マンチェスターシティ 一時代の終焉
こんにちは。
tadashiです。
始まり
さっそくですが、私はシティズンです。
マンチェスターシティが好きで、マンチェスターシティの試合結果に一喜一憂する人間です。
マンチェスターシティとの出会いは遡ること13年前の2008年。
レアルマドリードのロビーニョがプレミアリーグに引き抜かれた?チームがマンチェスターシティでした。(私は古くからのマドリディスタでもある)
この時期のマドリーは、ジダンが引退し、リーガを制したカペッロもいなくなり、翌年のクリスティアーノロナウド獲得までの個人的には狭間の時期でした。選手は入れ替わり立ち代わり、監督も入れ替わり立ち代わり。
ロビーニョがマンチェスターシティというチームに行ってしまった。
と言うのが最初の出会いでした。
プレミアでは、チェルシーのアブラモビッチが大きく日本で取り上げられ、それから数年後マンチェスターシティもオイルマネーを手にし、さあ、これからサッカー界に旋風を巻き起こそうというような取っ掛かりだったかもしれません。
ここではまだマンチェスターシティという存在を認知しただけ。
プレミアリーグもマンチェスターユナイテッドやアーセナルが日本でも人気でした。
月日は流れ、2014年。
14-15シーズンにたまたま見つけたハイライト映像に衝撃を受けました。
バイエルンをボコボコにするデブライネというベルギー出身のミッドフィルダー。
ブンデスリーガは、香川を皮切りに数多くの日本人がプレーするようになったリーグでした。それもあって私の目にも届いたのかもしれません。ブンデスリーガを熱心に追っていたわけでもなく、7年前は個人的にまったく余裕のない日々を過ごしていたのでサッカー自体から少し離れていた時期でもありました。
もしかしたらこの出会いがサッカーへの活力を少しだけ取り戻せた出会いだったかもと今なら思えます。
緑色のユニフォームをまとったデブライネという若きミッドフィルダーは、バイエルン相手に自在にドリブル、パスを成功させていました。
これはだれだ?
デブライネが15-16シーズンにやってきたのが、マンチェスターシティでした。
この2回目の出会いが、僕をマンチェスターシティに引きつける要因となりました。
ということで、僕の中ではそんな入りだったマンチェスターシティは、いまや生活の一部。
多くの人たちと交流ができ、僕がブログを始めるきっかけとも言えるチーム。
さて、前置きが長くなりましたが、今回はマンチェスターシティの終焉について書きたいと思います。
終焉という言葉はあまりに重く冷たい言葉のように思えますが、これはマンチェスターシティの変化、強者のメンタリティがチーム、そしてファンに強く残ったままこれからの10年、20年を戦っていくための始まりの言葉です。
本格的にマンチェスターシティを追うようになったのは18-19シーズンからです。
今回の記事ではデブライネ加入からのマンチェスターシティの移り変わりとペップが去ったあとの問題、アフターペップの時代を少しだけイメージしようと思います。
完全に私の主観で語ります。
皆様もいろんなことを想像しながらしばし、お付き合いください。
ペップシティ振り返り
16-17シーズン~21-22シーズンの基本システム
ブンデスリーガのなんでもないハイライトで衝撃を受けた14-15シーズン。
デブライネが移籍先に選んだマンチェスターシティは、2008年からアブダビ王族のシェイク・マンスールに買収され、資金力だけで言えばプレミアリーグのトップクラブへとなった。
”アブダビ王族”なんて単語、おそらくマンチェスターシティ関連でしか使わないワードだ。
莫大な資金力を元手に移籍市場に大金を放り込んでくるマンチェスターシティは、次々とビッグネームを獲得した。
デブライネが来た時でさえ、すでにアグエロ、ダビド・シルバ、スターリング、フェルナンジーニョがいて、マヌエル・ペジェグリーニ監督の元ではデブライネも完全なスタメン選手ではなかった。
それではさっそくですが、フォーメーションを振り返ってみよう。
ペップの色が出始めたのは、17-18シーズンから。
本来中盤の選手であるデルフを左SBで起用した。ウォーカーはこのときはまだ脳筋感があったのは懐かしい。完全なスタメンではなかったもののコンパニはやはりこのチームのキャプテンだった。
オタメンディの兄貴がなぜかペップの下でビルドアップ能力に目覚めたのは個人的にはネタ。
18-19シーズンはデブライネが不調だったシーズン。代わりにベルナルドが絶好調。冬に来たラポルトがこれまた大当たりの補強だった。
19-20シーズンにラポルトが怪我をして、このシーズンはロドリやらフェルナンジーニョやらがCBをやっていた。
ここら辺からジンチェンコが台頭。本来であればメンディーを大外レーンすべて担当させたかったのだが、怪我もあり無念。でも、今考えるとザネやスターリングとメンディーって絶対に相性悪い。
主力はあまり変わらないけど、19-20シーズンにはザネがバイエルンに移籍した。
マフレズがぐんぐん来た。いつの間にか裏抜けまで覚えて、シティに来てからドリブラーではなくなってしまった。
カンセロの守備の曖昧さがどうしても気になってしまったが、今シーズンも安定して曖昧だったのであきらめた。
そういえばベルナルドは移籍報道が出ていた。試合に出れなかったらそりゃ移籍したいよな、と思う。
フォーメーション図を眺めてふと思うのは意外にここ数シーズンはデブライネフル稼働がない。
フル稼働してほしいものだけど。
メンバーを見て思うのはあんまりネタにできる選手がいないこと。
オタメンディの兄貴やメンディーは、非常にそういった部分では必要な存在だったかもしれない。
ジンチェンコのラップも今じゃ影が薄くなっている。
ということで一つ目の問題点
問題①
ネタ枠が少ない
どの選手もどこでもできるが、スペシャリストが不在
ペップ プレミア上陸から見るシティのWGの変遷
さて、過去6シーズンをシステムで振り返りました。
この並びを見ていると、シティはどのポジションにも長年同じ役割を与えていることがわかります。
例えば、IHにはDFライン高くまであがりハーフスペースを取ること、SBはアンカーを助けるため後方のハーフスペースに動くこと、CBはボールを動かし、効果的な縦パスを前線のアタッカーに配球すること、そしてWGは大きく幅を取ること…。
一見するとペップの考えはほとんど変わっていないように見えるが、たった1つのポジションだけがこの6シーズンで大きく変わっている。
それはシティの攻撃を司る両WGの役割
ペップがやってきた16-17シーズンから順番に追っていくと、ザネが退団した19-20シーズンから逆足のWGを配置していることがわかる。
スターリングは主戦場が左となり、右WGにはマフレズやベルナルドシルバが置かれることが増えた。
バイエルン時代から両WGには縦と中の強力な単独突破からゴールに向かう役割を与えていたのに、このタイミングでペップの中でのWGは単独突破の駒ではなく、IHのポケット侵入のためボールホルダーの意味合いが強くなった。
これはスターリングが点を取れなくなり、スタメンから外されることも増えたことの理由にもなる。また、ストライカー不在の影響も大いに関係するが、話が長くなるので割愛する。
今でこそ、対戦相手によって順足の配置を見せることもあるが、役割はあくまでサイドラインでのボールキープ。
相手の守備を同サイドに偏らせるいわば時間稼ぎのための配置になっている。
問題点2つ目はこちら
問題②
純粋なサイドアタッカー不在
WGからの単独突破の欠如
CL決勝に到達した20-21シーズン
11-12シーズンでプレミアリーグを始めて制覇したマンチェスターシティ。
そこから毎シーズンのようにプレミアリーグの優勝争いに名を連ねていたシティがペップ・グアルディオラを監督に招く理由は当然ながらチャンピオンズリーグ制覇だ。
もはやそれしかない。
クラブの最大の目標に限りなく近づくことができたのが、昨シーズンのチャンピオンズリーグだった。
初の決勝進出。
結果はみなさんご存知のとおりチェルシーがハヴァーツの1点を守りきり優勝。
初めて決勝に進出したチームは優勝できないというジンクスは破られることなくシティもそのジンクスどおりに敗戦した形となった。
このシーズンは17-18シーズン、18-19シーズンに連覇をしたあと1年ぶりにプレミアリーグを制覇したシーズンでもあった。
勝ち点も得点もこの2シーズンには遠く及ばないもののチーム力としては格段に強固となった印象があった。
劣勢の状態からの逆転、CF不在でも現れたスコアラー、対策されてもなお攻めきれる戦術など圧倒的ではない数字から、圧倒的な強さを感じるシーズンだっただけに、我々ファンは大いに期待をしていた。
だからこそ気分の落ち込みはとても大きかった。
チャンピオンズリーグの敗戦から、何度も多くの人が議論を重ねてきたのが大舞台の経験値のなさと絶対的なスコアラー不在という問題だった。
特にアグエロというプレミアリーグ屈指の点取り屋はチャンピオンズリーグに関しては大事な試合ほど出場しないことが多かった。
バルセロナのメッシ、レアルマドリードのロナウド、バイエルンのレヴァンドフスキのように大舞台でなんとか得点をもぎ取ってくれる選手がいないということの限界が見えてしまった結果でもあった。
さて、新シーズンはもちろんクラブはストライカーの獲得に動き出した。
狙うのはトッテナムのハリー・ケイン、ドルトムントのハーランド、ユベントスのロナウドなんて話も出た。
しかし、どの選手も獲得にはいたらなかった。
さらにアグエロは契約満了でバルセロナへ(2021年に不整脈のため、引退を発表)、唯一のCFジェズスはWGでのプレーを好んでいることが判明した。
2021年12月現在、マンチェスターシティはプレミアリーグで最多得点、最少失点で2位に8ポイント差をつけて首位に立っている。ストライカーが不在なのにも関わらず。
CFで起用していたフェラントーレスはバルセロナに移籍も決まり、マンチェスターシティは常に偽9番で試合に臨んでいる。
勝っているから良いのだろうか。
CL決勝で敗戦した理由でもある問題点3つ目
問題③
偽9番に慣れすぎたシティ
ストライカーがビルドアップに組み込まれる前提の配置
ペップ体制残り1年
ここで一度立ち止まってペップ体制について現状を把握しておこう。
契約期間
ペップは、同じチームを3年を超えて率いることはない
と、よく言われていた。
本人もバルセロナでの4年間は長かったと言っていた。
そんなペップもマンチェスターシティとの契約は2023年までである。
2016年の夏にシティに来たので契約を全うすると7年間在籍することになる。
それだけチームが素晴らしいのか、フロントに知り合いもいてやりやすいのか、はたまたマンチェスターという街が住みやすいのかはわからないが、7年間は長い。
だからこそ危険である。
獲得タイトル
ペップはマンチェスターシティを率いて現在6年目。
その期間に獲得したタイトルは数多くある。
18-19シーズンにはコミュニティシールドも含めて国内4冠を達成。
完全なる内弁慶である。
ここまでイングランドで輝かしい成績を残せた監督は、ここ近年で言うとマンチェスターユナイテッドのファーガソンやアーセナルのヴェンゲルだろうか。
ペップは確実にプレミアリーグの歴史に名を刻んだ監督であるのは間違いない。
だが、一方でチャンピオンズリーグはどうかというと、
20-21シーズンの準優勝を除くと、ベスト16が1回、ベスト8が3回と完全に経験値が不足している。
チャンピオンズリーグでの勝ち方を知らないようなチームに見えてしまう。
私はいまだにベスト8リヨン戦の3バックは、思い出すだけで苦い顔になる。チャンピオンズリーグでのペップの奇策はファンの間でも風物詩のように語られるのだ。
昨シーズンのCL決勝でもシーズンで一度も採用していないアンカーギュンドアンだったのだから気が抜けない。
今シーズンはないことを願うが。
主眼をどこに置くか
今シーズンはもう折り返しに入っているので、ペップ体制は残すところあと1年となった。
我々ファンは何を主眼にしてチームを応援すればいいだろうか。
一番のポイントはチャンピオンズリーグの制覇だ。
これは揺るがない。
これは至上命題であり、ペップであれば叶えられる現実的な目標だ。
二番目は、第二のフォーデンの出現だろうか。
大事に大事に育てたイングランドの至宝は昨シーズンについに輝きだした。
シティのファンは「シティの育成システムは素晴らしい」ともしかしたら思っている人もいるだろうけど、まあ、しかしそんなうまくいくとも思えない。
シティの選手という肩書を載せていい感じの値段で売却することがおそらく現在のアカデミーの位置づけに感じるので、フォーデンの次に出場機会を得ているパルマーですら来シーズンはわからない。
なんだかフェラントーレスがいなくてもパルマーがいるからなんとかとペップは言っていたが、ペップはすぐにこういうことを言って選手を潰しかねないので心配である。
三番目のポイントがストライカーとしてだれを置くのかとしたい。
アグエロは素晴らしいストライカーだったが、CLではいまいちだったのは事実。
普段微妙だけど、なぜか大事な時に絶対点を取る理不尽な選手がいてくれたらシティのCL制覇はぐっと近づくような気がする。
(私はスターリングにその片鱗を感じたが、リヨン戦のあれでもうそう思うことはやめた)
※怒りの記事を読んでください。
アフターペップ
ようやく最後だ。
最後に、アフターペップ(ペップが去ったあとのこと)のシティについて考えてみようと思う。
7年間も同じ監督に率いられたチームはどういった転換をするべきなのか。
同一路線で後任を探すべきなのか。
その鍵は同じくアフターペップを経験したチームが持っているのではないかと私は思った。
アフターペップの2チームの現状
ということで、これまでアフターペップを経験したチームはヨーロッパに2チームある。
2008年から4年間ペップに率いられ、ヨーロッパに衝撃を与えたチーム。
その当時のメンバーであるイニエスタやビジャはJリーグでプレイし、チャビは現在そのバルサの監督をしている。
アフターペップ期間は10年目。
9年間の成績は以下
国内リーグ | 国王杯 | CL | |
12-13 | 1位 | ベスト4 | ベスト4 |
13-14 | 2位 | 準優勝 | ベスト8 |
14-15 | 1位 | 優勝 | 優勝 |
15-16 | 1位 | 優勝 | ベスト8 |
16-17 | 2位 | 優勝 | ベスト8 |
17-18 | 1位 | 優勝 | ベスト8 |
18-19 | 1位 | 準優勝 | ベスト4 |
19-20 | 2位 | ベスト8 | ベスト8 |
20-21 | 3位 | 優勝 | ベスト16 |
21-22シーズン12月現在はリーグ7位、CLグループリーグ敗退。
バルセロナを退任し、1年間の休養を得たペップが、CLを制覇したハインケスを押しのけて就任したのが、13-14シーズン。そこから3年間バイエルンはペップの元でブンデスリーガを無双したが、CLは取れなかった。
アフターペップ期間は6年目。
国内リーグ | ポカール | CL | |
16-17 | 1位 | ベスト4 | ベスト8 |
17-18 | 1位 | 準優勝 | ベスト4 |
18-19 | 1位 | 優勝 | ベスト16 |
19-20 | 1位 | 優勝 | 優勝 |
20-21 | 1位 | 2回戦 | ベスト8 |
21-22シーズン12月現在はリーグ首位、CLグループリーグ突破。
いかがでしょうか。
直近2年間のバルセロナは置いておいて、アフターペップは2チームとも大きく崩れてないことがわかる。
バルセロナもバイエルンもアフターペップにCLを優勝している。
マンチェスターシティも大いに期待できる。
またも大いに期待してしまう。
ただ、少しだけこの表からは読み取れない情報を頭に入れておく必要がある。
この2チーム、一度ずつCLを制覇しているが、どちらの監督もポゼッション思考ではない縦に速いサッカー、前からプレスに行くサッカーを貫いていた。
待てよ…?
もし、マンチェスターシティがペップの意思を継いで、ポゼッション路線のまま進んでいったとしたら…
アフターペップの戦術的アプローチ
これでほんとのほんとに最後となる。
長いこと読んでいただきありがとうございました。
最後は、マンチェスターシティの戦術について。
ペップのおかげでマンチェスターシティは非常に統率の取れたチームとなった。
どんな相手であってもボールを保持し、相手が守りにくいエリアを制圧し、ストライカーがいなくても得点を取れるチームに仕上がった。
が、しかし、サッカーは変わっていく。
すでにペップがヨーロッパに衝撃を与えたパスサッカーは、ストーミングという真逆のコンセプトやコンパクトな5バックなどの対策が取られてきている。
これによってペップ自身もルベンディアスのおかげか、引いて受けることも実践している。
ペップのサッカーは、ボールを奪われる位置までコントロールしたがっている。
DFラインやアンカーで奪われるなんて論外。絶対に奪われてはいけない。
それはなぜか。
DF能力に長けた選手が少ないからだ。
そういった選手、比較的足元の技術に優れ、戦術眼のある選手がこの6年間次々にシティに加入したからだ。
ボールを保持する時間が長いので、守備だけが突出している選手がいても、シティでは出番はほとんどない。もしかしたらCL決勝1点差で勝利している残り5分間だけは出場機会があるかもしれない。
では、監督が変わったらどうか。
ペップは異常だ。大きく偏っている。
だからこそカンセロをSBの位置でゲームメイクさせるし、ギュンドアンをストライカーとして前線に飛び出させる。
エデルソンはCBよりも高い位置に置くし、ほぼすべての試合で偽9番を採用する。
おそらく次の監督はそんなことしない。
サイドバックにはウォーカーのようにフィジカル能力が高い選手を置きたいだろうし、前線にはクロスからもスルーパスからも得点の取れるストライカーを起用したい。ましてやWGが縦に仕掛けないことなんてもったいないとしか言いようがない。
自分たちのコーナーキックのこぼれ球を相手陣地で拾ったにも関わらず、ゴールキーパーまで下げるデブライネのプレーに「よくやった」なんてことも言うはずがない。
マンチェスターシティはどう考えてもまったく別物のチームになる。
ペップがシティでこのサッカーを選択し、プレミアリーグ最強でいられるのは、マンチェスターシティだからではなく、ペップだからだということを忘れてはいけない。
何をそんな当たり前のことを。
と思っている人がいるかもしれないが、私が一番恐れているのはペップシティではなくなってサッカーが変わった時にファンが離れてしまうことだ。
こんなにボールは保持できなくなり、負けることも増えたときに、我々はどこまでマンチェスターシティを信じて応援できるのだろうか。
かくいう私もデブライネやジンチェンコが移籍したら気持ちがどうなるかわからない。
アフターペップの恐ろしさは、チーム力とペップの戦術を同じだと考えてしまうことにあると思っている。
極端なことを言えば、バルサやバイエルンがアフターペップでも勝ち続けたのはメッシ、ネイマールがいたから、レヴァンドフスキ、キミッヒがいたからと誤解を恐れず言っておく。
マンチェスターシティには今のところそこまでの選手がいない。
だからこそ、魅力的なのだが、果たしてその魅力がどこまでもってくれるのか。
5年後、10年後の未来を想像してみたい。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
ペップがいなくなったあとのマンチェスターシティを考えるのは難しく、このサイクルはいずれ終えてしまうのは間違いない。
サイクルの終焉はどの世界にも等しく存在するもので、その次のサイクルをどう見据えているかというのが重要だ。
マンチェスターユナイテッドやアーセナルはまさにそれで一度失敗をしている。
アトレティコマドリードはマンチェスターシティと同じく、アフターを考えなければいけない。
本当に強いチームは選手や監督に左右されないものだ。
それでも選手や監督にファンが集まるのも事実なので、常に新しくそれでいて伝統を重んじるクラブになるには、クラブそのものがどういった道を描いていくかという部分が見たい。
2023年からのマンチェスターシティにはとても興味がある。
どう変わっていくのか、何が変わらないのか。
ようやくマンチェスターシティの浮き沈みにファンとして踏み込めると思うとわくわくしてしまう。
上に挙げた3つの問題点は、アフターペップで、もしかしたらペップがいるのに来シーズンからでも訪れるものだろう。
今回の記事には対処法も回答もないが、クラブの方針がそんな問題を書き消してくれることを願う。
まずは、ペップ体制で最大の目標が達成されるのを見届けたい。
話はそれからでもいいかもしれない。
それでは!
よいお年を。