シティ戦で全然活躍できなかったビッグネームイレブン
こんにちは。
tadashiです。
本日はこんな内容を題材に記事を書いてみようと思います。
題して
20-21シーズン シティ戦で全然活躍できなかったビッグネームイレブン
です。
はじまり
シーズンが終わると必ず出てくるベストイレブン。
どの雑誌も各個人も今やSNSが全世界に発信できるのを良いことに、多くの人がシーズンを振り返り、もっとも活躍した選手や優秀な若手など一番を決め、順位をつける。
挙句の果てには、ベストイレブンを選定し、勝手に表彰してしまう。
そんな私もなにかシーズンを振り返るイレブンを決めたいなと思い、昨年から始めたのが「シティが苦しめられたベストイレブン」だ。
これはマンチェスターシティがシーズンで2度戦う中でどの選手がシティを苦しめたかを独断と偏見で決めてしまおうという企画である。
さて、今シーズンが終わり、私は悩んだ。
昨シーズンはペップシティが不調で、問題もたくさんあった。
リバプールに独走されてしまったこともあり、比較的簡単に苦しめられた選手を選ぶことができた。
しかし、今シーズンは途中から独走状態。
21試合連続勝利、アウェイ12試合連続勝利、アウェイ23試合連続無敗などなど、シティの強さが際立っていて、苦しめられたことが昨シーズンよりもマイルドになってしまった。
とても良いことだが、10年は続けようと思っていた矢先のことなので困っている。
もちろんこの企画は続けるつもりだが、こんなに気持ちよく優勝したことだし、タイトルにもあるように、本来シティと相対するビッグネームが今シーズン全然活躍できなかった、活躍させなかった良き思い出を形にしたいと思っている。
つまり、盛大な煽りである。
それではいってみよう。
選定条件
まず、ビッグネームという定義をしておこう。
直訳すれば大きな名前、言い方を変えれば有名選手と言えるだろう。
この有名という定義はその人それぞれのサッカーに対する知見に左右されてしまう非常に曖昧な言葉だ。
私の考えるビッグネームとみなさまの考えるビッグネームは明らかに異なる。
とうことで、今回はtransfer markt(https://www.transfermarkt.com/)
というサッカー選手の市場価値をまとめているサイトで上位に位置する選手たちから選定しようと思う。
条件としては、各ポジションで、シティと対戦したチームのうち上位10人ということにしたい。
異論はもちろん認めるが、悉く却下していくので気をつけてほしい。
そしてさらに曖昧なことの「全然活躍できなかった」という言葉。
これは、さすがに試合を見ればわかる。
ここだけはシティファンの主観で語らせてほしい。シティ戦で全然活躍できなかった選手と言えばすぐにでも思いつく名前があるはずだ。
ちなみに、シティ戦に出場していない選手は対象外とする。
(例えば、ビッグネームではあるが、出場していないリバプールのファンダイクは対象外)
では、以下に条件を整理する。
1.transfer marktの市場価値の上位選手
2.各ポジションから上位10名
3.シティ戦に出場した選手に限る
4.”活躍できなかった”のは主観で判断
5.すべてのコンペティションを対象とする
各受賞選手の紹介
受賞選手を紹介する前に、まずは上位10位のリストを示しておこう。
ここに、私の主観は入っていないことをぜひ確かめてもらいたい。
注釈もしているが、シティ戦に出場した選手だけを抜き出している。当然のことだが、シティの選手は除外している。
各ポジションの上位を並べてみたがやはり前線の選手の方が評価されやすい傾向にあるようだ。
そんなことは放っておいてさっそく受賞選手を紹介していこう。
一人ずつ紹介し、最後に何人か追加し、イレブンをご覧いただこう。
GK
「フォーデンのシュートうまかったな…」
アリソン(ブラジル・リバプール)
市場価値 6000万ユーロ
ブラジルの正ゴールキーパーが受賞。
年間を通して考えたときにGKは簡単に選ぶことができた。
マンチェスターシティとの二度目の対戦。
無観客のアンフィールドでのシティ大勝。
少なくとも2失点に絡むアリソンのミスは我々を盛り上がらせ、リバプールファンの心を砕いたに違いない。
カリウスもそうだが、リバプールのGKはなにかに取りつかれているのか。イスタンブールの奇跡で見せたドゥデクのクネクネPKストップをなぜか思い出した。
シーズン途中からフレディマーキュリーのような風貌に仕上がったアリソン。
We are the champion!!とはならなかったが、CL出場権を最終節で獲得。
来シーズンは19-20シーズンのような活躍を。
2試合計 5失点
CB
言葉の響きの良さは今回の選手で一番。
ダビンソンサンチェス(コロンビア・トッテナム)
市場価値 3500万ユーロ
受賞の決め手は、二回目の対戦。
シティがホームで3点クリーンシートの快勝を見せた試合だ。
フィジカル的に勝っているはずのギュンドアンに体をぶつけられ、バランスを崩したところで、キックフェイントを見せられて地面に突っ伏してしまった。
ギュンドアンの左足のシュートに対して頭を投げ出すファイトは見せたが失点してしまった。
いや、そもそもがエデルソンのキック一発でギュンドアンと並走してしまった時点で終了だ。
実はSBもこなせるユーティリティを持ち合わせているが、SBでなにができるかはだれも掴めていないとか。
ギュンドアンにやられたシーン。ダビンソンサンチェスだと思っているが、もし違ったら名誉毀損も甚だしいのですぐにでも教えてほしい。
1試合に出場 3失点
SB
市場価値 3500万ユーロ
実はSBが一番選ぶのが困難だった。
昨今のSBへの戦術依存からして、ほとんどのチームのSBが目立って活躍をしていた。
なので、シティとの対戦であまり目立たなかった選手を選定した。
ドルトムント加入時にはCHでプレー。
香川とも同時期にドルトムントにいた。
元々、SBだったようで、SH、CH、そしてSBと今のチームでの地位を獲得。
「序盤は調子が良かった。」というドルトムントへの評価は、もはや評価になるのかわからない。
今、ドルトムントでは、2012年先発vs2020年?先発を企てているようだ。
非常に楽しみだ。
2試合フル出場
DH
「去年と同じ写真じゃねえか!」
市場価値 6000万ユーロ
昨シーズンは「シティが苦しめられたイレブン」で選出されたが今シーズンは不名誉な受賞に。
そもそもアンカーで受賞しても良いものか疑問を抱かせるほど、今シーズンはリバプールの守備ラインが崩壊。
昨シーズンのマンチェスターシティのように次々とCBが怪我で離脱し、ファビーニョとヘンダーソンでCBをやったとかやらないとか。
10位まで見てもらうとファビーニョ以外はしっかりとシティ戦で活躍している。
何よりも19戦負けなしだったアンフィールドでのシティ戦で4失点大敗のCBをここで挙げないわけにはいかないだろう。
CBで1試合フル出場 4失点
IH
ペップの娘と付き合っているので、苦しめているかも?
市場価値 3200万ユーロ
モウリーニョ政権下ではことごとく信頼を勝ち取れずシティ戦は後半出場が1試合。
出場していたの?というぐらいの記憶しかない。当然受賞に値する。
モウリーニョが来る前のデレアリは、ボールをもってリズムを作り、決定的な違いも生み出せる選手としてトッテナムをけん引していたが、この手の選手は試合に出れないと調子も上がらず、低調なパフォーマンスのままシーズンを終えている。
なんと0ゴール1アシスト。そりゃシティ戦でも目立たないわけだ。
最初にも書いたが、デレアリはペップの娘マリアさんとバーで熱いキスをかわしている姿を撮られている。
21-22シーズンにデレアリがマンチェスターシティにいたとしたら、デレアリはすでに最高のゴールを決めた後かもしれない。
26分間のみ出場
WG
約束のネバーランドなら間違いなく強敵。
市場価値 4500万ユーロ
ザハのようなテクニックとフィジカルとスピードをあわせ持つプレーヤーはたいがいシティ相手に素晴らしい活躍を見せるのだが、今シーズンのザハは不発。
一度目は出場せず、二度目はシュート0本とさんざんな結果に。
ロイ・ホジソン率いるパレスの前線は出てくる選手みな怖いプレーヤーのはずだが、シティ相手だとまずほとんどボールがさわれない。そして、ルベンディアスがいる。
他の9人を見れば自ずとザハが受賞するだろうなと思える。
二桁得点でチームに貢献しているもののシティ相手にはまったく活躍できなかった。
2試合目フル出場 シュート0本
FW
「ノムノムノム」
エンバペ(フランス・PSG)
市場価値 1億6000万ユーロ
今、もっとも価値のある男。
CLセミファイナルでエンバペと対峙したルベンディアスは、被シュート0本と彼を完璧に抑え込んだ。
むしろこの賞はエンバペのためにあると言っても過言ではない。(そのためにこのテーマを選んだ)
ネイマールがあれだけ活躍できたのにエンバペは…というところにPSGの限界があったのかも。
リーグ1で27ゴール、CLで8ゴールと大活躍を見せたエンバペもシティの前ではお口チャック、YKK、ミッフィーちゃんである。
来シーズンはいったいどのチームにいるだろうか。
1試合目フル出場 シュート0本
ビッグネームイレブン
皆様お待ちかねのイレブンである。
総額5億3200万ユーロのとんでもない陣営となった。
上記各ポジションの受賞選手に、CB、SB、SH、STを加え4-4-2というシステムでメンバーを構成した。
CBのキーンは最終節5失点大敗したエバートンのCBとして滑り込みランクイン。
相棒のゴッドフリーがアグレッシブに守備をして非常に良かったこともあり、相対的に悪く見えたのは仕方がない。
SBのもう一人はセメド。今シーズン、シティはウルヴス相手にダブルを達成。
守備に追われて2列目の位置を任されながらもほとんどの時間カンセロのケアをしていたので、その不遇さも含めてランクイン。
SHはハメス・ロドリゲスを追加召集。
アンチェロッティのもと再度輝きを取り戻すかと思いきや怪我がちで安定感はなく、シティ戦は途中から出場しても決定的な仕事はできず。
そもそも最終節ではいなかった。レアルマドリードの選手なんだからもう少し頑張ってほしかった。
そして、ランクイン最後の選手はドルトムントのホーランド。
エンバペと同じくチャンピオンズリーグという最高峰の舞台でルベンディアスストーンズに完全に封じ込まれた。
心配性のシティズン史上もっとも不安のなかったベスト8だったと感じた。
そう感じさせたのはホーランドの不発が最大の理由だ。
この並びを見て感じたのは中盤の守備がスカスカになるだろうなということ。
おそらく4-1-5もしくはセメドまで上がって3-1-6になるかもしれない。
ファビーニョはこんなところでも不運なところを見せる。やはり選出して良かったと思った。
監督
今シーズンで引退。リスペクトを集める高貴な監督。
ペップやクロップも敬意を表する重鎮。
今シーズンも引き続きクリスタルパレスを率い、シティ相手に2試合合計0-6で負けた。
1試合目は好調だったエゼをサイドで起用するも、ハイプレスという戦術の理解が薄くそこから崩され、2試合目はエゼを中盤で起用したり、ラポルトにプレスにいかずロングボールを蹴られまくる事態に。
唯一シティ戦で良かったのは右SBウォードの起用ぐらい。
今シーズンで監督業を引退する73歳のホジソン。
率いたチームは20チーム。その中にはリバプールやインテル。イングランド代表などもある名将だ。
監督として過ごした日々はおよそ39年。
私が生きているより長く監督をやっているホジソンは素晴らしいと思う。
まあ、しかし、この企画は活躍できなかったというところなので、心苦しさはありながらも彼をピックアップさせてもらった。
余生を優雅に穏やかに過ごせることを私は願っている。
終わりに
どうだっただろうか。
それぞれ頭で思いうかべていた選手は受賞していただろうか。
ビッグネームとして市場価値で10人ずつ並べてみたもののなんだかんだシティ相手でも活躍している選手が多かったことがわかり感心した。
どんなに相手が強くても個人として持ち味を出せる選手はやはりそれだけ選手としての価値が高いのだと感じた。
また、シティ1チーム相手に活躍できなくてもそれ以外でものすごく活躍できる選手もいる。
エンバペやホーランドは国際舞台でしか当たることのない選手。1年間のほとんどは安定して活躍できる能力を持っているのだ。
本当は、本音では「市場価値高いくせにシティ相手になにもできなかったじゃないか!」と煽るつもりだったが、そうはいかなかった。
こういった企画は違った角度からシーズンを振り返ることができ、非常に楽しい。
これを見て、たくさんの意見、議論が繰り広げられることも期待している。
ここに名前の挙がらなかったビッグネーム以外でも、今シーズン活躍しているのにシティ戦ではだめだった選手を教えてもらえるとまた、私の意欲がわくと思う。
シティの話をすると数日後についに待ちに待ったチャンピオンズリーグの決勝。ぜひ勝ってほしい。
悲願を達成してほしいが、どんな結果であれ最高の舞台に連れてきてくれたマンチェスターシティというチームを私は誇らしく思う。
シーズンオフにはユーロが開幕。
我々が休む暇は今のところない。
それでは!