ManCityを追うものは一兎を得ず

水色と白

マンチェスターシティとレアル・マドリー。時々それ以外

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Real Madrid -August-

こんにちは。

tadashiです。

 

レアルマドリードの8月をプレイバック

 

カルロよ、何を想う。

 

 

 

 

8月15日 vs アラベス 4-1 win

静かな幕開け

ラ・リーガ開幕戦。

この夏のレアルマドリードは開幕時点では静かだった。やはりこのコロナ禍で選手獲得に費やす予算はないのか、と感じていた。

現に、バイエルンからアラバをフリーで獲得したのみ。

一方で、セルヒオ・ラモスはフリーでPSGヴァランがプレミアリーグマンチェスターユナイテッドへ。そして監督のジネディーヌ・ジダンは退任

一度にチームの要を3人失ったが、それに代わる補強は特になく新シーズンをスタート。

それでも、洗脳されたマドリディスタはやはり期待してしまうものだ。

 

 

ジダンの後にエル・ブランコを率いるのはかつて10回目の欧州制覇を達成したカルロ・アンチェロッティ

マドリディスタにはとても思い出に残っている監督だ。

 

当時カルロ・アンチェロッティのアシスタントコーチをしていたジダンが彼のあとを引き継ぎ、欧州3連覇を果たした。

そのジダンが退任したあとに当時のボスだったアンチェロッティがバトンを受け取るのはマドリーらしいロマンがあってとても良い。

 

レアルマドリードは、勝利ももちろんだが、サッカー界におけるロマンを振りまいてほしいと常に思っている。

 

 

互角の前半

ジダンと同じく中盤アンカーにカゼミーロを置いた4-3-3の布陣で昨シーズン残留を果たしたアラベスのホームに乗り込んだ。

3枚しかいないCBを全員起用し、新加入アラバを左SBでスタメンさせた。

アンチェロッティになったことでの変化はあとで話すとして、守備に回った時はモドリッチが1列前に上がって4-4-2を作る。

WGのアザールとベイルも下がらせ、しっかりと守備をさせる意識は最初から見られた。

 

 

久しぶりに観客の入ったラ・リーガ

 

その観客の後押しを受けたのはホームのアラベスだった。

 

GKのクルトワからのゴールキックではフィールドを縦に圧縮し、マドリーのビルドアップに対して5人でプレスをかける。

攻撃後の守備への切り替え(ネガティブトランジション)も非常に速く、コンディションも含め、攻守の切り替えはマドリーよりも高かったと思う。

ゴールキックスローインでは足元のパスをしっかり繋ぎ、マドリーのボールを奪ったら縦に速くとメリハリがついていた。

特に今シーズン加入したルジューヌが左CBの位置から効果的にサイドチェンジを繰り出していた。

攻撃時にSBやWGで幅を使うマドリーの戻りの遅さをついていて、効率的な攻撃に思えた。

 

レアルマドリードは、アラバが想像以上になじんでいて、攻守に渡って存在感を見せていた。オーバーラップもパスも高いレベルにあり、CBでのプレーも十分に期待させるほどだった。

クロースがいなかったので、ビルドアップはモドリッチのタスクに。

アラバのあがったスペースに下りてきてボールを受けていた。

今シーズンはモドリッチの負荷が下がってほしいが今のところフル稼働しそうで怖い。

 

前半だけで言えば互角。

いや、それ以上にアラベスのプレーの方がよく見えた。

 

 

マドリーらしさの後半

ベイルの何本かのシュートしかこれといって印象のなかったマドリーは、得意の「なんだかわからないけど、優勢になる」というらしさを見せる。

後半開始早々、アラベスのミスでポンポンとボールがベンゼマの前に転がり、それを決めて先制。

 

アラベスは自分たちのミスで自らを追い詰めるような格好になっていった。

強度の高くないサイドの守備の穴をつこうとしたまでは良かったが、その攻撃の展開に耐えられる技術と組織がまだそなわっていないように感じた。

 

 

前半とマドリーが変えてきたのは、右サイドの配置。

 

前半は、ベイルが外、バルベルデがハーフスペース、ルーカスバスケスが後ろと初期配置からあまり変わらないトライアングルを形成。そこからベイルが中央に動き、クロスのターゲットになったりミドルシュートを打っていた。

一方、後半はベイルがハーフスペースに入り、その後方にバルベルデ。ルーカスバスケスを開かせて、前半のバルベルデを頂点とした二等辺三角形から、ルーカスバスケスを頂点とした二等辺三角形へと形を変えた。

 

前半のベイルの積極的な外から中への移動とミドルシュートは、アラベス守備陣にベイルの存在を強く植え付けた。また、後半はベイルがそこまで積極的ではなくハーフスペースで顔を出してボールをはたいていく姿を見せていた。

これにより、右サイドはベイル含め、そこまで攻撃に転じてこないという意識を持たせた。

3点目のバルベルデのドリブルは、意識の緩急と言うのだろうか、気の緩みを意図的に作り上げたことで生まれたゴールだった。

 

結果としては4-1と圧勝した。

1失点は仕方ないと思ったが、78分に見せたベンゼマロドリゴの統率のとれてないCBへのプレッシングがあったように、まだまだおとして込めてないところがあるのは許容範囲なのだろうか。

 

とにかく開幕を勝利で始められたのは精神的にとても良い。

 

 

8月22日 vs レバンテ 3-3 Draw

バランスを見る

強豪チームから勝ち点を奪うことに定評のあるレバンテとの対戦が開幕2試合目でやってきた。

マドリーはカルバハルが怪我から復帰しベンチ入り。

モドリッチが内転筋を痛め出場不可。

インテリオールにアセンシオの可能性を示唆していたアンチェロッティだったが、インテリオールはイスコがスタメンとなった。

 

レバンテは、フォワードのソルダードグラナダから獲得したが、怪我によりベンチ外となっている。右SBのデ・フルートスは元マドリー。

 

前半は開始早々のベイルのゴール以降は、スコアは動かず。

 

 

マドリーは、主に左SBに入ったアラバと左インテリオールのバルベルデでバランスを取っていた。

ベイルとイスコのためにバランスを取る必要があった。

右サイドから中央に動くベイルとドリブルではがしてリズムを作るイスコは、ゲーム展開からすると必要な存在なので、アラバとバルベルデは彼らの動きを見ながらチームが崩れないようにポジショニングを取っていた。

 

アラバは、ビルドアップでは開いたり、イスコと位置を変えたりしてレバンテのブロックを動かし、ボールが前進できたら中央よりに位置し、被カウンターを防ぐようなプレーを見せていた。

バルベルデはイスコがドリブルで上がっていくし、ベイルが中央に動くため、少し低い位置で全体を俯瞰。

イスコが引いた位置で受けようとしたら一列前に上がるなど要所で気の利いた動きをしていた。

 

レバンテも悪くはなかったが、イスコのはがせるドリブルに合わせて後ろから選手が飛び出してくるので、きつかっただろう。センターライン付近まではボールを運べるのに、意外にもマドリーはそれ以降の残りの3分の2を固くし、侵入させていなかった。

 

そして相変わらずカゼミーロは恐ろしいぐらい適当なパスで観客を魅了する

 

守備合戦

守備(失敗)合戦の略。

 

後半開始15分で逆転される。

悪いのはだれだ。

今のところだれがラインを統率するのかよくわからないマドリー

だれかが寄せればそれにつられて全体が寄っていく”みんなでスライドしようぜ大作戦”は、レバンテの逆転ゴラッソを呼び込むプレー。

アラバがスーパーなのはわかったけど、アラバを基準にコントロールするとアラバのいるサイドに寄ってしまう、ということだ。

 

フィニッシュまでいけない展開で前半と逆の立場となったマドリー。

レバンテは、奪ってショートカウンター!で十分戦える。勝ち点獲得も近い。

 

マドリーは、前線のターゲットを外して、ヴィニシウス、ロドリゴ、アセンシオ、カルバハルを次々と投入。

おそらく中央からの展開は阻害されるから攻撃の基準をサイドにしたい狙い。

 

これが功を奏した。

サイドを基準にしたマドリーの攻撃は、レバンテからすると奪えればサイドから攻められるということなので、レバンテが少し前に出てきた。

これが守備合戦レバンテのターンとなった。

 

そして、73分のヴィニシウスのゴールはそんなレバンテからカルバハルがボールを奪ってカウンターだった。

ああ、なんともったいないことを…。

 

今日の試合はこれで終わらないのが守備(失敗)合戦の名がついた理由。

 

両チームはもう1点ずつ追加して3-3のドロー決着。

心配である。

 

チームを救ったヴィニシウスの2点目、チーム3点目のゴールはぜひハイライトを見てほしい。

ヴィニシウス覚醒か!とだれもが言いたくなるシュートのうまさ。

 

ジダンマドリーとの違い

2試合を終えて、明確にジダンマドリーとの違いが見えた部分があった。

 

1.ベンゼマとの距離

孤立していたベンゼマ支援を強化したアンチェロッティ大臣の政策は目に見えて効果があった。

 

昨シーズンまでのマドリーは、WGがサイドに張り付き、オフザボールの動きも少なかったので、ベンゼマがボールを受けに下りてきても下げるしかない場面が多かった。

しかし、この2試合はベンゼマの周りには衛星のようにWG+インテリオールが周回し、よりコンビネーションで攻めているように感じた。

ベンゼマ支援が成功すれば彼のピチーチも現実的な目標になる。

ライバルはヴィニシウスかな?だと良い。

 

2.ペナルティエリア基準の攻撃

ゴールからより近いところでシュートを打てば当然入る確率は高い。

ということなのだと思う。

 

昨シーズンまで、サイドで崩していざクロスを上げてもベンゼマしかターゲットがいないという状況が多かったが、今シーズンは必ずと言っていいほどベイルも中で競っている。まだ、得点にはなっていないが、クロスに対して常に二人が狙っているというのは守る方からするととても嫌な感じがする。

 

なので、ビルドアップから崩しまで左サイドに偏っているのは仕方ないのかも。

ショートカウンターでもっとベイルを活かしてもいいのに。

 

 

3.WGを含めた4-1-4-1の守備ブロック

WGのアザールとベイルをしっかり守備ブロックとして計算に入れた形で陣形を作っていた。

その強度は置いといて「今の時代、攻撃だけやっていていいのは、メッシとロナウドだけだよ。チャンピオンズリーグではネイマールとエンバペもめちゃくちゃ守備するだろ?」という脅しがロッカールームであったあとかないとか、非常に二人には効果抜群。

 

まあ、問題は後ろがミゲル君だったとき、左サイドの守備はアザールでもヴィニシウスでもかなり危うい。左CBの負担は大きい。

というのは次の3節ベティス戦を見た人は感じたはずだ。

 

ちなみにジダンマドリーでは、前から猛烈にプレスしていた。

怪我人が増えすぎてからはちょっと落ち着いたけど、CLでのマンシティとの試合は面白かった。

 

 

8月29日 vs ベティス 1-0 win

ヴィニシウスがレギュラーを勝ち取る

開始5分のヴィニシウスのプレーでご飯がおかわりできて、Twitterなら140文字×3ぐらいは書けそうな始まりだった。

アンチェロッティ開幕から2試合の左WGのスタメンにアザールを起用していた。

元々のポテンシャルもそうだし、マドリーが獲得に要した費用もそう。さらにはこのオフシーズンのアザールの調子を見て、アンチェロッティは期待を込めて、悪く言えば最後のチャンスをアザールに与えたのだと思った。

 

結果はこのベティス戦のスタメンのとおり。

途中出場ながら2試合でゴールという結果をあげたヴィニシウスが左WGのスターティングイレブンに名を連ねていた。

 

ペジェグリーニベティスは丁寧にビルドアップしながらもフェキルで速く攻撃することもできる。

よりサイドの守備は重要だった。

 

5分のシーンは、左サイドから大きく展開し、ベティスルイビルがドリブルしたところをスライディングで、ヴィニシウスがカットしたところから始まった。

そのままドリブルで持ち上がるヴィニシウスに、ベティスはたまらず足をかけたがか彼は倒れずにドリブルを続行。

ベンゼマとうまく背後を取り、緩急のみを使ってディフェンダーを振り切るとフリーのベンゼマにラストパス。

得点にはならなかったが好調なのが見て取れた。

 

ベンゼマだけでなくヴィニシウスも得点源となればレアルマドリードはもっと強くなる

 

ヴィニシウスが来てから何度も言っているが、彼が得点能力を備えたら世界一になれると思っている。

ドリブルの技術だけで言えばネイマール、メッシと別に比較しても良いぐらい。

ゴールに直結するドリブルが圧倒的に少なく、シュートに苦手意識を持っていることがヴィニシウスの最大の弱点なのだ。

 

それがもし今シーズン克服されれば、アザールは置いといて、最高のアタッカーが生まれることになる。

 

ちなみに守備面でもだいぶ改善され、状況に応じた守備でのプレー選択ができている。

アタックするところ、引くところ、我慢するところなど。

このシーンもミゲルがすでに後ろに対応できる状態にいたのが確認できていたからスライディングでボールを取る選択をしたのだと私は思う。

 

狙われるところはいつも同じ

いつも同じ。

 

3試合ともWGの戻りの遅さを突かれている。

 

ベティス戦も例にもれず。

例えばマドリーの攻撃後、左サイドでベティスがボールを持つと、右サイドではボランチの選手より高い位置に右SBが上がっている。

戻りが遅いので簡単にサイドチェンジ。その対応にミゲルが追われる。アラバがそのスぺースを埋める。というスライドが発生。

及第点はヴィニシウスのみ。

ベイル、アザールロドリゴはもう少し、いや、めちゃくちゃがんばってほしい。

 

あとは、モドリッチ、クロースがいないときのビルドアップの問題。

カゼミーロはバルサブスケツマンチェスターシティのフェルナンジーニョではないので、気を利かせてプレス回避に参加してくれるわけではない

 

仕事を理由にいつも父兄参観に来ない父親のように何かに理由をつけて姿をくらましている

イスコはパスでリズムを作るタイプではないので、オープンな展開とそうでないときではインテリオールを任せられるタイミングが変わる。

少なくともベティス相手には厳しい。

中央でボールロストすると終わる。

まあ、しかしだれかが困っているときに手を差し伸べてくれるのがカゼミーロで、彼はそのためにいるのだが。

 

 

おそらく人を選ぶミゲル

あまりの怪我人の多さで昨シーズンいきなりレアルマドリードトップチームの試合に出ろと言われ、思いの外やれていて将来を有望されている左SB。

空間把握能力が抜群で、下りてくるベンゼマの足元にミドルパスを精確にあてられるほど冷静で状況が見えている。

今日のベティス戦もおそらくベティスはミゲルが持った時は他よりも強めにプレッシャーにいくようにしていた。それでも崩れなかったのは素晴らしいと思う。

 

ただ、万能型ではないから、パスコースなくて自分で打開するのは厳しく(メンディーはわりと可能)ベンゼマのように下りてくる人が必要。(アザールとヴィニシウスは遅い)

 

まだ若いので、プレーが成熟していないのは当たり前。

モドリッチやクロースがいるマドリーで多くプレーさせて、慣れてもらいたい。

その点で言えば守備面でフォローが期待できるアラバとのペアは理想的。

左サイドで詰まった時に何かしら打開策を得るまでは失敗してアラバにフォローしてもらうのが良いだろう。

 

 

余談だけど、CBにアラバが入るとタスクが多すぎる

右にミリトン、左にミゲルくん、前にはカゼミーロとイスコだった。

ミリトンのカバーリング、ミゲルとイスコのフォローだけでなく、パサーにもなる必要があった。業務量過多。

怪我をしないことを切に願う。

 

 

エンバペに見るマドリーの価値

移籍市場がそろそろ閉幕する約1週間前。日本にもあるニュースが報じられた。

 

レアルマドリード エンバペ獲得にPSGへ1.6億ユーロの公式オファー

 

レアルマドリードがついに動き出した!

と、マドリディスタだけでなく世界中がざわめきだした。

 

今夏はマンチェスターシティが投じたグリーリッシュへの1億ユーロ、チェルシールカク獲得にと費やした9500万ユーロが高額な取引だった。また、バルセロナの杜撰な経営体制により、ラ・リーガにとっても価値のあるメッシが退団し、PSGが射止めた。

サッカービジネスはオイルマネーや国家資本に支配され、今後も長くプレミアリーグ+PSGが中心となるだろうとだれもが思っていた。

 

そのふざけた世論に一石を投じた、いや、元々考えていたかのように満を持してエンバペ交渉のテーブルにPSGを引っ張り出したレアルマドリードのペレス会長。

私のTwitterのタイムラインではそれはたくさんの人が驚きと称賛、そして多くのペレスの思惑の推測が流れてきた。

 

結局、PSGは1.8億ユーロまで引き上げられた移籍金にたいしても首を縦に振らなかった。

カタールワールドカップへの広告塔としてのPSGの役割を考えると来年に迫った今のタイミングでPSGのアイコンであるエンバペをレアルマドリードに売却するというのはカタール側が納得しなかったと私は見ている。

金の問題ではない。というわけだ。

 

と、まあエンバペ獲得バトルは検索エンジンSNSで検索すれば経過も結果もいくらでも出てくるのでここら辺にして、マドリーにとってもっと大切なところを書いてみようも思う。

 

 

エンバペは今シーズンでPSGとの契約が切れる。

今より好条件でPSGから契約延長の打診を受けているが、もうすでに3回拒否しているとの噂。

 

PSGでスターとしてプレーしているエンバペが、そのチームの懇願を振り切ってでもプレーしたいクラブ

 

 

 

それがエル・ブランコ レアルマドリード

 

 

 

多くのスタープレーヤーが口にする言葉。

 

レアルマドリードでプレーすることが夢だ(夢だった)

 

これこそがレアルマドリードのサッカー界での価値だ。

 

 

移籍市場最終日でマドリーにやってきたフランスの18歳カマヴィンガ。

PSGも狙っていた逸材であるが、彼は幼い頃からレアルマドリードでプレイしたいと夢見ていた

PSGだけでなく、ユベントスマンチェスターユナイテッドが興味を示して、獲得に乗り出していた。それでも彼のなかではレアルマドリードでのプレーがなによりも優先された。

まだ若い将来有望な選手がそう思っている。

これがどれほど素晴らしいことか。

 

これまで長きにわたり保持してきた栄光と名誉。

エレガントに勝利にこだわったその白い輝きが今もこれからもサッカー選手を惹き付ける。

ペレス会長は2000年からだが、その前からもレアルマドリードは栄光とともにあった。だれにとっても憧れの存在だった。

 

これまで在籍した選手たちの貢献がこのクラブを高め、真っ白なユニフォームを身にまとい、見せてきた光景はなによりもまばゆい。

 

マリアーノのようにレアルマドリードにしがみつく選手がいるのも気持ちはわかる。

アザールレアルマドリードのプレーを夢見ていた選手の一人だ。

 

マンチェスターユナイテッドのポグバ、ドルトムントのハーランドもいつかレアルマドリードでのプレーを夢見る選手の一人だとも言われている。

 

 

ジダン体制ではミゲルやブランコといった下部組織の選手の起用も見られた。今シーズンの補強の少なさから見るとカルロ体制でも若手選手の起用は十分あるだろう。

しかし、03年代からレアルマドリードを眺めていた者から言わせれば、若手の育成?マドリーに必要なのはスタープレイヤーの仲間入りができる選手。這い上がってくるべきだ。と思ってしまう。

 

 

移籍市場から見たジネディーヌ・ジダンの功績

レアルマドリードでもっとも成功した人物と言っても良い。

 

選手としてラ・リーガやCLを優勝し、世界一も経験。

監督してもラ・リーガだけでなく前人未到のCL3連覇。

獲得したタイトルの数でもちろんその監督の功績を語ることは可能だ。しかし、ジダン監督はレアルマドリードにもっと大きな功績を残している。

 

今夏までにレアルマドリードが選手の売却によって得られた金額が約2億ユーロにものぼり、そのおかげでエンバペ資金を工面できたと言われている。

 

売却した主な選手

ウーデゴー、ヴァラン、オスカル・ロドリゲス、レギロン、ハキミ、デ・フルートスなどなど。 

 

 

隣のライバルがなかなか形容しがたい経営をしていた中でここまで利益をあげられるのは数えるほどしかないだろう。

 

この経営を可能にしたのがジダンの功績だ。

 

チャンピオンズリーグで見事3連覇を達成したあとのジダンマドリーは苦悩が続いた

ジダンがフロントにたいして選手獲得の希望をどれだけ出していたかはわからないが、少なくとも満足の行く補強が行われたことは一度もなかっただろう。

 

一番の問題はクリスティアーノロナウドがマドリーを去ってから、マドリーにやってきた選手はなかなかフィットしなかったこと。

偉大な既存選手はトップフォームを維持し続け、世代交代の遅れたチームとも揶揄された。

 

しかし、ペレス会長の意向を汲み取り、財布の紐をがっちり締めたレアルマドリードを率い、ベテランと若手を起用し、怪我人が大量に発生しながらもやりくりをし、失点しようが得点をして勝つレアルマドリードから舵を切り、安定した守備で最小得点で勝てるチームを作り上げたジダンは本当に偉大だ。

 

さらに、一度は退いたものの愛するクラブが窮地に立たされたときに、厳しい状況であるにも関わらず監督として再度戻ってきたことをマドリディスタは一生忘れない

 

 

そういった意味でもジダンは銀河系レアルマドリードの一員なのだと思う。

 

 

予想フォーメーション

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怪我人みな戻ってきたときの今シーズンの基本メンバーはこうであってほしいというスタメン。

モドリッチの年齢を考えてフル稼働ではなくバルベルデが少しずつ主になっていくのが未来のマドリーを考えると良いと思う。

アザールではなく、ヴィニシウスというのはこの3試合でもはやゆるぎないものになったのではないか。

 

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一方で、プランBというか控えメンバーがこちら。

モドリッチは控えというよりはターンオーバーでしっかり出場してもらいたい。

ミゲルがどこまで成長するか、個人的に理想を言えば、ミゲルが基本スタメンに名を連ねてほしい。ブランコにももちろん期待している。

 

さて、問題はCFである。

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マリa……

これ以上言うと頭痛で声が出なくなるのでやめておこう。

 

来夏のエンバペに全力の期待を。

 

チャンピオンズリーグ

最後にチャンピオンズリーグの話題を出しておきたい。

8月中に行われた組み合わせ抽選会ではまたもセリエAインテルと同組に。

もうドローなんてしないでインテルとマドリーは初めから同じ組に入れておいてくれてもだれもなにも思わないのではないか。

 

マドリーは、インテル(イタリア)、シャフタール(ウクライナ)、シェリフ・トラスポル(モルドバ)が同居するグループD。

シェリフだけ本当に初めて聞いたチームなのでまったくわからないが、他2チームは昨シーズンも同じグループだった。

昨シーズンは、マドリーが1位、シャフタールが3位でヨーロッパリーグにまわり、インテルが最下位という結果に。

 

インテルはこれにより国内に専念することができ、スクデットユベントスから奪還している。しかし、ルカク(チェルシー)、ハキミ(PSG)が抜け、コンテが退任。

新しくシモーネ・インザーギが監督となったインテルは同じようにマドリーを苦しめるのか。

ちなみにハキミは元マドリーの選手。今の右サイドバックの現状を見るとなぜ、ハキミを残しておかなかったのか理解ができない。あの当時でさえ、カルバハル以外にいなかったというのに。

 

シャフタールは、監督が注目ポイント。

イタリアのフランチェスコ・デ・ゼルビ

サッスオーロを率いてチームをセリエAでも戦えるチームに仕立てあげた監督。セリエA内でのステップアップも期待されていたなかでシャフタールに就任したことは、なにかシャフタールのプロジェクトやデ・ゼルビの野望がありそうで怖い

選手を眺めていたがシャルケにいたコノプリャンカしか知らなかった。が、ウクライナのチームはブラジル人プレーヤーをうまくフィットさせるチームが多く、若いブラジル人が何人かいるので、ヨーロッパの舞台で活躍し5大リーグにやってくる選手が出てくるかもしれない。そんなところも注目したい。

 

 

8月は長かった。

 

それでは!