シティの魅力ってなんだっけ? 第13節 vs ウェストブロミッチアルビオン
こんにちは。
tadashiです。
価値のない勝ち点1
…はぁ。
今日はもう殴り書きです。
昇格組。13節を終えて8敗し、19位にいるWBA相手に引き分け。
しかもなんだかよくわからない失点で同点にされ、その後追加点を奪えずに試合終了となっている。
13節終了時点の順位表を見ると首位トッテナムとの勝ち点差は5。
今日の試合に勝つことで勝ち点差は3となっていて、1試合の勝利分だ。これを逃したのは思ったより痛いかもしれない。
シュートは20本を越え、ポゼッション率は75%を上回り、パスはWBAの約4倍で、打たれたシュートはわずか5本(WBAに5本!?)。
ここまでのスタッツで引き分けとは、試合を見なくても試合内容がわかる。
今日のマンチェスターシティは、個人的に見たネガティブなポイントをいくつか。
1. メンバー構成の失敗
2. 前線の破壊力のなさ
3. 両SBの守備能力の低さ
4. 攻めあぐねたときに必ず出てくる「個」
5. デ・ブライネとその他大勢
一つ一つ説明したいのですがこんな試合のレビューに文字を使うのがもったいないです。
ウェストブロムの作戦
そろそろ落ち着きましょう。
ウェストブロムに就任し、プレミア昇格を果たしたビリッチ監督。
対戦相手は毎回格上。勝ち点をどのように積み重ねてチームを残留に導くかが目標です。
目標は残留という最低ラインを設けてはいるが、だからといって引いてばかりではいけない。とビリッチ監督は考えているようです。
試合前の選手紹介では4バック。シティファンも対4バックへの攻撃が見られると少しだけわくわくしました。
試合開始から目に飛び込んできたのは4-1-4-1のSHが最終ラインにおりた6バック。
シティファン絶望です。
スタートのシステムはアンカーをDFラインの前に置いた4-1-4-1。4バックがペナルティエリアの幅まで絞りコンパクトな陣形を保ちます。(中央のスぺースを消すためだと思います。)マンチェスターシティのサイドの選手に対してはSHがおりることで対応。4バック+SHで6バックとなっていました。
マンチェスターシティ相手にボールを回されるのは仕方ないと割りきって6人を横に並べ、ゴール前を固める作戦に出ました。
前線に並んだシティの選手に対して6枚のディフェンスがいるため、チャレンジ&カバーをしながら下りていく選手にそのままDFラインの選手がついていく姿も何度も見られました。
さすがにスペースがなく、しかし崩すためには狭いスぺースにボールをいれないといけないシティはトライはするもののボールロストもありました。
ウェストブロムは、シティがロストしたボールを回収し、グラントへロングボール。彼がキープする間に押し上げるというシンプルな攻撃を徹底。狙いは悪くなくったものの特に後半は自陣でのパスミスも多く、1トップもそこまでキープもできずという状態で終了しました。
しかし、ウェストブロムからしたらマンチェスターシティ相手にアウェイで勝ち点1なのでできすぎな結果です。
※翌日、ビリッチ監督の解任が発表されました。
BREAKING: Slaven Bilic has been sacked by #WBA, with former England manager Sam Allardyce likely to replace him as head coach at The Hawthorns.
— Sky Sports News (@SkySportsNews) 2020年12月16日
好材料はあったか
両チームともパッとしない試合だったと散々書きました。
じゃあ良かったことはなかったのか。シティにおいて、プラスになることはなかったのか。
少しだけ試合を時系列で眺めてみましょう。
とりあえず両チームのスタメンです。
■前半
2分
カンセロとデ・ブライネのワンツー。シティがもっとも狙いたいペナルティエリアの深いところ。このときはまだ6バックになっておらず片方のSHが最終ラインに入るぐらいでした。
マンチェスターシティは、デ・ブライネ、フォーデン、スターリングが頻繁にポジションチェンジ。相手の守備をかき乱しマークのずれ、配置のずれを作り出そうとしていたのがよくわかりました。
■マンチェスターシティ ビルドアップ
8分 ウェストブロムの決定機。グラントのシュートをエデルソンがセーブ。
マンチェスターシティの右サイドでSH、CH、STが絡み、スルーパスがカンセロの足に当たり、偶然グラントの目の前に渡ってしまったシーンでした。
まだ、好材料はありません。
前半は攻撃時に幅の狭いシティ。フォーデンが絞り、スターリングか絞り、カンセロが絞り、ジェズスが困ります。唯一メンディーだけが大外に位置。
30分たったところ決定機はウェストブロムのグラントのシュートだけというなんとも薄味な試合。
マンチェスターシティは相手が前1人なのに5人も後ろにおいてビルドアップ。そんなに人必要ですか?
ファンもしびれを切らし始めた30分にようやく先制点が入ります。
決めたのはギュンドアン!
スターリングがデ・ブライネとのワンツーでペナルティエリア深くに侵入。侵入に成功したのは単純にスターリングがマーカーと1on1のフリーランで振りきれたことが理由です。
久しぶりにマンチェスターシティらしい攻撃でした。
直後に失点。
コーナーからのルーズボールからグラントにシュートを打たれルベンディアスに当たって入ってしまいました。僕は見ていましたよ。アケがフィジカルで負けていた姿を。
■後半
得点が絶対にほしいマンチェスターシティ。ホームで勝てないなんて考えられないマンチェスターシティ。
マンチェスターシティはギュンドアンが前に出て4-3-3にシフトします。
ロドリを残して、デ・ブライネ、ギュンドアンが高い位置をキープ。主にデ・ブライネは右にいることが多いです。
76分フォーデン、メンディーをアグエロ、ウォーカーに交代。
アグエロが入って少しだけ可能性のあるシュートが増えます。しかし、得点は入らない。
ギュンドアンがデ・ブライネよりも前に位置し、狭いスぺースに顔を出す。際どいとこへのパスも配球。なるべく前への意識を持ってぎらつくギュンドアンはシティではあまり見ないのでとても新鮮でした。
なんとしても点がほしいマンチェスターシティですが、どうしても決定機が作れません。そこでシティは圧倒的な個、マンチェスターの神に頼ることにします。
それは、ケビン・デ・ブライネです。
78分からそれは始まります。
デ・ブライネ vs ウェストブロムの開幕です。
ここから約10分
シティの選手はデ・ブライネにボールを預けアーリークロスをあげまくる、ウェストブロムはおもいっきり引いてゴールキーパーのジョンストンの飛び出しにすべてを懸ける。男と男の戦いです。
※デ・ブライネは最終的にクロス16本でした。
そしてロスタイム。
ロスタイムは4分。
第4審判に詰め寄るペップ。
「ロスタイム短くないか!?おい!」
1点だけでいいからほしいマンチェスターシティとこのまま同点でいいウェストブロム。
試合は最後の最後で動きかけました。
91分です。
デ・ブライネが右からアーリークロス。ギュンドアンがペナルティエリア中央からボールから離れるように動き、ドンピシャでヘディングシュート。しかし、ジョンストンのスーパーセーブ。
93分 ギュンドアンのFK。外側から巻いたボールはわずかに枠外。
さらに93分 最後の攻撃。デ・ブライネからアーリークロス。ジェズスがヘディング。またもドンピシャのデ・ブライネのクロス。しかし、ジョンストンがセーブ。
そして終わる時間。
無情にも鳴るホイッスル。
最悪な引き分けです。
結論として好材料あったのか。
なかったですね。
ギュンドアンがギュンギュンだったことぐらいです。(ボールタッチ数は驚異の122回でした)
📊| Ilkay Gundogan completed 45 passes in to the final third against West Brom last night, a record in a Premier League game this season.
— City Chief (@City_Chief) 2020年12月16日
[@WhoScored] pic.twitter.com/j8QKXRD3EW
感想
試合を見た感想は一言。
チームとしてちぐはぐだなということ。
後半、点を取るために高い位置をキープし、ボールを出し入れするギュンドアンに対してボールを受けに下がってしまうフォーデン。
6バックの相手に対してビルドアップに5枚をかける。
中途半端にミドルシュートを打つロドリ。
ポジションチェンジを頻繁に行うために2列目の選手が中央に寄りすぎた結果、居場所を失うジェズス。
など、見ていると不安になるほど11人が気持ちよくプレーできていないなと感じました。
なんとなく平均ポジションを見ると言っていることがわかると思います。
また、決定力の低さが如実に現れました。あれだけ打ってデ・ブライネがチャンスを作っても点が入らないのはなんとも言いがたい。
さらには左からの攻撃がほぼ0となり、メンディーのクロスは味方に届くことはなかったです。
この2試合連続のドローは今後のリーグ戦において大きな意味を持つと思いました。
確実に尾を引く。
あそこで勝っておけば…。と苦い顔になることは間違いなしです。
最近のマンチェスターシティは見ていて安心感がありませんね。
点がいつかは入るだろうとも思わない。いつ点が入るかひやひやしているぐらいです。
昨シーズンと変わって守備の固さが目立つようになってきたマンチェスターシティ。
こらからペップがどう変えてくるかは何試合か前から言っていますが、いまだに変わりません。契約延長もしていることですし、もっとも欲しいのはビッグイヤーであるというところもぶれてはいないということで、長い目で見てもいいかなとは思っています。
こういった浮き沈みがある方が応援のしがいがありますね。
次は間髪入れずに好調セインツ戦。
勝ってほしい!
それでは!
ダービーはこれでいいのか 第12節 vs マンチェスターユナイテッド
こんにちは。
tadashiです。
ちらっとでも見ていただきありがとうございます。すぐ読めますよ。
やってまいりました。マンチェスターダービー!
赤い隣人を倒せ!
現地ではダービーに負けると1週間いじめられるようですね。
ホームのユナイテッドは前節ウェストハム戦をターンオーバーで勝利し、CL戦ライプツィヒ戦に死力を尽くし敗退。GLからも姿を消し、メンタル、フィジカルともに苦しい状況でのダービーです。
一方、アウェイのシティは、前節フルハム戦に勝利し、突破の決まっているCL最終節をターンオーバーでしっかりと勝ち、ユナイテッドよりも遥かにメンタル、フィジカルともに余裕をもって臨むことができています。
今シーズンなかなか上昇しない両チームは、このダービーをきっかけに浮上できるのか。
結果
マンチェスターユナイテッド 0 - 0 マンチェスターシティ
スタメン
両チームのスタメンはこちら。
■ホーム マンチェスターユナイテッド
フォーメーション 4-3-1-2
前節のウェストハム戦からは5人を入れ換えています。スタートはこの布陣ですが、ビルドアップではブルーノが右に流れたり、後半はグリーンウッドを右に置いてポグバ左の4-2-3-1になったり、マクトミネイが下りて3-1-4-2になったりとかなり流動的でした。変わっていくタイミングが不思議で、選手の判断なのかな?と思いました。
ポグバをスタートから見ることが初めてだったので、気にして見ていましたが足元の技術抜群ですね。パスも。ブルーノとは違ってあんまりクロスは上げないけど、高さあり、強さあり、技術ありの選手が左から中央に入ってきたりハーフスペースに位置取られるととても嫌だろうなと思いました。
左をルークショーにしているのは守備のことを考えてだろうな、と。ほとんどあがってこなかったですよね。ワンビサカもですが。
■アウェイ マンチェスターシティ
フォーメーション 4-2-3-1
もうなにも言わない。ペップの決めたことだ。ダービーで、アウェイだから「負けないこと」が第一の安定感重視であったのとは間違いない。
前節のフルハム戦からは2人を変更。右SBウォーカー、アンカーフェルナンジーニョに選びました。
ロドリとフェルナンジーニョが並ぶので攻撃の面を考えると重たく、前線の枚数も足りなくなると思いますが、WGとデ・ブライネの個でなんとかしようという作戦としか思えません。
中央での守備の安定感と効果的なビルドアップをもたらしました。ほんとストーンズはおかえり!って感じです。
苦しめられた選手
■マクトミネイ
この試合は抜群の働きでした。
前半残り15分のタイミングで、CBの横におりた動きもそうですが、サイドで詰まったときのフォロー、パスコースがないときのドリブルでの局面突破など、フィニッシュの手前で違いを出すブルーノにパスを通せた要因は間違いなく、彼のおかげ。数シーズン前からマクトミネイが試合に出ていて「なかなか勝てないから育成ね、はいはい」と思っていたんですが、これは素晴らしい選手だと思いました。
■ポグバ
フレッジも良かったんですが、ポグバの新たな一面が見られたところが印象に残ってます。
久しぶりにポグバのプレーを90分見ましたが、まず技術の高さ。トラップ、パス、体の使い方が絶妙。足元にストンと止める技術は、マフレズとはまた違う中央の選手だなという置き所。360度どこからでも敵が来るからトラップで無駄に動かさないで体を前に向ける。うーん、うまい。ポグバが前を向くと前線の選手が動き出すのでパスも通る。決定的なパスを出されなかったのが幸運でした。
あとは、左SHのようにウォーカーのオーバーラップについていく姿もあり、ルークショーと左サイドを守りきりました(守備が良かったとは一言も言ってない)。4-3-1-2の3の左にいながらポジションをあげてハーフスペースを取ったり、中央に動いたり、言うならばマドリー時代のジダンのような振る舞いに見えました。ルークショーがあんまり上がってこないから選択肢が限られていたのが残念ではありましたが。
最近は試合に出ているようで、それも納得の90分でしたね。
■最終ラインの4人
ワンビサカ、リンデロフ、マグワイア、ルークショー。
SBは対応が素晴らしかった。シティのWGがボールを持ったときにまず初めに近づいてすぐに距離をとる。そこからまたじわじわ近づいて、縦突破されたときには一番近くにいる。そこでシャットアウト。クロスを上げさせない、突破させない、とかなり厄介でした。特にワンビサカは毎回の対戦でスターリングが止められていて、シティの攻撃が平凡なものになってしまう。
CBはギリギリのところで体を投げ出し、GKデ・ヘアとともにクリーンシートを達成。マグワイアは組み立てでも貢献していました。
今日のポイント
■決めきれないシティ
■マクトミネイの仕掛け
■SBの守備
前半 決めていれば…
前半開始
試合の序盤においては、両チームインテンシティ高く、ボールホルダーへのプレスが速い展開になりました。両チームとも人に対するプレスがすごい速いが、それをかわせる技術のある選手が両チームとも多いので、ビルドアップの攻防は見応えがありました。前半見ていたときはCBの差とセットプレーが勝敗を決めるんじゃないかと思ったぐらいでした。(結局、なにも起きず)
ユナイテッドのファーストプレッシャーラインはシティのCB。フルハム戦と同様のダイヤモンドでのビルドアップとなったシティに対してエデルソンからのゴールキックが始まったところからST2枚がプレス。アンカーをブルーノがふさぎ、サイドに追いやるプレッシングです。
ユナイテッドの右SBワンビサカがシティの左SBカンセロまでプレスに行き、リンデロフがスターリング、その空いたスペースをマクトミネイやフレッジが埋めるというアグレッシブなプレスがユナイテッドには見られました。(左はそこまででもなかったですが)
しかし、そのプレスが突破されるとグリーンウッドを下げて4-4のブロックを形成(左にポグバ)。展開は早いながらもボール保持はマンチェスターシティが上回る序盤でした。
ユナイテッドはホームですが、そこまでリスクはかけず、シティもアンカーを2枚並べているところから安定性を重視。なかなか決定機の生まれない時間が続きます。
ようやく生まれたシュートチャンスは、20分のスターリングでした。
カンセロがドリブルで相手陣地コーナー付近までいきます。戻してもらったスターリングがデブライネとのワンツーでペナルティエリアに侵入。猛烈な切り返しでワンビサカを置き去りにし、シュート。これはブロックされましたが、久しぶりのキレのあるスターリングのドリブルに「おおっ!」と感嘆の声をあげたファンがどれだけいたでしょうか。
立て続けにシティが攻めます。25分。
右から斜めに降りてきたマフレズが中央後方でボールを持つとジェズスがユナイテッドDFの背後に飛び出します。惜しくも足一つ分届かずシュートは枠の外。
一方のユナイテッド。前半はほとんど決定機は作れず。30分エデルソンのパスミスから最終的にポグバが打ったシュートぐらいだったのではないでしょうか。相手陣地に入ってからの攻撃のバリエーションがまったくないです。ブルーノいなかったらなにも生まれないだろうなと思うほどです。ユナイテッドはこの偉大なブルーノに週給を倍にする契約更新をもちかけているようですね。
35分。マンチェスターシティ決定機。
カンセロがユナイテッドのプレスをドリブルでかわすと、連動した動きでスターリング、ジェズスと繋がります。左サイドをドリブルで運び、並走するペナルティエリア前中央のデ・ブライネへ。デ・ブライネは寄せるルークショーの股を抜いたダイレクトパスで右を走るマフレズへ。マフレズシュート!デ・ヘア!こぼれをデ・ブライネ!のシュートは上へ外れました。
おそらくこれが両チームあわせてもっとも得点に近づいたプレー。
このプレーのあとに、カンセロからデ・ブライネへ通ったパスがありましたがユナイテッドのファウルで止まります。リンデロフがスターリングにより釣りだされ、中央がすっぽり空いていたのがわかりました。
さて、ここでユナイテッドが動きます。スールシャールが動いたのか、選手が判断したのか、37分です。
マクトミネイがリンデロフの右側におりました。これまではフレッジと並んで中央にいたマクトミネイ。
シティの4-4-2のセットと非常に相性が悪かった。
しかし、このプレーにより、SBを一列あげ、マクトミネイがフリーでボールを持てるようになり、窮屈だった中盤後方のスペースが空き、フレッジが活きるようになります。また、SBを押し上げピッチを広くしたことでシティの守備が広がり、ポグバやブルーノへのパスコースも生み出され、ここからユナイテッドもボールを持てるようになるのです。(攻撃できるようになったとは言ってない)
しかし、この対応に前半残り15分はシティも苦慮していたと感じました。
まあ、しかしながらボールを持たれることが少し増えただけでシティとしては、SBとWG、CBとデ・ブライネという二つの縦の関係と、アンカーとWG、SBとジェズスという二つの斜めの関係が築けていたと思います。決定機はシティが作っていたし。
シティは決めきりたい場面がありながら決めきれず、スコアレスのまま後半に入ります。
後半 マクトミネイに苦労する
両チームともハーフタイムでのメンバー交代はなし。現状維持を両チームとも選択しました。
後半は47分のシーンから。
大外ブルーノからのアーリークロスでラッシュフォードへ。オフサイドだったけど、その前の一連の流れがあまり良くなかったです。フェルナンジーニョが右サイドでポグバに釣り出されて、右サイドワンビサカにロングボールで展開され、左サイドでマクトミネイにロドリが釣り出されていました。マクトミネイはドリブルでボールを運びます。しかもロドリがファウルしても潰せず。
初めはラッシュフォードがペナルティエリアで倒されPK判定となりましたが、VARでオフサイドに。あれは危なかった。
後半シティが対応できず終わってしまったのが前半から続くマクトミネイへの対応です。マクトミネイがCBの脇におりるとスターリングがそこへ対応。その分ワンビサカが空くため、そのケアをロドリかフェルナンジーニョがしなければならず、中央にスペースができてしまうといった形です。
例えば、カンセロを一列上げてワンビサカに当てるなどの対応はできたはずなんですが、ここら辺はワンビサカの攻撃への貢献度を見て、判断したのかもしれません。
68分シティのチャンス。
ペナルティエリア周りでボールを回すシティ。右のフェラントーレスからロドリに戻し、左サイドカンセロへロングボール。カンセロがキープをして右足で持ち出した時に中央ジェズスが飛び出し。クロスが渡り、ジェズスは打てないが、デ・ブライネがすかさずフォロー。ペナルティエリアに侵入したデ・ブライネにパス、そしてシュート。しかし、マグワイアにブロックされました。
残りのシーンはユナイテッド。
88分と90分のブルーノのシュート。片方は枠外、片方はキーパー正面。
tadashiのつぶやき
少しだけぼくのぼやきを。
デ・ブライネはDFラインの背後を狙って、あんまり繋いで崩すという意思が見えない。
— ただし (@tadashi0716) 2020年12月13日
グリーンウッドが右にいる。カンセロにとっては厳しい。今の裏走られたプレーとか。
— ただし (@tadashi0716) 2020年12月13日
ポグバとブルーノとパサーが二人いるのきついな。
69分のデ・ブライネからのカウンター。あれだけ囲まれながらアウトサイドで右を走るフェラントーレスにスルーパス。異次元だわ。
— ただし (@tadashi0716) 2020年12月13日
攻められ始めるとものすごく輝き始めるワンビサカ。スターリングとの1on1をストップ。カンセロのクロスをストップ。
— ただし (@tadashi0716) 2020年12月13日
試合はスコアレスドローで終了。ファンでなければ見る必要のなかった試合かもしれませんね。特にシティはこれまでとあまり変わらず、点が取れない。
守備が固くなって点が取れなくなる。4-2-3-1を多用しているのでこれまでより得点力が落ちるというのは当然と言えば当然かもしれません。
マンチェスターダービーの感想
ダービーなのにこれでいいのか?というのが正直な感想です。
両チームがイエローカード1枚ずつという同じ街のチームが争うにはとてもクリーンな試合。試合の展開としてはユナイテッドが途中から動いたりと細かく見ると面白かったです。
個人的にはもっとがんがん攻めあって、責め合って、戦い抜いた90分が見たかったのですが、過密日程のなか、交代枠も3人の状況では力も出せませんね。(両指揮官とも交代1人使っただけ)
最後に今日の見所を二つ紹介して終わりたいと思います。
この二つは見逃し配信でも見るべきです。
1.SBの守備
最初の方にも書きましたが、やっぱりユナイテッドのSBのシティのWGへの対応が素晴らしかった。
特に後半を見てください。
WGが持ったときの距離の詰めかた。
初めにすっと近づいてすぐに距離を取る。そこからまたじわじわと近づいて、縦突破されたときにはスライディングもしくは体を当てれば取れる距離まで近づく。
お手本です。 全国のSB少年はお手本にしてほしいぐらいです。
2.フェルナンジーニョの愛
言葉はいりません。この画像を見てなにかを感じ取ってください。
これも後半です。
抱いてるやん。絶対にささやいてる。
ということで、以上です。
今日はなんというか不完全燃焼の思いをぶつけるようなレビューもなってしまいました。
シティは特に前半は悪くなかった。停滞もしていなかった。チャンスもあった。
決められない。メンバーは変わっていないのになぜこんなにも点が入らないのか。シュートも打っているのに。
一つだけ気になったのは20分のスターリングとデ・ブライネのワンツーのあと。昨シーズンまでのシティであれば大外に一人いるはずなんですけど、いなかったですよね?チームとしてその意識から薄れてしまっているのではないかと。少し心配しています。
それにしてもユナイテッドの攻撃は自由なんでしょうか。無策にしか見えませんでした。ブルーノに集めろ、あとは任せた!という。
水曜日もすぐに試合があります。
昇格組のWBA。勝って当たり前と思うのはだめでしょうか…。
どれだけ文句を言おうが、愛は変わりませんよ。
最後まで詠んでいただきありがとうございました。
それでは!
デ・ブライネをフリーにサ・セナイトネ 第11節 vs フルハム
こんにちは。
tadashiです。
先日のCL第5節でポルトと引き分け首位通過が決まりました。CLのグループリーグはいつも順調。
プレミアも同じように復調していきたい。
今シーズンは、どのチームも戦術を落とし込む時間が少なかったのもあり、じっくり引いて守って手数をかけずにカウンターする方が戦いやすいシーズンになると感じています。また、そういうチームに元から弱いマンチェスターシティは苦戦しています。
今後ペップがどう舵をきってくるのか楽しみです。
本日はフルハムとの試合のレビューとなります。昇格組のフルハムはシティとどう戦うのでしょうか。
結果
5' スターリング(assist by デ・ブライネ)
26' デ・ブライネ PK
スタッツ
シュート数 16本 | 6本
枠内シュート数 6本 | 1本
ポゼッション 68% | 32%
パス数 792本 | 351本
パス成功率 90% | 78%
ドリブル 12/19回 | 19/24回
タックル 17 | 17
インターセプト 13 | 18
クリア 7 | 23
※Sofascore
デ・ブライネが、1G1Aの活躍。昨シーズンから彼は十分に休めればとてつもない働きを見せますね。彼に頼らない勝ち方ってあるんでしょうか。
スタメン
両チームのスタメンはこちら
■ホーム マンチェスターシティ 4-2-3-1
はい、出ました。だれ得システム4-2-3-1。なぜペップが今シーズンになっていつまでもこのシステムを使うのか、それは最後に話すとして、私はシティでは見たくないシステムです。勝てたとしてもね。
今日のSBは右がカンセロ、左がメンディーです。通称「だれがサイドを守るのだろうかシステム」です。
このシステムのすごいところは、スターリングとマフレズのWGが内に絞り、SBが高い位置をキープするため、カウンターにものすごく脆いところです。
今日はどのように対策していくのか。攻撃で圧倒するというやり方も見たいところです。
前節のバーンリー戦からは2人変え、カンセロとスターリングが入っています。
■アウェイ フルハム 前半3-4-1-2 →後半4-3-1-2
今シーズンプレミア復帰を果たしたフルハム。日本では稲本が所属していたチームの一つとして認識されていたと思います。
監督が若い。スコットパーカーって聞いたことあるなと思ったらトッテナムからフルハムに移籍し引退したフルハムの選手でした。(どこで見たんだろう)
前節からはスタメンは変えていません。
メンバーを見ると、元シティのアダラバイヨ、PSGからレンタルのアレオラ、その他にもロフタスチーク、カバレイロ、アイナ、ルックマンとサッカー好きなら思わず知ってると言いたくなるような選手が並びます。
苦しめられた選手
苦しめられてはないですが。
■アレオラ
さすがPSGの選手。4本のセーブを見せてます。特に前半開始早々と後半開始早々の決定機阻止はシティからしたら、余計なことすんなよ!と思うぐらい。飛び出しのタイミング、寄せる技術がうまいですね。
■カバレイロ(後半残り20分)
カマラが入ってポジションを右に移した最後の方はメンディー相手に果敢に攻め、完全に勝っていました。
終盤にはメンディーがぶち抜かれたシーンもあり、トップじゃなくてサイドで、最初からメンディーとマッチアップさせていたら状況は変わっていたかもしれません。それぐらいカバレイロの個は恐怖でした。
前半 自分がやられて嫌なことをする
前半開始
前半のポイント
・フルハムのミス
・いつもと違うビルドアップ
・ついてきてくれるうれしさ
フルハムのミス
試合はさっそく動きます。
マンチェスターシティの中盤での素早いプレスでフルハムのミスを誘います。
3分 マンチェスターシティ決定機
フルハムが自陣中央でミス。マフレズが運び左にいたスターリングへ。これはアレオラがセーブ。今日はアレオラがいなければ何点入っていたか、というぐらいの活躍でした。
5分 この試合の1点目が入ります。
これもフルハムの中盤でのミスからデ・ブライネがキープし、この試合スタートからジェズスと並んでポジションを取っていたスターリングが抜け出しました。
もちろんデ・ブライネのアシスト。幸先が良い!
フルハムはおそらくこの3-4-1-2をマンチェスターシティ対策として選んできていたはずです。前節レスターに勝った5-4-1ではなく、ロフタスチークをトップ下に置いたのも当然この若い監督の"作戦"だったはずです。
5バックで攻撃を凌ぎ、ロフタスチークを軸にポゼッションしながら攻撃という展開かな、と思っていました。それはもろくも前半5分で崩れ去りました。
ハイプレッシャーを前からかけたマンチェスターシティは、作戦勝ちでしょう。
中央へ中央へ向かうフルハムのビルドアップは、密集して即時奪回を狙う今日のシティの守備と相性は、シティ側からすれば最高。
ポゼッションするチームには引いてコンパクトにするのが一番攻めにくいはず。フルハムは、自分たちがやられて嫌なことをするべきでした。
いつもと違うビルドアップ
前半5分で失点し、少なくとも勝ち点を手にするには得点が必要となったフルハム。
しかし、前からプレスをかけるマンチェスターシティの網を潜り抜けられず、逆にマンチェスターシティはボールをどんどんと前進します。
今シーズンのマンチェスターシティは、4-2-3-1と4-3-3を使い分けながらも共通していたことは片方のSBをビルドアップに組み込んでいたということです。
しかし、今日の試合はメンディーもカンセロもWGのような位置をキープし、2CB+2アンカーがダイヤモンドの形になるようにポジションを取っていました。
それはなぜか。
上図からもわかる通り、3-4-1-2のWBが下がり5バックを形成したところ2枚のCHの脇がすっぽり空いてしまうのです。
これまでマンチェスターシティに対して5バックで挑むチームは、CBに対してサイドの選手がCBの外側からプレスをかけてきました。これにより、プレスをかけられたCBは選択肢が絞られ、守る側も次のプレーを予測することが可能です。
今日のフルハムはどうでしょう。
2トップがマンチェスターシティの形成するダイヤモンドの中に入ってしまい、ロドリを封じていたとしても、GKを含めるとマンチェスターシティ4人、フルハム2人という状況でシティの選手は余裕をもってパスができます。
また、フルハムのCHの脇は空いています。当然ドリブルで持ち運ぶこともでき、選択肢はさらに広がります。ドリブルで運ぶのがうまいストーンズからしたら素晴らしい環境ですね。
先日ラリーガのグラナダの試合を見ていたときにこんなつぶやきをしました。
ようやくセルタグラナダの後半を。
— ただし (@tadashi0716) 2020年12月4日
3-4-3のグラナダは前半こそセルタの攻撃を防ぎながら少ない手数でシュートまで行き、中盤でカットしてショートカウンターにより先制。
しかし、守備に関しては5-2-3の形になってしまい、ハーフスペースや2枚の脇をこれでもかと使われて即失点、ボール支配される。
まさにグラナダで見た守備だったので、
あ!これ前に見たやつだ!
と、進研ゼミの広告みたいなことを口走ってしまいました。
前進後のマンチェスターシティの攻撃に目を向けると、デ・ブライネは中央から左右に流れ、ジェズスはおりてくる。スターリングはトップのように振る舞い、マフレズも普段よりも内側にポジションを取り、サイドを空けているように見えました。
SBとWGが相手の5バックを牽制し、ジェズスが下がってきたときにDFがついてこれない状況をつくっていました。
デ・ブライネが流れたとき
カンセロが一つ下がったとき
フルハムのCH脇が空くこと、CHがそれについてくることを利用したとても合理的な配置だな、と個人的には思いました。
一方のフルハム。
回数は少なかったのですが、10分に見られたようにSBの後ろというのは狙っていたと思います。
しかし、繋ぎたい意識のあるフルハムは、サイドに振った後必ずと言っていいほど、CHを経由するため、中央にボールが集まります。守備の時に中央に寄っていくシティと相性が悪く、ビルドアップの段階で引っかかっていました。(大事なことなので、もう一度書いておきます)
ついてきてくれるうれしさ
マンチェスターシティのペースのまま前半のうちに追加点。
25分 デ・ブライネのPKです。
前半から再三起きていたCHが簡単に釣り出され、真ん中がぽっかり空いてしまう現象がこのシーンでも起きました。
前線から下りてきたジェズスにマークが一人。ジェズスは体を預けながらダイレクトで内側に走るカンセロヘパス。カンセロは空いている中央をドリブルし、スターリングへパス。
ペナルティエリア内に入ったスターリングが切り返してファウルを呼び込みました。
前半のフルハムは、デ・ブライネやジェズスが下りたときにだれがついていき、だれがカバーするかということが決められていなかったように思えます。(単純に選手たちの理解不足か)
それにしても今日はシティのプレスが速いですね。一瞬で囲み、奪いきる。
特にデ・ブライネ。相手ボールになったらすぐにテイクバック。かなりの確率でボールをカットしていました。デ・ブライネが後ろから追ってくれるので十分な余裕をもって複数で対応ができる。理想的な展開でした。
欲を言えば3点目を決めて試合を終わらせたかったです。
ここ最近のシティの失点は、中盤がスペースを忘れてくいついてそのスペースを使われるところから失点することも多い。今日の試合は、自分たちがやられて嫌なことを実践しているようでした。
後半 変わらない欠点
後半です。
後半のポイント
・左でつくって右で仕留めたい
・フルハムの変更
・メンディーを狙っていたら
左でつくって右でしとめたい
後半開始
2得点を先行したシティに対して、フルハムは得点が欲しい。
サイドから攻撃を狙うことにしますが、どうしても一度中央にボールを集めるので、シティの守備に相変わらず引っ掛かる。
なかなかフルハムが攻めることができないなかマンチェスターシティがチャンスを作ります。
50分 デ・ブライネ2連発
このシーンもデブライネにはゆとりのもてるスペースがあり、前を向いてドリブル。5バックにつっかけて釣り出されたらジェズスへ。ジェズスはキックフェイントでDFをかわし、デ・ブライネに戻してフィニッシュ。
シティプレイヤーの平均ポジション。
左の選手たちが寄っているのはより近い位置でパス交換していたのだと思います。
デ・ブライネのヒートマップ。トップ下でいながらかなり左に片寄った動きをしています。
プレーエリアからもよくわかりますが、この試合のシティは左サイドでキープして、右サイドからフィニッシュに向かう形が見られました。
左サイド大外にはメンディーが張って、そのメンディーに当ててからギュンとスターリング、ジェズス、デ・ブライネで作りながら右サイドへ展開。右はマフレズとカンセロ、そこにデ・ブライネを絡めて突破するという形です。
簡単にCHがサイドに寄ってくるフルハムに対してはとても有効でしたね。
しかし、追加点はならず。こういった決定機を決めきれないとサッカーというゲームは流れが変わってしまうのです。
フルハムの変更
50分の決定機を境に、フルハムは繋ぐことに固執することをやめました。シンプルに前線にあてて素早く攻める姿勢を見せました。
そんな中、再度マンチェスターシティにチャンスが訪れます。
58分 デ・ブライネの決定機
フルハムのコーナーからのショートカウンター。
コーナーのこぼれ球を回収したギュンドアンが前に放るとそこにはマフレズが。得意のいやらしいフェザータッチから鬼のポジトラで一人抜け出すデブライネへスルーパス。
ここも決まらず。アレオラのビッグセーブです。
このプレーのあとに気付きましたが、フルハムが4-1-3-2にシステム変更をしています。守備ではワイドレーンをCHがメインで間に合わなければSBがケア。中央を4-3で閉めてハーフスペースを消す。シティには、サイドから攻めてもらって跳ね返しを拾ってロフタスチークに預けるというよりシンプルな形にシフトチェンジしました。
マンチェスターシティはその後、効果的な攻撃ができなくなり、試合としては動きの少ないものとなりました。
71分にカマラが1トップに入ってからそれは顕著になります。
マンチェスターシティが、後ろでセーフティに繋ごうとするところに対して、中央カマラがプレス。サイドにパスが出れば、カマラを軸に連動しながらサイドに追いやるプレス。CHを後ろに3枚並べたので、サイドチェンジに対してもCHが変にスペースを空けることなく守ることができていました。観戦していた人から見れば、フルハムのプレスに対して空いているスペースはいくらでもありましたが、今日のシティはそこをうまくさばけず、後半はよほどマンチェスターシティのようではありませんでした。
メンディーを狙っていたら
残りの時間は特に動きはありませんでした。
80分にメンディーのところから奪われ、カバレイロがドリブル。メンディーが守備を失敗してカバレイロに抜かれ、フルハムにシュートまでいかれるシーンがありました。
最初からカバレイロをメンディーにマッチアップさせてたら少し展開が変わっていたかもと思いました。
しかし、スコアは動かず2-0の勝利となりました。
勝ったことはとても良いことなのですが、シティは3点目を取りに行った中で追加点があげられなかった。
今シーズンの問題点であるコンパクトに中央を締められると点が取れなくなる、というところはフルハム相手にも露呈することとなっていしまいました。
この勝利により一試合少ないながら7位。序盤戦は簡単に順位が入れ替わりますね。
交代枠を使わないペップ
試合が終わってふと気づいたのは、マンチェスターシティがだれもメンバー交代をしていないことです。
もっとも選手交代をしたかった70分過ぎに、フルハムはカマラを投入。システムを4-1-3-2にし、後方からのビルドアップに対して連動してプレスをかけられるようになってきました。それにより若干ではありますが、流れを引き寄せられそうになったことが交代を渋った理由かと思っています。
もしくは、リージョも含めて忘れていたかですね。
SBとアンカーの組み合わせ
今日の試合から感じたことを一つだけ。
4-2-3-1とSBのキャラクターの組み合わせです。
では、さっそくプレミアリーグでのシステムとSBの組み合わせを見てください。
・ウルヴス 4-2-3-1 ウォーカー、メンディー 勝ち
・レスター 4-2-3-1 ウォーカー、メンディー 負け
・リーズ 4-3-3 ウォーカー、メンディー 引き分け
・アーセナル 3-1-4-2のため対象外
・ウェストハム 4-3-3 ウォーカー、カンセロ 引き分け
・ブレイズ 4-3-3 ウォーカー、カンセロ 勝ち
・リバプール 4-2-3-1 ウォーカー、カンセロ 引き分け
・トッテナム 4-3-3 ウォーカー、カンセロ 負け
・バーンリー 4-2-3-1 ウォーカー、メンディー 勝ち
まとめると、
■ウォーカー、メンディー 4回
■ウォーカー、カンセロ 4回
■カンセロ、メンディー 1回(今日の試合)
今回、ビルドアップが今までと異なる形でした。SBが関与しなかったのです。
これはペップとしては珍しいやり方でした。
バイエルン時代から積み重ねてきた偽SBをここに来てさらっと変えました。
それはなぜか。
今日の試合はウォーカーがいなかったからです。
ペップのもとで進化したウォーカーはビルドアップにも守備にもとても重要な選手です。
カンセロやメンディーはそこまで達していないのでしょう。ウォーカーの役目を担わせるのはまだ無理だという判断。
カンセロもメンディーも守備に難がありそれはいまだに改善は見られません。シティにいる間は改善しないと思います。
それを踏まえてビルドアップをだれにやらせるかと考えると2CB+2アンカーという結論に至ったのだろうと推察します。
また、フルハムの守りにたいして3-2や2-3のビルドアップは人をかけすぎで無駄になると判断することもできます。
ウォーカーが出ていたら、ウォーカーをダイヤモンドに組み込んで、ギュンドアンではなく、ベルナルドシルバが出ていたと思えます。
それだけ、ウォーカーというのは今のシティに欠かせない存在で、他のSBにも続いてほしいと思うわけですね。
いやー、それならジンチェンコ出してくれよ。と思うのは私のエゴなのでしょうか。
リーグで見たいぜジンチェンコという思いを巡らせながら今日はおわりたいと思います。
長々とした文章を読んでくださりありがとうございました。
次はCL最終節を挟んで、赤い悪魔、赤い隣人とのダービーです。ここはなんとしてでも勝ちたい。きれいさはいらない。ただ、勝ちたい!
スターリング。ハッピーバースデイ!
ペップ監督700試合おめでとう!
それでは!
本質が隠れる快勝 第10節 vs バーンリー戦
こんにちは。
tadashiです。
あっという間に10節です。(マンチェスターシティは第1節がなかったので9試合)
前節モウリーニョ率いるトッテナムに弱点をずばずばと突かれて無得点2失点の敗北を喫したペップシティ。
さて、今節はいかに。
もう書きながらにやにやが止まりません。
結果
マンチェスターシティ 5 - 0 バーンリー
6' マフレズ (assist by デ・ブライネ)
22' マフレズ (assist by ウォーカー)
41' メンディー (assist by デ・ブライネ)
66' フェラントーレス (assist by ジェズス)
69' マフレズ (assist by フォーデン)
一つ一つ得点を振り返りたいぐらいの大量得点!気分いい!これこれ!
スタメン
両チームのスタメンはこちら
■ホーム マンチェスターシティ 4-2-3-1
ストーンズが復帰。左SBは3節以来のメンディーがスタメン。メンディーはかなり躍動していました。クロスも多く、得点もあげ、ワイドレーンからペナルティ手前の中央に斜めのパスも。メンディーはだいたい格下相手に良いプレー見せます。
FWもジェズスが復帰。フェラントーレスもスタメン。スターリングを休ませたいのかもしれませんが、ペップはフェラントーレスをけっこう使いますね。スペイン代表でも活躍し、CLでも得点を重ねてていたフェラントーレスを使わない手はないかもしれないですね。
今日の試合ではプレミア初ゴール。記念すべき日ですね。
■アウェイ バーンリー 4-4-2
GKポープが怪我により出場できず、ピーコックという24歳のGKがプレミアリーグ初出場。結果からもわかる通りほろ苦いデビューとなりました。ほろ苦いどころではないかもしれません。もう一人ベンソンという選手もプレミアデビュー。後半ペナルティエリア手前のFKを蹴った惜しいシーンがありました。ただ、ちょっとこの試合が初出場とはあまりにもきつい一戦でした。
シティ相手には常に負けてしまうバーンリーは、4-4-2で挑みます。
ボールを背負ってキープできるウッドの周りをバーンズが旋回。そこに左のマクニールと右のロドリゲスが絡んでいくバーンリーの攻め。しかし、今日の試合はほとんど攻めることができず我慢の展開が続きましたが結論としては我慢しきれず。
4バックでドン引きしなかった心意気はマンチェスターシティからするとラッキーでしたし、もう少し対策が必要だったかなと思います。狙いがわかりませんでした。
他のサイトでは、マクニールトップ下、バーンズが左というスタメンとなっていましたが、どうもそう思えないので上記のような形に。もし、バーンズが左にいたならテイラーはもう少しサポートが受けられたはずですよね。
前半 バーンリーの男気に感謝
前半開始
前半のポイント
・バーンリーの真っ向勝負
・マフレズという男
・ダビド・シルバがいなくなって
バーンリーの真っ向勝負
さて、試合自体は、6分のマフレズのゴールで幸先よくシティが先制しますが、驚くのはバーンリーの試合への入り方。
今シーズンどのチームも引いてブロックを作り、素早いカウンターでシティ相手に善戦していたにも関わらず、バーンリーは引きすぎず、アグレッシブな守備を実践。12分のシーンのように引いて守るのではなく、ある程度シティの攻撃を予測する守り方をしているように思えました。
前半の始めの方は、得点は取れていたけど、動きの少なかったシティ。バーンリーは最前線と最終ラインをコンパクトにしつつ、パスの先をふさいでシティの攻撃をなんとか食い止めようとしていました。
しかしながら、このやり方が良かったとは思えなかったのは結果を見ればわかります。
ボールを持とうとしたバーンリーはシティのプレスにボールをロストし、ショートカウンターを決められます。その後も少しずつ、バーンリーの対応が遅れ、得点も必要となって間延びして、最もスペースを与えてはいけないデブライネにたくさんのスペースが与えられてしまいました。
マフレズという男
シティで初めてではないでしょうか。
組織で崩せない(動きが少ない、パターンを読まれている)今のシティにとってとても助かる選手ではあると思います。組織だったシティにおいて、かつてのザネと同じ個で相手を破壊できる存在です。
特に圧巻だったのはマフレズ2点目のシーン。
ペナルティエリア内でスローインを受けたマフレズは一人、二人とかわし、最後はゴールを見ずに、左隅に蹴り込みます。
あぁ、今日はもう勝ったな、良かった。と思うと同時に、うーん、今日は連動した攻撃見えないなぁ。と思うシティファンは多かったのではないでしょうか。
ちなみに、マフレズ。
昨シーズンの中断明け。相手との駆け引きで裏への抜けだしを多用していましたが、今シーズンはほぼなし。もうやらないのでしょうか。常に足元でボールを受けようとするのは別に問題はないのですが、それって他の選手の動きがあってこそだと私は思っていて、前半のような動きの少ない展開だとバーンリーだったからとは言いにくいですが、なんとかなったのもそこが要因かな、と。これがトッテナム、リバプールではそうもいかないですよね。
また、これまた昨シーズンは右足を多く使っていましたが、それも今シーズン減りましたね。
「初心に戻る」がテーマなのだろうか…
ダビド・シルバがいなくなって
シティのレジェンドがいなくなって、もっとも影響しているのがシステムと攻撃です。
まず、4-2-3-1が多用されています。
昨シーズンまでのシティは、ダビドシルバがハーフスペースで相手の注意をひきつけてくれることで、スターリングが自由に大外から仕掛けることができ、左SBは安心して中央にパスを入れられました。
しかし、今シーズンはそれができず、スターリングを内側に絞らせ、ギュンドアンをSB落ちさせることで、これまでスターリングにポジション取らせていた位置にSBを置くようになったのです。
これは数試合前のレビューを見てもらいたいのですが、これにより左SBの前方へのパス数は激減。攻撃のための大外レーンではなく、つまったときの逃げ場としてしか大外レーンが活用されなくなりました。
SBの役割を取り戻せ! 第6節 vs ウェストハム - tadashicityのブログ
(昨シーズンとのSBのパスについて論じています)
さらに、ダビド・シルバがいないことで、ペナルティエリア手前でDFラインと中盤の間でSBから受けるプレーやハーフスペースでのボールの出し入れが極端に減りました。
狭いところでボールを動かせなくなったシティは、相手守備を動かすことができず、結局攻撃の生命線がデブライネによるショートカウンターとなっています。
今日の試合はそれがきれいに決まったり、バーンリーが引かずに来てくれたおかげでスペースがあったので、なんとなくパスも繋がるし、良く見えたので、選手たちの動きが少なくパスで崩せないという問題の本質から目をそむけさせてくれたので、つかの間の幸せ、FF10で言えば「ナギ節」が訪れました。
今後(今シーズンだけでなく来シーズンも含め)ペップがどう手を加えていくのか楽しみです。
だれかをダビドに育てるのか、5バックに対する圧倒的な戦術を生みだすのか…!
※ちなみに私はある選手をIHに推しています。
ジンチェンコがIHでプレーするべき3つの理由 - tadashicityのブログ
この記事の中盤ぐらいにダビド・シルバのプレーについて書いています。
後半 ストーンズ…待ってたよ!
後半開始
後半のポイント
・スペースができればいつものシティ
・ストーンズ復調
・SBのポジションを教えてくれるテイラー
スペースができればいつものシティ
3点を失って、バーンリーも攻めなければいけません。
当然、前半のように守備からスタートしていられません。ウッドをうまく使いながら、マクニールやロドリゲスでチャンスを作ります。後半の15分ぐらいまでは、クロスを中心にチャンスがありました。
さて、これによりスペースができ始めたこの試合。スペースができてしまえば、十分な休息を得たデブライネが精度の高いパスを送ることができ、ギュンドアンが巧妙に時間を作ることも可能。
67分のフェラントーレスの得点。
マフレズがペナルティエリア手前でゆとりを持って相手と対峙することができ、ウォーカーの上がりを待つ時間もありました。
その直前に、デブライネからディフェンスの裏にスルーパスを出され、最終ライン全体が下がって、なんとかクリアしてラインを上げようとするも、ジーニョに拾われ、逆サイドに展開されました。バーンリーは守備の陣形が整わず、ペナルティエリア内を自由にシティが使いました。
69分のマフレズの3点目は、この広大なスペースをデブライネが自由に使ったことで生まれました。
中央でだれもいないフリーな状態で、ウォーカーからパスを受けるとターンをし、すぐさま左サイドのフォーデンへスルーパス。速すぎていつ判断していたのか理解ができなかったです。
このシーンもバーンリーはまったく間に合っていませんでした。というのも、このシーンは最終ラインからのサイドチェンジのパスミスによるものでした。前がかりになるためのきっかけをミスしてしまうとこの展開の通り対応が間に合わなくなりますね。精度というものがどれだけ大事かがわかります。
ちなみに、この試合を見たシティファンは、あることに気付きます。
「デブライネには十分な休息を与えないといけない」
過密日程になればなるほど、デブライネは弱音を吐き、文句をたれ、精度の下がったプレーになってしまいます。疲労がプレーに如実に表れる選手。それがケビンデブライネなのです。(異論は認める。しかし、ことごとく却下だ!)
ストーンズの復調
久しぶりの男がこの試合とてつもない輝きを放ちました。
それが今日右CBに入ったストーンズです。
競り合い、1対1(ほとんどなかったけど)、縦パス、ボール運び。どれをとってもほぼパーフェクト。
特に後方からドリブルで運ぶ姿が目立ちました。バーンリーが2トップを縦関係にしてブロックを作っていたので、2CBたいしてはウッド1枚のみ。ストーンズはパスに頼るだけでなく、ボールを運びながら守備の噛み合わせをずらしてそこからパスを出していました。決定的なパスは前線の選手に任せながらも、そこにいたる前の効果的なパスは数多く見られました。
個人スタッツを見てみると、
クリア 8回
インターセプト 2回
ボールタッチ 110回
パス成功率 96%
ロングパス 6/6
キーパス 1回
攻守に渡り、見事な活躍を見せてくれて、数シーズン前からシティを見てる人からしたら「おかえり!」という気分だと思います。
このまま調子を落とさなければ、ルベンディアス、ストーンズ、ラポルトという素晴らしいCBを疲労を考慮しながら起用できることになります。昨シーズンからは考えられない…。すごい…。
SBのポジションを教えてくれるテイラー
バーンリーの左SBのテイラー。
私は彼のプレーを初めて見ましたが、これこそがSBですね。と感じました。
中央に行ってしまうマクニールをサポートするため、絶妙な位置をキープしながらマフレズを相手に1対1をする。さらに後半は攻めなければいけないのでオーバーラップして、センタリング。いやー、素晴らしいです。
テイラーのヒートマップを見てみましょう。
5失点している試合でこのポジションの高さ。右のロートン(背番号2)と比べるとポジショニングの違いがわかります。
クロスも3本上げていて1本成功しています。
アストンビラのターゲットもそうですが、中堅以下のチームで存在感を放つサイドアタッカーの後ろにいるSBは本当に苦労します。オーバーラップを囮に使われることなんて当たり前。
パスが出ようが出まいが、彼らのためにサイドを駆け上がる。素晴らしい光景ですね。
プレミアにはそんなSBがもっともっと隠れているかもしれません。今シーズンどれだけ発見できるかわかりませんが、目を凝らして見つけていきたいなと思います。
(ちなみにメンディーのゴールは大層うれしいです。実はクロスだったのでは?と思ってる人も多いぐらい絶妙なシュートでしたね。あそこが見えるデ・ブライネにはほんと恐怖です)
トッテナム戦から良くなった点は?
5得点かつクリーンシートでだれもが「これこそがマンチェスターシティ!ペップシティだ!ひゃっはー!さあ、アルコールを浴びようぜ!Let's drinking!」と言いたくなりますが、少し前節を思い出してみましょう。
モウリーニョに狙われた弱点はなんだったでしょうか。
1. スペース管理の甘さ
2.シティの左SBから攻められる
の2点でした。
では、今日のバーンリー戦はどうだったのでしょうか。
まず、スペース管理の甘さについては、それ以上にバーンリーが甘かったので、良くなったのかどうかも不明です。
私が感じたのはやはりロドリとフェルナンジーニョの違いでした。
後半からロドリと代わって投入れたフェルナンジーニョ。おそらく3点差を維持したまま追加点を狙う交代だったと思います。なぜ、フェルナンジーニョが点差を維持するための交代カードなのかというと、背後のスペースをよく理解しているという点が大きいと思っています。
相手のボールホルダーが後ろを向いたとき、トラップがずれたとき、など、自分が上がったスペースを使われない状況のときだけ詰め寄り守備を行っていました。
また、攻撃のときも上がらずに一つ引いた位置でセカンドボールに備えます。
フェラントーレスの得点は、相手のクリアを拾ったフェルナンジーニョが右サイドに展開したことが決めてとなっていました。
続いて2つ目の左SBからですが、これは選手が変わらなければ根本的には変わりません。今日のメンディーは攻撃に関してはGoodでしたが、相変わらずヘディングは嫌いそうだし、クロスは簡単にはあげられるし、バーンリーだからなんとかなったかな、という印象。左にルベンディアスがいたので、さらになんとかなっていたのもありますね。
左SBの守備というのは今のところアケを使う以外は改善されないと思います。ペップが、アケの左SBをファーストチョイスにするとは到底思えませんが。
以上です。
久しぶりの複数得点、クリーンシートでの勝利。最高の気分で眠ることができました。
1試合少ない状態で勝ち点差5なので、まだまだリーグは問題ないですね!
と言いたいところですが、何度も言うようにこういう勝利は、問題の本質から逃げられる試合なんです。
なんとも、まあ、解決策はあるのかどうか…。
先日のCLオリンピアコス戦も勝利はしたものの、攻めながら点が取れないという試合でしたので、攻撃は満足のいくものになっていない可能性が高いです。
と、まあまずは勝利を喜び、次の試合をまたしっかり観ていきたいと思います。
長い文章読んでいただきありがとうございました。
それでは!
戦術は勝ち点3 第9節 vs トッテナム
こんにちは。
tadashiです。
本日はトッテナムとの試合です。
モウリーニョとペップの因縁がどうとか、昨シーズン負け越しているとか、2シーズン前のCLで負けているとか、トッテナムに関しては嫌な話がけっこう多いんです。
モウリーニョ率いるトッテナムは現在5勝2分1敗。モウリーニョ体制2シーズン目、そして2年目となる今シーズンは、モウリーニョにとってもトッテナムにとっても勝負の一年となりそうです。
一方、我らがボスのペップグアルディオラは、2年の契約延長を行い、2023年までの契約となりました。7年間という長期政権となったことで、ペップがマンチェスターシティに居心地の良さを感じているのと同時に、このチームで勝ちたいと思ってくれているのかなとうれしく思います。
勝ってほしい!
ということで、さっそく試合の振り返りをやっていきましょう。
まとめのところだけ読んでいただいてもそれだけでうれしいです。
この試合の動き、狙いはもっとわかりやすく伝えてくれる人がいます。でも、読んでくれるとなおさらうれしいです。
結果
5' ソン・フンミン(assist by エンドンベレ)
65' ロチェルソ(assist by ケイン)
スタメン
両チームのスタメンはこちら
昨シーズンは怪我人に悩まされたモウリーニョ。今シーズンは、コロナウイルスという影響はありますが、昨シーズンよりはベストな布陣を揃えている。前線はケインをトップに、ソン・フンミンとベルフワインが両サイド。トップ下にエンドンベレが入ります。
DFラインにはモウリーニョがマンチェスターユナイテッドの監督の時から欲しがっていたダイアーがスタメン。左はレアルマドリーから加入のレギロン。今日はこのレギロンがしっかりとマドリーらしさを出してくれます。
アンカーにはホイビル。この選手、まあ厄介ですね。守備も攻撃もサボらない。シティだけではないですが、試合を決める決定的なプレーをするわけではないですが、そのために必要なことをすべてやってくれるのです。
・injuryed player
ドハーティ、ラメラ、ダニーローズ
■シティを苦しめた選手
ケイン(ソン・フンミン)
ソン・フンミンをあげたいとこでしたが、全体で見るとケインが圧倒的でした。今シーズンのケインは得点だけでなく、ゲームメイク、チャンスメイクすべてができるFWになっていた。
とくに、今日の試合はシティの失点すべてに関わるプレー見せました。
シティのCBを引き付ける絶妙な位置を取り、ロドリの背後を常に狙い、ボールを引き出してはソン・フンミンの飛び出しを使うというプレーは今シーズンかなり成熟してきていると思います。まだ、9節なのに。
エンドンベレ
フィジカル強く、ボールをキープされてチャンスメイクというより、シティの流れを作らせなかった。
自陣深いところでボールを受けたときも足元に納めながらフィジカルでシティの選手を振り切るシーンもあった。
守備ではケインと並んでシティのアンカーを塞ぐなど、トップ下に入りながら守備とパスの出口として機能。チャンスメイクはケインに任せるという役割分担はあまり思いつかないところでさすがモウリーニョと思いました。
ホイビル
今シーズン加入したホイビルは、良い意味で目立たない選手。
今日の試合は守備の面でかなりやられました。デ・ブライネをシャットアウト。鬼のようなインテンシティで、シティの狙いたいペナルティエリア奥にデ・ブライネは走りますがホイビルも同じ速度で対応し、決定的な仕事をさせていなかったと思います。
DF陣は組織で守っていたので、だれか特定の選手をあげるのは難しいかな、と。あげるとしたらレギロン。それはマフレズに対する対応の良さだけでなく、後半のカウンターの瞬間にボールを持ちすぎてロストするところは、なんだかレアルマドリーの左SBっぽいとこでしたよね笑
■マンチェスターシティ
怪我で離脱していたアグエロ、代表ウィークに怪我をしたスターリングは揃ってベンチ入り。
スタメンには、左SBにカンセロ。もうジンチェンコはスタートには考えられていないのでしょうか…。
IHにはデ・ブライネとベルナルド。前線の3枚は右からマフレズ、ジェズス、フェラントーレスです。フェラントーレスは、スペイン代表で、ドイツ相手にハットトリック。バレンシア時代のサイドが主戦場だったときより得点へ意識が向いてるのはシティで1トップを2試合ぐらいやったからでしょうか。
・injuryed player
アケ、メンディー、フェルナンジーニョ
前半 モウリーニョは勝ちを狙う
シティらしい失点
試合開始
トッテナムのキックオフから、アルデルバイレルトのロングボールで試合は始まりました。
2分、3分とナショナルウィークで、大活躍したフェラントーレスがトッテナムゴールへ迫ります。
2分は、マークに来ていたソン・フンミンを交わし、カットインからシュート
3分は、ペナルティエリアの深いところをベルナルドシルバが侵入し、フェラントーレスからパス。これはクロスがカットされました。
さっさくスピードのある展開となります。
カンセロがロドリと並び、大外にフェラントーレス、マフレズと両WGが開くことで、チャンスを作ったようにトッテナムのSHを下げさせる狙いがあったのかもしれません。
モウリーニョがどのようにシティの攻撃を抑えるかだれもが気になるところでしたが、しばらくはマンチェスターシティが攻めて、トッテナムが受ける展開になりそうだな、となんとなか思っていました。
そんな矢先にスコアが動きます。
トッテナム先制点。
5分のことです。
ピッチ中央、シティから見て右サイドでファウル。シティの流れがここで途切れます。
この段階では前線にはソン・フンミン、ケイン、ベルフワインが前にいて、マンチェスターシティのバックラインは高い位置にありました。
トップ下のエンドンベレはボール近くにいてパスを要求。その瞬間のピッチが下の図になります。
ベルナルドがおそらく後方へのパスコースを切りながらエンドンベレを囲んだつもりでいたのですが、2枚目のディフェンダーとしているはずのロドリはそんな気持ちはさらさらなく、簡単にエンドンベレに前を向かれてしまいます。
ケインの位置に注目すると、シティの左CBがつくべきかのような位置取りをしています。ケインは、ソン・フンミンが斜めに飛び出すことをわかっています。なので、シティの左CBがカバーに行けないように自分に注意を引き付けていました。
前を向いたエンドンベレの眼前にはロドリとCBの間にケイン。そしてその裏に向かって走り出すソン・フンミンが見えたはずです。
エンドンベレのパスはきれいにDFラインの裏へ入り、ソン・フンミンは、1対1を冷静に流し込みました。
あまりにも早い失点。そしてマンチェスターシティの課題とも取れる形での失点。もうなにも言うことはないのですが、気持ちが強すぎてたくさん書いてしまいました。
とにかくさっそくビハインドを背負います。
モウリーニョの狙いは勝ち点3
ここで両チームの狙い。否、モウリーニョの狙いを見てみます。
モウリーニョは、マンチェスターシティの2つの問題点を狙いました。
・ロドリのスペース管理の低さ
・カンセロの偽SB
まず一つ目。
前線から相手にプレスをかけることになっているのだとすると、その戦術的アプローチはあまりにも不足しています。そのあとのケアがありません。
また、攻め込んだときにロドリは高い位置を取ろうとするし、前線に動きがなければ大外ワイドでボールをもった選手の内側を走り抜けるシーンも、今日のトッテナム戦たけでなくたくさんあります。
トッテナムや、中位以下のチームが中央をしめてパスコースを塞ぐ守り方をしている場合、ここでボールロストすると一転してピンチです。
二つ目は、ソン・フンミンとケインが今シーズンあまりにも良い関係性であることも影響しますが、左から内側に絞る構造上、左サイドが守備時の弱点になるのは明白ですがそこに対するフォローはなく、それでいてスピードのあるソン・フンミンなので、トッテナムはフィニッシュをシティの左からとイメージしていたはずです。
一点目は、まさにケインとソン・フンミンの関係とシティの左サイドという二つの要素をうまく噛み合わせたゴールだったと思います。
今、攻撃に対するモウリーニョの狙いを書きましたが、続いてはシティの狙いと、トッテナムの守備を振り返ります。
まず、今日のマンチェスターシティは、SBを内側に集中させていました。大外ワイドレーンを使うのは両WGのフェラントーレスとマフレズ。(トッテナムの両SHに下げさせる狙い)
WGの質的優位とIHのペナルティ奥を攻める動きでチャンスを狙う作戦でした。(これはやはりこれまでまったく変わらない。ある意味でぶれないです。)
そこで、モウリーニョの取った戦術は以下の3つ
・シティのIHにはアンカーが徹底的に対応
・SBとアンカーでシティのWGに対応
・両SHは相手の後ろからパスコースを塞ぐタスクとし、カウンター時に力を注ぐ
モウリーニョの指示かはわかりませんが、前半開始早々2回ソン・フンミンのところから突破され、すぐさま一枚目の形に変更。1対1はオーリエに対応させ、ソン・フンミンにはパスコースを切るなどのタスクを与え、カウンターに素早く対応できるようにさせました。(もしかしたらスタートはソン・フンミンが自発的に下がっていたかも?)
また、素晴らしい連動だなと思ったのは、アンカーの二人です。目の前に対峙するIHをマークするということに加え、SBのフォロー、DFラインの前のスペースを埋めるというタスクを完璧にこなしていました。
片方がIHに対応すれば中央を埋め、危険なエリアを消していました。
こういった選手個々、もしくは数人の組み合わせに決められた役割はあれど、最終的にモウリーニョが狙うのは勝ち点3。つまり勝つこと。
それ以上でも以下でもありません。
マンチェスターシティにハーフスペースを使われないようにコンパクトにして、ボールを奪ったら好調なケインとソン・フンミンで仕留める。とてもシンプルな形でも今のマンチェスターシティにはなによりも効果のある戦いかた。その解決の糸口を見つけられていないこともモウリーニョはお見通し。モウリーニョを相手にするにはペップには時間も仕掛けも足りませんでした。
さあ、あんまり悪いことばかり言ってもなんか気持ちが落ち込んでいたので良かったことも。あまり良くないときこそ良いところを見ていこうと。
ピックアップするとしたら、失点前の5分間、9分のジェズスとフェラントーレスの関係、27分のジェズスハンドによる得点取り消しでしょうか。
9分、27分はジェズスがとくに良かった。CBを釣り出す動き、CBを話す動き双方がうまくやれていたシーンでした。
特に27分は、ラポルトのシュートをお膳立てした右サイドのクロスをペナルティエリア内でフリーでトラップできる時間的余裕をトッテナムDFとの駆け引きで創出。
アグエロとの比較をよくされますが、曖昧なポジショニングが優れているアグエロに対して、ペナルティエリア内でふっと空間と時間を作るのがジェズスはうまいのかな、と想いました。
その他にもベルナルドのボール運びやフェラントーレスのドリブルなど、随所に良いプレーもありましたからそこまで悲観しなくてもいいですね。
後半 ペップはなにを狙う?
ベルナルドの機動力と引き換えに…
後半開始
1点ビハインドのマンチェスターシティは得点が必要です。
ペップは後半開始から動きます。
ビルドアップを2-3の組み合わせとし、デ・ブライネをフリーマンに据え、前線に4枚並べるように2-3-1-4に見える形で、攻めに出ます。
ベルナルドがジェズスと同じ位置に並び、デ・ブライネとワイドプレイヤーを絡めながらサイドから攻めるのかな?と思いました。
というのも、中央をコンパクトに締めるトッテナムの守備にはハーフスペースすらも空いていません。マンチェスターシティは、不用意なロストをしないように注意しながらもアグレッシブな攻撃が必要になります。
後半もポゼッションできたし、シュートも前半と同じように打つことができましたが、このシステムによりベルナルドが消えてしまったと私は感じました。
ベルナルドシルバの良さは運動量と攻守の切り替えを武器にピッチを広く走り回ることで相手守備組織をずらしていくところです。
しかし、後半ジェズスの真横を基本位置としたことで、思うように動けなかったかなと思います。前に行くとオフサイド、下がりたくてもそこにはすでにカンセロがいたのです。
また、攻めなければいけないマンチェスターシティは、今回のモウリーニョが狙いたいロドリの背後をいとも簡単に空けてしまいます。
それが、65分のロチェルソのゴールに繋がります。
マフレズとウォーカーが左サイドトッテナム陣内でプレス。こぼれたボールをウォーカーが中央にパスしたところ、合わずにトッテナムCBに。すかさずダイレクトで前線にパス。
そこにはロドリの後ろでフリーになっていたケイン。
あとは、ケインの持ち上がりに合わせてカウンターに備えていた選手たちが前線に走り込むだけ。デ・ブライネを振り切り、フリーで抜けたロチェルソにラストパスを送り、そのままゴール。
2失点目はまあ、仕方ないところはありましたが、、少し早かった…。
72分にペップはスターリングとフォーデンを投入。しかし、その交代が効果的かと言われたら首をかしげるものでした。
トッテナムのコンパクトに引いて守るというやり方に対する答えをいまだに見いだせないマンチェスターシティはただただ時間を消化していきます。
トッテナムはむやみにプレスをかけずパスコースを切りながら時間を稼ぎ全員が帰陣して、少し余裕を持ちながら対応していました。シティはそれによりさらにファイナルサードまで入れずシュートはことごとく跳ね返されていきます。
そして、試合は終了。特に後半は驚くような展開もなく、負けました。
モウリーニョ率いるトッテナムは枠内シュート2本で2点取り、22本のシュートを浴びながら11本をブロックし、クリーンシートで勝利しました。
ペップ率いるマンチェスターシティは60%を越えるポゼッションをしながら、22本のシュートを打つも、枠内に5本しか飛ばず、たった2回の決定機を確実に決められ負けました。
まとめ SBを見るのは楽しい
今日のまとめは(今日も?)SBについてです。
まず、なによりもマンチェスターシティ相手に最初から5バックで挑むチームが多い中で、4バックを採用したモウリーニョありがとう。
それだけで試合を見るのが楽しくなります。
さて、今日の両チームのSB。双方に与えられた役割はまったく異なります。
マンチェスターシティのSBにはビルドアップへの参加で、WGへ良い形で配球すること。
一方で、トッテナムのSBは、マンチェスターシティのWGへの対応と純粋なオーバーラップとなります。
■マンチェスターシティの平均ポジション
(画面上に攻撃)
■トッテナムの平均ポジション
(画面下に攻撃)
他のポジションの選手には言及しませんが、それぞれでなにかを感じ取れそうです。
両チームのSBの大きな違いは、そのポジションです。
シティのSBは
・ハーフスペース
・センターライン
・大外レーン
となっていました。
役割によってここまで平均ポジションが変わるのも面白いです。センターの選手やFWの選手ではこのままで変わりません。これもまたSBの面白さ、魅力です。
この試合で言えばマンチェスターシティのSBはボールを回してビルドアップに貢献していましたが、守備の時は斜めに戻らなければならず相手の攻めに対してまっすく迎え撃つことができなかった点が、構造上の問題ではありますがつらいところでした。SBの仕事はまず守備。CBと協力して守ることが大前提。マンチェスターシティのSBはスタートが「ボール保持への関与」だからなんだか守るとき大変になっちゃう。
トッテナムのSB良かったですね。フェラントーレスとマフレズをしっかり迎え撃ち、特にレギロンはマフレズをちゃんと分析していたのか左足を警戒し、右に運ばせる1対1をしていたと思います。アンカーのフォローも早くチームとして守備を考え、その一員としてSBを活用していました。トッテナムは、守ることを大前提にSBのことを考えているので、実際にSBとしては入りやすいし、相手がゆるければ攻め上がることもできるので、柔軟な対応ができます。
今、SBは非常に多様な役割を持っていて、そのキャラクターも様々です。
サイドをかけ上がってクロスを上げるというのがSBの当たり前ではなくなりました。
今回の試合のように戦術によってキャラクターを使い分けることも可能なポジションです。
ここ最近とても注目しているのが、レアルマドリードのメンディーです。
SBとしてオーバーラップするだけでなく、時にはハーフスペースに入り、ボールをさばくなど、今日の両チームのSBのハイブリッド型のように思えます。
また、チャンスとあればインナーラップでゴール前に入り込むパターンもあり、彼を見ているだけでSBの可能性の高さに楽しくなってしまいます。
このSBの可能性を広げ、それを知らしめたのは間違いなくペップです。
だからこそ彼の作りあげる戦術でのSBの使われ方にはどうしたって期待してしまいます。
もっと楽しませてくれよ!
ということで以上となります。
シティは負けてしまいましたが、モウリーニョさすがだな、というところでした。
ペップの策は策だったのか…。
上でロドリの問題のように書きましたが、ロドリの背後のスペースは、そもそもシティの守り方、ネガティブトランジションの考え方にも要因がありそうな気がします。
もう一つ言えばファイナルサードへ侵入する回数が昨シーズンより減っているように思います。ボールは運べるのに最後のところで届かない。機械的に狙うところを狙っているのでDFからしたらわかりやすいし、圧倒的に強かった数シーズン前より流動性がなくなっています。
人が動いてボールが動いているのではなく、ボールが動いているだけに見えるのは、私が見慣れてしまったのか、本当にそうなのか…。
CLは勝利し、なんとなくグループリーグ突破。しかも、デ・ブライネとウォーカーを帯同させず休ませることもできた。
ペップも契約延長したことですし、本腰を入れて最強を目指し、CLを狙えるチームを見たいです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
それでは!
SBの存在をもっと自由に! 第8節 vs リバプール
こんにちは。
tadashiです。
空はあいにくの天気。大粒の雨がピッチに降り注ぎます。観客のいないエティハドはその姿をより一層際立たせ、ただただ勝負の時を待つ要塞のようです。
相手は前年王者のリバプール。
クロップが率いるこの赤いライバルは、今シーズンチアゴを獲得し、中盤でのボールキープを上昇させ、さらに高みを目指しています。
しかし、そんな彼らも今シーズンは守備がふるいません。アストンビラに対する7失点に見られるように、ボールホルダーへの詰めの甘さが目立ちます。
ファンダイクの守備範囲の広さを信頼しているのか、オフシーズンの期間が短くコンディションが整っていないのか。
それでも首位に立っているのはやはり王者の意地なのだろう、と思います。
ここ数シーズン。この両者の直接対決はリーグ覇者を争う一戦となります。
特に2シーズン前のマンチェスターシティ優勝のシーズンではこのエティハドでマンチェスターシティがリバプールを倒し、リバプールはこの一敗が大きく響き勝ち点1の差で優勝を逃しました。
また、昨シーズンは、直接対決の1回目で敗戦したマンチェスターシティが、優勝が現実的でないことを悟った瞬間でもありました。
今シーズンもこの直接対決はリーグの順位に大きく影響を与えるはずです。
結果
11' サラー(PK)
31' ジェズス (assist by デ・ブライネ)
スタメン
両チームのスタメンはこちら
■ホーム マンチェスターシティ
ジェズスが復帰し、1トップ。
CBはルベンディアスとラポルトのコンビ。左SBはカンセロをチョイスしてきました。
IHはデ・ブライネとギュンドアン。ベルナルドシルバではなく、ギュンドアンというのはやはりその先を見越してのことかと。
WGにはスターリングとフェラントーレス。フェランが加入してからか、今シーズンは右利きの右WGが採用される試合が多々あります。
怪我人リストは、
■アウェイ リバプール
驚いたのはフォーメーションとスタメン。フィルミーノ、マネ、サラーそしてジョタとアタッカー4人を同時起用。
チアゴ、ファビーニョが怪我で離脱というなかではフィルミーノトップ下の4-2-3-1はベターだったかもしれません。
しかしこのフォーメーションなのに南野はベンチ外。単純に力不足と思われているのかわかりませんが、今日のような戦いかたではフィルミーノの控えは南野でしかないはずですが、、、
ファンダイクがいないので、CBはマティップとジョーゴメス。フィジカル重視でしょうか。
怪我人リストは、
■シティを苦しめた選手
これは一択です。フィルミーノですね。
サラーやマネも得点に直結するプレーをしましたが、それを生み出したフィルミーノの動きに一番手を焼いていたと思います。
スペース創出とチアゴ、ファビーニョ不在の中での起点となったフィルミーノは前半やりたい放題と言っても良かったです。
中盤と最終ラインの間を良いように使われ、周りの選手がマネやサラーへロングボールを送る時間を作られていました。
前半 SBに自由を・・・
試合開始
両チームの噛み合わせと狙いを見ていきます。
今日のポイントはずばり
SBが自由になれるか
ということです。
マンチェスターシティボール保持
マンチェスターシティ
・アンカーロドリの4-3-3でセット
・両SBが幅を取り、その間をIHやWGが顔を出す
前半は思うようにいきませんでした。
リバプールの的を絞った素早いプレスとそれを支えるインテンシティにすっかりはまりました。
・フィルミーノとサラーを前に出した4-4-2の守備ブロック
1. ロドリを前の2枚で封じる
2. CB以外マンツーマン
3. マネ、ジョタのWGはSBを起点に内に絞ってプレスをかける
これにより、攻撃を組み立てるアンカーとSB両方を食い止めることに成功したリバプール。この二つのポイントを封じられ、早いタイミングで前線にボールを送る必要が生じたマンチェスターシティですが、当然リバプールに回収され、ヘンダーソン、ワイナルドゥムにより素早くリバプールの前線にボールを戻されていました。
始まって1分、6分にピンチを迎え、11分にPK献上。
明確なリバプールの狙いだったのか、図のようにセットするマンチェスターシティの裏を一本のロングボールで抜け出しました。
元々、マンチェスターシティはこの試合にリバプールSBからのロングボールを警戒し、自由にさせないため、4-4-2でWGをリバプールのSBに当てることにしていました。
しかし、それを知ってか知らずか、前半のピンチはアレクサンダーアーノルドが低い位置からシティDFの裏へロングボール。
この開始早々の展開にシティは、動きにくくなります。高いラインを保つのは裏をとられるリスクが大きくなるが、SBにもプレッシャーは与えなければならず、自ずと4-4-2ラインの間は広がっていきます。
そこで、フィルミーノが最大限に活かされしまいます。
そんなリバプールのボール保持がこちらです。
SBを警戒して、高い位置にいたマンチェスターシティのWGに対し、CBの左脇にワイナルドゥムがおりてきて、ロバートソンとアーノルドを押し上げるリバプール。
さらに、ワイナルドゥムに対してロドリがケアしてしまうため、そもそも開いたスペースがさらに空になってしまいました。
フィルミーノが自由に中央を使っていたのは、試合の流れによるマンチェスターシティの判断の迷いが出るように頭からしかけていったクロップの戦術がはまったからでした。
11分のPKは上記のようにロバートソンが高い位置に進出し、マネとのパス交換でマネがうまくペナルティエリアで前を向けたところから得られたものでした。
さて、エティハドで先制されたマンチェスターシティ。このまま黙っているわけにはいきません。さっそく動きます。
やはりここでもポイントは、SBを自由にするためには、という思考が必要になります。
マンチェスターシティは失点直後から以下の2つの方法でゲームの流れを引き寄せます。
1. ロドリ or ギュンドアンのサリーダ
これが一つ目です。
後ろで数的優位を作ることでそれぞれ青のハッチングをかけた5選手がリバプールの陣形に対してスペースが与えられた位置に配置できることになります。特にSBに対してプレスがかけにくい構造をつくり、主にカンセロが左からゲームを作っていました。これは後半にもそのまま続く形でした。
そして二つ目です。
ロドリが数的不利となっていたところにギュンドアンを並べ、数的同数に、さらにウォーカーを少し絞らせることで、マネを釣り出す作戦です。
これはリバプールのプレッシングを活用してSBのウォーカーを自由にさせる形でした。
31分のマンチェスターシティの同点ゴールはまさにこの形がはまった攻撃でした。
マネがウォーカーからCBへそのままプレッシング。リバプールの選手らしい高いインテンシティと献身性。
これにより、ウォーカーがフリーに。中央で待っていたデ・ブライネにワイナルドゥムとヘンダーソンが寄せていたので、ウォーカーにボールが戻ったときには、ワイナルドゥムがデ・ブライネを捨てて、マークに行く必要がありました。(ロバートソンはフェラントーレスでピン留め)
ワイナルドゥムのプレスから生じたずれをウォーカー→デ・ブライネ→ジェズスとパスでついていき、最後はペナルティエリア内でアーノルドをかわしてフィニッシュ。
また、今日のマンチェスターシティは、ボール保持だけでなく、守備からも攻撃に転じる仕掛けを使います。
左ハーフスペースを激しく上下動するワイナルドゥムを狙いました。
本来IHで前にがんがん出ていくワイナルドゥムはボランチの一角としてボールを器用に配球するタイプではないので、マンチェスターシティはワイナルドゥムにボールが入ったところを狙ってボールカットを試みました。
25分のスターリングの決定機は、その狙いがばしっとはまったシーンでした。
決めてほしい…。
普段の試合よりもボールがキープできていたわけではありませんでしたが、30分以降流れは確実にマンチェスターシティに傾いていました。
それでは後半へ。
後半 リバプールの停滞
後半開始
両チームとも選手交替はありません。
リバプールは、前半同様サラマネで裏は狙うが4バックが絞っていい対応を見せます。
後半のポイントとしては、
■フィルミーノへの中盤の2人の意識
■アレクサンダーアーノルドの負傷
■シャキリ投入の意図
というところで、マンチェスターシティの戦術変更というよりは、リバプールの動きによりシティが優勢になった形。
フィルミーノが中央で効果的にボールが受けられなくなったために、攻撃は単調になります。裏へ飛び出したいがスペースはできず、攻めあぐねる展開。
リバプールはそんな流れを変えたかったのか59分にフィルミーノをシャキリに交代します。
シャキリにどのようなタスクが与えられていたのかわかりませんが、この交代は失敗だったとしか言えません。
ボールはスムーズに繋がらなくなり、前線4人の役割が曖昧。本来裏へ抜け出すべきマネまでがおりてきてしまう始末。
4バックが連携して対応していたマンチェスターシティを見ていて失点の心配をあまり感じませんでした。
得点の予感があったのはマンチェスターシティ。
55分には、サイトでボールを受けたカンセロが右足に持ちかえて、ゴールに向かうクロスをCBとGKの間に放り込みます。見事に抜け出したジェズスが決定機。ぜひとも決めてほしかったのですが枠外。
78分は中盤後方でリバプールのボールを奪いギュンドアンから右サイドのベルナルドシルバに展開。ペナルティエリアにいるスターリングへグラウンダーのパスが通りますが、トラップでもたつきボールロスト。
両方とも惜しいシーンでしたが得点にはならず。
後半はデ・ブライネに疲れが見え、スターリングからは集中力が欠けているように感じました。
オフの期間が少なく、リーグCLでの連戦、それだけでなくナショナルチームでの活動もあり、安定した実力が出せていなくなっているかもしれません。
最後に
カンセロについて
最近のカンセロは左SBで起用されることも多く、ハーフスペースに位置を取ったり、幅をとってスターリングを絞らせたり、非常にフレキシブルな働きを見せます。今日も後半にジェズスの決定機を演出するところから見ても攻撃的センスで言えばシティSBの中では飛び抜けています。
しかし、今日のカンセロは守備がとても良かったです。試合全体を通して、バックラインとの連動、サイドでの守備、攻撃後のテイクバックなど守備に対して意識を高めていたと感じました。特に82分のサラーへのスルーパスの対応は失点でもおかしくないギリギリのプレーでしたがいち早くスライディングをしてボールを引き寄せ決定機を作られずに済んだシーンでした。
ユベントス時代から、カンセロは攻撃はいいけど守備がだめ、という評価でいましたが、本人の意識から変わっていけばいいなと個人的には思います。
リバプールの交代について
フィルミーノをシャキリに代えたあの判断がどうしても読めませんでした。
フィルミーノがあれだけ効いていて、前半はフィルミーノ経由ですべてがうまくいっていたのに、シャキリに代えて攻めの糸口がなくなり試合終了。リバプールとしては惜しい試合だったなと思います。(シティから見たら勝つべきでした)
今日のように4-2-3-1でトップ下を使うならフィルミーノの控えは南野一択じゃないかと思っています。試されたこの半年でクロップの期待に応えられなかったという意見もありますが、この世界クラスひしめくスカッドの中、安定した時間をもらえず活躍するのも難しい。(ジョタは置いといて)
フィルミーノは受けてはたいてリズムを作ってくれますが、後半10分でそれがシティに防がれ始めました。それに対するものは南野であってほしかった。
フィルミーノよりも前を向いてゴールへの意識が高いので、引いて受けにくるフィルミーノへの対応が頭に残るシティに対して効果的なプレーができたんじゃないかと、今となっては惜しい気持ちばかりです。
使われなければ意味がないとも言えるので、南野にはぜひとも一回まぐれでもなんでもとにかく結果を出して使われるプレーヤーにまずはなってほしいと思います。
今日のおさらい
両チームともSBがゴールの起点となりました。
・開始早々は後方でアーノルドが自由に
・シティ陣地でロバートソンが自由に(11分のPKへ)
・マネを釣りだし、ウォーカーを自由に(31分のジェズスのゴールへ)
・サリーダでカンセロを上げさせ自由に
SB目線で試合の展開を眺めると、
サッカーにおいて、SBの配置がどれだけ大事か見えてくるような気がしました。
この試合で、またインターナショナルブレイクに入ります。ヨーロッパの国々はフレンドリーマッチ1試合、ネーションズリーグ2試合の計3試合を戦うようです。
アタマオカシイ
クラブに戻ったらまた試合。そろそろまた、デ・ブライネが怪我のリスクを訴えると思います。
再開後はモウリーニョ率いるトッテナムとの試合が待っています。
トッテナムは現在2位。前回対戦時は可変式システムを使い、シティを苦しめたトッテナム。次はおとなしくしていてほしい。
マンチェスターシティが出てくるThe keeperを鑑賞しました。
感想はまた別の機会に。
それでは!
ChampionsLeague ベスト8 vs Lyon ~繰り返されるリスペクト~
こんにちは。
tadashiです。
マンチェスターシティの19-20シーズンが終わりました。
今年こそはと臨んだチャンピオンズリーグはまたしてもベスト8で去ることとなりました。レアルマドリードにダブルを達成し、勢いに乗っていたチームも、ユーベを倒して同じく勢いに乗ったリヨンに打ち砕かれました。
また、来年
その言葉が甘えにならないように対策されても倒せない、そんなチームになってほしい。
元々書く気はなかったけど、あまりにも悲しい終わり方だったので思わず。
シルバのラストゲームでした。出場もしました。10年間の最後がこの試合とは少し寂しい。
目次
結果
Manchestercity ⚽
Lyon ⚽⚽⚽
フォーメーション
マンチェスターシティ
3-4-3
シティファンが最も恐れていたペップの奇策。
相手を研究し、リスペクトをしすぎてしまうがゆえにやってしまう相手に合わせるフォーメーション。これまでやってきた4バックをこの大舞台で大胆に変更。
しかし、このフォーメーションのデ・ブライネの位置。ロシアワールドカップベルギー代表がブラジル代表に使った策でもあります。
リヨン
3-5-2
ベスト16でユベントスを破ったフォーメーションを継続したリュディガルシア率いるリヨン。
ヨーロッパの強豪も注目するAouar(アワール?アウアー?)含めた中盤3枚に注目。
前半 ~リスペクトの成れの果て~
試合開始
不安が的中し、3バックで試合が始まりました。
3バックにした理由はペップ本人しかわかりませんが、これまでのシティの戦いから推察できます。
1.リヨンの2トップに対して4バックではカウンターを浴びたときに数的同数になり失点のリスクが高い
2.WBで相手のWBを押し下げ、リヨンの中盤を飛び越えて、右CBのフェルナンジーニョから右WGのデ・ブライネにパスを通す。
という感じでしょうか。
さて、とても簡略化した図ですが、以下を見てください。
WBを置くシステムは図のように押し下げられると両サイドに大きなスペースが生まれます。デ・ブライネが右WGの位置からスタートすることで、リヨンのWB、CB、CHの間つまりハーフスペースを活用し、前を向こうと考えていたのかなと思いました。
デ・ブライネが前を向くことで、ジェズス、スターリング、ウォーカーがスピードアップ!となるはずです。
しかし、びっくりするぐらいうまくいかなかった。
ということで次の図です。
当たり前かもしれませんが、シティにハーフスペースを使われないように守るのはもはや常識。(私の説がまったくもって間違っていたような気がします。)
リヨンは、フェルナンジーニョからパスが通らないようにスペースを潰します。マンマーク+1で中央を締め、シティのビルドアップを阻害しました。
しかも、思った以上にリヨンは下がらない。WBを押し下げるためにシティもWBで幅を取っているのにこれではうまくいきません。
これに業を煮やしたデ・ブライネ。なんとおりてきてしまいます。
前半20分前後のシーンです。
左サイドからCBを経由して右サイドにボールが渡ったところですが、デ・ブライネが自分の持ち場を離れてウォーカーのいた位置に下りてきます。しかも、マークを引き連れて。
このスペースに入ってくるのは、フェルナンジーニョでもウォーカーでもいいのです。わざわざデ・ブライネがおりてきてしまうのはこのフォーメーションが無意味となってしまいます。
本来のフォーメーションであればこれでいい。デ・ブライネの前にはウォーカーと右WGがいるのです。
しかし、この試合の右WGはデ・ブライネです。ロドリは真ん中、ギュンは左寄りの配置もデ・ブライネのプレースペースを残しておくためのものです。
ペップの意図が伝わってないのか、実現できない選手たちのせいなのか、デ・ブライネの自己判断なのかわかりませんが、これによりさらに攻めにくくなったシティ。
唯一の打開策が左WBのカンセロからスターリングの抜け出しのみ、というのはあまりにも寂しい前半でした。
一方のリヨン
シティはリヨンのビルドアップに対して、WGがCBにプレスをかけます。これはこのシーズン終盤でたどり着いたシティの新たなプレッシングスタイルです。
ここに問題はなかったと思いますが、今日の試合はシティのWBが、リヨンのWBに押し込まれる展開となってしまったことで、前線からのプレスはことごとくはまりませんでした。
リヨンは、押し下げられたシティのWB、プレッシャーに来るWGを利用し、図の点線で囲まれた位置を使って攻めてきました。
一つは、WGとダブルボランチの脇、特にシティの右サイド、デ・ブライネの後ろ
二つ目は、ダブルボランチの間
それぞれCHとSTがそのスペースを使い、シティの右サイドから左に展開し、クロスという攻撃が前半はよく見られました。デ・ブライネもそれに気づいてか、戻るようにしていましたが、そこはリヨンの中盤もバカではないのでデ・ブライネが下がったらデ・ブライネの前を利用し、同じように左サイドに展開するプレーを見せます。アウアーとギマラインス、フォワードのデパイ、エカンビがきちっと与えられたタスクをこなしている印象でした。
リヨンの先制点
このシティの失点にも今回のフォーメーションが仇となったシーンが詰まっています。
「押し下げられたWB」と「CBにプレスをかけるWG」という二つの事象により、間延びしたDFライン。オフサイドラインがウォーカーの位置となり、オフサイドをかいくぐられる形となりました。
ここまで押し下げられるとは私自身も思っていなかったのですが、プレーするウォーカーの頭には、対戦する度に決定的な働きをしてくるコルネには注意深くケアしなければならないという意識があったのかなと思います。
皮肉にも普段はストロングポイントとなっていたデ・ブライネとウォーカーにより、リヨンが優勢になるなんて…とシティファンとしてはため息の出るような展開。
そのままいいところもなく、前半が終了します。
後半 ~唯一の狙いと終焉~
前半気になったポイントを呟いておりました。
右サイドめちゃくちゃ窮屈。ウォーカーの前は空いてるのにデ・ブライネはウォーカーの横にいる。ウォーカーとデ・ブライネ以外が遠い。
— ただし (@tadashi0716) 2020年8月15日
配置が整理されてない。
攻めあぐねもしていないシティ久しぶりに見る。
— ただし (@tadashi0716) 2020年8月15日
このまま後半にいったときのパワープレーを持っていないシティ。どうするか。
ちょっとだけボーンマス戦っぽい。守りにやられるところが。ただ、リヨンは攻撃的だなぁ。シティに対して守りから攻撃への展開がすっきり整理できてる。
整理すると
— ただし (@tadashi0716) 2020年8月15日
・相手は2トップだから3バック
・ジーニョとラポルトで縦パス入れられる
・ジーニョからデ・ブライネのパス狙いたい
・右はデ・ブライネ下りてくるからロドリ中央、ギュンは左で
・デ・ブライネへのパスコース切られたし、リヨンのWBアグレッシブ
・結果、ジーニョとウォーカー丸かぶり
ちなみに左はというとカンセロからスターリングへのスルーパスが思いの外効いていて、デナイヤーも揺さぶられてるけどリヨンはフォローが早い。ラポルトも今のところ効果的なパスはない。
— ただし (@tadashi0716) 2020年8月15日
リヨンは5バックだけど中央しめてスライドをスムーズにしている。
リヨンは意図的なのか左から攻めていた印象。
— ただし (@tadashi0716) 2020年8月15日
右が押し込まれてたし、左は抑えられていたからそこを使ったとか。ジーニョのスピードがないから裏を狙うつもりだったのか。
呟きすぎですね。
唯一の打開策
後半開始
展開が変わったのは56分にマフレズを投入し4-2-3-1にフォーメーションを変えてから。
デ・ブライネをトップ下に起き、前半から効いていた左サイドから攻めることに。
(デナイヤーは、ソックスのはき方がルイ・コスタらしさ出てる。)
スターリングがデナイヤーの裏を取るようにカンセロとデ・ブライネにより狙う。もうこれしかない。と見ているときは思いました。
69分 その唯一の狙いから同点!
スターリングが左に抜け出し、デナイヤーをキックフェイントでかわす。走り込んだデ・ブライネにラストパス。ゴール!
行けるかも!?
と思いました。ええ、思いましたよ。
79分 1-2
なにも言えない…
うそだろ…
— ただし (@tadashi0716) 2020年8月15日
しかも、これ前々から気にしていたラポルトの「難しいところにパスだしてやるぜ」っていう悪いところ出た最悪なパターン
実際に「うそだろ…」と声に出していました。
このブログでも散々ネタにさえしていたハードボイルドパサーラポルト。
難しい縦パスを通すことに生き甲斐を感じているラポルト。
彼のパスミスからショートカウンターで失点。そのあと倒されたのはファールだったかもしれないけどねぇ。そういうことじゃないんだよ。
崩れ落ちるペップの姿が印象的でした。
シティは点を取らなければいけない。まずは同点。
ウォーカーをビルドアップに組み込み、マフレズで幅を取り、じわじわと攻めるが時間は経過していく。さすがのリヨンもブロックを組む位置は前半よりも下げているのでパスを回すスペースはある。
なんとか同点にしたい。
84分にダビド・シルバを投入し、攻撃に出るシティ。
終焉
そして…
ジェイミーギャラガー氏
86分のスターリング。
ゴール前フリー、キーパーなしの状況で枠外。朝方でしたが思わず声を出してしまいました。
そして、さらにその1分後。
そこからゴール前に運ばれアウアーのシュート。そのシュートをエデルソンがファンブル。つめたデンベレが今日2点目。
終わりです。
まとめ
リヨンとはCLでよく対戦する。その度に勝てない…という気持ちを抱く。当然、シティの選手たち、ペップ、スタッフたちにも同じようなシーンが思い浮かぶ。
これはノックアウトラウンドだ。負けられない。
そんな思いが、今日の采配に繋がったのではないかと思う。
ペップ含め、シティの悪いところがすべてでてた試合
— ただし (@tadashi0716) 2020年8月15日
・大事な試合での奇策
・覇気のない雰囲気
・ジーニョの裏
・ラポルトのエゴ
・勝負弱いスターリング
・デ・ブライネの王様プレー
いや、ほんとにバイエルンでできてシティではなぜ…
この私のつぶやきにすべてが込められています。悔しい。
今まで良かったとかそういうことじゃない。
今日の大事な場面でミスが出ないチーム、やりきれるチームがやはりヨーロッパで頂点になれるのでしょう。
なによりもシルバのラストゲームがこのような負けかたで終わるのがすごく寂しい。
ラストに試合に出ましたが、望んだ形だったんだろうか。そもそもノックアウトラウンドでシルバはスタメンがなかったです。
なぜなんでしょう?
はぁ…
シルバほんとうにありがとう!!
デ・ブライネのインタビュー
Kevin De Bruyne:
— City Chief (@City_Chief) 2020年8月15日
"Different year, same stuff."
[@btsportfootball]
pic.twitter.com/xkiuVn5IPf
少しだけ訳します。
試合について問われ
前半はあまりうまくいかなかった。チャンスも少なかった。でも、後半は良かった。
同点にしたあと、僕らはいくつかのミスを犯した。それからは2点、3点と取られ、試合は終わった。
スターリングのシュートミスについて
もし、ラズが決めていたら2-2だった。でも、これこそがフットボールだ。最終的には1-3で終わりだ。
デンベレの1点目の判定について
なにも言うことはないよ。振り返るつもりもない。判定は判定さ。
デ・ブライネで最近気になっているのは、セットプレーで自分で狙ってしまうところ。仲間を信頼していないのか、自分で狙った方が確実なのか、少し王様がすぎるのではないかと不安に思いました。
アウアープレー集 シティ戦
Houssem Aouar x Man City #UCL
— Veloso 🇪🇸 (@VelosoHD) 2020年8月15日
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派手さはないけど、確実なプレー。厄介でした。ビッククラブに移籍するだろうなと思います。
アウアーだけでなく、カクレも何度もシティのパスをカットもしくは、ボール奪取していました。邪魔するな!というぐらい効果的な立ち位置ボール運びとリヨンがなぜリーグで7位だったのか本当に理解ができないほどでした。
敗戦から少し時間がたちましたが、納得のいかない試合でした。
ペップしかわからないことです。監督ですから。
ただのファンは横から文句を言うことしかできません。
彼らにも届かない文句は、シティに期待していたからこそ。
来シーズンは、文句を言いつつビッグイヤーを掲げて、涙を流したいなと思います。
今年一年間ありがとうございました。
少なからず目を通してくれた人とても嬉しかったです。
一度でも開いてくれた人にも感謝。
人に読まれる文章とはなにか。難しいことを考えながらの一年でした。
コロナによってサッカーのない日常が現れ、自分がどれだけサッカーを日常にしていたか思い知らされました。
すべてのサッカーファン、運営、プレイヤー、スタッフに圧倒的な感謝を伝えます。
ありがとうございました。
そして、またすぐにやってくる来シーズンの幕開けに胸踊らせつつ、楽しくサッカーに触れていきたいと思います。
それでは!