムーズに前進させることができていました。今シーズンのベルナルドは、攻撃のリンクマンとして非常に重要な選手かとここ最近の試合を見て思います。

 

試合としては、71分に唯一と言えるチャンスがブレイズにはありましたが、惜しくもオフサイド。シティからしたらあのCB同士の連携は危険が伴う感じが…。

78分を過ぎてからはボールをまた回し始めるシティ。ブレイズは勝ち点のために前からプレッシャーをかける。

ここでは明確に、ブレイズの中盤の後ろでポジションを取る。前がかりになってしまったブレイズは前線とDFラインが連動せず間延びし、最終ラインも不安定になり、オフサイドは取れず、展開としてはチャンスをシティの方が多く作っていたが、スパッとカウンターが決まらなかったですね。

 

 

左右の役割の違いとは

ごめんなさい。

今日もSBについてです。

前回のレビューで、シティにおけるSBという存在の黄色信号を書きました。

そこについては、今節も変わらず、マンチェスターシティのSBが純粋なSBである必要性は見当たりません

 

今回のレビューでは、明確に役割を変えた左右のSBについてです。

 

今日のSBは、左がカンセロ、右がウォーカーです。

共に右SBとして名を売り、カンセロはユベントス、ウォーカーはトッテナムで能力を発揮し、シティのスカウトの目に留まりました。

 

そんな二人がここ最近シティの両サイドを任されています。

さらにこれがまた役割が全然違うので、今日の試合の二人から左右のSBの役割を少し洗い出してみましょう。

 

右SBウォーカーのヒートマップ
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左SBカンセロのヒートマップ
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両者のヒートマップを見てみると、ウォーカーはハーフライン手前に集中しており、試合を通してCBの横で時には幅を取りながらビルドアップのフォローとタイミングが合うときに前に上がっていました。

 

一方のカンセロは、ハーフスペースに集中していて、SBであるにも関わらず高い位置のポジションが多かったことも読み取れます。

幅を取る位置も後ろよりも前。相手陣地が多かったです。

右サイドでのデ・ブライネのように、インナーラップにより守備組織をルーズにさせることもカンセロは行っていました。

 

次に見るのはカンセロとウォーカーのスタッツです。


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/sofascore

 

ボールタッチ、パス数、ロングボールはウォーカー、キーパスはカンセロが上回っています。

うーん、だからなんだって話だなぁ笑

 

カンセロの攻撃センスはさすがです。キーパスが4なんてDFの選手とは思えない数字。

ウォーカーが、ボールタッチ、パス数が多いのは後ろにいてビルドアップに従事している時間が多いことからもなんとなく理解できますね。

 

ちなみにドリブルの回数はウォーカーの方が多いです。これはカンセロはハーフスペースを基本ポジションとしていてドリブルのスペースが少なかったのかなと推察します。

 

 

以上のことから今のペップが与える左右のSBの役割はこのようになります。

 

右SB

・ビルドアップ時にはCBをフォロー

・前進ができたときもロドリの近くをキープ

・相手の守備組織が脆くなっているときにはオーバーラップ

 

左SB

・ビルドアップ時にはIHと同じラインに入りハーフスペースに位置

・前進ができたときには前線の選手と連携してフィニッシュを狙う

・WGがボールを持ったときは、WGがカットインしやすいようにDFを誘導(インナーラップや後方でのフォロー)

 

この役割に合致しているのが現段階では右がウォーカー、左がカンセロなんだと思います。これはカンセロが右に入ったときにもウォーカーと同じように動いていたので左右で役割を決めていると断言できます。

 

昨シーズン メンディーが動けたときは大外レーンをメンディーに任せ、スターリングを内に絞らせていましたが、スターリングはワンタッチゴーラーではないことが判明したので個人的には今の左右のSBの役割がいいと思っています。

 

左SBは、ジンチェンコが出てもカンセロが出ても同じような働きができると思います(逆にジンチェンコやカンセロは純粋なSBではなかなか起用されないと思います)が、実は右SBはカンセロとウォーカーではだいぶキャラクターが違うので、ウォーカーの控えが必要ですね。

 

 

一昔前はSBはWGに合わせて動くことが求められていましたが、いまに、SBの役割に周りの選手が合わせていくことになると私は思っています。

ペップシティはその一端。数年後、いや、来シーズンあたりこのブログを掘り起こしたい。

 

 

100という数字

今日の試合は「100」という数字を取り上げました。

今回の勝者はマンチェスターシティのウォーカー。シティでの100試合目に決勝ゴール。しかも、古巣相手に。

できすぎですよね。古巣相手というのは複雑な気持ちなんでしょうか。

ワイルダー監督と、マフレズは次の試合に「100」を狙ってほしいところです。

 

 

 

ところで、あなたは100という数字にどのようなイメージを持ちますか?どんな思い出がありますか?

私は100と聞くとまず最初に「お風呂」が思い出されます。湯船に浸かることが嫌いな僕に父親は「100数えたら出てもいい」というスパルタな入浴を教えてきました。そんな私も今では温泉が大好きです。そして、そんな父親はもう話すこともできません。

 

そんなことはどうでもいいです。

 

 

100という数字はキリのいい数字ですね。始まったものを終わらせる数字でもあります。

テストだってなんだって満点を表す数字は「100」

10でも1000でもなく100です。不思議ですね。

百分率が関係したりするのでしょうか。

 

また、占いの世界では100という数字はエンジェルナンバーと呼ばれているようです。

始まりを表す「1」と無限を表す「00」が合わさっている数字で、1000か10000より小さく一番良い状態が長く続くとも言われています。

 

はてさて、私はなにが言いたいのかわからなくなってきましたが、ひとつだけプレミアリーグの100にまつわることを。

プレミアリーグで活躍した監督で、100勝をいち早く達成したベスト5です。

 

ジョゼ・モウリーニョ/142試合
ユルゲン・クロップ/159試合
サー・アレックス・ファーガソン/162試合
アーセン・ヴェンゲル/179試合
ラファエル・ベニテス/181試合

 

モウリーニョが1番早いところがなんとも彼らしい。

 

 

100という数字は「日」でカウントすると4ヶ月目でやってきてしまいます。すごく短い。少ない数字に感じますね。

腕立て伏せ100回なんてのはすごい大変で多いなって思います。

1試合に100タッチ、100本のパスだととても多く、この選手は司令塔だなとわかります。

 

今回、100での勝者はウォーカーとなりました。

100試合出場というのはそれはそれは長い記録。でも、200試合出場してる人から見たらまだまだな記録。

Jリーグには1000試合出てる人もいたなぁ…。

 

100というのはキリが良くて目指す数字としても申し分ないけれど、自分自身の100を勝手に決めて、ゴールした気にならないように気をつけようと試合を見ながら思いました。

 

 

なんの話だよ。

 

 

CLは好調でしたね。3連勝で首位。次に引き分ければ突破確定。ターンオーバーで休ませましょ!

そして次はリバプール

はぁ、なんとか!なんとか!!

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

応援は続く。

 

 

それでは!