CL 第1節 アウェイ vs シャフタール
引用:Mancity公式Twitter
こんにちは。
tadashiです。
いよいよ、今年もChampionsLeagueが開幕しました。リアルタイムで見ようとすると2日間4時起きしないといけなくて体への負担がとてつもないです。
MancityはPep体制4年目。
Pepがバルサを4年間指揮して退任するとき「4年は長かった」と言ってたにも関わらずPepはMancity4年目のシーズンを選びました。2年目でプレミアリーグを、3年目で国内3冠を達成したにも関わらず。
過去指揮した2チームとMancityは決定的な違いはある。
それはもう間違いなくチャンピオンズリーグを獲っていないこと。
PepはMancityでチャンピオンズリーグを獲りたいのです。ただのファンである僕はそれを見届けてやろうと思っています。
グループリーグ初戦はロシアに乗り込んでSHAKHTAR DONETSKとの一戦です。CLのグループリーグでも過去何度か対戦がありました。有望な若手ブラジル人が常にいるイメージです。どちらかというと個で戦う印象を持ってます。
さて、ここでこの試合ではついにあの選手があの場所でプレーする姿が見られました。
Zinchenkoインサイドハーフでプレー
[今日のポイント]
◻️攻守の噛み合わせ
◻️目立っていたGundogan
◻️ZinchenkoのIHの可能性
試合の展開としては4年目となって完成度が増したMancityが3点を取りました。
守備が崩壊することもなくクリーンシートを達成。文句なしの初戦でした。
[結果]
Mancity ⚽⚽⚽
Shakhtar
24 Mahrez
38 Gundogan
76 Jesus
[スタッツ]
引用:Mancity公式Twitter
続いてフォーメーション
◻️Mancity
433
ノリッジ戦から4人を入れ換えています。
JesusとMahrez、Gundogan、Fernandinoが入っています。CBがついに一人になったMancityはFernandinoを左CBに。ノリッジ戦ミスをしてしまったOtamendiの兄貴は右CBです。この配置はビルドアップを考慮しても良い配置だったと思います。
◻️Shakhtar Donetsk
4231
◻️攻守の噛み合わせ
シャフタールのキックオフ直後からMancityが猛然とプレスをかけます。そのプレスにおののいたシャフタールはパスミス。いきなりテンションの高い始まりです。
いいですね、気持ち入ってて。
シャフタールは守備時は442のブロックを形成してMancityを迎え撃ちます。
Mancityはいつものように2CB+アンカー+偽SBの5枚で、ビルドアップします。コンパクトな442で守るシャフタールに対して、両WGが幅を取るMancity。
これはすこしシャフタールが下がりすぎているけど、44のブロックをコンパクトにするとどうしてもビルドアップは自由にされてしまう。
ノリッジみたいに6バックほどにはSHが下がらないからサイドは常に空いてしまう。
16分のシーンはそのワイドに開いたWGを使ってフィニッシュまで。
WalkerからSterlingへのロングボール。落としたところにGundoganがうけてシュート。
一方、シャフタールは両SBを高い位置に配置。CB+ボランチが後ろ、その前にボランチ+
11番のタイソンなどがビルドアップに絡みます。
442の前2枚、サイドだけでなく、時にはRodriもいけるときは囲いに行っていました。3-2の5枚のたいして、Mancityは4枚+アンカーでほぼ同数で守ることができていたと思います。
しかし、シャフタールもそのプレスに対してワンタッチで交わすことで生まれるオープンスペースを使って縦に早い攻撃を仕掛けていました。
先制するまではどっちが優勢なのかわからない様子でしたが、決め手は4-4ラインに巧妙に顔を出すGundoganのプレーだと思います。
今日のGundoganは、何度もこのシャフタールの空くスペースに飛び込みます。DFとMFの間、だれが行くか悩ましいルーズな位置を90分通してついていきます。De Bruyneの4人の真ん中にポジションを取るのとは少し違って、空けといて入ってこられるので特にだれがマークにいくか悩んでしまいます。
◻️目立っていたGundogan
昨シーズンはFernandinoを休ませるために、時折アンカーで使われることの多かったGundogan。しかし、Mancityのアンカーはその位置からあまり大きく動きすぎないように
カウンターの芽を積む役割も与えられていたので、Gundoganの本来の力を発揮できていなかった。
個人的に思うGundoganの良さは顔出しのタイミングだと思うので、シャフタール戦はとても良かったと思います。その絶妙なスペースへの顔出しから1点目のマフレズのゴールに繋がるミドルシュートを、さらには2点目の自分のゴールもとっています。
1点目はポジショニング。
中央をワンタッチで回したMancityがMahrezへ展開。Mahrezのクロスは相手に当たってルーズボールに。その跳ね返りをDe Bruyneがカットして、Gundoganに。Gundoganはワンステップでクロスをあげますが、DFに跳ね返されます。そのボールをJesusがキープしてGundoganへ。Gundoganはダイレクトでシュート。ポストに当たったボールをMahrezがゲットです。
あそこはケアしないだろうなって位置にスッと下がってミドルシュート。シュートもうまいけど、自分が出したクロスのあとのプレーで、周りが見えてる証拠です。
38分のGundoganのゴールはさらにいいプレーですよ。
Rodriから右サイドのMahrezにパス。パスが通る前からGundoganはDFとMFの間を狙います。Mahrezはいつも通り左足でボールをさらしながらカットインしてきます。
ここでGundoganは、Mahrezのドリブルのコースをあけるのではなく、Mahrezからボールを受けようとMahrezのドリブルのコースへ走ります。
Jesusの動きで多少は広げられてますが、ほとんどスペースがないんです。それでもこのタイミングでMahrezからボールを受けようとしたGundoganは、このスペースが、相手はつかれたくないスペースだとわかっていたことだし、そのあとのトラップからシュートまでの流れがあまりにもスムーズなところを見るとこのプレーをイメージしていたとも思える。
数試合前のプレミアでも、相手の4-4ライン付近をうろうろしているGundoganを見ました。これは彼の狙い、De BruyneやD.silvaとは違う良さだと思います。
Pepはこんなに顔の違うIHを相手の戦術に合わせて使い分けられるなんて贅沢としか言いようがないです。贅沢だ!
D.silvaが今シーズン限りでMancityを退団することが決まっている以上、来シーズンを見据えた起用が増えるはずです。そこでGundoganの出番はさらに増すでしょう。(できればFodenの出番も増やしてほしい、、、)
◻️ZinchenkoのIH
83分のことです。Mancityメンバーチェンジ。
Rodri → Mendy
これにより左SBがMendyとなり、ZinchenkoがIHに入ります。
ウクライナでは攻撃的ポジションで試合に出ることの多いZinchenkoがついに、MancityでIHでの出場。見る方も気合いが入ります。
3点差をつけて勝っている以上、しかもこのままならばクリーンシートの状況で無闇なプレーは求められていません。
的確な状況判断からボールを取られず、チャンスがあれば前進してチャンスを演出する必要があります。
たった10分ですが、今後のことを考えると貴重な10分間です。
Mendy投入後すぐに逆サイドからボールを回してMendyに入ったときのことです。時間とては85分。
Zinchenkoが横のレーンでサポートに入り、空いたところにSterlingか降りてきて、Mendyがパスを出しました。Mendyはそのまま横にスライドし、Sterlingからのパスを受けようとしましたが、試合を見るとわかりますがZinchenkoと位置がかぶってしまっています。しかも、MendyのパスミスからSterlingがボールロストしそうになりました。結果的にシャフタールのファウルとなり、カウンターは受けませんでしたが少し軽率なプレー。
その直後、Zinchenkoは厳しい表情でMendyになにかを言っていました。左前方を指差しながらMendyに伝えているとすると立ち位置の話でしょうか。Zinchenkoが今、左SBとしてスタメンで出ているのは、こういった戦術理解を深めて勝ち取ったものなので、Mendyのあのプレーは彼の中ではあり得なかったんだろうと思います。
残りの数分間は無難にプレー。守備時の442もしっかりとこなしています。Mendyが縦に大きくオーバーラップするので、サイドのケアをするという役割は普段と変わらず、スタートがIHかSBかという違いしかないのかなと思いました。Mendyがアンカー脇にポジションを取るよりもZinchenkoがそのままで、Mendyが高い位置を取っていた。そもそもB.silvaがずっと前にいるから442みたいになっていましたね。ZinchenkoはMendyとの組み合わせで試合に出られるといいかもしれません。Mendy大外担当で、インサイドとカバーリングにZinchenkoです。どうですか?
試合の状況、点差を考えるとあのプレーが及第点だろうとは思いましたが前線でのボールの引き出しをもっとできていたら、IHの駒としても活用されるのではないかと思いました。
今年はMancityのCL制覇しか見えてないです。頼む!
それでは!