PL 第4節 ホーム vs Brighton
こんにちは。
tadashiです。
だいぶ遅くなりましたがMancity第4節レビューです。
引用:MANCHESTERCITY公式Twitter
昨シーズンなんとか残留をしたブライトンととの一戦。過去6戦全勝ですが、監督が変わったブライトンがどのような戦いかたになるのか興味深い。
[結果] 4-0 WIN
2分 De Bruyne
42分 Aguero
55分 Aguero
79分 B.silva
結果は安定の勝利。2分での先制が良かったです。
[スタッツ]
ポゼッション率 53.5% : 46.5%
シュート本数 15 : 6
パス本数(成功率) 598 (89%): 523 (87%)
デュエル勝利数 33 : 41
Mancity相手でも果敢にパスを繋ぐブライトン。それでもAgueroの2ゴールを含めて4点無失点。快勝です。
今シーズンはAgueroとDe Bruyneはほんと素晴らしいですね。
[今日のポイント]
・5バックに対する緩急
・Laporteの負傷
・ブライトンの失敗
今日のフォーメーション
Mancity
433
いつもの形です。
右WGにMahrez。それ以外はいつもと同じ。両サイドバックはしばらく変えなさそうです。
Brighton
343
523のようだけど、紹介時は343。ブライトンは非常に面白いことをしてきます。
これがブライトンボール非保持。ベルナルドとモントーヤが下がります。何度かハーフスペースにいる選手に対してCBがそのままついていったところを見ると、Mancityの前線でのハーフスペース対策かな、と。前線に5人配置されるMancityはそこからレーンの移動などを繰り返して相手の守備をずらしていく攻めをするんですが、ブライトンはあくまで崩さずに5枚に5枚でしっかり対応したいのかなと思いました。
ここから面白いところで、ボール保持時にはゆっくりと時計回りに選手たちが移動して、4231の形になります。
↓
この前提を理解したところでポイントに入っていきましょう。
[5バックに対する緩急]
Mancityは、両サイドバックをロドリの脇に配置して、2CB+3枚でビルドアップをします。ディフェンスはいつもの通りD.silvaが前に出て442です。
ブライトンは1トップの後ろにシャドーが2枚いますが、サイドバックが絞ってついていってるように見えました。
2分の先制は置いておいて、Mancityの攻めは変わらずしっかりポゼッションをして前進していきます。
Mancityがボールを持つと、5枚がしっかりブロックを作るので、Mancityはゆっくりとボールを回します。右へ左へ。と、ずれが見えたら一気に加速。これで2点取りました。以下にご紹介。
42分 アグエロのゴール
左サイドでボール回しています。
SterlingからZinchenkoへパスが出された瞬間の配置です。
ブライトンは523という陣形でMancityを迎え撃ちます。
しかし、右サイドバックWalkerの前にはスペースが。
Zinchenko→Otamendi→Walkerとボールをゆっくり回していきます。(それと連動するようにDe Bruyneが横のレーンを移動)
フリーで運ばれるのを嫌って左WBはMahrezのマークを捨ててWalkerに向かいます。
プレッシャーのかけ方も悪かったんですが、ここからMancityはスピードアップします。
De BruyneとMahrezが前に飛び出す動きをしてボールはMahrezへ。De Bruyneはその右側をかけあがり、Mahrezからボールを受けます。
Mahrezは、自分をマークしていた左CBと、De BruyneをマークしていたCMを引き付ける形になりましたね。
フリーでDe Bruyneがボールをもったらあとは中の動きに合わせてラストパスを送るだけ。
ブライトンは523の守備なので、前の守備はどうしてもサイドに片寄ります。ボールを動かして、空いたところを一瞬でつめる攻撃をしかけました。
WBのベルナルドは、外からWalkerへプレッシャーをかけてたけど、あの場面は内側から外にボールを出させるプレスをかけないとMancityレベルだと簡単に穴とてつかれてしまう。
55分は左サイドからの得点。ボールではなくドリブルでスピードをあげ攻撃を完遂しています。
アンカーを三角形の内側に入れるのはブライトンの決まりごとですかね。
今シーズンのZinchenkoはほんといいです。ぐっと内側に切り込んで、相手CMの間にパスを通したことで中盤を置き去りにできました。
シュートはAgueroがうますぎましたね。なんか安心感があります。キャリア400ゴールも達成して今後どれだけゴールを積み重ねるのか楽しみです。できればずっとMancityで!
5バックでブロックをしっかり組んでると思いがちですけど、結局SterlingとMahrez見なきゃ行けないんで、D.silvaがボール受けたら、Aguero、De Bruyneの三人対3CBの同数同士です。そうなっちゃうとクオリティでは、Mancityに優位なのは仕方ないかな、と。
[Laporteの負傷]
33分。恐れていたことが起きました。
相手のスルーパスに反応し、足を出してしまったラポルト。ファウルになり相手ボール。
………
相手を倒したラポルトが起き上がりません。
苦悶の表情です。
まさか……!
ついに起きてしまいました。
CBが。
ついに一人だけに。
この夏のマーケットで再三言ってきました。
僕が。
「CBは??いつとるの?」と。
そのままプレミアリーグが開幕しました。
当初、レスターのマグワイアの獲得に乗り出していたと聞きましたが、マグワイアは憎き隣人に奪われてしまいました。それ以外の噂は聞こえてきません。
この試合途中からフェルナンジーニョがCBに。これでストーンズ、ラポルトが離脱。なんということでしょう。(後日、ラポルトは3ヶ月離脱との知らせが)
昨シーズン。フェルナンジーニョをCBに配置し、ビルドアップ時にはアンカーの位置までポジションを上げる偽CBみたいなことやってましたね。今シーズンもそうするんだろうか。
ペップもそうだと思うけど、頭が痛い…。
この試合はきっちり無失点でしたね。良かった。
[ブライトンの失敗]
ブライトンはMancity相手に勇敢に戦いました。4失点だし、無得点だったけど、やりたいサッカーができるという自信にはなったはず。
では、何が問題だったか。
言えることは2点。
1. ビルドアップの出口がない
2. 選手のクオリティ
ビルドアップに関しては、Mancityに先手を打たれました。出口を消されていたのです。
というのも上述の通りブライトンはボール保持時は4231です。ベルナルドが上がり、左CBがサイドバックの位置にずれ、モントーヤが右サイドバックまで下がります。そしてCMの2枚を含めた6枚でのビルドアップで前進を試みます。
そこでMancityは、CMへのパスコースを消しながら後ろの4枚に比較的強めにアプローチしていたので、ブライトンのCMはパスを引き出すために動きますね。当然その後ろにはスーパーシャイボーイとロドリがいるわけです。前を向けずまたボールをバックラインに返し、ビルドアップを続けるわけです。
ポゼッション率はMancity相手にかなり高い数値を出していますが、ボールを持つ位置まで捉えると大きな差があるでしょう。
我らがMancityの作戦勝ちですね。
もう一つは単純なクオリティの差。
こればっかりは選手個人の能力も関係するので、戦術的なところから少し外れますが、Mancityの方が圧倒的に狭いエリアでのパス、トラップ、シュートが正確でした。ボールロスト時はカウンターを嫌ってハイプレスを敢行してくるMancityにおいて、少しのずれも許されません。いっそ一気にロングボールでカウンターの方がMancityを苦しめられたと思います。
今回も長くなってしまいましたが、読んでいただきありがとうございました。
Mancity相手に対戦チームがどんな戦術で挑むのか、というまた別の視点が最近は入ってきてます。
早くシェフィールドと戦ってほしいなと思ってます。
De Bruyne。月間MVP!!
それでは!