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プレミアリーグ 第5節 vs サウサンプトン

こんにちは。

tadashiです。

 

 

今回は、試合を見ながら書き連ねた内容で取って出しの最速レビューに挑戦します。

 

 

 

 

スタメン

ホーム マンチェスターシティ

GK:エデルソン

DF:ウォーカー、ルベン・ディアス、アケ、カンセロ

MF:フェルナンジーニョギュンドアン、ベルナルド

FW:ジェズス、スターリング、グリーリッシュ

 

ラポルトストーンズに加えて、ジンチェンコとロドリが怪我。

一昨シーズンを思い出す。

 

アウェイ サウサンプトン

GK:マッカーシー

DF:リブラメント、スティーブン、ベドナレク、ウォーカー・ピータース

MF:レドモンド、ロメウ、ウォードプラウズ、エルユネシ

FW:アダムス、アームストロング

 

対戦成績

20-21シーズンはマンチェスターシティの2勝。

1-0、5-2の勝利。

個人的なマンチェスターシティのターニングポイントとなった試合がセインツとの1戦目だったので非常によく覚えています。

 

過去10年間でセインツは一度しかシティに勝てていません。

今シーズンも順当に勝ち点を重ねてほしいです。

 

注目選手

マンチェスターシティ:アケ(今お前しかいないけど、複雑な心情だと思う)、グリーリッシュ(加入から試合に出続けているセクシーアイコン)

 

セインツ:アームストロング(2部で28ゴール)、ウォードプラウズ(セインツを支え続ける名キッカー)

 

 

アンカー無効化だけじゃない組織的なセインツの守備

アンカーを消す

スターリングが1トップの4-3-3のシティとアダムス、アームストロング2トップのセインツ。

2分にはさっそくウォーカー対決の1回戦が開戦。今日は何試合行われるか。

 

セインツは2-2のビルドアップに対して、シティは前3枚+IH2枚。現時点では大外のSBにパスは出ていないが、だれが対応するのかは見もの。

 

4分のシティ両SBの位置に注目。カンセロもウォーカーも内に絞って、ロドリの横。

当然状況に応じてライン際に入る。

ベルナルドへのスルーパスはサイドで持ったカンセロから。

 

この時間6分では、ベルナルドが一列前に出て4-4-2のシティの守備。この使い分けは相手によるものなのかわからない。

 

セインツは2トップがフェルナンジーニョのパスコースを消す立ち位置。GKエデルソンにも不用意にプレスはかけない。8分のシーンでは、ルベンディアスから中途半端なパスが出て、セインツがインターセプトできたのでセインツはこの形を続けたい。

きちんとIHにはセインツのCHがマークをついている。

 

セインツが思いのほかボールを保持している。中2日のシティは、アグレッシブにプレスにはいけないということもあり、ある程度は受けてしまうという考えか。だとするとジェズスとグリーリッシュのサイドの戻り、セインツのCHが縦に抜けたときのIHの戻維りがかなり重要になる。

セインツが先手を取れるとしたら、そのインテンシティで上回れるか。

 

一方のシティは攻撃でも守備でもあまり目立った良いところはない。

アンカーを無効化し、偽SBを動かし、孤立したWGを狙うという守備組織が前半15分は機能しているセインツ。シティはこのままだと何か打開できる策がないと厳しい。

 

15分のシティのプレス回避。今日は偽SBじゃない方がセインツは広がるし、フェルナンジーニョが空いてくるタイミングが出てくるだろうなと感じさせる。

 

セインツのビルドアップに対して前からプレスをかけ、パスコースを限定して蹴らせて回収。フェルナンジーニョを経由して、斜めにスターリングへパス。ベルナルドが中央を抜けでたがわずかに通らず。この18分のプレーは今日のシティの狙いたい形。

 

IHがひとり前に出たときに、フェルナンジーニョの脇を使われてしまい、前向きでセインツに仕掛けられてしまう。縦の距離が遠く、フェルナンジーニョの脇はカバーできないDFライン。2トップなので、CBは前に出にくい。

 

23分にはグリーリッシュが抜け出して左からクロス。大外にまつスターリングにはぎりぎり届かず。ベドナレクのクリア。

このシーンでは、ベルナルドが斜めに下りてきてグリーリッシュとレーンを交換していた。ベルナルドはつり出されたSBを見て、グリーリッシュを見ずにSBの背後へスルーパス。この時間までなかったレーン移動でセインツをうまく動かすことができた。

 

26分スターリングの左サイドからのシュート。200試合目の出場のスターリングはあと3得点でプレミアリーグ100ゴール。

グリーリッシュが巧みにボールを動かし、2対3を崩した。

 

ハイプレスの背後を取る

しばらくセインツのペースだったが、はめにくるセインツを利用して背後を使いだしてからは、シティのペースになってきた。触れればゴールという攻撃が続いている。

ビルドアップでは、変わらずセインツがアンカーを消してくるが、背後を取られてから後ろの選手の連動が弱くなってきた。背後を取られることは失点に直結するのでチームとして認識がずれはじめているということだろう。枚数がかけられなければ、枚数的にはビルドアップ側の方が優位で、フェルナンジーニョに入るとポゼッションが高められる。

 

39分のセインツのカウンターで、中央をケアしたのが右SBのウォーカー。ルベンディアスがサイドにいて、最終的に守れたけど、カンセロとウォーカーがCBの位置になっていた。偽SBがカウンター対策だとしてもDFラインのバランスが崩れることになるのはどこまで許容されているのか。

 

 

前半の途中からロメウを下げて5バックにして、シティの攻撃後にカウンター気味に中央1トップにあてるという戦術に切り替えているセインツ。

右サイドはリブラメント、左サイドはエルユヌシが連動して縦に速く飛び出してくるので、マンチェスターシティは守備の対応が間に合っていない。今のところはアケとルベンディアスの個で守り切れている印象。

 

 

ロメウの使い分けと再現性のないシティ

変わらないセインツにはまるシティ

最後5バックで終えたセインツは、後半開始は4バックに戻っている。

シティは、開始はスターリングが右、ジェズスが中央。

 

後半5分間はボールを握るのはセインツ。

 

シティの少しだけ見える変化は前半よりも、ギュンドアンが下りてもらいに来ていること。SBはフェルナンジーニョとCBとの距離感を少し考え始めた。ギュンドアンのフォローと偽SBでのフォローを使い分けるようにしているのか、それとも一時の動きか。

 

56分にチャンスをつくるスターリング。ウォーカーから縦にロングボールを放り込み、スターリングを走らせるプレー。前向きの守備に対して効果的で、スターリングはウォーカー・ピータースと1対1を作ることができる。

 

今日のシティは再現性が低い。セインツの組織的なサッカーに自分たちのペースがうまくつくれていない印象。

サイドを広く使いたいが、使われている。ビルドアップで相手を動かしたいが、セインツに引っかかる。

 

60分 セインツにPKの判定⇒VARでPK取消

後半何度かあったビルドアップのとこでセインツに引っ掛かるということが、右サイドでも発生し、ウォーカーが奪われ、アームストロングがペナルティーエリア手前でドリブル。シュートフェイクでルベンディアスをかわし、ペナルティーエリアに侵入したところを奪われた張本人であるウォーカーが後ろからアームストロングを倒してしまった。

PKは取り消しになったが、これまでのシティではありえないミスが続いている。

 

アンカーギュンドアンの意味

64分 フェルナンジーニョ⇒デ・ブライネ

ギュンドアンがアンカーに入り、攻撃的な采配にシフト。

ギュンドアンアンカーというのはCL決勝チェルシー戦を思い出してしまい良いイメージはない。ギュンドアンの攻撃的な部分を殺してしまうことになりそうではある。

アンカーではなく、3センターというイメージならいいと思うが。

 

67分 ジェズス⇒マフレズ

シティ二人目の交代。

 

やはりサイドにいる選手が孤立するようなセインツのプレッシングにうまくはまっているシティ。ウォーカーがなかなかビルドアップで良いプレーが出ないのは、単純に孤立しているから。

69分にも同じように左サイドでもボールロスト。この時間でもそこまでプレスのクオリティが下がらないのは素直にすごい。ビルドアップをするCBやSBにかなり高い思考の負荷をかけることに成功している。

 

71分 ベルナルド⇒フォーデン

プレミアリーグは初出場のフォーデン。怪我だけはしないでほしいが、できれば得点を取ってほしいと思っている。左のIHに入り、グリーリッシュとプレーをする。

 

75分にようやくデブライネに良いプレーがあった。

ボールを受けて即座にスターリングにスルーパス

なかなかデブライネが良い位置でボールを触れていないのも攻撃があんまり活性化しない原因。

 

セインツはクリアした後に前に出られなくなってきた。2トップが孤立してきたので、ボールは回収できるようになったシティ。

ボールを持った時に次の展開を予測する時間がなかったことで、奪われていたが、強度が落ちる終盤でシティは取り返せるか。

と、言っていたがセインツはなかなか強度が落ちず、攻撃後の切り替えが非常に速い。80分もそうした中で最終的にシュートを打たれてしまう。

 

試合終盤

スターリングは中央でプレーし、かなり起点になっている。得点はないが、得点の可能性はスターリングが多い。

お互いが疲労の中で最後は体を投げ出してシュートブロック、クロスブロックを見せる。惜しい!というシーンが多いが、セインツのシーンはほとんどがロメウからの展開。

シティはスターリングに縦パスが入るか、グリーリッシュの突破が唯一の糸口になっている。結局だれが点を取るのかわからないマンチェスターシティはこういったときに狙うべき選手がいない。

 

残り5分になって、ロメウがまた最終ラインに入り5バックの5-4-1となっている。

 

ロスタイムに入り、セインツは時間稼ぎ。シティに対してアウェイで勝ち点を稼げると考えキープ。

ロスタイム7分を過ぎたところで試合終了。

 

 

所感

試合を見終えた感想は、引き分けで良かった。というところ。

 

アンカーと偽SBを消し、ビルドアップを阻害し、大外に張るWGにCBから直接パスを通させ、孤立したWGを複数で仕留めるという形が何度も成功しており、再現性を高めた組織的な守備をハーゼンヒュットルはチームに仕込んでいた。

その中でもアンカーのフェルナンジーニョがボールを受けると、シュートやクロスまで到達できるシーンが出てくるので、シティとしてはフェルナンジーニョをどの過程で絡めるかを考えた試合だったと思う。

 

セインツは前後半の終盤にはロメウをDFラインに下げ5バックを形成し、シティのサイドからの逆サイドに向けたクロス対応もコンプリートさせていた。

シティはグリーリッシュの突破、ショートカウンタースターリングに縦パスが入るぐらいしか、チャンスらしいチャンスは作れていなかったように思える。

 

前半に見せたベルナルドとグリーリッシュのレーン交換はセインツには大きく効いていて、そこから何度か左サイドでSBの背後を取ることに成功していたが、今日のセインツの集中力は並みではなかった。

 

後半のビルドアップでのミス。おそらく3,4回連続で続き、ペナルティーエリアまで侵入されあわやPKとなる手前までセインツに攻め込まれた。

その前段で見せた2-3ビルドアップにギュンドアンがフォローにいった形でセインツの守備組織を動かすことができていたのに、それをやめてしまったのが残念だった。

点を取りに行きたいシティは、ギュンドアンの得点力を最大化する位置に置きたかったのかとも思ったがそれなら、フェルナンジーニョ交代後、ギュンドアンにアンカーをさせたのは理解不能だった。

 

ティファンは納得のいかない試合だったと思うが、グリーリッシュの好調ぶりはプラス要素。

 

良かった選手

〇リブラメント(セインツ)

18歳の右SB。足がつるまで走ってグリーリッシュとやりあっていた。

ビルドアップでは、シティのプレッシャーをものともせず、トラップ、ドリブル、パスが非常に落ち着いていた。若くしてこのプレーができるのは、今後も見続けたい選手。

 

ロメウ(セインツ)

攻撃のすべてに彼が関わっていた。周囲が見えていて、後ろに目がついているのかと思うほど。シティのプレスをあざ笑うかのように、ロメウが時間をかけてシティを集め、次のプレーでは手薄なところにダイレクトで展開。的を自分にしぼらせて、フリーを作る大柄なレジスタ

DFラインに入っても仕事ができるので、試合中に瞬時に4バックと5バックを使い分けられる。監督としては一人ほしい人材。

 

〇グリーリッシュ(シティ)

開幕からスタメンを継続している150億円の男。今のところ得点アシスト量産ではないが、確実にコンスタントに良いプレーができているのは、グリーリッシュとルベンディアスぐらい。

左サイドでボールをキープし、独特のリズムでドリブルする姿はエレガント。相手をいなして縦にも中にも入る込めるその技術はシティの中でもダントツ。思ったよりもチームに溶け込んでいて、ベルナルドとの相性は良さそう。今後に大いに期待できる。

 

 

それでは!