Highlight of EURO2020 ~Group League~
こんにちは。
tadashiです。
本日はEURO2020グループリーグのハイライトとして、私が見た試合だけ感想やらを書いていきたいと思います。
分析もなにもしていないので、感想の共有や反論にご活用ください。
- イタリアトルコ
- ウェールズスイス
- イングランドクロアチア
- オランダウクライナ
- フランスドイツ
- ウクライナ北マケドニア
- デンマークベルギー
- ハンガリーフランス
- ポルトガルドイツ
- スペインポーランド
- ウクライナオーストリア
- フィンランドベルギー
- スロバキアスペイン
- 終わり
イタリアトルコ
EURO2020の開幕戦はこのカード。
正直内容をほとんど覚えていない。
シーズンオフのこの期間に行われる国際大会では初戦ほど難しく、コンディションやモチベーションの高め方に悩むことはないと思う。
どの国も、国を背負うという重圧を受けながらもシーズンが終わった少しの緊張感からの解放で、思うようなプレーができないのではないだろうか。
その予想通り、イタリアトルコの前半戦はどちらも決め手を欠いた。
鋭いカウンターを終盤に見せたトルコと、可変で4-3-3から配置をずらして戦うイタリア。
前後半含めて驚くほど記憶に残っていない。
サッカーキングのYouTubeチャンネルをこよなく愛しているので、伊藤さん細江さんコンビのおかげでイタリア代表にも少し詳しくなっていたが、なんだかうまく回らない攻撃だし、DFはいまだにユーベの二人だし、なんだかなと思っていた。
と思っていたらイタリアが後半に立て続けに3点を取り、終わってみれば3-0快勝だったので、イタリアにとっても大会の始まりとしても非常に良かったと思う。
ただ、大会ファーストゴールはイタリアの選手ではなく、トルコのデミラルのオウンゴールだった。
その後の2試合でイタリアの評価は大きく高まることになる。
チームとして成熟しているという意見が多かった。
ウェールズスイス
大会二日目の見やすい時間に始まったので見ていた。ベイルが出ているという要素も強かった。
スイスがキープして、ウェールズがカウンターを狙う展開。
ベイルとダニエル・ジェームズがいたらそうなるだろうな。
逆にスイスは、ラムジー、フロイラー、エンボロ、ザカリアと玄人好みな選手がそろう。控えだがシャキリもいる。
右のエンバブとエンンボロの推進力に押し込まれて、ベイルとジェームズが活かせる展開も作れず、エンボロがコーナーから決めスイスの勝利。
思い入れもなく、ぼーっと眺めているとどういった試合だったからか記憶に残らない。
イングランドクロアチア
マンチェスターシティを追っているので、イングランド代表の選手たちはよく知っている。(敵として)
だからアレクサンダーアーノルドが落選したのも少し寂しかったし、ライスとフィリップスが選出されたのはうれしかった。
この試合人々を困惑させたのは右SBが二人スタメン。そしてスターリング10番。
点を決めたのはケインでもなくスターリング。
いや、良い飛び出しだった。
そして申し訳ないが、試合内容はほとんど覚えていない。
なんでだろう。
オンデマンドが急停止したことは憶えている。
オランダウクライナ
大本命ウクライナの登場である。
ジンチェンコがキャプテンで、ジンチェンコが攻撃を司るウクライナの試合を観ないという選択肢がどうして取れようか(いや、取れない)
結果から言えば善戦しながらも敗戦。
しかも、決勝点はジンチェンコが競り負けたことでWBのダンフリースにヘディングで流し込まれたものによるもの。
相当悔しかっただろう。
オランダはもうワイナルドゥムがフレンキーよりも目立ち、チームを牽引していて、聞いてた話と違うオランダがそこにはいた。
2点先制したオランダが余裕をもって勝利すると思いきやウクライナが意地で追いつく、しかもヤルモレンコのカットインゴラッソのおまけつき。
試合として最後までとても面白かった。
試合終了間際のジンチェンコのドリブル。
あれはシティでは絶対に見られない。
「どうしても自分の力でチームを勝たせたい。自分のミスを挽回したい」という気持ちが最大限に出ていたプレー。
ジンチェンコよ。
その気持ちは絶対にチームメイトに、国民に伝わっているはず。
フランスドイツ
死のグループ最初の注目カード。
レーブの退任が決まっているドイツがここ最近の不調を拭えるのか、ワールドカップ王者フランスが1998-2000年以来の国際大会連覇を狙うのか、という対戦。
3-4-2-1が適正な配置だと思えない試合展開だったが、配置関係なく能力の高さにやられたドイツだったと思う。
グリーズマンは生き生きとプレーしていたし、カウンターはベンゼマが保持してエンバペにスルーパスでなんとなく点が取れそうなのが今のフランスの強いところ。
カンテがいて、カンテがいることでアグレッシブにプレーできるポグバがいる。
サッカーゲームで能力値の高い選手をポジションごとに並べたらこのフォーメーションになった、みたいなフランスが国際大会で強いのは当然のこと。
戦術を具現化する時間もない中で勝利するにはこれが一番手っ取り早い。
こういう戦い方を選択できるのはとても好感が持てる。
試合を見るときは大抵なにかメモをしているのだが、
この試合ドイツのことをまったくメモしていなかった。
ウクライナ北マケドニア
ジンチェンコ2戦目。しっかりと勝利。危なかったけど。
ジンチェンコは、シティでプレーしているということのすごさがチームメイトと比較して感じた。
ポジショニングが絶妙で、通れば前を向いて危険なプレーができるところに立っている。ただ、ウクライナのほかの選手たちからは、パスが出ない。出さないのか、出ないのかはわからないが。
後半北マケドニアは猛攻を仕掛けたけど、どうやら一戦目もそうだったようだが、もたずに失速していたらしい。
今回もそうだったのでなんとか助かった。
それにしてもパンデフがうますぎる…。
あの年齢だし、スピードという部分では他よりも劣るが、オフサイドになったあの1プレーで十分恐怖を与えられた。ほんと危なかった。
ウクライナはうまいけど、危なさはあった。
ボールを持てるが、「持って自分がどうするか」しか考えてないように思えた。自分のプレーがゴールに向かうにはどうすれば良いかということをあまり考えられてないのかもしれない。
ジンチェンコがずば抜けて見えるのはそこまで考えているから。
少し、ジンチェンコをほめすぎているかも。
デンマークベルギー
ベルギー2試合目。
デブライネが後半から出場して、デンマークを黙らせた。
ただ、それまではデンマークにだいぶ苦戦したベルギー。
出足早く前からがんがんプレスをかけ、3枚のCBのパスを狙って、開始から仕掛けていたデンマークの作戦がはまり、デンマークがすぐに先制。
デンマークのセンターハーフ2枚が、ベルギーのセンターハーフについていくから、どこかでFWのだれかが下りて数的優位を作ったらデンマークも崩れそうだなと思っていたが、たいして実行されずに後半へ。
後半はデブライネのショータイム。
1点目のアシストはルカクからの落としをシルキータッチでかわしてゴール前なのにラストパス。
逆転ゴールもデブライネ。
最適な選択を突き詰めるとデブライネのようなプレーヤーになる。あの展開で左で待ち構えていたのはさすがとしか言いようがない。
利き足ではない左でシュマイケルが反応できないシュートを打つのももう人間やめてる。
デンマーク監督の2失点目のときの表情はすごい切ない気持ち。
いけると思ったんだけど、デブライネがなー、という表情に違いない。
それにしても後半にデブライネ、アザール、ウィツェルが出てくるベルギーは卑怯でしかない。
ハンガリーフランス
グループFにおいて、ハンガリーがカギとなるのは死のグループと呼ばれる組に入った下位チームのいわば宿命のようなもの。
その望みもしない期待に応えてくれたハンガリーには賛辞を贈りたい。
ハンガリーは前半からフランス相手に臆することなくサッカーではなく、ファイトを選択。
その流れから少ない手数で先制したハンガリー。
試合は一層面白くなった。
この試合を見て気になったのは、
・ものすごい落ち着いている川島の解説
・コロナどこいった?ってほどの観客席の様子
・グリーズマンの人をいらつかせるゴールセレブレーション
である。
グリーズマンのゴールにつながったエンバペの一瞬のスピードは、やはり脅威。
早く白いユニフォームを着てほしい。
ちなみにこの試合のあとデンベレが怪我をしてユーロ終了。4か月の離脱。
バルサからしたらまたも売却が困難となり、どうしてもこうも年棒だけ獲得するうまいやり方を思いつくのか。
ポルトガルドイツ
死のグループをみんな言い飽きたと思う。
結果以上にドイツが試合をコントロールしていた。
ポルトガルは、前線の4枚の守備を信用していないのか、ダブルボランチに展開力を求めない人選だったからか、流動的すぎてみんながみんな持ち場を離れているように感じた。
唯一その中でベルナルドシルバが、その間を取り持ってくれていたが、どうしてもポルトガルの監督は、交代のファーストチョイスをベルナルドシルバにしたがるのは納得いかない。
最終戦でもそうだったように(まだ見てない)レナトサンチェスが交代で出てリズムを変えたようで、ダニーロとウィリアムカルバーリョのペアではなかなか個人頼みになりそうな気もするけど。
ドイツはゴゼンス一択。
WBなのに守備時に絞るのをさぼらないし攻撃では高い位置まで駆け上がる。
右からのクロスに大外から飛び込んできたシーンもセリエA好きの人からするといつも通りのシーンらしい。
スペインポーランド
スペイン観戦の初戦。
1試合目のスウェーデン戦を引き分けたようだが、この試合も引き分け。
モラタ全然点とってないと思っていたらこの試合でオフサイドになりかけながらも点を取っていた。
あそこらへんの感覚はさすがだな、と。
スペインを見ていて思ったのはスピードに乗らないバルサやシティ。
アルバがキャプテンだし、アルバの良さはだれも活かしてくれないし、ジェラールモレノは器用にどんどん下がってくるし、マルコスジョレンテは9割方ファウルスローだったのが印象的。
それでも、なんてことのないクロスを得点にしたレヴァンドフスキはさすがの一言。
モラタはとにかく外していた。
ルイスエンリケってバルサの監督していたような…。この試合のベンチワークでフェラン、オヤルサバル、サラビアになるのはどうもおかしい。
カウンターを受けていたのはむしろ選手交代後。
ロドリはまだカウンター対応が育まれていないんだ…。
ウクライナオーストリア
3試合すべて見たのはベルギーとウクライナだけ。
それだけデブライネとジンチェンコのプレーを見たいと心が叫んでいる。
第1戦からそうだが、ジンチェンコの国に対する思いは強い。
オランダ戦で逆転ゴールを叩き込まれたヘディングシュート。競り合っていたのはジンチェンコ。悔しさを露わにし、その後なんとか同点にしようともがいていた姿は心にぐっと来た。
が、しかし。
この試合はオーストリアにうまく試合を作られてしまった。
4-3-3で守るウクライナに対して、アラバを前に上げ、3-4-3でセットするオーストリア。
枚数をかけて攻めた後にそのままプレスをかけるため、ウクライナはパスコースが見つけられずに囲まれていた。
結果はオーストリアが1点を守り切りウクライナは敗戦したが、途中でジンチェンコをより前に動かす配置をチームとして取ってきて、「このチームの中心はジンチェンコ」というのがわかってうれしい。
ウクライナは足元のうまい選手が多いけど、飛び出す選手がいなくて、前進ができないチームという印象。
アラバは左SBも問題なくできそう。
マドリーでは、SBにCBにフル稼働してほしい。ラモスも抜けるので。
フィンランドベルギー
2連勝して突破を決めているベルギーにフィンランドが挑む試合となった。
ベルギーは前2戦とスタメンを変えたのにも関わらず、エデンアザールとデブライネがスタメンにいるという。
ベルギーからしたら負けてもいい第3戦で、アザールとデブライネの調子を見れるのはとても良い。二人にとってもコンディション調整にもってこい。
フィンランドが引く。
ベルギーが前に出る。
100人中99人ぐらいは予想していた展開だが、序盤はベルギーの連係の悪さにフィンランドが余裕をもって対応していたと思う。
その余裕が消えたのは、デブライネがハーフラインから伝家の宝刀スルーパスを繰り出してから。
彼は相手のがんばりとかどうでもいいからね。サッカーを追及している感じ。
アザールもデブライネも左に来るのに、チャンスは右からが多い。囮の方が市場価値が高いぞ、ベルギー。
アザールの株が落ちたかわりに19歳ドクの評価は高まったように感じる。
ナショナルチームはクラブチームに比べて連携をそこまで緻密に高められないので、ドクのような一人で前に持っていける選手は短期間の国際大会では非常に貴重。
スロバキアスペイン
グループEの最終節。2分のスペインは勝ち点2で、最終節を迎える。
うん、まあ、そうなるよね、これだけ点を取れなければ。という成績で、スロバキアと相対する。
結果は5得点クリーンシートの完勝でグループリーグの突破を決めた。
気になったことは3点
1.後ろの3人のパスセンス
「ハードボイルドパサーラポルト」
「血液すらもソシオの男エリガルくん」
が真ん中でビルドアップする今日のスペイン。
スロバキアは序盤こそ、ハイプレスをかけたが、暑いし、うまいしで失速した。
前半の終わりからは「あ、そこ縦パス選択するんだね」という何気ない縦パスでスロバキアのブロックを通過。
集中力も切れたスロバキアは相当大変だったと思う。
2.ペドリ
バルサの下部組織出身ですか?と勘違いされてもおかしくないサッカーのうまい少年。
線が細くまともにフィジカル勝負になったら確実に負けると思うが、ボールを動かしながら次のプレーに移行していて、相手選手と対峙する前に別の場所に移動するという、接触をなるべく避けたサッカーをしている。
この辺りはイニエスタを彷彿とさせているなと思った。
3.アスピリクエタ
ベテランとなり、模範となるべくシャツをインする男。
CL優勝チームのレギュラーの彼は右SBとして出場。
しかし、非常に窮屈なプレーだった。
後半真ん中あたりにビルドアップを狙われ、ロストしたシーンがあったように、普段チェルシーでプレーしているエリアとだいぶ違うエリアでプレーすることとなり、だいぶ中途半端な動きとなっていた。
普段の3バックの右や右WBでは、うまくプレッシャーのない状況でボールを受け、前に運ぶ役割だったが、右SBだとボールを受けてプレッシャーを感じながら次の展開に向かうのでやりにくそうだった。
終わり
ということで、グループリーグはこれぐらいが限界だった。
いまだに見ていないグループリーグの試合がHDDに残っている。
見ないままお蔵入りになりそうだ。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
今はもう決勝トーナメントの試合も始まっている。もうまったくと言っていいほど追いつかない。
最後に、マンチェスターシティの選手は現在、デブライネ、ジンチェンコ、ギュンドアン、スターリング、ストーンズ、フォーデン、フェラントーレス、ウォーカー、ラポルトが残っている(だれか忘れていたら教えてほしい)
レアルマドリードの選手は、アザール、クルトワ、ベンゼマ、モドリッチ、クロース、ヴァランが残っている(だれか忘れていたら教えてほしい)
怪我をせずに戻ってきてくれることを心から願うばかりである。
(デブライネが足を怪我したという情報が…)
決勝まで大変だ。
一応予想しておこう。
勇気をもって、
イタリア vs チェコ
もうトーナメントはこれやりません。
それでは!