セルヒオ・ラモスもメッシもいない!?それでもリーガは面白い! ~スペイン ラ・リーガ20チームを語る~
こんにちは。
tadashi(ただし (@tadashi0716) | Twitter)です。
本日はスペインのサッカーリーグ ラ・リーガ1部で戦う20チームについて様々な角度から語り、ラ・リーガの魅力を伝えてみようという内容になります。
私が20年間のめりこみながら時には離れながら見ていた何かが伝えられるかもしれません。
すでにラ・リーガを愛しているみなさま。仲間です。お友達になりましょう。
一緒にラ・リーガを盛り上げていきましょう。
ラ・リーガはレアルマドリード、バルセロナ、アトレティコマドリードしか知らないみなさま。
おめでとうございます。
これから新しいものを知ることのできるチャンスを持っています。うらやましい!
難しいことは抜きにして各チームの”ここに注目してみては?”というポイントをかいつまんでいきます。私ももちろんすべてを知っているわけではないので、今シーズンは自分が注目したいところの視点も込めています。
また、あえて画像をほとんど貼らずに言葉だけで紹介しています。
興味があったら試合を見たり、調べたりしてみて、その姿やキャリアを確認して見てほしいなという思いもこめました。
さて、こういう紹介記事というのはどうしても昨シーズンの順位で上から順番に紹介する手法が多いので、この記事では下位チームから書いていきます。
ぜひ読んでみてください。
- サッカーとしてのラ・リーガの魅力
- 各チーム紹介
- ラージョ・バジェカーノ 2部 6位(プレーオフにより昇格)
- マジョルカ 2部 2位
- エスパニョール 2部 1位
- エルチェ 17位
- アラベス 16位
- ヘタフェ 15位
- レバンテ 14位
- バレンシア 13位
- カディス 12位
- オサスナ 11位
- アスレティックビルバオ 10位
- グラナダ 9位
- セルタ 8位
- ビジャレアル 7位
- レアルベティス 6位
- レアルソシエダ 5位
- セビージャ 4位
- バルセロナ 3位
- レアルマドリード 2位
- アトレティコマドリード 1位
- セルヒオ・ラモスとメッシという存在
サッカーとしてのラ・リーガの魅力
この章では、各チームを紹介する前にスペインのサッカークラブはどういったサッカーをするのかを簡単に説明します。
まずは、ラ・リーガのレギュレーションです。
下の図を見てください。
※下記公式HP参照
2部については、上位2チームが自動昇格。3~6位は昇格プレーオフを実施し、1チームが昇格。
上のラ・リーガのHPはとても見やすく、色彩も鮮やかで、眺めるだけでも面白いです。
では、さっそくラ・リーガの面白さを紹介します。
私の考える他リーグとの異なる魅力的な部分は3つあります。
1.熾烈な欧州大会出場権争い
ラ・リーガにおいてのチャンピオンズリーグ争いは残り1枠の勝負です。
まず間違いなくレアルマドリード、バルセロナ、アトレティコマドリードは3位以内に入ってきますので、実はシーズン開始から残りの1枠を残りの17チームで争うことになります。
レアルマドリード、バルセロナ、アトレティコマドリードが過去10年間でチャンピオンズリーグを逃したのは10-11シーズンのアトレティコマドリードだけです。
ヨーロッパのコンペティションに参加するために最初から3チームが埋まっているリーグはおそらくスペインだけだと思います。
これをどこかのチームが崩すのか、それとも粛々と残り1枠を狙うのかといったチームの戦略も面白いポイントです。
ヨーロッパリーグなら上位3チームは狙ってないので、どのチームがチャンピオンズリーグを目指しているのか、ヨーロッパリーグを狙うのかというところに注目しましょう。
ちなみに余談ですが、クラブの考えでヨーロッパの大会に参加しない方が良いと考えるクラブもあります。
良い成績を残してヨーロッパの大会に出場したところまでは良いのですが、その年にリーグでうまくいかず下位に沈み2部へ。なんてこともあります。
クラブとして街のために1部定着を続けることの方がよほど重要だ、という選択を取るクラブもあるみたいです。
クラブ経営は難しいですね。
2.美しいパスサッカーが主流かと思いきや…
スペインリーグのサッカーと聞いて多くの人が頭に浮かぶのは、2010年ごろのスペイン代表が見せたパスサッカーだと思います。
当然、スペインリーグ ラ・リーガでも同様に華麗なパスサッカーの応酬かと思っている人がいたら違います。
ドリブルで仕掛けるわ、ハイボールで前進するわ、ハードなタックルはかますわの試合展開です。
それはやはり上でも説明しているように上位チームが完全に固定され、揺るがないからです。そして、その上位チームが圧倒的に強く、ポゼッションも高いため、中位以下のチームが同様の戦術で戦っても無駄に勝ち点を落としてしまうからです。
ポゼッションを高め、試合を支配するのはレアルマドリード、バルセロナ、セビージャ、ベティスぐらいでしょうか。アトレティコマドリードも近年シメオネがその傾向を取り入れています。
それ以外のチームは手数をかけず前に運び、サイドアタッカーが仕掛け、ストライカーがゴールを奪うというのがラ・リーガの多くの攻撃パターンです。
つまりイングランドのプレミアリーグやイタリアのセリエAよりもスピーディな試合が見られるのがラ・リーガの魅力です。
乾がエイバルであれだけ活躍できたのは”仕掛けるドリブル”という武器を持っていたからだと私は思っています。
またまた余談ですが、圧倒的に強い上位陣に対抗するために、守ってカウンター!というのは戦術的に他国より遅れを取っているのでは?と思っている人がいたらそれはNO!!です。
そういったポゼッションも高く、個の能力も高いレアルマドリードやバルセロナなどに対抗するために、守備戦術が発達しているのです。
上位チームと中位以下のチームの対戦の際にはぜひとも前からのプレス、ミドルゾーンのブロック、引いた時のライン形成などに注目してみてください。
3.頻繁に起こる番狂わせ
上位チームが崩れないリーグと言いましたが、長いシーズン番狂わせがたびたび起こるのもラ・リーガの魅力です。
昨シーズンはアトレティコマドリードが13-14シーズンぶりの優勝を果たしましたが、これにはバルセロナとレアルマドリードが見事に番狂わせの役者となってしまったからです。
バルセロナはグラナダ、カディス、ヘタフェに、レアルマドリードはレバンテ、アラベス、カディスに負けています。
そしてこの2チームに勝ったチームはどのチームも残留しているので、気持ちの面でも番狂わせを起こしてやろうと意気込んで試合に入るチームが多く、好ゲームになることも多いです。
なんで上位チームが試合を落としてしまうかというと、万全の状態でフルメンバーがそろわないからです。
ラ・リーガは常に上位チームがヨーロッパの大会を同時にこなしています。また、代表選手を多く抱えており、ナショナルマッチウィークには選手たちが各国代表に召集されます。
心も体も疲弊しきってメンバーをあれこれ変えながら戦っているので、下位相手に取りこぼすことがあるのです。
時期的にはチャンピオンズリーグとリーグが重なる10月から年末にかけて、そしてチャンピオンズリーグのトーナメントが始まる2月から4月にかけて注目すると、素早い出足からゴールを奪う中位以下のチームの勝利が見られると思います。
各チーム紹介
スペインリーグ ラ・リーガの魅力をお伝えしたところで、いよいよ各チームの紹介に入りましょう。
最近では、各チーム日本語のアカウントもあるようで、そういったものも紹介しながら一言ずつ添えていきたいと思います。
※すべてのチームのすべての試合を見ているわけではありません。あくまでリーガを長く見てきた個人の意見としてとらえて楽しんでもらえると嬉しいです。
【凡例】
コーチ
主な移籍(←:in →:out)
魅力を一言
今シーズンの注目ポイント
ラージョ・バジェカーノ 2部 6位(プレーオフにより昇格)
- コーチ アンドーニ・イラオラ
- 主な移籍(←:in →:out)アントニン(→グラナダ ※ローンバック)
- 魅力を一言 マドリード第3のクラブ
- 今シーズンの注目ポイント 1部残留は果たされるか/レアルマドリードのレジェンド ジダンの息子が所属
日本での知名度は低いことは重々承知です。
もちろん日本語のツイッターアカウントもなく、有名な選手がいるわけでもありません。
2部でも6位からプレーオフで勝ち上がったわけで1部残留ができるのかも怪しいクラブでしょう。
監督のイラオラは今シーズンよりラージョ・バジェカーノを率います。スペイン代表経験もあるビルバオで15年間プレーした1部を良く知る監督です。
1部での監督経験がないことが心配な要素ではありますが、マドリードのクラブとしてマドリードダービーでは一矢報いてほしいです。
近年では11-12シーズンから5年間1部に在籍していました。
レアルマドリードのトップチームでもプレー経験があり、昨シーズン2部でも11試合に出場し、3試合で無失点を達成。まだ23歳と若いです。ジダンに似ていますよ。当たり前ですが。
かつてお父さんが率いたチームを相手にゴールを守るルカ・ジダンを見てみたいと思いませんか。
マジョルカ 2部 2位
- コーチ ルイス・ガルシア(※バルサのルイス・ガルシアではありません)
- 主な移籍(←:in →:out)久保建英(←レアルマドリード ※ローン)マフェオ(←シュトゥットガルト ※ローン)ブディミル(→オサスナ)
- 魅力を一言 バカンスならこの島
- 今シーズンの注目ポイント マドリーで輝く前の久保建英のラストイヤー
スペインにあるバレアレスマヨルカ島にマジョルカはあります。それはそれは住みやすいようで、当時レンタルで在籍していた久保建英も気に入っている様子でした。
バカンスで一度訪ねてみてはどうでしょう。
注目ポイントはなんといっても久保建英です。来シーズンはヴィニシウスがEU国籍を取得するでしょうからマドリーでも選手登録が可能となります。
つまりマドリー以外のチームでプレーをする最後のシーズンとなるのです。
それがこのマジョルカなのですから注目しないわけにはいかないでしょう。
また、シュトゥットガルトから加入のマフェオは右サイドで久保建英とユニットを組む機会が多くなる選手です。24歳の右SBでプレミアリーグのマンチェスターシティ出身。昨シーズンまではウエスカで岡崎と同僚でした。彼にも注目してみてください。
ちなみにマジョルカにはかつて大久保嘉人が在籍しており、デビュー戦でゴールをあげたことは懐かしい記憶です。
エスパニョール 2部 1位
- コーチ ヴィセンテ・モレノ
- 主な移籍(←:in →:out)
- 魅力を一言 中村俊輔も所属した1部在籍年数6番目のバルセロナのもう一つのチーム
- 今シーズンの注目ポイント ラウール・タムードを追い越せレアルマドリード出身のラウール・デ・トラスのゴール/唯一の五輪戦士オスカル・ヒルの挑戦
日本になじみが少しだけあるのは、中村俊輔が在籍したことのあるチームだったということぐらいでしょうか。
昨シーズンの降格で、1部在籍の連続記録も途絶えたもののスペインで1部在籍年数が6番目に長い記録を持っています。
これより上にいるチームはレアルマドリード、バルセロナ、アスレティック・ビルバオ、アトレティコマドリード、バレンシアのみです。すごい記録です。
中村俊輔が加入した09-10シーズンには生え抜きのDFハルケが開幕直前に心臓発作で死去した悲しいニュースも記憶に新しいかもしれません。
今シーズンの注目ポイントは、かつての点取り屋ラウール・タムードを追い越せる才能ラウール・デ・トラスです。
ラウール・タムードって自分の中では今でいうイアゴ・アスパスみたいな存在なんですよね。
加入当時は振るわなかった得点力も昨シーズンは2部で爆発。
23ゴールで得点王となっています。ぜひ彼のゴールに期待してください。
また、昨シーズンエスパニョールからオリンピック代表に選ばれた選手もいます。
それは右SBのオスカル・ヒルです。
直前までオリンピックに参加して日本にいましたが、さっそく招集メンバーに名を連ねていました。彼のプレーもチェックしてみてください。
エルチェ 17位
- コーチ フラン・エスクリバ
- 主な移籍(←:in →:out)ピアッティ(←無所属)カシージャ(←リーズ:プレミアリーグ)
- 魅力を一言 税金未払い、3部落ちを経験した2000年代に苦労したクラブ(魅力なのか…?)
- 今シーズンの注目ポイント ラウールグティという選手/日本語公式Twitterの躍進
エルチェは日本語公式Twitterがあって、少しずつ知名度を上げようと努力しています。
昨シーズン14-15シーズンぶりに1部で戦い、見事に1部残留を決めました。
過去経営の問題で3部落ちも経験している苦労クラブがどこまで1部残留を続けられるか。
監督はフラン・エスクリバ。私はもちろん知らないです。
調べてみると面白くて、12-13シーズンに就任したエスクリバはエルチェを率いて2部優勝。降格した14-15シーズンまでエルチェの監督をやっていたようです。
今回昇格時は別の監督でしたが、再度1部での勝負。(その間ヘタフェ、ビジャレアル、セルタを率いていたので1部での経験は十分です)
リベンジですね。
注目ポイントは、その名前から
中盤ならどこでもできる24歳。
サラゴサから2020年にやってきた選手です。
名前のプレッシャーに負けずにぜひ今シーズンもエルチェのためにプレーしてほしいと思います。
アラベス 16位
- コーチ ハビエル・カジェハ
- 主な移籍(←:in →:out)原大智(←イストラ:クロアチア)ルジューヌ(←ニューカッスル:プレミアリーグ)
- 魅力を一言 クライフの息子も在籍。00-01シーズンのUEFAカップは決勝まで進出の歴史あるクラブ
- 今シーズンの注目ポイント 原大智プリメーラ初挑戦
長らくリーガを見てきた人であればこの00-01シーズンのアラベスの快進撃を知っている人もいるのではないでしょうか。(私は知りませんでした)
ヨハン・クライフの息子ジョルディ・クライフが在籍し、リバプールとUEFAカップのタイトルを争いました。
そんなクラブに原大智が加入。
さっそく1部挑戦というのはロマンがあります。
チームが苦しいときに走って、ゴールを決めてくれるそんな存在でした。
昨シーズン途中にクロアチアのイストラに移籍し、14試合で2ゴール4アシストと結果を残しています。
彼のプレーをぜひとも注目してほしいです。
日本人が在籍しているし、日本語公式Twitterでも開設してほしいなと思います。
ヘタフェ 15位
- コーチ ミチェル
- 主な移籍(←:in →:out)アレニャ(←バルセロナ)ビトーロ(アトレティコマドリード)
- 魅力を一言 マドリード自治州のクラブと仲良し。会長は熱心なマドリディスタ。
- 今シーズンの注目ポイント バルセロナ、レアルマドリードの下部組織出身のアタッカー
10年ぶりにヘタフェの監督に戻ってきたのがミチェル氏です。
現在2部レガネスに所属する柴崎がかつて所属していたことでも日本では認知されているクラブかもしれません。左足のボレーシュートをバルセロナ戦で決めたシーンは今でも覚えています。
昨シーズンは久保建英もプレーし、久保建英のゴールで残留を決める非常にスリリングなシーズンを過ごしました。
今シーズンは、もっと安定して残留を決めるためにプレーしてなくてはいけません。
注目ポイントは、バルサ、マドリー出身の若者たちです。
ククレジャ、アレニャ、ウーゴ・ドゥーロ
ククレジャはオリンピックにも出場していたもじゃもじゃ頭のサイドアタッカー。
彼がもじゃもじゃ頭である理由は、試合を見に来てくれる母親が自分のことを見つけやすいように。なんとも心優しき選手ですね。
昨シーズンはここに久保建英もいたんです。
残留のため勝ち点が必要で、守備的な戦いが先行していたため、これら若手が同時にピッチに立つことが少なかったのは残念でした。
これらアタッカーが見事にかみ合えば順調に勝ち点を拾っていける戦いができることでしょう。
レバンテ 14位
- コーチ パコ・ロペス
- 主な移籍(←:in →:out)ソルダード(←グラナダ)
- 魅力を一言 2つのクラブが1つに。他サポーターとの繋がりも強い1部に定着したバレンシアのもう一つのサッカークラブ。
- 今シーズンの注目ポイント 強豪チームに強いレバンテの上位3クラブとの直接対決
元々は2つのクラブだったレバンテ。
バレンシアとはライバル関係で、近年はレバンテも力をつけていて、バレンシアダービーも頻繁に行われています。
様々な1部のクラブで活躍し、昨シーズンはグラナダのFWソルダードを獲得し、得点力を高めようとする意識を感じます。
レバンテはあまり詳しくないのですが、
注目ポイントは、強豪チームとの相性の良さに注目です。
上位3クラブとはアトレティコマドリード、レアルマドリード、バルセロナ。
レアルマドリードには1勝1敗
バルセロナには1分け1敗
昨シーズンはこの6試合で8ポイントも勝ち点を獲得。これは素晴らしい結果。
今シーズンの最初の対戦はレアルマドリードとのホームでの試合です。
そんなレバンテに一度、注目してみてはいかがでしょうか。
バレンシア 13位
- コーチ ホセ・ボルダラス
- 主な移籍(←:in →:out)マンガラ(→契約満了)クトローネ(→ウルヴス:プレミアリーグ)
- 魅力を一言 ラ・リーガ優勝経験もあり、アイマールもダビド・ビジャもいた強豪クラブ
- 今シーズンの注目ポイント ダニエル・ヴァスの起用法/オリンピック代表選手で活躍するのはだれだ
ここ最近のバレンシアは、低調なシーズンを送っているようですが、強豪クラブなのです。
アイマールがタクトをふるった2000年代初期はチャンピオンズリーグ決勝にも駒を進めるほどのチームでした。
リーガの優勝経験もあり、優勝争いが当たり前の時期もありました。
ロナルド・クーマンが監督になってから少しずつ変わっていったとか、、、
さて、今シーズンの注目ポイントはダニエル・ヴァスという選手の起用法です。
ダニエル・ヴァスは32歳のデンマーク代表です。
昨シーズン彼は右SBをやっていました。
しかし、彼のポジションはサイドアタッカーです。
プレシーズンマッチや開幕戦を見ると中盤真ん中でのプレーもしています。
万能がゆえに様々な場所でプレーすることを求められる彼は今シーズンどこでプレーをしていくのでしょう。
もう一つの注目ポイントは、オリンピック代表の2人の選手、スペインのカルロス・ソレールと韓国のイ・ガンインです。
ともにオリンピックではチームの主力としてプレーし、ソレールは6試合に出場し1アシスト、イガンインは4試合で3ゴールと活躍しました。
今のところ目立った補強もなくこの戦力でシーズンを戦っていくことになると考えると、明るい未来のためにこの若い2人が引っ張っていかなくてはいけないですね。
そんな2人の選手にぜひ注目してみてください。イ・ガンインはわりとラフプレーで呆れられていたときもありましたね。
ちなみにサッカー解説者、ジャーナリストの小澤さんが愛しているクラブです。
カディス 12位
- コーチ アルバロ・セルベラ
- 主な移籍(←:in →:out)チュスト(←レアルマドリード ※ローン)マルティン・カルデロン(←レアルマドリードカスティージャ)
- 魅力を一言 日本公式Twitterが存在する100年以上歴史のあるクラブ
- 今シーズンの注目ポイント 1部定着に向け一新した戦力と大ベテランネグレド
Cádizと書きます。
昨シーズン15年ぶりに1部挑戦となり、まさかの12位でフィニッシュ。悠々と1部残留を決めたこのクラブは100年以上の歴史を持つクラブです。
1部残留はなんと25年ぶり。地元のファンからしたらお祭りでしょう。
日本公式インスタグラムもあります。インスタグラムはとてもおしゃれでした。ユニフォームはどこで買えるのでしょうか。
選手名鑑のリンクもついているので、楽しめると思います。(21-22シーズンは未更新。期待して待ちましょう)
注目ポイントは、1部定着を目指して戦力を一新しているところと大ベテランネグレドです。
ネグレドはマンチェスターシティにもいたことのある実績あるストライカーです。
彼の得点力を活かしたサッカーを展開すれば今シーズンも残留のチャンスは大いにおると思っています。
マドリディスタからするとチュストがローンで加入しているので、ぜひ試合に出場してもらいたいと思っています。
オサスナ 11位
- コーチ ハゴバ・アラサテ
- 主な移籍(←:in →:out)キケ・ガルシア(←エイバル)
- 魅力を一言 ラウール・ガルシアを育てたクラブ
- 今シーズンの注目ポイント 現実的には残留狙い/チミーアビラのドリブルに期待
日本代表の監督もしていたことのあるハビエル・アギーレが監督だった2002年から2006年がオサスナのピークでした。
ラウール・ガルシアを中心に最高位の4位を獲得。
そこからは長らく低迷している様子です。
今シーズンも残留が目標だろうと思いますが、エイバルからキケ・ガルシア、マジョルカからブディミルを獲得しており、得点数が下から8番目だった攻撃の改善を狙っているようにも見えます。
個人的に注目したいのは、チミーアビラです。
昨シーズンは微妙でしたが、久保建英も所属していた19-20シーズンはドリブルも効果的で得点も決めていました。
今シーズンは、加入したストライカーと合わせて得点を決めていったほしいです。
アスレティックビルバオ 10位
ビルバオの魅力はそのクラブとしての一貫性です。
バスク人でチームを構成すること。
獲得する選手は、親がバスク人、バスク生まれ、バスクのチーム出身という条件でチーム強化を行っていますが、ビルバオは2部に落ちたことのないチームの3チームのうちの1チームです。(残りはレアルマドリードとバルセロナ)
コパ・デル・レイでは23回優勝の経験があり、昨シーズン、一昨シーズンでは決勝までいっています。
そんなこのクラブの注目ポイントは、ニコ・ウィリアムス
です。
ビルバオにはすでにイニャキ・ウィリアムスという選手がいて、ニコはその実の弟です。
昨シーズンの試合では兄弟そろって試合に出場するというフリオ・サリーナスの兄弟同時出場以来の記録を出しました。
昨シーズンはまだたったの2試合の出場ですが、まだ19歳でこれから兄の背中を追いかけて成長してほしいです。
ちなみにビルバオにはラウール・ガルシアという選手がいて、私が高校生のころけっこう好きだった選手です。当時はたしかオサスナにいて、オサスナにもこういう良い選手いるんだと思った記憶があります。
そんな彼ももう35歳。月日の流れを感じます。
グラナダ 9位
- コーチ ロベルト・モレノ
- 主な移籍(←:in →:out)ソルダード(→レバンテ)ケネディ(→チェルシー:プレミアリーグ ※ローンバック)バジェホ(→レアルマドリード ※ローンバック)ヤンヘル・エレーラ(→マンチェスターシティ:プレミアリーグ ※ローンバック)
- 魅力を一言 ディエゴ・マルティネスが造り上げた中堅チームの基盤
- 今シーズンの注目ポイント 1部定着を続けられるか/ローン選手退団後の攻撃のキーマン マチス
ディエゴ・マルティネスのもと昨シーズンヨーロッパリーグベスト8という快挙も達成し、1部でもトップ10に入る成績を残し、今後も1部で戦っていけるチームです。
しかし、移籍予算が潤沢あるわけでもなく、他チームからのローン選手でチームを組み立てている節もあるグラナダ。
今シーズンはヨーロッパリーグベスト8の資金でそこからの脱却を図れるのか、というろことです。
ですが、移籍の様子を見るとフリーでの獲得がほとんどです。
スペイン代表監督の経験もあるロベルト・モレノはどのようなチームを作り上げるのでしょうか。
前監督のように着実に勝ち点を積み上げられるかは気になるところです。
注目ポイントは、ローン選手が攻撃の核となっていた現状をどうするか
という点です。
チェルシーのケネディ、マンチェスターシティのエレーラというドリブル、パスを高い次元で繰り出していた選手がいなくなったグラナダの今シーズンはどうなるのでしょうか。
選手としてはマチスに注目してください。
昨シーズン32試合に出場し、5ゴール5アシスト。ストライカーのソルダードが移籍してしまったので、今シーズンも中心として二桁ゴールを目指してほしいです。
余談ですが、もう一人右SBのフルキエという選手にも注視してもらいたいです。
スキンヘッドで見た目は怖いですが、プレーも怖い。
サイドからガンガン前に持ち運ぶ姿は、「そこ行くのか」と時折思わせてくれるDFの選手なのに少しだけボールを持つとわくわくする選手です。
セルタ 8位
- コーチ エドゥアルド・コウデット
- 主な移籍(←:in →:out)ハビ・ガラン(←ウエスカ)フランコ・チェルビ(←ベンフィカ:ポルトガル)
- 魅力を一言 チームを支えるおじさんたち(イアゴ・アスパス、ノリート)
- 今シーズンの注目ポイント ヨーロッパへの挑戦なるか
セルタと言えばモストボイですよね。相変わらず出てくる名前が古いです。
この20年間なかなか安定した成績を出せていないセルタですが、ここ10年は2部から上がって以降踏みとどまっています。
一昨シーズンと17位でぎりぎりの残留でしたが、昨シーズンは8位。久しぶりに中位でフィニッシュしました。
魅力は書いてある通りおじさんたちの存在です。
気の抜けた顔のイアゴ・アスパスといかつい顔のノリート。
この二人のおじさんが今のセルタを支えています。
イアゴ・アスパスは昨シーズン14ゴール13アシスト、ノリートは7ゴール5アシストです。
若者よもっとがんばれ!
と思うかもしれませんが、サンティ・ミナとデニス・スアレスもちゃんとこの二人を追ってきています。
うまく攻撃が融合し、下手な負け方をしなければ久しぶりにヨーロッパの舞台への挑戦権に手が届くかもしれません。
そのセルタの戦いに注目してください。
ビジャレアル 7位
- コーチ ウナイ・エメリ
- 主な移籍(←:in →:out)フォイス(←トッテナム:プレミアリーグ ※ローンからの買い取り)バッカ(→グラナダ)
- 魅力を一言 日本人がスタッフとして活躍
- 今シーズンの注目ポイント 目指せヨーロッパリーグ/パウトーレスとジェラール・モレノ
昨シーズンの前半戦久保建英が所属していたのがこのビジャレアルです。
また、現在はJリーグを運営する日本プロサッカーリーグの常任理事をされている佐伯夕利子さんがスタッフとして最近まで活躍していたのも有名です。
日本にはけっこう関係のあるクラブかもしれません。
今シーズンの注目は、ウナイ・エメリとものすごく相性の良いヨーロッパリーグにビジャレアルは出られないというところです。
監督のウナイ・エメリは過去10シーズンでヨーロッパリーグの決勝に6回出場し、5回勝利。セビージャ時代には3連覇も達成しているほど得意としている大会です。
その大会に出られないウナイ・エメリは今、何を思い、今シーズンは6位以内に食い込むか、他チームに行くかもしれませんね。
選手で注目してほしいのは、パウトーレスとジェラール・モレノ。
パウトーレスはオリンピック代表でも見せた効果的なビルドアップと戦況を変える縦パス。今のDFは守備だけでは一流になれないなと思わせてくれる選手です。
昨シーズンは23ゴールとゴールを量産。
万能型のストライカーで、下りてゲームを組み立てながらゴール前に得点のために顔を出す。現代のストライカーという感じで、トッテナムのハリー・ケインやリバプールのフィルミーノとも張り合える選手だと思います。
レアルベティス 6位
- コーチ ペジェグリーニ
- 主な移籍(←:in →:out)エメルソン・ロイヤル(→バルセロナ)
- 魅力を一言 ダービーの熱量/サイドを駆け上がる40歳ホアキン
- 今シーズンの注目ポイント ライバルセビージャに追いつけるか/銅メダリストライネスのドリブル
セビージャとのダービーはWOWOWでも何度も見てきましたが、画面越しからもその熱量が伝わってきました。この両チームの試合は、順位や戦力など関係ないものです。
また、前監督のキケセティエンからポゼッションサッカーを見せています。乾も少しだけプレーしたチームですが、乾はだいぶ苦労していた印象でした。
注目ポイントは、魅力の一つでもある40歳ホアキンです。
昔のようなスピードにのったドリブルは確かに減ってしまいましたが、それでもベテランならではのプレーでいまだにピッチで存在感を発揮しています。
もう一人注目しておくべきは、
オリンピック銅メダリスト メキシコのライネスです。
日本も苦しめられたドリブルはリーガでも必ず通用します。
セビージャとのダービーでドリブルを見せるライネスに期待し、ぜひ注目してください。
レアルソシエダ 5位
- コーチ イマノル・アルグアシル
- 主な移籍(←:in →:out)
- 魅力を一言 マドリードよりも先に”レアル”の冠を持っている10年に1回トップ3に肉薄するチーム
- 今シーズンの注目ポイント おじゃる丸(オヤルサバル)の活躍/キャリア晩年を迎えるダビド・シルバ
レアルソシエダで思いつくのはやはりあの02-03シーズンの若きシャビアロンソを司令塔にFWの2人が大暴れしたシーズンでしょう。
右サイドのカルピンも含め、終盤で勝ち点を落とさなければおそらく優勝していたであろう快進撃でした。
レアルという名はマドリーよりも先に持っていたので、スペインではラ・レアルと呼ばれているようです。
注目ポイントは日本の実況で一躍有名になったおじゃる丸オヤルサバルです。
レアルソシエダには強力なアタッカーが何人もいて、その中でも中心となっているのがおじゃる丸オヤルサバル。
オリンピックの日本戦でも最後の最後に2人を引き出すダイナミックな仕掛けでアセンシオをフリーにさせられてしまった苦い記憶も。
そして、ダビド・シルバです。
マンチェスターシティで10年間多くのタイトルを獲得したダビド・シルバが次に選んだクラブがこのソシエダというクラブ。
狭いスぺースでのプレーは世界一のダビド・シルバももうキャリア晩年。いつプレーが見られなくなるかわかりません。
彼の雄姿を少しでも長くこの目に焼き付けておくべきだと思います。
セビージャ 4位
- コーチ ロペテギ
- 主な移籍(←:in →:out)
- 魅力を一言 ラ・リーガ随一のポゼッションサッカー
- 今シーズンの注目ポイント 上位3チームを崩せるか/アナリスト若林さん
各ポジションに優秀な選手をそろえ、それをロペテギがまとめあげたことで、昨シーズンはどのチームよりもポゼッション率が高く、試合展開をコントロールできるチームへ。これはここ近年のラ・リーガでは驚くべきことです。
ちなみにロペテギと言えば、スペイン代表でもレアルマドリードでも監督を勤めていましたが、ワールドカップ前にレアルマドリードの監督となることを発表し、スペイン代表解雇、そしてレアルマドリードでも全然勝てず数試合で解雇。ということがあったのは記憶に新しい。
ちなみにセビージャには若林大智さんというアナリストがトップチームで活躍しており、私もTwitterをフォローしてその活躍を見ています。
19-20シーズンでのヨーロッパリーグ優勝は、本当にすごいことだと思いました。
今後もヨーロッパの舞台で活躍してほしいです。
バルセロナ 3位
- コーチ ロナルド・クーマン
- 主な移籍(←:in →:out)メッシ(→PSG:リーグ1)アグエロ(←マンシティ:プレミアリーグ)
- 魅力を一言 見るものを興奮させるクライフイズム
- 今シーズンの注目ポイント 新加入選手は登録されるのか!?/新生バルサの顔ペドリとフレンキー・デヨング
レアルマドリードとライバル関係を長く続けてきたカタルーニャ州の強豪チーム。
ペップグアルディオラが率いて欧州を勝ち取ったあの時代がもっとも有名で印象的だと思います。
このオフシーズンでのバルセロナはメッシが話題の中心です。
もちろんご存知のとおりメッシは6月30日に契約満了となり、コパ・アメリカ後のバカンス終了後には新契約選手としてバルセロナに再加入することが双方で合意していたようです。
なのになんで?
という感じですね。
それはラ・リーガのサラリーキャップ云々という話がありますが、詳しくはサッカージャーナリストの小澤さんのyoutubeを見てください。
注目ポイントはバルサの新加入選手の登録です。
今のところピケが減棒を受け入れて3人ほどの選手を登録することが出たようです。
今後も在籍する選手に減棒を提案していくようです。
果たして何人の選手が登録されるでしょうか。
もう一つの注目は、新生バルサを背負っていく二人のミッドフィルダー ペドリとデ・ヨングです。
この二人のプレーのすべては、中盤でプレーしているすべての選手に参考にしてもらいたいぐらいです。
多くは語りません。エレガントです。
今シーズンより、ヨハン・クライフの息子ジョルディ・クライフがバルサフロントに入ったようです。
クライフイズムによる新生バルサ大いに期待です。
レアルマドリード 2位
- コーチ カルロ・アンチェロッティ
- 主な移籍(←:in →:out) ダビド・アラバ(← バイエルン:ブンデスリーガ)セルヒオ・ラモス(→ PSG:リーグ1)ラファエル・ヴァラン(→マンチェスターユナイテッド:プレミアリーグ)
- 魅力を一言 圧倒的な個性が戦術を破壊する
- 今シーズンの注目ポイント モドリッチはどこまでやれるか?ポストモドリッチを追え/ベンゼマ以外にだれが点を取るの?/EU国籍獲得レース
2000年代のフィーゴ、ジダン、ロナウド、ベッカムという銀河系軍団のせいで、銀河系であることを世界中から強要されてきた悲しきエル・ブランコ。
タレントを多く擁したメンバーは、それぞれの個人能力をいかしたおよそ戦術には取り入れないようなボール保持で前進し、打てるところでシュートを打って決めます。というスタイル。
失点は仕方ないが、その失点すらもDFの個人能力でなんとかする。
戦術はレアルマドリードに対抗するためにできたと思えるような個人型のチームです。
昨シーズンに選手としても監督してもレジェンドであるジダン、そしてカピタンでありDFリーダーのセルヒオ・ラモス、セルヒオ・ラモスの相棒ヴァランを同時に失ってしまいました。かわりの獲得はアラバのみ。
他にも得点を全然取らない前線や高齢化した中盤と、クルトワのいるGK以外すべてが不安要素のレアルマドリード。でも勝つのがレアルマドリードです。
私はマドリディスタなので、注目ポイント多めです笑
1つ目はモドリッチ。CL3連覇の立役者そしてレアルマドリードの心臓です。
モドリッチは今年で36歳。
そろそろ本当にモドリッチにかわるダイナモを手に入れないと世代交代の最中にCL圏を逃してしまいそうです。
ポストモドリッチ筆頭はバルベルデ。ウルグアイの手足の長いナイスガイです。完全にモドリッチに置き換わるとは思いません。むしろその推進力はモドリッチにはない良い部分。
走ることをいとわない献身性、言われればどのポジションでもやる忠誠心。マドリディズモをこれからも見せてくれるでしょう。
モドリッチのそばでビルドアップを学び、ボックスtoボックスの世界1位となってほしい。
昨シーズンはベンゼマの調子に得点数が左右されるという状況でした。
ベンゼマの23点の次はカゼミーロの6点です。
今シーズンはだれが得点を決めてくれるのか。アザール、アセンシオ、ヴィニシウス。今のところは期待はしていません。
最後に注目したいのはEU国籍の取得です。
現在、外国籍扱いなのはブラジル国籍のヴィニシウス、ロドリゴ、ミリトンと日本国籍の久保建英です。今シーズンの始まりまでにはヴィニシウスがEU国籍を取得すると言われていたのにあろうことか、その取得が遅れてしまったようです。
ラ・リーガの外国籍選手の登録可能人数は3人なので、久保建英がローンで他チームに出されることとなりました。
さて、だれがEU国籍を取得してくれるのでしょうか。
レアルマドリードについては語りたいことが多すぎますが、もうやめておきます。
アトレティコマドリード 1位
- コーチ ディエゴ・シメオネ
- 主な移籍(←:in →:out) デ・パウロ(← ウディネーゼ:セリエA)
- 魅力を一言 シメオネで始まり、シメオネが強くしたチームシメオネ
- 今シーズンの注目ポイント ジョアンフェリックスの復帰/シメオネイズムの後継者は?
ここまで同じ監督がずっと同じチームを率いていて良いのか、と不安にもなりますが、アトレティコマドリードとシメオネは切っても切れない関係なのです。
シメオネは現役時代、アトレティコマドリードでプレーし、ラ・リーガのタイトルを獲得。
現役の最後の方にはまたアトレティコマドリードに戻ってアトレティコマドリードのためにプレーしました。
ちょうどベッカムがレアルマドリードに入団した2003年のことです。
その当時のアトレティコマドリードは、2001年に1部に昇格し、フェルナンドトーレスがトップデビューを果たしたあたりのことです。
現役引退後、指導者となったシメオネは11-12シーズンに監督としてカムバック。
そこから今も監督はシメオネです。
12-13シーズンからはチャンピオンズリーグ圏内に常に入り、13-14シーズン、そして昨シーズンに優勝しています。
2部から戻ってきたアトレティコマドリードか躍進し続けているのはシメオネのおかげであり、そのシメオネを切ってしまうのは、この流れを断ち切るようなもの。
そんなことできそうにありません。
注目ポイントはジョアンフェリックスです。
いくらで加入したんですか?という移籍金でアトレティコに加入。その価値はある選手だと思っていますが早く怪我を治してその甘いマスクでファンをもっとたくさん獲得してほしいです。
また、この夏サウールを売却するのか?というニュースが流れ込んできていますが、このシメオネイズムの継承者はこのままではコケ一人となってしまいます。
諦めない、戦う、これだけシンプルなことを愚直に行えるアトレティコマドリードの戦士は後継者を育てられるか。
ついてくる若手がいるのかこれが21-22シーズンのポイントでしょう。
セルヒオ・ラモスとメッシという存在
その国のリーグの価値は所属する選手によるものも大きい。
— ただし (@tadashi0716) 2021年8月5日
ラリーガは、この数年でこれまでリーガを支えた選手たちが次々といなくなった。
シャビ、ロナウド、イニエスタ、ジダン、ラモス、そしてメッシ
ラリーガの魅力に関わる。
常に大物を狙うマドリーの存在はラリーガにとって不可欠だとわかる
その国のリーグの価値について思ったことをSNSで呟いています。
レアルマドリードがかつて銀河系軍団として外国から次々と有名な選手を買い、ファン獲得につながらなさそうな選手は切っていったことがありました。
サッカーファンとして、ペレス会長とクラブの考えは許せるものではありませんでしたが、結果として当時セリエAが一番だった日本での人気が少しずつスペインに傾き始めた要因でもあったのは事実です。
そしてこの夏のセルヒオ・ラモスとメッシの退団というのは、同時に
ラ・リーガの象徴を失ってしまったまさにラ・リーガの危機的状況とも言えます。
私は、レアルマドリードからサッカーファンになったので、セルヒオ・ラモスがいなくてもラ・リーガを見ようと思いますが、今ではPSGを見たいと思う人の方が多いのではないでしょうか。
また、メッシの退団によるバルセロナのイメージの悪さはぬぐい切れないものです。
杜撰な経営管理とともに、そのトップを選んだ一人ひとりに重く重くのしかかってくる現実です。
少なくともラ・リーガは新しいフェーズに入っていくことになります。
新たな魅力を創出し、よりスペクタクルなリーグとしてより広く発信していく必要があるでしょう。
レアルマドリードのペレス会長が執拗にエンバペの獲得を公言しているのは、金儲けかもしれませんが、ラ・リーガの拡大にはとても魅力的なプロジェクトです。
21-22シーズンはどんなシーズンとなるのか。
優勝はどのチームに、CL、ELはどのチームに、久保建英と原大智は活躍できるか、番狂わせは起きるのか、上位3チームの牙城を崩すことができるのか。
いつだってラ・リーガは魅力的です。
私はただのファンですが、ラ・リーガはいつまでも一番のリーグです。
それでは!