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Mancityの守備は大丈夫? 第7節 vs エバートン


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引用:mancity公式Twitter

 

こんにちは。

tadashiです。

 

FIFA20が発売され、プライベートが慌ただしく、その間もMancityは次々と試合をこなします。サッカーとは過酷な職業だとすごく思います。

 

先日のリーグカップ。快勝でしたね。

相手は2部のプレストン。CBにプレシーズンもプレーしていた若手の2人、E.garciaとHarwood-bellisを起用し、サイドバックにはCanceloとAngelino。まったく新しいDFラインでしたが、結果は3対0。

Sterling、Jesus、最後にOGでした。(OGしたのはレドソンとなってましたが、あれはイングランドのレドソンですかね)

DAZNを拠り所にしているのでカラバオカップが見られません。見られるのはせめてハイライトです。

不安な点はアタッカーのターンオーバー。若手のアタッカーを経験積ましてもいいのかな、と思いました。

 

前置きが長くなりました。では、さっそくエバートン戦に入りましょう。

 

エバートンとはこれまで、21戦しています。Mancityが10勝で勝ち越し中。ここ5試合はMancityが4勝1分です。勝ちましょう!

 

 

[結果] WIN

Everton ⚽

Mancity ⚽⚽⚽

24 Jesus (M)

33 Calvert-Lewin (E)

71 Mahrez(M)

84 Sterling(M)

 

[スタッツ]

ポゼッション 37.2% : 62.8%

パス本数 358 : 619

パス成功率 82% : 91%

シュート数 12 : 20 (枠内 8 : 9)

決定機 4 : 3

ドリブル数 20回 : 17回

ドリブル成功 14回 : 10回

空中戦勝利 16回 : 11回

 

スタッツを見ると、エバートンが積極的にドリブルを仕掛けて勝利しているのがわかります。Mancityはパス成功率が高いです。ポゼッションもエバートンの倍です。ドリブルについては、ドリブル開始位置や仕掛けかたがわからないので、どれだけ有効な成功だったのかは見てとれません。ただ、左サイドで負けていたような気もします。

決定機がほぼ同数であることから、攻めかたの違いはあれどお互いしっかりと攻撃が噛み合っていたと言えます。

 

[フォーメーション]

◻️Mancity

433


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AgueroのかわりにJesus。Agueroが得点を量産するため、なかなか出番のないJesus。自身ももう21歳だし、控えに甘んじているわけにはいかない、と思っているようです。

「困り顔のサッカー選手オブザイヤー」に選出したいほどの困り顔なので、得点よりも不可解な判定のときのJesusを見てしまいます。

ミッドウィークにCLのディナモグレフ戦があるので、それも見越したスタメンになっていると思います。しかし、CBがいない…。Fernandinhoはどこまでもってくれるのか。今から不安で仕方がない。

 

◻️Everton

4231


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エバートンのスタメンです。なんと言ってもこの人、8番ボランチのファビアン・デルフ。Mancityを出てもしっかりスタメンで出場です。

 

選手を見るとけっこう強力です。シグルドゥソン、ウォルコット、リシャルリソン、ルウィン?控えにイウォビ、モイズキーン。個々の能力で言えば十分上位の実力者ぞろいですね。

 

[今日のポイント]

・Mancityの守備

 

今日の試合はとても気になったMancityの守備に特化してレビューしてみようと思います。

 

これまでリーグは7試合が経過し、Mancityは5勝1敗1分 勝ち点16の2位。首位リバプールとは勝ち点差5となっています。

得点27点、失点7点の得失点差20。

数字だけ見ればとても素晴らしい結果です。

対戦相手を見ていきましょう。

ウェストハムトッテナムボーンマス、ブライトン、ノリッジワトフォードエバートンです。

勝敗を順番に見るとWDWWLWWです。やっぱり結果を見ると申し分ありません。

順位も2位なので、序盤戦の戦いかたからしたらいい方だと思います。リバプールが強すぎるだけです。リーグは長い。最終的に1位でいればいいのです。

調子はいいはずなのに気になってしまうのは好きすぎて細かいところまで目がいってしまうからでしょうか。そこのところを書いていきます。

 

 

◻️プレスのかけ方

昨シーズンと大きく変わった点です。

 

昨シーズンまでは、Mancityの弱点は守備だ!と言わんばかりに相手のボール保持を嫌い、失ったら即ハイプレスという守りかたをしていました。

ネガティブトランジションの瞬間ボールに近い人が猛烈にプレスをかける。相手が陣形を整える前にマイボールにして再度攻める。

守備が組織的かどうかは置いておいて相手からしたらとても嫌なやり方をしていました。それでいて潔い。ボールロスト後のカウンターが弱点だから、なんとかしてその前にボールを刈り取る。という狙いがありました。

昨シーズンはそれはそれで機能していて、そこまで失点もしていないし、しっかりと国内3冠をしています。

 

では、今シーズンはどうでしょう。

今シーズンはなんと言ってもアトレティコからRodriを獲得し、アンカーのファーストチョイスはFernandinhoではなく、Rodriとなっています。視野の広さ、パスの正確さだけでなく、Pepが重要視しているのは、守備の安定感です。

 

カウンターの芽を瞬時に摘んでくれる。

相手がボール保持のときもバランスを取り、チャンスとあらば前に出てボールをカットします。

 

指揮官にとって、こんなにスーパーな選手はいません。

 

それゆえに今シーズンのMancityは、今までの「ボールロスト後即ハイプレス」ではなく、「相手のボール保持をある程度許容して442のブロックを形成する」という形に変えました。

ある程度と言っていますが、他のチームよりは前から行っているとは思います。ただ昨シーズンに比べたら明らかにハイプレスが減っています。

これはいいこともありますが、相手によってはやり易いと感じる場合もあるかなと思いました。

 

それがこのエバートンです。

 

前半はどちらかというと、DFの連携ミスにより失点やピンチを招く場面がありましたが、問題は後半です。

 

後半は、442ブロックの4と2の間が広くなり、その空いたスペースから攻められていました。

前の2枚はプレスに行く。

後ろの4枚は引いて陣形を固める。

という相反する守りかたで何度もピンチが訪れました。Edersonがいなかったらと思うとゾッとします。

また、後半は前2枚のプレスの強度が中途半端で、なおさらオープンスペースが生まれていました。


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これはいけませんね。デルフが、完全にフリーです。ボールは運ばれ放題です。

全線にタレントを擁するチームにおいてはこの守りかたは致命的になるかもしれません。

 

思い出せるところではトッテナム戦ですね。

 

エアーポケットになったところをルーカスモウラにやられた記憶があります。

 

◻️曖昧なゾーンディフェンス

Mancityはゾーンディフェンスで守ります。

これは理解できないのですが、コーナーキックもゾーンで守ります。

このエバートン戦は、その曖昧なゾーンディフェンスが失点を招いています。

 

33分のシーンです。


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丸で囲った部分。エバートンのコールマンとMancityのSterlingが対峙しています。

コールマンはボールを一度受けてリターンしたあと、矢印の方向に動いていきます。

ここで、Sterlingはゾーンディフェンスのはずがコールマンについていってしまいます。するとどうでしょう。Mancityの左サイドが空いてしまい、そこをフリーで使われてしまいました。

 


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Sterlingだいぶ動きましたね。これでは仮にボールがカットできてもすぐにカウンターにはいけません。

それでいて、Sterlingがいた位置には別のエバートンの選手がいて、Zinchenkoもいけない距離にいるのでどうしようもありませんでした。

 

実はこういうシーンは左サイドに多いです。右サイドではほぼこういったシーンはないように思えます。

そもそも、サイドバックに求められる能力は、走力、フィジカル、クロスの質というのが基本的な部分です。だからこそWalkerのような選手がPepのもとで、戦術理解を手に入れると化けるわけですね。守備力をあとから鍛えるのはなかなか、難しいかもしれません。

 

写真はありませんが、40分もピンチがありました。

シグルドゥソンの飛び出しを許してしまいました。ZinchenkoもFernandinhoも見ていなくてフリーな状態でした。ゾーンならばしっかりと受け渡しておくべきだし、オフサイドトラップをするにしても連携は必須。あの場面SBのZinchenkoの方が体の向きは良かったんだから、彼がコーチングなり自分でいくなり判断するべき。得点にならなかったからではすまされないと思う。本職ではない二人にそこまでを求めるのは酷なのでしょうか。

 

74分のエバートンの交代もわかりやすく、モイズキーンを右サイドに配置。なんどもドリブルで仕掛けていました。

左サイドは突破できる、という考えなんだろうなと思いました。

 

 

あとはやはりコーナーキックです。この試合はミーナに3回コーナーキックで競り負けています。

背の高い選手をゴール前に並べて、それ以外の選手はスタートポジションにつく選手をマークさせます。相手のキックの寸前、相手はもちろん走り出しますが、走り出したあとにゾーンに切り替えるのでだれがだれに対して競るのかが明確ではないんですね。

そもそも決めないで来たところのボールを跳ね返すという決めごとなのかもしれませんが、そうすると間に走り込まれた場合はどうするのかという問題が浮上します。

今シーズン毎試合見ていますが、これだけはなかなか変わらないし、変えるつもりもないようです。

 

 

[ちなみに]

前日のCLディナモグレフ戦では、この試合よりもハードに前からプレッシングしていました。De Bruyneがいないにも関わらずです。なので、相手によって守備のラインを上げ下げしているのかなと思います。

スピードのある相手には、ある程度下がってしっかりとしたブロックの中で守るという形をとっているのかもしれないです。

 

◻️最後に

[Pepの交代について]

Mancityに限らず、選手交替にはたくさんメッセージが込められています。

85分のSterling→D.silvaの交代。

これは「試合終了までボールをキープながら試合を終わらせろ」というメッセージですね。

時々見られるJesus→Agueroという交代は、Jesusへのメッセージでしょうか。今日のプレーは良かったがAgueroを見て学べ、と。

 

[De Bruyne]

今日も彼は走っていた。

54分のカウンターのシーン。コーナーキックからのカウンターで画面にうつる爆走するDe Bruyne。素晴らしいの一言。相手からしたらこれほど嫌なことはない。

 

58分には左サイドを突破しようとたDe Bruyneに悪質なタックル。思わず激昂するDe Bruyne。あまりにも怒っていたので呟いてしまいました。

 

エバートン戦のデ・ブライネ。ボールの動かしかた、足の運びかた、ディフェンスとの間合い。デ・ブライネの正確なキックがあるからこそ、相手は反応が遅れる。 そしてこの激昂である。珍しいぞケビン。たしかに危ないけど。 画面越しだから指が… https://t.co/LPrIwGRRq9

僕のTwitterです。

 

プレーがだいぶ成熟してきたDe Bruyne。リーダーとしての素質があるかというのが次にみえてきてほしい部分です。

Companyが抜け、D.silvaが今シーズン限りで退団なので、新しいリーダーが必要になります。プレーに支障がでないならリーダーをやってほしいとも思いますが、そんなことは僕が決めることではないです。

 

今回はここまでとします。読んでいただきありがとうございました。

 

それでは!