ManCity -August-
引用:Mancity公式Twitter
こんにちは。
tadashiです。
- 8月8日 コミュニティシールド vs レスター 0-1
- 8月16日 プレミアリーグ第1節 vs トッテナム 0-1
- 8月23日 プレミアリーグ第2節 vs ノリッジ 5-0
- 8月29日 プレミアリーグ第3節 vs アーセナル5-0
- そのほかの出来事
8月8日 コミュニティシールド vs レスター 0-1
プレミアリーグとFAカップの優勝チーム同士が争うシーズン初めのタイトルマッチがコミュニティシールド。
一応、レビューを書いてみたがほとんど日の目を浴びなかった。
このオフシーズンは、EUROあり、コパアメリカあり、オリンピックあり、と代表選手を抱える強豪チームは苦労するオフとなる。
来シーズンも同じ状況になりそうなことは容易に想像できる。
想像はできるもののそれに合わせて選手を選ぶことはできない。だれもが代表選手になりたいはず。
そもそも来シーズンの始まりにコミュニティシールドに出ているなんて保証は どこにもない。
8月16日 プレミアリーグ第1節 vs トッテナム 0-1
プレミアリーグ開幕戦。
ハリー・ケインがどちらのチームで開幕を迎えるのか!なんて言っていたが彼はベンチ外。
試合はトッテナムの新監督がなんとも効率的な、実践するプレーヤーはとてもしんどいカウンター戦術で見事に勝利した。
3トップが守備に回らず、中盤3枚が全力のスライド。
スターリングに集めて、タンガンガでスターリングのドリブルをタンガンガすることで、ボールを回収するスターリング以外には通用しなさそうな無慈悲な戦術でマンチェスターシティの攻撃をシャットアウト。
昨シーズン大敗したレスター戦を思い出させるほどCBには自由にボールを持たせていた。
開幕戦から戦術バトルが見られるとは思っていなかったので心躍ってしまったのが正直なところ。
シティは、というと、メンディー偽SB継続中。
まだまだ荒削りながら挑戦する姿勢は評価したいが、アンカーの横で受けて、ターンに手こずるようでは戦術に組み込めるか未知の領域。
相変わらずケイン以外にCFを狙いにいかないフロントの姿勢は挑戦と呼んでいいのかはさらに未知の領域。
このオフと開幕戦ですでに不可思議な動きを見せるマンチェスターシティ。
そうそう。
試合を見ながら書いているメモに「シティにはパスの出し手がいない」という言葉が書いてあった。
このトッテナム戦はまさにそうだったと思う。
グリーリッシュまでも前に出てトッテナムを崩そうと試みるが、そもそも引いてカウンターの相手にシティの選手まで前に群がったらスペースはなくなる。
左SBはメンディーだし、フェルナンジーニョだけはトッテナムの3トップが消していたので、工夫されたフェイクのパスが一向に入っていなかった。
これではペップシティはきつい。
後半、デブライネとジンチェンコが入ってようやくパスが出るようになったが遅すぎた。
トッテナムは最後まで「攻められてもどこかで奪ってカウンターすればいい」という姿勢は崩さなかった。
それにしても観客の帰って来たスタジアムというのは熱狂的で感動的で、サッカーはスタジアムの熱が込みなんじゃないかと思うほど。
どう攻めてどう守るかなんて考えずに狂喜乱舞した方が楽しいに決まってる。
ちなみにマンチェスターシティ。CFがいないまま次節にはさらにとんでもないことになる。
8月23日 プレミアリーグ第2節 vs ノリッジ 5-0
ものすごく相性の良い相手ノリッジ。
今回の対戦も余裕綽々でした。
しかし、スターティングメンバーは、フェラントーレス1トップ、WGグリーリッシュ、ジェズス。
唯一のCFジェズスをわざわざWGで起用し、WGとして獲得したフェラントーレスをCFで起用するペップ。
だって、CF足りないんだもん。というペップの声が聞こえてくる。
Not enough.…Not enough.
(わかる人にわかる、ペップの同じ単語二回目に間を空けてゆっくり言うやつ)
試合は、昨シーズンもプレミアでシティと対戦してたよね?と昨シーズンの対戦表を確認してしまうほどノリッジがまるでマンチェスターシティと初対戦のチームかのような振る舞いでぼこぼこにされていた。
5レーンを埋めるシティに4バック+左WGラヒカで対応。
スペースメイクの動きにつられてパスコースを空け放題。
パサー ウォーカーが誕生し、あろうことかジェズスがWGとして非常に軽快な動きを見せた。
ジェズスは得点に対してドライだ。
かつて所属していたジェコ、バロテッリ、アグエロなんかと違ってチャンスメイクでも十分だと思っているように見えた。
献身的に守備もするし、ボールをキープできるし、さらしてかわせるし、WGで開花しそうだなとは思う。
思うけど、じゃあCFはどうするの?という問題に直面したまま、マンチェスターシティはトッテナムに交渉を依頼するがレヴィ会長どうしても首を振らない。
気づいたらSNSで、ケインが残留を宣言してThe End。
試合だって5-0である必要のない試合でもあった。
ベルナルドがスタメンで、彼の動きがシティの攻撃を円滑に運ぶことが十分に示され、カンセロが入った左SBは、驚くほど困難がなかった。
2試合続けて試合に出たグリーリッシュは1年目のジレンマがなさそう。
さっそく初ゴールを記録したし、左ワイドで右足でつっかけるドリブルはテンポが独特で奪われにくい。インサイドハーフもできるのは疲れたデ・ブライネを休ませられるのでプラス。
パルマーが68分に出場。
グリーリッシュのサイドでインサイドハーフで出場。
約25分のプレーで見えたのは機動力の高さ。これぞシティの選手と言えるチャンネルランはもはやユース選手は体に染み込んでいるのでは。
身長が高く、ハイボールの処理に期待できるならより使われるかもしれない。
少しだけノリッジの話をすると、チェルシーからギルモアをローンで獲得し、この試合は4-3-3のアンカーで出場。
けっこう楽しみにしていたけど、シティが全然手を抜いてくれないのでギルモアの良い部分が見えたとは思えない。
シティ相手にもGKから繋ごうとする意識がチームに共有されていたけど、シティはノリッジの高いSBにIHのスライドで対応していて後ろはしっかり人数を余らせていたので、ボールを運べてもあまり続かなかったノリッジ。
ただ、ビルドアップの整備するぐらいなら守備をもう少し見直した方がいいのでは?と思わざるを得ない結果だった。
8月29日 プレミアリーグ第3節 vs アーセナル5-0
窮地に追い込まれたアルテタ。
さっさとおれのところに戻ってこいよ、と言わんばかりに、前半の内に一人少なくなったアーセナル相手に守備ですらもさぼらず5点も叩き込む鬼畜の極みペップシティ。
まず、良かったことは開始早々に得点をあげられたこと。
アルテタのプランを崩し、ピッチ上のアーセナルイレブンに焦りと不安を与えられた。
ベルナルドはいったいどこにいるのが正しいポジションなのかわからないほどとにかくフォローに走り回っていた。
これこそがベルナルド。
7分の先制点はそんなベルナルドがビルドアップのフォローに入り、ギュンドアンとパス交換して、右サイドのジェズスに大きく蹴りだす。
だけでは飽きたらずボールをキープするジェズスのフォローに行き、DFを自分に寄せてからジェズスがダイレクトでクロスの上げられる優しいパスでプレアシスト。
クロスは思いの外緩いボールでシティをよく知るアルテタアーセナルは面食らって、ペナルティエリア内でCBが被ってしまいギュンドアンがヘディングで沈める。
冨安がアーセナルに決まったようで、まずは山なりのクロスにかぶらないでクリアできることがスタメンの条件か。
開始早々はアーセナルもプランを練ってやってきたのが見られた。
5分のところでは、左サイドから右、左とシティDFを揺さぶってクロスを上げている。
15分間シュート2本で2点。
決定率の悪さが異様に目立つシティにとって驚きの数字。
この2失点ともなんでもないディフェンスのミスなのがこれまたなんとも悲しい。
試合が終わってみるとアーセナルは開幕3連敗。
無得点。
アーセナルがこの2試合無得点だったことはもちろん知っていたし、できればシティ相手のアーセナルを見て、問題がどこなのか探ってやろうと思っていたけど、前半でジャカが退場してしまい、なんだか悪いところがよくわからないまま5点も取られてしまった。
おそらくアルテタがやりたいことはすべてシティがやっている。
アルテタは今のところペップの下位互換としか見られない。
きつい言い方ではあるが、プレシーズンという時間を使ってもここまで攻守に戦術が浸透できないのは、選手と監督に共有するべき何かが欠けているとしか思えない。
後半は、ジンチェンコが出場。
決定的な仕事はなかったが、この安定感はペップシティに絶対に必要な部分。
カンセロ、ウォーカーで縦に急ぐのも、ジンチェンコのように横で揺さぶるのもどちらも好き。
エデルソンがついにパスコースを作るCBよりも前に出てボールを触り始めた。
中盤でプレーする日も近い。
シティのビルドアップはもうエデルソンがいないと成立しないのでは。
とすると開幕戦のトッテナムや昨シーズンのレスターは非常に理にかなっていた。
負けるな!今シーズンも進化だペップ!
そのほかの出来事
ペップ代表監督を希望
Pep Guardiola: "After seven years at #ManCity, I think I'll have a break, stop for a while, see what we've done, review inspirations - and, in this process, I'd like to coach a national team, South America, European, play a Copa America, I want this experience." [via @ESPNBrasil]
— City Xtra (@City_Xtra) 2021年8月25日
8月26日のペップの言葉。
「マンシティの7年間のあとは、休みを取ろうと思っている。少し立ち止まって、私たちがしてきたこと、インスピレーションを振り返ってみようと思う。そして、南アメリカやヨーロッパの代表チームの監督をやって、コパアメリカなんかでプレーしたい。そういった経験をしたい」
昨シーズン2年間の契約延長をして、最大7年間の長期政権が決まったペップシティ。
我々シティズンも、ペップがこんなに長く同じチームにいるなんてよほど居心地が良いんだなと思っていたところだけどやはりペップは常に先を、新しいことを考えていた。
個人的には次はセリエAかな?と思っていたので意外でもあった。
ローマにいた時代はそこまで良い思い出ではなかったのだろうか。
今はだいぶイタリアも戦術的になったと思うが。
この発言の数日後、さりげなく弁明をしていて「もちろん残り2年以上いる(シティに)可能性だってある」と言っていた。
ペップが代表監督だと戦術を落とし込むのに合宿だけで足りるのか心配にはなる。
とにかくあと2年以内にCLを取りたい。
ルベンディアス契約延長
今夏最大のシティズンの心の補強と言っても良いビッグニュースがこのルベンディアスの契約延長。
ベンフィカの若きポルトガル人を獲得したら、守れるわ、パス出せるわ、何よりコンパニー後のリーダーシップを発揮する選手となってくれるわ、とフロントは即座に交渉開始したのが良い話すぎてできすぎている。
それに飽きたらずルベンディアスは、チャンピオンズリーグのベストディフェンダーを受賞。
Official: Ruben Dias has been named as the UEFA Defender of the Year award.
— City Xtra (@City_Xtra) 2021年8月26日
完璧すぎる
どんなときもチームメイトのことを考え、まだ若いのにだれよりもチームを鼓舞する。
良い守備をしたときに、その選手を褒める姿は完全に「最高のボス」そのもの。
キャプテンになるのはいつですか?
マンチェスターシティに最高で最強なポルトガル人がいる間にタイトルを総取りしていきたい。
ちなみに何か弱点がないと不公平すぎて、シティを高みにあげてくれて大好きな選手なのに、「嫌いだ全部好きなのに」とBUMP OF CHICKEN藤原基央のようになってしまうので、少しだけパーソナルなところを調べてみた。
しかし
弱点がない。
ポルトガルでプロのシンガーをやっている彼女も美人でナイスバディ。
本人も素晴らしい筋肉と端正な顔立ち。
本当にドン引きするぐらいの異常性癖がないとバランスが取れない。
いや、でも、マンチェスターシティにこれからも栄光をくれるのであれば喜んでそんな完璧なルベンディアスのこともずっと応援したい。
移籍市場での振る舞い
2008年に莫大な資本を手に入れ、大型補強を敢行してきたマンチェスターシティ。
しかしここ数年はお金はあるが、選手が来ない。というなんとも悩ましい状況になっている。
特に今シーズンはアストンビラからグリーリッシュの獲得のみ。(日本円で約150億)
逆に手放した選手は以下のとおり
欲しかったのに取れなかった選手
・ハリー・ケイン(トッテナム残留)
・ヌーノ・メンデス(PSG移籍)
ジェズスをWGで起用し始めたことで、本職CFと本職左SBがいない珍しいプレミア王者となっている。
さて、マンチェスターシティは今夏で、移籍市場における絶対的な経験値不足を露呈したと私は思っている。
それは遡れば、メッシがフリー移籍でシティに、という噂から始まっていたが、日本で追えた情報で今夏の動きをまとめてみる。
・ハリー・ケイン獲得のためにトッテナム レヴィ会長と交渉するもテーブルについてもらえず、ケインがSNSで残留宣言して終了
⇒もうこの時点で移籍市場は終盤に差し掛かり、プレミアリーグは開幕
・敏腕代理人ジョルジュ・メンデスにロナウドのユナイテッド移籍の当て馬にされる
⇒ユベントスを退団することが決まったロナウドがシティと個人合意していると世界中で報道されたが、実際は古巣マンチェスターユナイテッドへ移籍。
移籍金を出し渋ったのかそもそも当て馬にされたのかこのマーケットでは散々だ。
・本職左SBスポルティングのヌーノ・メンデスを移籍最終日にPSGに競り負ける
⇒PSGがシティの想定よりも多くお金を積んだのかわからないが、最終日に名乗りを上げ、ものにできないまま終わるのはファンとしては寂しい。
グリーリッシュが早々と決まったものの、それからほとんどケイン獲得に向けた動き意外の情報がなかった。
ふたを開けてみると、34人もの選手がローンで他チームにいっているようで、育った選手はいずれ売っていくというスタイルは変わらないかもしれない。
唯一の功績は、ストーンズ、ルベンディアス、エデルソンとの契約延長だろう。
8月はリーグの開幕、移籍市場のデッドラインがあるので非常に賑やかでエキサイティングな月。
9月からは国内外のカップ戦も入ってきたりしてもう少しバラエティーに富んだ内容になる予定。
CLの組み合わせ抽選会の話忘れた。
マンチェスターシティは、今夏マドリーと壮絶なエンバペバトルをしたPSG、アンヘリーニョがいるがバイエルンに監督とチームの要を強奪されたライプツィヒ、そしてベルギーのクラブ・ブルージュと同組。
それでは!