8月8日 コミュニティシールド vs レスター
こんにちは。
tadashiです。
この2チームがシーズン開幕に華を添える
それがコミュニティシールドです。
圧倒的なチーム力でプレミアリーグを制したマンチェスターシティと決勝でチェルシーをくだしたレスター。
今回は最初ということもあり、感想メインにシティに注目して書いていきます。
スタメン
両チームのスタメンはこちら
ユーロ、コパアメリカと二つの国際大会があったため、そこに主力として参加していた選手たちはこの試合には出場しませんでした。
ペップも言っている通り、全員で集まって練習をすることが難しいままシーズンをスタートするため、序盤は厳しいのは間違いない。
メンバーの入れ替えが少ないことはポジティブに働くかもしれません。
レスターは主力もばっちり出場していますね。
バカンスの期間を短くしたのか、強行出場なのか。
ただ、今シーズンもロジャース監督のレスターは手ごわいことがわかりました。
期待していたこと
上で述べているようにデブライネなどの主力選手が出場しないことで、期待したことは以下の2つでした。
・若手のプライオリティ
・ベルナルドの起用
若手のプライオリティ
1つ目は、プレシーズンマッチ(以下、PSM)から1つ下のカテゴリーの選手を試していたペップがコミュニティシールドにだれを使ってくるのかというところを期待していました。
結果的にスタメンは、PSM3ゴールのエドージーとPSMでダビド・シルバに近いとみなが言っていたパルマーでした。
エドージーは前半は明らかに緊張からか目立つことはできていませんでした。何度かゴール前でパスが受けられていたけど、うまくシュートが打てず。
後半は良い感じに力も抜け、左サイドからドリブルを仕掛け、何度か成功していました。それによりシティが優位に試合を進めることができていました。
パルマーはというと、守備では普段のデブライネのように一列前でCBを牽制し、攻撃ではハーフスペースをファーストポジションにしながら、レスターSBの裏をフリーランニングで取っていく。
エドージーよりも前半から試合に入り込めていたように思います。
身長も高くこれまでにないシティのIHが生まれるかもしれないです。
ここから第二のフォーデンが出てくることを期待しています。
ベルナルドの起用
今夏に退団したいことを告げていたと言われるベルナルドシルバ。
コミュニティシールドは、74分からの出場でした。
左のIHに入ったことで、グリーリッシュやメンディーと小気味良くパスをつないでいました。
グリーリッシュの持つタイミングに合わせてペナルティーエリアの奥にフリーランニングを見せたりとコンビネーションは悪くないように思えました。
ベルナルドの投入に合わせて、グリーリッシュがサイドから中に入ることも増え、メンディーも大外をオーバーラップする姿も見えた。
SB内、WG外というのをベルナルドの投入でSB外、WG内というスイッチに切り替えたようにも見えた。
ベルナルドが退団したいというのならそれを尊重したいとは思うけど、昨シーズンデブライネ不在時にその穴を埋めることができたのはベルナルドだけだった。
デブライネに依存していたマンチェスターシティにおいて、彼に手を差し伸べることができたのは、ベルナルドだけだった。
チームメイトが得点をしたときにだれよりも早く走って祝福してくれるのはベルナルド。
グリーリッシュが来て、フォーデンが台頭してきたことと、イベリア半島に戻りたい気持ちが今ちょうど重なっているのかもしれない。
もう少し彼の動向を見守りたいと思います。
メンディーの魔改造
ペップが今シーズン初めに手掛けているのがこれだと思いました。
銀髪のフランス人は試合開始からジンチェンコのような位置取りをスタート。
少し戸惑いながらもフェルナンジーニョの横をキープし、マークするペレスを内側に寄せ、そのスペースをギュンドアンがフリーで使う、といった左サイドが円滑に回っているように思えました。
図のようにギュンドアンが開くことで、レスターは迷いますが、中央を薄くすることはまず考えられないので、必然的にギュンドアンはフリーになります。
そのひとつ前でエドージーがピン留めしているのもポイントです。
緊張の見えたエドージーがなかなか周りを使えなかったこともあってチャンスにはならなかったけど、メンディーは前半かなりインナーラップを見せていましたし、
19分のカウンターの起点となるスルーパスを出してそのままゴール前に入り込むなど精力的な動きを見せていました。
ウォーカーに仕込んだように、メンディーもついにシティのSBとなるのでしょうか。
個人的には、メンディーまで魔改造されてしまったらメンディーの良さも消え、オプションがなくなってしまうのでほどほどにしてほしいなと思っています。
グリーリッシュ出場
さあ、65分にグリーリッシュが出場です。
加入早々から色気全開の宣材写真で世界中を虜にした彼のプレーもやはりエレガント。右足でボールを運ぶその軸足はセクシーそのもの。
靴下を半分までしかあげないその脛もセクシーダイナマイト。
ルイコスタを尊敬してると思ったが、そうではなかったことだけが残念。
約25分間のプレーを見て思ったのは、まだ万全ではないのかドリブルは少なめでした。
左ワイドでボールをキープし、釣られたSBの裏をIHで狙う。
右足で持っているのでその足でスルーパスが出せる。
チャンスクリエイトがデブライネに次いでいた昨シーズンのスタッツは嘘じゃないかもしれないと思いました。
明らかにスターリングにはないプレー選択でした。
それはパルマーでもベルナルドでも同様でしたが、これはデブライネとのコンビネーションが楽しみだなと思わせてくれました。
敗戦を受けて
88分のPK献上。
イヘアナチョのPK成功により0-1で敗戦。
敗戦はしたもののシーズン初戦はどうだったのか。
まず、守備について
昨シーズン途中から安定して守れていたIHを一列前にあげた4-4-2でレスターに応対。
これは前半よりも後半の方がうまく機能していた印象でした。
CBに素早くプレスをかけ、下りてくるマディソンをケアし、パスコースを塞ぎロングボールを蹴らせることに成功していました。
失点に関しては、シーズンの大事な場面で起きるロドリのエラーですね。
しかし、ロドリはあの時点で前へのパスコースがなかった状態でした。
ロドリを敗因にあげるのはかわいそうだとも言えますが、後ろに下げるならGKに下げるべきだとも思ったのは私だけではないでしょう。
フェルナンジーニョはああいった場面で適当に遠くの方に前に蹴ることも見られます。
こういったときの潔さはフェルナンジーニョを見習ってほしいとも思います。
では、攻撃に関して。
両チームに言えたことですが、前半からチャンスはポジトラでの推進力によって多く生まれていました。
相手のネガティブトランジションを上回る切り替えの速さでゴール前に侵入。
レスターはわかるが、シティがこれに付き合う必要があったのかは疑問でした。
おそらくメンバー構成的にそっちの方が効率的に攻められたのだと思います。
特に前半のメンディーからの攻撃は昨シーズンにないオプションになると感じたところです。
レスターは、マディソンがだいぶ頭を使ってシティの中盤を引き出していました。
20分過ぎからだったと思います。
これにより重心を低くしたかに見せて足の速い選手で後ろの広いスペースを使うという攻撃は、レスターの選手たちの特性をいかした非常に効果的な攻撃だと思いました。
シーズンのスタートは敗戦から始まったマンチェスターシティ。
次は16日のトッテナム戦。
リーグ戦開幕です。
ケインやベルナルドの去就も気になるところですが、まずは合流した選手たちが無事にベストコンディションに戻れるように、その時が来るまでPSMから調整している選手たちが結果を出せるように応援していきましょう。
それでは!