「帰って来たMendy」PL 第6節 vs Watford
「時々殺したくなるときもあるが…」
こんにちは。
tadashiです。
CLを気持ちよく勝ってリーグ戦に戻ります。
なんと信じられないことに8-0での勝利。B.silvaのハットトリック。
前半18分までに5点取ったのはプレミアで初めてだったようです。
ワトフォードのMancityに対するプレスのかけ方も配置も、今後のリーグが不安になるぐらいでしたね 。442での守備ですが、Agueroが下りてくることに対応してなかったり。まだ一勝もしてません。
ということで今回は怪我からついに復帰したMendyについて交代するところまで注目してみました。
自分自身が小中高とSBを長くやっていたこともあり、気持ちもわかるし、今のSBのタスクの多さにはめまいすら感じます。
なんといってもこのMendy。SNSが大好き。
Pepが頭を悩まし、選手としては素晴らしいが殺したいときもある。と言わせるほどの存在感。度重なる怪我で左SBはZinchenkoに定位置を奪われていますが、復帰したMendyの試合をMendyの視点で、Mendyのために書いていきたいと思います。
[今日のポイント]
・Mendyってだれ?
・Mendy配置時のMancity
・Mendyのプレー総括
◻️Mendyってだれ?
Benjamin Mendy (バンジャマンメンディー)
1994.7.17生まれの25歳
185cmの左利きです。
国籍はフランスとセネガルですが、フランス代表としてデビューをしています。
2011年にフランスのル・アーヴルでデビューをしました。
その後2013年からマルセイユ、2016年からモナコ(ムバッペやB.silvaがいた時代)
そして、2017年にSBとして破格の移籍金でMancityに加入しました。
持ち味はなんと言っても迫力あるオーバーラップです。
加入当初のMancityでは左SBはMendyがファーストチョイスで、縦の1レーンを一人で蹂躙し、圧倒的フィジカルで大活躍をしていました。
Amazonプライムで配信されたAll or Nothingでは、Mendyがどれほど期待されていたかがわかります。
しかし、加入したその年に怪我。復帰したと思ったらまた離脱。度重なる怪我により、ゲームから遠ざかってしまいました…。
そんなMendy。怪我をしてもへこたれません。試合前に動画をチームメイトに送ったり、SNSを度々更新(怪我前からも同様)し、Pepからも「SNSのことは少し忘れてほしい」と言われているほどです。(時期が違いますが)
◻️Mendy配置時のMancity
2017年Mendyが加入した当初は大外のレーンをMendyに任せていました。
イメージをつかんでもらえればいいですが、斜線のエリアはMendyの管轄というような感じです。右サイドはこのときから、De Bruyneが外に回ったりしていたので、作戦Mendyは左サイドだけです。
この試合はFernandinhoがボールを持ったとき、D.silvaが下りてきてビルドアップに参加します。
そのD.silvaのスペースにB.silvaがスライドし、目の前の空いたスペースがをMendyがオーバーラップしていくという攻撃パターンになっていました。
点線の矢印は人の動き、それ以外の点線はボールの動きです。
B.silvaがスライドしたとき、CBとどういう受け渡しをするか、もしくはSHにMendyをケアさせるか、SBは頭を使わないといけません。まず、D.silvaへのプレスは基本的には後ろのパスコースを消しながらボランチがかけるのだと思いますが、仮にSHがD.silvaにプレスをかけてしまったら、即座に自分のエリアはMendy、B.silva対自分となってしまい非常に危険なので、コーチング、リスク管理必要になります。
この試合ではB.silvaがスライドした方に合わせてSBも内側へ移動。中央を固めるのは必然です。ただ、相手はMendy。前半だけで何本かクロスまでたどり着いてます。
この試合はMendyのクロスの精度も悪かったし、判断もよくなかったので、救われた形ですね。それは次の章で。
相手SBの気持ちになってしまいました。趣旨から外れました。
左SBがZinchenkoのときの偽SBを採用しているときのMancityがこちら。
アンカーの横にはSBが、大外にはWGが配置されます。IHはハーフスペースを狙って、CBからの縦パスを受けたりします。時には時計回り、反時計回りに循環して、守備の的を絞らせないようにして崩していきます。Mancityの狙いは深い位置からの高速グラウンダークロスなので、ペナルティエリア付近でのワンツーや、左サイドで回して右サイドへの展開。そこから、WalkerやDe Bruyneでクロスがいつもの形です。
やってる本質はきっと同じですが、選手の能力を発揮させる形に置き換えてるんですね。
◻️Mendyのプレー総括
最後に、この試合のMendyのプレーを順番に追っていきましょう。
まずはスタッツ。
[Mendyのスタッツ]
パス本数 50本
パス成功率 84%
クロス 4本
デュエル 1(負け)
走行距離がわからないんですが、まあなんともいまいちなスタッツになってしまいました。
キックオフ
Mendyは左SBで先発出場。WGはB.silva、IHはD.silvaです。二人ともボールをキープできるし、はたけるプレーヤーなので、Mendyとの相性はいいはずです。
開始早々はあまり上がらず、アンカーの横をキープしていました。
2分
パスミス。Mendyがスローインをして、リターンをもらったところを狙われて、適当にボールを蹴ってしまいました。下りてきているAgueroが見えていたのかどうか。
3分
ようやくMendyが一番大外のレーンをキープし始めました。
8分
横へのパスミス。ものすごくシンプルなミス。怪我の影響なのか、試合に出ていないブランクか、久しぶりの先発での緊張なのか。
左サイドからのビルドアップがあまりない。CBはアンカーや、下りてきたIHを経由してリターンをもらい、右サイドへ展開する場面が多いです。
Mendyあまりボールさわれず。
16分
待望のオーバーラップ1回目です。2人のsilvaが相手DFを動かして崩して、大外をMendyに走らせる。これが左サイドのこの試合でのパターンになります。
せっかくもらったのに、クロスは雑です。中を見てるのでしょうか。
20分
Mendyのポジション。Rodriがサポートしてます。
21分
B.silvaからオーバーラップMendy。Zinchenkoとは明らかに違う組み立て。
22分
またもパスミス。
D.silvaが下りてきて、相手2枚を少し動かします。Fernandinoはsilvaに当てて、リターンをもらう。そこからMendyに渡します。その間にRodriが2枚のギャップに入りますが、Mendyはそこでパスミス。カウンターを受けてしまったこの場面は、続くようであればだいぶ問題なプレーです。
24分
D.silvaからパスを受けてクロスをあげますがミス。クロスの成功率はかなり低いですね。
27分
Mancityコーナーキックの時はZinchenko同様カウンター対策で待ち。
31分
この試合の形。Mendyが大外レーンで受けたときの2人のsilvaの動きでMendyへのコースが空き、そこをめがけてオーバーラップです。
38分
Mendyのパスミスからカウンターを受ける。
スローインからAgueroへ。リターンを受けて、後ろのRodriに出そうとしたパスがずれ、それを回収されてしまいました。
Rodriは一歩左にずれてなるべくプレッシャーを軽くした中でプレーしたかったはず。隣のDe Bruyneが見えていて、右サイドへの展開も考えていたかもしれません。
写真がなくてすみません…
40分
MahrezとD.silvaで崩してボールが回ってきたMendy。見事に意味のわからないパスミス。
42分
しっかりと守備に貢献。
46分
Walkerからサイドチェンジを受け、クロスをあげるもミス。
46分
サイド際で、バックパスを受けてクロス。この形が一番多かったかもしれません。いいクロスあげろよという優しい落としのパス。
Mendyは前半で交代。Mancityは大勝しましたが、Mendyとしてはいまいちなプレーだったのではないでしょうか。怪我明けスタメンはひさしぶりだったので、少しずつコンディションも上がってくるかと思うけど。
とにかくまあ、Mancityの他のサイドバックとは違ってサイドをダイナミックにかけ上がるMendyはオプションとしても非常に貴重な存在であることは間違いない。これからに期待です。
勘違いはしてほしくないのですが、僕はMendyのようなプレーヤーは大好きです。ああいう明るいキャラクターはチームに必要だし、あの迫力も必ずチームに貢献できる!応援してる選手の一人です。サイドバックですし。
リバプールが連勝を重ねているので、Mancityは勝ち続けないといけません。
次節はエバートン戦。それでは!