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シティの魅力ってなんだっけ? 第13節 vs ウェストブロミッチアルビオン

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こんにちは。

tadashiです。

 

 

 

 

価値のない勝ち点1

…はぁ。

今日はもう殴り書きです。

 

昇格組。13節を終えて8敗し、19位にいるWBA相手に引き分け。

しかもなんだかよくわからない失点で同点にされ、その後追加点を奪えずに試合終了となっている。

 

13節終了時点の順位表を見ると首位トッテナムとの勝ち点差は5。

今日の試合に勝つことで勝ち点差は3となっていて、1試合の勝利分だ。これを逃したのは思ったより痛いかもしれない。

 

シュートは20本を越え、ポゼッション率は75%を上回り、パスはWBAの約4倍で、打たれたシュートはわずか5本(WBAに5本!?)。

 

ここまでのスタッツで引き分けとは、試合を見なくても試合内容がわかる。

 

今日のマンチェスターシティは、個人的に見たネガティブなポイントをいくつか。

 

1. メンバー構成の失敗

2. 前線の破壊力のなさ

3. 両SBの守備能力の低さ

4. 攻めあぐねたときに必ず出てくる「個」

5. デ・ブライネとその他大勢

 

一つ一つ説明したいのですがこんな試合のレビューに文字を使うのがもったいないです。

 

ウェストブロムの作戦

そろそろ落ち着きましょう。

 

ウェストブロムに就任し、プレミア昇格を果たしたビリッチ監督。

対戦相手は毎回格上。勝ち点をどのように積み重ねてチームを残留に導くかが目標です。

目標は残留という最低ラインを設けてはいるが、だからといって引いてばかりではいけない。とビリッチ監督は考えているようです。

 

試合前の選手紹介では4バック。シティファンも対4バックへの攻撃が見られると少しだけわくわくしました。

 

試合開始から目に飛び込んできたのは4-1-4-1のSHが最終ラインにおりた6バック

ティファン絶望です

 


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スタートのシステムはアンカーをDFラインの前に置いた4-1-4-1。4バックがペナルティエリアの幅まで絞りコンパクトな陣形を保ちます。(中央のスぺースを消すためだと思います。)マンチェスターシティのサイドの選手に対してはSHがおりることで対応。4バック+SHで6バックとなっていました。

マンチェスターシティ相手にボールを回されるのは仕方ないと割りきって6人を横に並べ、ゴール前を固める作戦に出ました。

前線に並んだシティの選手に対して6枚のディフェンスがいるため、チャレンジ&カバーをしながら下りていく選手にそのままDFラインの選手がついていく姿も何度も見られました。

さすがにスペースがなく、しかし崩すためには狭いスぺースにボールをいれないといけないシティはトライはするもののボールロストもありました。

ウェストブロムは、シティがロストしたボールを回収し、グラントへロングボール。彼がキープする間に押し上げるというシンプルな攻撃を徹底。狙いは悪くなくったものの特に後半は自陣でのパスミスも多く、1トップもそこまでキープもできずという状態で終了しました。

 

しかし、ウェストブロムからしたらマンチェスターシティ相手にアウェイで勝ち点1なのでできすぎな結果です。

 

※翌日、ビリッチ監督の解任が発表されました。

 

 

好材料はあったか

両チームともパッとしない試合だったと散々書きました。

 

じゃあ良かったことはなかったのか。シティにおいて、プラスになることはなかったのか。

 

少しだけ試合を時系列で眺めてみましょう。

 

とりあえず両チームのスタメンです。

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■前半

2分

カンセロとデ・ブライネのワンツー。シティがもっとも狙いたいペナルティエリアの深いところ。このときはまだ6バックになっておらず片方のSHが最終ラインに入るぐらいでした。

マンチェスターシティは、デ・ブライネ、フォーデン、スターリングが頻繁にポジションチェンジ。相手の守備をかき乱しマークのずれ、配置のずれを作り出そうとしていたのがよくわかりました。

 

マンチェスターシティ ビルドアップ
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8分 ウェストブロムの決定機。グラントのシュートをエデルソンがセーブ。

マンチェスターシティの右サイドでSH、CH、STが絡み、スルーパスがカンセロの足に当たり、偶然グラントの目の前に渡ってしまったシーンでした。

 

まだ、好材料はありません。

前半は攻撃時に幅の狭いシティ。フォーデンが絞り、スターリングか絞り、カンセロが絞り、ジェズスが困ります。唯一メンディーだけが大外に位置。

30分たったところ決定機はウェストブロムのグラントのシュートだけというなんとも薄味な試合。

マンチェスターシティは相手が前1人なのに5人も後ろにおいてビルドアップ。そんなに人必要ですか?

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ファンもしびれを切らし始めた30分にようやく先制点が入ります。

決めたのはギュンドアン

スターリングがデ・ブライネとのワンツーでペナルティエリア深くに侵入。侵入に成功したのは単純にスターリングがマーカーと1on1のフリーランで振りきれたことが理由です。

久しぶりにマンチェスターシティらしい攻撃でした。

 

直後に失点。

コーナーからのルーズボールからグラントにシュートを打たれルベンディアスに当たって入ってしまいました。僕は見ていましたよ。アケがフィジカルで負けていた姿を。

 

■後半
得点が絶対にほしいマンチェスターシティ。ホームで勝てないなんて考えられないマンチェスターシティ。

 

マンチェスターシティはギュンドアンが前に出て4-3-3にシフトします。

ロドリを残して、デ・ブライネ、ギュンドアンが高い位置をキープ。主にデ・ブライネは右にいることが多いです。

 

76分フォーデン、メンディーをアグエロ、ウォーカーに交代。

 

アグエロが入って少しだけ可能性のあるシュートが増えます。しかし、得点は入らない。

ギュンドアンがデ・ブライネよりも前に位置し、狭いスぺースに顔を出す。際どいとこへのパスも配球。なるべく前への意識を持ってぎらつくギュンドアンはシティではあまり見ないのでとても新鮮でした。


なんとしても点がほしいマンチェスターシティですが、どうしても決定機が作れません。そこでシティは圧倒的な個、マンチェスターの神に頼ることにします。

それは、ケビン・デ・ブライネです。

 

78分からそれは始まります。

デ・ブライネ vs ウェストブロムの開幕です。


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ここから約10分

シティの選手はデ・ブライネにボールを預けアーリークロスをあげまくる、ウェストブロムはおもいっきり引いてゴールキーパーのジョンストンの飛び出しにすべてを懸ける。男と男の戦いです。

※デ・ブライネは最終的にクロス16本でした。

 

 

そしてロスタイム。

ロスタイムは4分。

第4審判に詰め寄るペップ。

ロスタイム短くないか!?おい!

 

1点だけでいいからほしいマンチェスターシティとこのまま同点でいいウェストブロム

 

試合は最後の最後で動きかけました。

91分です。

デ・ブライネが右からアーリークロスギュンドアンペナルティエリア中央からボールから離れるように動き、ドンピシャでヘディングシュート。しかし、ジョンストンのスーパーセーブ。

93分 ギュンドアンのFK。外側から巻いたボールはわずかに枠外。

さらに93分 最後の攻撃。デ・ブライネからアーリークロス。ジェズスがヘディング。またもドンピシャのデ・ブライネのクロス。しかし、ジョンストンがセーブ。

 

そして終わる時間。

無情にも鳴るホイッスル。 

 

最悪な引き分けです。

 

結論として好材料あったのか。

なかったですね。

ギュンドアンがギュンギュンだったことぐらいです。(ボールタッチ数は驚異の122回でした)

 

 

感想

試合を見た感想は一言。

 

チームとしてちぐはぐだなということ。

 

後半、点を取るために高い位置をキープし、ボールを出し入れするギュンドアンに対してボールを受けに下がってしまうフォーデン

6バックの相手に対してビルドアップに5枚をかける。

中途半端にミドルシュートを打つロドリ。

ポジションチェンジを頻繁に行うために2列目の選手が中央に寄りすぎた結果、居場所を失うジェズス

など、見ていると不安になるほど11人が気持ちよくプレーできていないなと感じました。

なんとなく平均ポジションを見ると言っていることがわかると思います。

 


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また、決定力の低さが如実に現れました。あれだけ打ってデ・ブライネがチャンスを作っても点が入らないのはなんとも言いがたい。

 

さらには左からの攻撃がほぼ0となり、メンディーのクロスは味方に届くことはなかったです。

 

この2試合連続のドローは今後のリーグ戦において大きな意味を持つと思いました。

確実に尾を引く。

あそこで勝っておけば…。と苦い顔になることは間違いなしです。

 

最近のマンチェスターシティは見ていて安心感がありませんね。

点がいつかは入るだろうとも思わない。いつ点が入るかひやひやしているぐらいです。

昨シーズンと変わって守備の固さが目立つようになってきたマンチェスターシティ。

こらからペップがどう変えてくるかは何試合か前から言っていますが、いまだに変わりません。契約延長もしていることですし、もっとも欲しいのはビッグイヤーであるというところもぶれてはいないということで、長い目で見てもいいかなとは思っています。

こういった浮き沈みがある方が応援のしがいがありますね。

 

次は間髪入れずに好調セインツ戦。

 

勝ってほしい!

 

それでは!