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Arsenalの復調を潰す鬼のDe Bruyne PL 第17節 vs Arsenal(アウェイ)


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引用:Mancity公式Twitter

 

こんにちは。

tadashiです。

 

ミッドウィークのCL最終節ディナモグレフ戦は4-1で快勝。グループ首位で決勝トーナメントへ。

16日は決勝トーナメントのドローがありましたね。我らがMancityは、レアルマドリードと。憎きリバプールアトレティコマドリードと。

シメオネさん、お願いします!

 

今日はお互いあまり波に乗れないアーセナルとの一戦。エメリが解任され後任のリュングベリアーセナルを復活に導けるか。(一瞬だけJリーグの清水にいましたね)

 

[これまでの対戦成績]

ここ3年はリーグで負けていません

 

 

[フォーメーション]

◻️Mancity

4-3-3
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左SBはMendy、左WGにFodenが入ります。Sterlingが右に入り、その他はいつものメンバー。

怪我人は、Aguero、D.silva、Laporte、Stones、Saneと常に5人を抱える今年のMancity。

控えにZinchenkoが入っていることが唯一のプラス材料です。Fodenをサイドで使うところになにか仕掛けがありそうです。

 

◻️Arsenal

4-2-3-1
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エジルをトップ下に置き、オーバメヤンのワントップ。ボランチはトレイラとグエンドージ。アフロの姿は目立ち、ダビドルイスと同時出場したときの実況泣かせなところは好きです。

トレイラはウルグアイ代表でけっこうボールを刈り取るのが良かった記憶があるんですが、グエンドージとのコンビは攻守の役割を明確にしているのかどうか。

前の試合リュングベリ体制になって初めての勝利。

今シーズンのアーセナルをちゃんと見るのが初めてだったので楽しみではありました。

ダビドルイスとラカゼットが控え。なぜでしょう。

 

[今日のポイント]

◻️狙うシティ

◻️ 狙いのないアーセナル

◻️De Bruyne is the best midfielder in the world

 

◻️狙うシティ

前半開始 Mancityのビルドアップは、概ねこんな感じ。
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De BruyneとSterlingはその時々で幅取り役を変えていました。左サイドでは幅取りはMendy。Fodenは中盤の一角として振る舞います。

という入りを読み解く前にMancityが先制します。

 

2分 De Bruyneの確かな技術がなせるゴール

 

1分のシンプルなロングボールの処理を誤ったMancityの隙をついて18歳のマルティネッリがファーストシュート。

その後すぐのプレーです。

CBのFernandinhoがドリブルで持ち上がります。

アーセナルは、オーバメヤンが弱めにプレスをかけますがFernandinhoはそのままドリブル。オーバメヤンはプレスの強度を高めないまま、エジルの横への侵入を許します。


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幅を取ったMendyを背後で気にしていたPepeは遅れてプレスに行くも、ものすごく簡単に交わされました。Pepeのプレスに連動するわけでもなく、ボランチは立っているだけ。

その間に駆け引きを制したJesusがDFラインの背後に飛び出し、Fernandinhoがスルーパス


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背中で受けないようにうまくかわしたJesusがセンタリングを上げます。後方に流れたボールの先にはDe Bruyne。あの中途半端なバウンドのボールをしっかりと枠に叩き込みました。

 

アーセナルはいきなりチームとしての問題を露呈したような形。

守備の連動がまるでない。それぞれが単独で動いてるように見えます。なにか決まり事があるのでしようか。

 

失点後のアーセナルはボール保持を試みようとしますが、個人の距離が遠い遠い。


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ボールホルダーへのフォローも遅く、距離も遠い。これでMancity相手にパスをつなげなんて無理な話です。

アーセナルは繋ごうとしながらもそれが難しいと思ったのか最初から決まっていたのか、サイドからの単独突破を狙います。前後半を通して攻撃はこれしかありませんでしたが。

一本だけアンカーのRodriの背後でエジルがボールを受けたことがありましたが、それ以外は攻め手が見つからないという様子。

 

そんな中、試合が動きます。

 

15分 Sterlingのゴール

後方からプレスにきたアーセナルをダイレクトプレーや選手の動きではがし、前線のDe Bruyneへ。

De Bruyneは3人を引き連れてペナルティエリア左からグラウンダーのパスを送ります。待っていたSterlingが触るだけ。

最高の展開です。

 

さらに40分 De Bruyneのコントロールシュートでゴール左隅に決めます。

この時点で試合は勝負ありでした。

(De Bruyneのプレーは下の方にまとめてあります)

 

◻️狙いのないアーセナル

後半開始

後半はMancityも激しく攻める必要もなく、回せるときは回して、アーセナルが攻めてきたらそのカウンターでシュートまで。という展開が試合終了まで続きました。

Zinchenkoがリーグ戦復帰はとてもうれしい出来事でしたね。

 

 

90分見たアーセナルの感想

・守備の連動がない

前半からもありましたが、Mancity相手に一人一人がそれぞれのタイミングでボールにプレッシャーをかけていました。しかも、ボールをなんです、基準が。パスコースやスペースをケアするのではなく、ボールに向かってしまっていました。

 

・ダブルボランチの役割

ボランチはグエンドージとトレイラ。二人にどのような役割を与えていたのか。

グエンドージは割りと色々なところに顔を出せる選手ですが、顔を出せるからこそ持ち場を離れて、スペースを空けてしまうこともしばしば。トレイラにはそのスペースを埋める役割を与えていたのでしょうか。

そのわりには、中央がすっかり空いたところにGundoganが一人いて、ボールを逆サイドに展開してるシーンが目立ちました。

アーセナルの方はボールを展開する役割がいなかったことがまずかった。

 

 

エジルと前線3人の相性が悪い

オーバメヤン、マルティネッリ、ペペはとてもスピードのある3人です。当初の狙いは三人の動き出しにエジルがラストパスを送るという感じでしょうか。

しかし、結果はピッチ中央で取り残されるエジルがいただけです。エジル自身もサイドに動いて、マルティネッリやペペと連携をはかるもボランチが上がってこないので、中央が薄くなる。なぜこのときに動き回るグエンドージが上がってこないのか謎でしょうがない。

後半、エジルに替えてスミスロウが入り、ほんの一瞬だけスピードが上がったように思えましたが結局攻撃がオーバメヤンにロングボール出してオーバメヤンがなんとかする。という形一つになっていたのでこれは勝てないなと思ったりしました。

 

・ビルドアップがデザインされていない

上述の通りです。

選手の距離が遠く、ボールホルダーにフォローがいない。グエンドージが動いてボールを受けても、前に進めず後ろに下げるだけ。

61分にはチェンバースのドリブルをカットされてシュートまで行かれています。これもCBがボールを持ったときに顔を出す選手が全然いないのが原因でした。

 

 

一方のMancityは、B.silvaがボランチの位置にいてもしっかりとパス回しが機能していました。ポジションを固定するのではなくだれがどこにていても機能するようにデザインさらていました。

 

◻️De Bruyne is the best midfielder in the world

今日は本当に彼のための試合でしたね。

最初のゴールから試合終了まで。

なにより、守備から攻撃への切り替えのスピードが尋常じゃない。あんなのやられたら相手はたまったもんじゃない。

 

次に自分がプレーしやすい位置に動く、ボールを運ぶ、トラップするということが超一流。フェイントを巧みに操るわけでもなく、フィジカルが飛び抜けているわけでもないのに他のプレイヤーを圧倒するのは、サッカーを始めただれもが一番最初に教わることがだれよりも正確であるからだ。

 

試合の途中からDe Bruyneをトップ下に置いた形に変更しました。グエンドージがスペースを空けることもあって、De Bruyneにたくさんのフリースペースを与えることができた戦術でした。


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ちなみに70分にGundoganがMahrezに変わったあとはB.silvaがボランチのように振る舞っていました。

これにより爆発力を得たDe Bruyne。文句なくMOMの選出です。

 

今日の彼は、2ゴール1アシストでマンオブザマッチはもちろん、チャンス演出が最多、ボールロストが最小でした。

枠内シュート100%ももちろん一番です。

 

あんまり説明もいらないので、いつもお世話になってる方のTwitterからプレー動画を。

 


City Chief on Twitter: "🎥| Kevin De Bruyne [@DeBruyneKev] vs Arsenal 15/12/19 (away). 1st Half Stats: 🔥 100% Successful take-ons 🎯 3/3 Shots on target ⚽️ 2 Goals 🅰️ 1 Assist A Game that was finished in only 45 Minutes! https://t.co/FfPVuSX7OB"

 

結果は3対0の快勝。2試合連続の快勝試合を見るのはとても気分がいいです。

もっとも応援してる選手が活躍する試合はとても楽しい。

 

ただ、やはり守備のところは心配になりますね。簡単なロングボールが一番怖い。

あとは、この試合は特段問題にはなりませんでしたが、人に弱いな、と。適切な配置に対して適切な配置で対応せずになにがあってもマンマークという守備に弱いかもしれないと少しずつ思い始めました。Rodriぐらいですか、勝てるのは。

 

 

 

 

ミッドウィークのリーグカップのあとは週末のレスター戦。現在2位のこのチームに勝てるか勝てないか。優勝の行方を左右するさらに大事な試合です。素晴らしい年末のために応援していきたいと思います。

久しぶりにDe Bruyneのユニフォームを着て応援します。

 

それでは!