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Pep vs Klopp PL 第12節 vs Liverpool


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引用:Mancity公式Twitter

 

こんにちは

tadashiです。

 

今日の試合はアンフィールドに乗り込んでのリバプール戦です。なんとしてでも勝ちたい!

ここ最近Pepはアンフィールドでのアウェイで勝てていません。昨シーズンもアンフィールドではドローでした。

 

ちなみにリバプールの監督クロップは、Pepに最も勝っている監督のようです。2人の熱き戦術バトルはドルトムントバイエルンのときもすごかったですが、プレミアリーグに場所を移してもそれは変わりません。

ボゼッションのPepとストーミングのクロップ。正直、相性は悪いです。しかし、今回はどんな戦術でリバプールを倒すのか。

と思っていましたが、、、

落ち込んでいます。

ショックで仕方ない。

できればもうこのまま静かにこの試合だけはなかったことにして来週を迎えたいほどです。

 

[結果] 3 - 1

Liverpool ⚽⚽⚽

Mancity   ⚽

6分 Fabinho(リバプール)

13分 salah(リバプール)

51分 Mane(リバプール)

78分 B.silva(Mancity)

 

[スタッツ]

スタッツなんてどうでもいいです。

ちなみにファンダイクのクリア数は凄まじいです。

 

[今日のポイント]

◻️アンカー無効化作戦

◻️IHの役割の違い

◻️VARのタイミング

 

[フォーメーション]

◻️Mancity(アウェイ)

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前節からD.silvaとEdersonを変えてきました。どちらも怪我での欠場だと思いますが、Rodriが間に合いました。

Angelinoの左SBです。純粋な左SBのAngelinoがチームにフィットするのはいいことです。この試合はかなりオーバーラップを仕掛けていました。揃えられるベストを揃えてきています。リバプール相手にどういった配置でゲームを進めるかというところに着目してました。リーグ開幕前のコミュニティシールドではDe Bruyneをトップ下に置いたことでスピードがあがりすぎてしまいましたが、今回はどうするのか。

 

◻️リバプール(ホーム)

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リバプールはベストメンバーですね。ここにベストを持ってきたとしか思えません。前節ヘンダーソンを休ませ、イエローカードを1枚持っているファビーニョをベンチに起き、確実にこのメンバーが揃うようにクロップはマネジメントしていました。

3トップはマネ、フィルミーノ、サラーです。フィルミーノは円熟味が増してます。

 

 

◻️アンカー無効化作戦

みなさまは覚えているでしょうか。プレミアリーグ開幕前のコミュニティシールドでは、Mancityがリバプールに対してアンカーへのパスコースを徹底的に潰し、組み立てをさせないような作りにしていました。

 

今回も同様の戦いかたをすると同時にクロップもMancityのビルドアップに対して仕掛けをしてきました。

 


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Mancityボール保持時のリバプール

 

フィルミーノが1つ下りてアンカーのRodriを、マネとサラーでMancityのCBを見る形で、Mancityのビルドアップを阻害します。

この陣形だと組み合わせ的にMancityはSBがフリーになると思われますが、リバプールはしっかりと対策をします。

 


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リバプールのMancitySBへの対応

 

例えばFernandinhoからAngelinoにパスが出ると、リバプールIHのヘンダーソンが猛烈にプレッシャーをかけます。しかも、かなりの激しいプレッシャーにボールを後ろに返さざるを得ないほどです。

 

そうです。

リバプールは、IHのヘンダーソンとワイナルドゥムに、二人の選手を受け持つように組織していました。

まあ、マネのサイドであればある程度マネも追ってくれますが、サラーはあまり守備が得意ではないので、だれかがフォローしないといけません。

ヘンダーソンとワイナルドゥムはMancityのIHを見つつ、SBへのパスにはしっかりとプレッシャーをかけます。

 


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リバプール選手の担当エリア

 

ファビーニョを余らせながら、Mancityのビルドアップに充分にプレッシャーをかけられる。Mancityはこれにより、前半はかなり苦しめられることになります。

 

前半の途中からGundoganを下げて、4-2-3-1にシフトして、De Bruyneがファビーニョの脇でボールを受けられるようになりましたが、全体的にリバプールの素早いアプローチにゲームの流れはつかめてないようでした。

 


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Mancity4-2-3-1へ変更

 

リバプールのIHを釣り出すことで、ファビーニョの脇を使えるようにはなりました。

ですが、前半終了間際にはあのMancityがゴールキックからボールを繋ぐのを諦めました。

 

一方で、Mancityのボール非保持ではどうでしょうか。


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Mancityボール非保持

 

リバプールは、フィルミーノがある程度自由にボールを受けに動きます。マネとサラーは比較的中寄りでしょうか。

CBのファンダイクとロブレンが大きく開き、SBは高い位置をキープ。

Mancityはいつものように442で、前からはめようとしますが、組み合わせを見ると中盤が2対4で、数的不利でもあるので、逆サイドのWGは中に寄る必要があります。

しかし、リバプールはポゼッションが第一ではないので、ロブレン以外のDFとファビーニョは、ロングボールで状況を打開します。

特に厄介なのが、SBからSBへのロングボールです。これで一気に自陣までボールを運ばれピンチを招く展開が多かったです。

 

Mancityはアウェイでも引くことなく、試合開始早々から激しく前からプレッシャーをかけます。

先制点が入るまでは試合への期待感、そのMancityの勝利だけでなく試合自体への面白さが見えました。

 

それだけに6分、13分の失点は見ている側の気持ちも落ち込ませる展開でした。

上でも書いてるように、リバプールはボールをつなぐことに固執していません。ロングボールを簡単に蹴ることも問題はない。むしろMancity相手にはそれすらも効果的。

13分の失点はSBからSBへの一本のロングボールで逆サイドに展開されて、Mancityが戻りきる前に大外のサラーへアーリークロスで失点です。

 

De Bruyneはファビーニョを見ながら、Agueroの守備をサポートしていました。ロブレンはパスコースがないと判断するとすぐにロングボール。Mancityのクリアをリバプールが回収。ファビーニョが右のアーノルドにパスを出したときには、逆のロバートソンはフリーでした。

 

詳しくはハイライトをぜひ見てもらいたいところですが2失点目は完全にやられてました。

 

2点目をとられたあとは、4231に変更。De Bruyneをトップ下ぎみに配置。しかし、あまり効果的ではなかったと今は思います。

 

 

◻️IHの役割の違い

後半も同じような入り。

ファビーニョへのパスコースをDe Bruyneが消しているけど、その脇からIHがおりてきます。それにより、RodriやGundoganが釣り出されるので、これまたMancityからすると嫌な形です。

 

MancityのIHは、ゲームの組み立てが主な役割で、守備のスタート地点になるわけではありません。

リバプールのIHはゲームの組み立てよりも、守備時のプレッシャー、攻撃ではスペースへのランニングが役割になります。

 

今日の試合はMancityが途中から2ボランチにしてしまったので対比ができませんが、これだけの役割の違いがあると思います。

 


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同じ図を再掲しますが、この位置関係で、リバプールのIHがファビーニョの脇でボールを受けようとおりると、リバプールからすると使えるスペースが増えますね。フィルミーノが使ってもいいし、空けといてもいいし、好き放題できます。

 

Mancityは当然ですが、すべてのプレーに急いでるいように思えました。それをクリアされてカウンターです。

 

この試合はヘンダーソンが本当にあらゆるところに顔を出していました。カバーできるスペースがものすごく広くて、WGがサイドにいる必要がないぐらいです。

4-3-3というよりは、4-3-2-1みたいにも見えます。

 

リバプールは終盤、マネをおとして4-4-2にシフト。このマネという選手はスピードをいかした攻撃だけでなく、こんなにしっかりと守備をするなんて監督としてはこれほどまでにありがたいことはないですね。

 

後半は当然ですがMancityが押し込みます。なかなかにボールを集めて左SBのAngelinoをフリーにして可能性のあるクロスを送ります。

Mancity全体に走り疲れもあったようにも見えますし、リバプールの圧力やインテンシティの高さには色んな消耗がありそうです。

なにより、リバプールはパスコースをつめながら寄せてくるので、Mancityの選手はドリブルしながらいつの間にか囲まれてしまいました。

 

1点を返すのがやっとです。

 

こんなに得点差が出るとは思ってもなかったので、観戦後の落ち込みが大きかったです。

Mancityはどうすれば良かったんでしょうか…。

おそらく守りかたを一新する必要があったと思います。Mancityはなるべく狭いサイドで囲って取りたいんです。しかし、リバプールはその囲まれることを見越してロングボールでプレス回避しちゃいますから、相性はとても悪かった。

 

◻️VARのタイミング

最後にこれだけ言わせてほしい。

 

 

VARなんで使わないの!

 

そもそもVARを使うタイミングは、ゴールやPKなどゲームそのものの展開に影響を及ぼすようなときに発動されるもの、と認識してます。

 

今回は手が体から離れてるところで触れていたので、判断をするにもVARは発動すべきだったかな、と思います。この判断基準が、レフェリー次第になってしまうとジャッジに差が出てしまうのではないかと危惧しています。

聞くところによるとプレミアでは、VARを使うタイミングが定まっていないとか。

絶対ハンドだ!というつもりはないけれど、きわどい判定だし、使ってほしかった…。

 

 

Pepは大きなリアクションで「もうこれで2回だぞ!」とやってましたね。

Sterlingへの背後からのプッシングも含めたら3回ですか。

 

Mancityファンからすると気になる判定でしたね。

言いたくないですが。

 

 

試合後のPepのコメント。負けたときこそチームをほめる。監督としての鉄則ですね。

「私たちがチャンピオンであることを示した。このスタジアムで自分達らしくプレーした。このチームを誇りに思う。相手はヨーロッパで一番強いチームだ。その相手にもいいプレーができた」

素晴らしいコメントですね。

 

 

 

 

これで、首位リバプールと9ポイントも離れてしまいました。もちろん諦めてはいません。

プレミアリーグ3冠、CL制覇を目標に毎試合応援していきます。

 

それでは!