ManCityを追うものは一兎を得ず

ManCityを追うものは一兎を得ず

サッカーとマンチェスターシティ

マンシティの少しだけ未来のことを話そう

 

こんにちは。

tadashiです。

 

突然ですが、みなさまの働いている職場の平均の退職年齢はどれぐらいですか?

 

長く長く働いていた人たちが抜けたあと、企業は基本的には退職した人よりも若い人を雇おうとしますね。

雇ってもすぐ退職になってしまっては採用にかかったコストとのバランスが悪くなるからです。

しかし、これまで働いてくれた人にはその業界や職種での経験と技術、知識がある。

新しく入ってくる人にそれらが備わっているかは正直わかりません。

 

新しい人、それが若い人であれば、これから長く働いてくれるメリットと技術を一から伝えていくデメリットがあります。それを退職前に継承できれば問題はありませんが。

 

 

さて、今日のテーマは世代交代

 

サッカーだけでなく、どのスポーツでも、スポーツだけでなくとも関係のある世代交代。

 

今の組織の機能はそのままに世代交代が行えれば最高ですが、現実はなかなか難しい。

私のもう一つ愛するチームレアルマドリードは、世代交代はできず今でもセルヒオ・ラモスモドリッチ、クロースを酷使しています。勝てるからいいんですけど。

 

そこで今回は私の愛するマンチェスターシティの5年後に焦点をあて、シティの課題世代交代の必要なポジションをアカデミーや元シティのプレイヤーを当てはめられるかなどとあわせて警鐘を鳴らしていきたいと思います。

 

 

 

 

現在のスカッドと5年後

未来をとやかく言う前に現在のスカッドを年齢に焦点を当てて、整理してみたいと思います。

まずは、各選手の年齢を表にしました。

 

ポジション   年齢
Gk Zack Steffen 25
  Ederson Moraes 27
  Scott Carson 35
DF Kyle Walker 30
  Ruben Dias 23
  John Stones 26
  Nahan Ake 26
  Aymeriv Laporte 26
  Benjamin Mendy 26
  Joao Cancelo 26
  Phillipe Sandler 24
  Eric Garcia 20
  Oleksandr Zinchenko 24
MF Ilkay Gundogan 30
  Rodrigo 24
  Kevin De Buryne 29
  Bernardo Silva 26
  Fernandinho 35
FW Raheem Sterling 26
  Gabriel Jesus 23
  Sergio Aguero 32
  Riyad Mahrez 30
  Phill Foden 20
  Ferran Torres 20
average   26.375

 

※ポジションは、今シーズン多く使われているポジションでわけています。

 

全選手の平均年齢は約26歳プレミアリーグでは6番目に若い数字です。

 

続いて各年代の割合を見ていきましょう。

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20-21シーズン 年齢構成

20代後半の選手が42%とほぼ半数を占めています。

また、マンチェスターシティの特徴は10代の選手がいないということです。

(今シーズンはデラップなどアカデミーの選手が出場していますが、ノーカウントとしています)

 

ちなみにマンチェスターシティの年齢の最頻値は26歳で実に7人の選手がいます。

最高齢がフェルナンジーニョで35歳、

最も若い選手がフォーデンとフェラントーレスの20歳となります。

今シーズン35歳のフェルナンジーニョと32歳のアグエロの退団がほぼ決定的なので、さらに平均年齢は下がると思われます。

 

 

続いてポジション別の年齢構成。

GK DF MF WG ST
29 25.1 28.8 24 27.5

 

これはMFがもっとも高く約29歳。ロドリ以外は30近い選手が多いです。

 

 

現在の整理ができたところで、今回のテーマである少し先の未来の話に焦点を当てましょう。

ここでは、少し先=5年後として、年齢を整理してみます。

 

平均年齢は31歳

最頻値も31

若かったフォーデンとフェラントーレスは25歳となり、MFの平均年齢は34歳となります。

5年後なので当たり前ですし、この5年間があれば監督は変わり選手は半数は入れ替わるはず。

時間の経過と共に選手たちは歳を重ねていくことをここでは伝えておきたい。

 


コンパニーとダビド・シルバの後継者は現れたか

闘志あふれるキャプテンだったコンパニーとプレーで味方を鼓舞する静かなるリーダーダビド・シルバ

 

この二人がいなくなったあとにシティには後継者が現れたのか。

 

 

ルベンディアス

人々はみな彼のことを過小評価していたと思う。

シティ史上DF最高額での移籍となったこのポルトガル人は、出場早々から味方を鼓舞する姿が見られました。

良い守備をした時にはハイタッチを求め、チームの士気を高めるルベンディアスの姿に、我々はコンパニーを見たはずです。

 

ギュンドアン

ダブルボランチの一角でプレーしていた昨シーズンやシーズン序盤の姿はどこへ、というぐらいゴール前に何度となく顔を出してゴールを量産

プレミアリーグ12ゴールはチーム1位

ダビド・シルバと同じ役割ではないにしろ、ダビド・シルバと同等の勝利への貢献を見せています。

 


現状と課題

それではマンチェスターシティの抱える課題をあげる前に、マンチェスターシティの各ポジションの役割を簡単におさらいしておきましょう。

 

 ゴールマウスに張り付くのは厳禁

 セービングは当たり前で、ビルドアップにも関与する

 

 ボール保持を第一に考えるので、パスが出せない選手はノーサンキュー

 縦パスを常に狙い、パスコースがなければドリブル

 

 サイドラインに張り付いた上下動はしない

 ビルドアップの中心になり、相手陣内深くまでは出ない。

 被カウンター時はファーストディフェンダーとしても機能する。

 

  • アンカー

 サイドバックと共にビルドアップを担う

 縦パスを入れるよりはサイドチェンジに従事

 自分がダメなら動いてパスコースを作り出せ

 

 ハーフスペースに常にいろ

 CB-SB間に走ってペナルティーエリア深くを狙う

 守備時は前に出るかアンカーに並ぶ

 

  • ウィング

 大外に張り出してサイドチェンジを受ける

 1対1よりもワンツーで仕掛ける

 逆サイドのクロスに詰める

 

 縦パスを足元で受ける

 ゴール前に顔を出す

 サイドには流れない

 

 

 

これからお話しするのは、戦術的なものではなくあくまでスカッド上の課題です。

今後、少しだけ未来のことを考えたときにどこに問題が出てくるかを考えます。 

 

ブラジル代表エデルソン、アメリカ代表ステッフェン、ベテランのスコットカーソンがいるGKは、シティの中でもっともバランスの取れたポジションです。

また、CBに関してもルベンディアス、ストーンズラポルト、アケとこれから数年間はトップフォームを維持できる年齢の選手がそろっているので

だれかが他チームに移らない限りは何の問題もありません。

 

しかし、残りのポジションには何かしらの問題が存在します。

以下ではその問題をポジションごとに明らかにしていきたいと思います。

 

 

純粋な選手のいないサイドバック

ペップの下でプレーするサイドバックは、サイドバックであることを時に忘れてしまうことがあります。

 

ビルドアップの中心として、アンカーと横並びになったり、幅を取ってサイドチェンジの機会を作り出したり、ペップの考えるサイドバックペナルティーエリア深くに侵入することは数えるほどしかありません

 

現在のシティのサイドバックは、ウォーカー、カンセロ、ジンチェンコ、メンディーの4人。

加入当時は純粋サイドバックだったウォーカーも今ではすっかりペップ仕様のサイドバックとなり、

モナコでぶいぶい言わせていたメンディーは、怪我の影響により、なんとも言えないサイドバックとなっています。

 

ということで、シティにはここで改めて純粋に縦に推進力のあるサイドバックをチームのオプションとして考えてもいいのではないでしょうか。

世代交代として考えるとけっこう若いんですね。ジンチェンコなんてまだ24歳。他のポジションが埋まって、余力があれば右SBとも思ったんですが、後述するジローナにヤンコートがいます。

 

 

決定的な仕事のできるアンカーが必要かどうか 

 

マンチェスターシティには、現在2人のアンカーがいます。

ロドリとフェルナンジーニョです。

 

ロドリは今シーズンもほぼフル稼働。

左右にボールを散らし、相手のスライドを間に合わせないようにしています。

フェルナンジーニョの年齢的にフル稼働が厳しい中、しっかりとその役目を果たし、試合中も常にシャツをインしているロドリはいてもらわないと困るプレイヤーです。

 

が、しかし、それこそが問題でもあります。

フル稼働できないフェルナンジーニョとロドリの2枚でシーズンを戦ったマンチェスターシティは、来シーズンのフェルナンジーニョが退団した場合残された選手はロドリのみ。

今さらギュンドアンをアンカーで起用するのはおそらくリージョが許さないので、補強は必須です。

 

では、補強を考えたときにどんなプレイヤーが必要なのでしょうか。

私は、タイトルにもあるように、「決定的な仕事のできるアンカー」が必要だと考えています。

サッカーにおける決定的な仕事。それは得点です。

パスを左右に散らせる選手がもう一人いてもプランAが2パターンできるだけ。今のシティに必要なのはプランBです。

そうです。

勘の良い人は気づくはずです。

 

シティには、拮抗した展開でペナルティーエリアの外から得点を決められるミドルシュートをもつアンカーが必要なのです。

ロドリがそこまで成長するかは置いておいて、世代交代の必要性は、ロドリのバックアッパーとして選手を揃えることに意味がありそうです。

 

 

問題を先送りにしたインサイドハーフ

第13節の今季初ゴールからコンスタントに得点を重ねたギュンドアンは、IHのポジションで後半戦輝きを取り戻しています

偽SBによる背後のフォローを受けたギュンドアンは試合中何度となくゴール前、ペナルティエリア内に顔を出し、決定的な仕事を繰り返しています。

 

ュンドアンが高い位置を取ることにより、相手のマークが分散され、怪我から復帰したデ・ブライネも少し楽しそうに、自由にプレーできていることも感じられます。

 

これはまさに昨シーズンと今シーズンの初めを比べたときにマンチェスターシティに足りなかった部分です。

 

 

tadashicity.hatenadiary.jp

 

シーズン開幕前に、私は24歳のジンチェンコをダビド・シルバの後継者として期待しているブログを書きました。

また、20歳のフォーデンもIHとしてポテンシャルは十分のはずでした。

 

しかし、ジンチェンコは左SBでシティでの位置を確立し、フォーデンもその攻撃センスを買われ、WGとしてコンスタントに試合に出るようになりました。

(ジンチェンコは14試合出場うち11試合が先発、フォーデンは21試合出場うち14試合が先発)

 

ダビド・シルバの後継者とはなれなかったにしても攻撃的な存在として今シーズンシティを支えている選手が、そこまで歳の離れていないギュンドアンで果たして本当に大丈夫なのでしょうか

未来の中盤構成を考えたときに、ダビド・シルバギュンドアンに続くことができるのでしょうか。

 

今シーズンこれまでのシティはほとんどの試合を4-3-3のシステムで戦っています。

しかし、その中で時折4-2-3-1のダブルボランチのシステムを採用することがありますが、このときは例外なくIHを休ませる必要があるときなのです。

上述していますが、本来IHでも使える2人の選手が別のポジションで輝いているので、シティのIHは、ギュンドアン、ベルナルドシルバ、デブライネの3人のみ

 

シティのように複数のコンペティションを同時にこなすチームではこの控えの少なさは致命的です。

今後も、プレミアリーグ、CL、カラバオカップFAカップを戦っていくことを考えるのであれば最重要課題は年齢構成が高く、控えの薄いインサイドハーフです。

 

 

ザネを思い馳せるウイングというポジション 

マンチェスターシティのウイングはいつしか1対1で縦に仕掛けることが極端に減ってしまった

大外でボールを受けて、相手を引きつけて後ろに下げ、サイドチェンジが行われたらゴール前に入っていく。

 

ウイングとは何か。

 

もしくは、サイドでボールをキープして、カットインからラストパス、もしくはシュート。さらには、ボールをキープしてIHのチャンネルラン(CBSB間を走る)にスルーパス

 

ウイングとは何か。

 

いつの間にかマフレズもスターリングも縦に仕掛けることがなくなり、 なんだかテクニックのある中盤の選手が大外に張っているような感じになってしまっている。

 

もっと相手の守備組織をはちゃめちゃにできる選手がいてもいいと思っています。

しかし、年齢構成で言えば若い。30歳になっているのはマフレズぐらいです。

世代交代の観点から言うと、そこまで急務ではないかもしれません。

 

 

アグエロの退団で陥るストライカー不在

次に課題となるのがストライカーのポジション。

 

2021年4月に、正式にアグエロの退団が発表された。

11シーズン在籍したチームを離れ、新たな挑戦をするアグエロを尊重したいし、ありがとうと伝えたい。

 

振り替えればシティズンの中では、伝説のQPR戦の「あぐえろおおおおおおおお!!」が永遠に心に残り続けるだろうと思います。

そのアグエロが来シーズンからいません。

シティは、早急にストライカーの獲得を検討しなければいけません

 

マンチェスターシティには、すでにジェズスというブラジル人ストライカーがいますが、ブラジル代表でもウイングをやったり、シティでも下りてきてビルドアップに関わることも多いジェズスは、アグエロの後釜という感じではないですね。

21試合出場で、8得点はやはり少し物足りない

 

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しかも、ヒートマップを見るとアンカー付近まで色濃くなっており、ゴール前に顔出すストライカータイプではないということもわかります。

むしろ今のシティではギュンドアンの方がストライカー的な顔の出し方をしていますね。

 

前線の選手が得点を取るというシンプルなチームが結局のところ一番強い。

このポジションは世代交代関係なくインサイドハーフと同様に層が薄いです。

ですが、フロントとペップはいまいちホーランホーランというわりに、デラップやジローナにローンで出しているパブロモレノなんかを考えているかもしれません。

 

 

武者修行中の逸材たち

マンチェスターシティは、世界各国にスカウトを派遣し、若い選手を買っておき、レンタルなどで経験を積ませる前に売却するマネジメントを行っています。

トップチームでのプレーを経験していない選手の売却で200億円を稼いでいるとも言われています。

ここでは、シティに所属していた(もしくはレンタル)選手で、現在欧州1部レベルで活躍している選手をあげたいと思います。

 

■アンヘリーニョ(RBライプツィヒ:完全移籍)

 

■ジャック・ハリソン(リーズ:レンタル)

 

ドウグラス・ルイス(アストンビラ:完全移籍)

 

■板倉滉(フローニンゲン:レンタル)

 

他にもジローナに多くの選手がいます。

 

 

EDSに目を向けよう

Elite Development Squadというマンチェスターシティの育成チームをご存知だろうか。

プレミアリーグ2を主戦場とするこのEDSにはトップチーム昇格を目指して奮闘する若き才能がプレーしています。

その中で1人選手を紹介したいと思います。

 

デラップ

ロングスローを武器にストークなどで活躍したロリーデラップの息子。

フォワードとしてEDSでプレーしており、現在17試合20ゴールと大活躍。

プレミアリーグでも第3節に1度だけ試合に出場した。来シーズントップチーム入りが噂されているので、ぜひ期待したい選手です。

 

 

まとめ

 では、まとめです。

 

今回は、マンチェスターシティが少しだけ未来にどんな問題があって、どんな補強が必要かをだらだらと書きました。

ポイントを以下にまとめて終わりにしたいと思います。

 

年齢的な課題

 

戦術としての課題

 

各ポジションに必要な役割

・純粋なSB:ディーニュ(エバートン)、チルウェル(チェルシー)

・ゴールも決められるアンカー:ライス(ウェストハム)、ドウグラスルイス(アストンビラ)、シェルビー(ニューカッスル)

インサイドハーフの層を厚くしよう:フォーデン(マンシティ)、グリーリッシュ(アストンビラ)

・1対1で勝てるウィング:サンマクシマン(ニューカッスル)、マーチ(ブライトン)、ネト(ウルヴス)、ジャックハリソン(リーズ)

・ストライカー : ホーラン?(ドルトムント)

 

シティに所属していた選手でも優秀な選手がいます。ローンであれば戻す手段もあります。

CFG(City Football Group)傘下のジローナにもヤンコートやパブロモレノがいます。

 

EDSをそろそろ自チームの向上に繋げてもいいかもしれません。第二のフォーデンが出るのか。デラップやドイル、パーマーに期待しましょう。

 

 

UEFAやマドリーのペレス会長のこの数日の動きにより、UEFAが絶対ではないと私みたいな頭の悪い人でもわかるようになりました。特に日本のサッカーファンには衝撃だったと思います。

 

 

プレミアリーグは残り5試合

今朝の試合もなんとか勝利したシティは優勝目前。

応援するとともに、来シーズン、さらにその先を少しだけ想像してみてください。

 

それでは!