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黄色信号Mancityの苦悩 第8節 vs ウォルバーハンプトン


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こんにちは。

tadashiです。

 

代表ウィークに入る前の大事な試合。代表ウィークは暇になるので景気付けに勝利がほしい!仕事ストレスをサッカーで!

 

 

今日はウォルバーハンプトン通称ウルブスとの試合。通算成績は5勝3分1敗で勝ち越しています。直近5試合も負けていません。

 

前日に勝利したリバプールには暫定で8ポイントの差をつけられています。ここで負けるわけにはいきません!!

 

が、しかし結果は…

 

 

 

 

敗北。

敗北。。

 

敗北。。。

敗北。。。。

Nooooooo!!!!

 

これは本気でやばいぞ。4年目のPep。完全に研究されている。

 

[結果]

Mancity 

Wolber ⚽⚽

80 アダマトラオレ

94 アダマトラオレ

 

[スタッツ]

ポゼッション 76.1% : 23.9%

パス本数(成功率) 712本 (88%) : 228本 (64%)

シュート 18本 : 7本

この数字を見るだけで、どういう試合展開になったかがわかります。

ノリッジ戦を思い出しましたがそれよりも状況は悪かったかもしれません。

ウルブスのボリーが、12本のクリアに成功しています。

 

◻️フォーメーション

Mancity

433


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Canceloが左SBに入る珍しい形。De Bruyneは欠場。ほんとに怪我人が多い。

 

ウルブス

532


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WBにビナーグレとアダマトラオレを配置。どちらもドリブルへの強さがあり、特にトラオレはサッカー選手とは思えないフィジカル。Sterlingとのマッチアップが見物です。

他にはモウチーニョ、デンドンケル、ネベスと能力のある選手が中盤に揃っていて、前線にはヒメネスとクトローネ。危険です。

実際にこのヒメネスとアダマトラオレが完璧にシティファンの心をへし折りました。


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この体。自分がSBで出ていたら死を覚悟しますよ。

 

[今日のポイント]

・ウルブスの狙い

・シティの修正

・Canceloの可能性

 

◻️ウルブスの狙い

ウルブスはシティ相手に攻撃時も守備時も532の形でした。シティの狙うレーンを一つずつ埋める作戦で、マークもタイトにいっていました。

 

この試合Walkerは内側に入り、ビルドアップ時はCBの位置にいました。

そこで、ウルブスは図のように守ります。


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これは後ろ3枚の右サイドがボールを持ったときです。

試合を見ていた感じだとそれぞれの決まりごとは以下のような感じでしょう。

○2トップ : 一人はロドリへのパスコースを消しながら距離を詰めていき、もう一人は真ん中のCBを見ながらパスミスに備える。

○トップ下 : シティのIHがもらいにきたときに距離をつめる。もしくはサイドに出たところに寄せる。

○WB : 基本的にシティの大外レーンの選手を担当。足元へのボールにプレッシャーをかける。

ボランチ : IHを担当。ボールに近寄るシティのIHに合わせて近寄る。プレーエリアを狭くする。

これらの対策で、パスコースを失ったシティ。信じられないミスで立て続けに決定機をウルブスに与えてしまいます。

 

5分

シティ右サイドでのプレーでさっそくその狙いでボールを回収したウルブスがトラオレのスルーパスから決定機。

19分

右サイドで寄せられたMahrezのパスミスから決定機。

21分

またも右サイドで寄せられたOtamendiのパスミスから決定機。

 

ここまで連続でピンチを招くことも珍しいですが、Fernandinhoの読みなどからなんとか失点にはならず勝てる流れも来たのかと感じました。

 

さらに。

開始から5分で決定機を作られたシティは、個人の判断なのか一時的にGundoganが下がってダブルボランチのような形になりました。

それがまずかったようで、図のような433ですらパスコースがなかったところにGundoganがRodriの左に動いてしまったことでさらにパスコースはなくなります。

そのまま19分21分とピンチ。これはたまりません。

 

 

◻️シティの修正

シティはすぐに433の形に戻します。当初のビルドアップ時の3142は変わらず、Walkerがあまり前にでないようになりました。

一方で左サイドはFernandinhoの前を空け、D.silvaの降りるスペースとFernandinhoが持ち運ぶスペースを作りました。

これが少しずつシティのボールキープを助け、攻める時間が増え始めます。なによりもRodriがルーズボールをほとんどの割合で回収してくれていたのも大きい。

 

後半、シティはWalkerを外し、Zinchenkoを投入。Canceloを右に移し、いつもの23でのビルドアップの形に変えました。


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これにより、Rodriのパスコースを切られても数的有利で前進できるようになりました。Zinchenkoに関しては、トラオレとの対決にすごく不安がありましたがそこまでマッチアップはなかったところが良かった。ビルドアップ時にいるとほんと頼りになります。

 

また、攻め混んでいるときはウルブスの53のブロックの後ろにCancelo、Rodri、Zinchenkoの3枚が控えているので、サイドでつまったら展開が容易です。ウルブスの2トップも守ってくれますけど、どちらかというカウンターに備えていました。


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B.silvaが入ってからはD.silvaが右にうつり、なんどもコンビネーションでの突破を試みています。

上の図のようにシティの左サイドから展開してきたボールをCanceloが受けて、スペースへ走り込んだD.silvaへ渡したパスがありました。

後半はシティが圧倒的に攻めて、攻めて攻めて攻めまくる展開でした。

 

しかし、中央をしっかりと固めるウルブス。

CBのボリーは何度もシティのクロスを跳ね返します。

時間もなくなり、焦りも見えてきます。ウルブスはそれでも集中を切らすことなく守ります。ウルブスは前半のような攻めもありません。

ヒメネスとトラオレが前線でそのときを待っているだけです。

 

70分を過ぎた辺りから、2CBの間にRodriを置いてかなり高い位置からボールを回していきます。

こういった展開になると全然恐さがなくなるのがシティ。D.silvaが抜けてからは、ペナルティエリアの際を抜ける選手もおらず、引いて跳ね返すウルブスにさまざまなクロスを上げるだけ。中にいるのは、AgueroとJesusなのに。

せめて低弾道のクロスをあげられれば良かったんですけど、おそらくこれもウルブスにはケアされてましたね。

 

 

 

 

そして悪夢の瞬間です。

80分

Canceloの斜めのパスをカットされ、ヒメネスがドリブルで仕掛けます。Otamendiが簡単に足を出してかわされ、トラオレへ。Edersonの位置を冷静に見てゴールゲット。

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Canceloが戻ってきているのを見てなかったのか、Otamendiはなぜ飛び込んでしまったのか。タイミングも悪く、ヒメネスの思い通りにかわされました。

パスにしたモウチーニョも素晴らしいですが、ウルブスの狙いがわかっていながら少し不用意でした。

 

94分にもカウンターをトラオレに叩き込まれます。

これはRodriが右サイドで不用意なドリブルをして取られたのが原因です。焦っていたんでしょう。近くに味方がいたのに、あれはいけません。

 

◻️Canceloの可能性

試合には負けました。相変わらず怪我人も多く、リバプールには勝ち点8の差をつけられています。悔しい、、

ただ、プラスの材料があります。

 

それが、今シーズンユベントスから加入したCanceloです。プレシーズンや序盤こそあまりフィットしていないように思えましたが、まさかここまでやれるとは。一点目のカウンターを作ってしまったことは残念でしたが、前後半で違う役割を与えられながらも高いレベルでこなし、スルーパスの技術も高い。

前半は左サイドをいいタイミングで抜け出してパスを引き出したりもしていました。後半は内側でビルドアップにも対応。万能であり、攻撃力もある。なおかつ両サイドができる。

これは今のシティには好材料です。Walkerの交代の理由はわかりませんが、CanceloがPepのシティに順応してくれるのはファンとしてはありがたいことです。

 

今回の敗戦は、ウルブスの狙いに気づきながらもやられてしまったことがあまりにも痛い。

また、こういうった引かれた相手への飛び道具がないことも不安です。De Bruyneがいれば…とシティファンは思ったことでしょう。

冬にマンジュキッチを獲得するとかなんとか噂がありますが、オプションとしては大歓迎です。

 

とにかく、負けてしまったことは残念ですが仕方がない。次の試合になんとしても勝って、リバプールに離されないようにしないといけない。

怪我人の状態も気になるところです。

 

De Bruyne 早く戻ってきて!

 

それでは!