ManCityを追うものは一兎を得ず

水色と白

マンチェスターシティとレアル・マドリー。時々それ以外

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19-20シーズンレビュー


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こんにちは。

tadashiです。

 

 

 

自己紹介

僕は、マンチェスターシティが好きな人です。

11-12シーズンの劇的優勝で、シティが気になり、15-16シーズンのデブライネの加入で思いは加速。18-19シーズンから本格的にリアルタイムで試合を見るようになり、今にいたります。

それまではWOWOWラ・リーガを見ていたので、あまりプレミアリーグは見ていませんでした。(レアルマドリー好き。個人的に良かったシーズンはソシエダが2位となった02-03シーズンかな?)

 本当にDAZNに生活を支配されていると思います。

その他Jリーグでは、FC東京モンテディオ山形を推しています。

よろしくお願いします。

 

 

プレミアリーグが開幕しました!

これからまたキックオフの時間と翌日の予定を並べて悩む日々が始まります。

昨シーズンは、リーグ戦38試合についてレビューしていきましたが、CL含めたカップ戦は負けたリヨン戦以外は書いていません。今シーズンはどのように進めようかふんわりと考えています。

つい先日、今シーズンの1st articleとして以下のような記事を書きました。

お暇があればぜひ。

 

 

tadashicity.hatenadiary.jp

 

 

さて、今回は今シーズン2つ目の記事ということで、マンチェスターシティの19-20シーズンレビューをいまさらしていきたいと思います。(ほんといまさらですが)

 

主力のほとんどが残留し、アトレティコマドリードからフェルナンジーニョの後釜としてロドリを獲得したマンチェスターシティ。戦力の上積み、戦術の熟練、チームワーク。日本から見ていてチームへの期待がぐんぐんと上がっていくのがわかりました。

 

ファンの望みはプレミアリーグ3連覇。そして悲願のCL制覇でした。

しかし、開幕前のメンディーとザネの怪我、シーズン途中のラポルトの長期離脱、対策されるハーフスペースなど想定していないことによりそのどれもが達成されず。

成績だけ見れば決して悪くはありません。高い目標を設定していたからこそ、我々はこれだけ失望してしまったのです。

 

 

今回はマンチェスターシティの19-20シーズンを4つのセクションに区切って振り返っていきます。

1.ラポルトが怪我をするまで

2.コロナウイルスによるリーグ中断まで

3.リーグ終了まで

4.CLベスト8

 

時間の許す限りお付き合いください。

 

 

成績

さっそく19-20シーズンの成績を個人賞も含めてご覧ください。

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19-20シーズン成績

 

■リーグ順位 2位 勝ち点81(26勝3分9敗)

 得失点差67(102得点 35失点)

■PFA 年間ベストイレブン デブライネ、ダビド・シルバの2選手が選出

■PFA Player of the year  デブライネ

■19-20シーズンアシスト デブライネ20アシスト(シーズン記録タイ)

ゴールデングローブ賞 エデルソン

カラバオカップ 優勝

FAカップ ベスト4

■Champions League ベスト16

 

成績だけ見るといかがでしょうか?

成功ではなかったけど、失敗でもなかったのではないかと個人的には思います。

特にディフェンスラインの怪我はチームとしてはとても大きな問題としてまさか1年間引きずることになるとは。

 

 

シーズン開幕から第4節まで

 スタートから躓く

プレシーズンでは、コパ・アメリカアフリカネーションズカップが開催。

ぱっと思いつく限りアグエロ(アルゼンチン)、ジェズス、エデルソン(ともにブラジル)、マフレズ(アルジェリア)が参加。

それぞれブラジルとアルジェリアが優勝し、愛する母国に優勝を渡すことができました。

 

一方、マンチェスターシティは、日本を含めたアジアツアーを行ったり、若手主体で挑むヨーロッパでのプレシーズントーナメントなどを行い、チーム作りをしてきました。

そんな中でさっそくサネがシーズン絶望の大けが。満足な補強もできず左WGを欠くこととなってしまいました。

 

 

シーズン開幕前の時点で、ナショナルチーム組、怪我をしたサネと、チームのマネジメントが重要となるシティですが、開幕戦はなんなく勝利。

さっそくロドリをアンカーでスタメン起用し、ベテランの年齢となったフェルナンジーニョを休ませながら長いシーズンを戦っていこうとマネジメントもばっちりです。

 

 

最悪の事態

我々ファンはとにかくシティの勝利を願っています。3連覇に向けて思いは一つ。

第2節トッテナム、第3節ボーンマスにそれぞれ1分1勝と来て第4節ブライトン戦。

 

それは突然訪れました。

 

ティファンが開幕前に声を大にして訴えていたこと、もし起きてしまったときにどうしようもなくなってしまうことが。

 

 

ディフェンスの要ラポルトの負傷です。

 

 

前半33分のことでした。

 

相手のスルーパスに反応し、足を出してしまったラポルト。抜け出そうとした相手FWを倒してファウル。

ここで、相手を倒したラポルトが起き上がらないことに全シティファンの頭に嫌な予感がよぎりました。

その前の試合でストーンズが負傷し、計算できるCBがラポルトオタメンディしかいなかったので、最も起きてほしくなかったのですが、そう思っていると起きてしまいます。そういうものです。

 

そして、、、

 

CBフェルナンジーニョの誕生です。

 

ここからフェルナンジーニョは過密日程の中酷使されることとなりました。エリックガルシアが台頭したのはずっと先の未来の話。しばらくは、フェルナンジーニョオタメンディの2枚でCBを回すことになりました。

 

結果は、みなさんのご存知の通りです。

 

 

シーズンダブルがダブルとなった日

CLは良い

CLは絶好調。グループリーグを見事突破。

攻撃力が売りのアタランタ相手にクリーンシートも達成。

ベスト16 1stレグではレアルマドリードホームでデブライネとジェズスの活躍により勝利とCLには希望があります。

 

プレミアでは

一方のプレミアリーグ

第5節から第29節(第28節は延期)の間のトピックはこちら

  • 第5節昇格組ノリッジ戦で初黒星
  • 第6節にメンディーが復帰(その後、負傷による欠場を繰り返す)
  • 第9節にはCB不在(ロドリとフェルナンジーニョのCB)
  • 3バックを導入
  • アンヘリーニョがレンタル先のライプツィヒで大活躍
  • ウルヴスとユナイテッドにシーズンダブル
  • FFP違反の疑いでUEFAとバトル

濃密ですね笑

 

プレミアリーグの優勝争いはかなり早い段階で終わっていたと言っても過言ではない19-20シーズン。リバプールはほとんど負けませんでした。

20もの勝ち点差をつけられ、ペップ自身も「リバプールと争うのは現実的ではない。CL出場権を狙うのが現実的」とまで言ってしまう状態。

 

何よりも悔しかったのはマンチェスターユナイテッドにシーズンダブルをされてしまったことです。

最終順位はユナイテッドよりも上ですが、それはあまり意味をなさないかもしれません。今シーズンはユナイテッドに敗北です。

 

 

ちなみにこの期間のターニングポイントは、第12節のリバプール戦と第14節のニューカッスル戦でした。

 

第12節リバプール戦レビュー

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第14節ニューカッスル戦レビュー

何をのんきなタイトルつけてんだよ、と自分に怒りたくなりますね。

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2試合それぞれチームのカラーが異なりますが、狙われていたのは幅を取るSBとWGでした。

今シーズンのシティは相手の中央固めに苦労します。ブロックの外側でボールを回し、配置をずらしたところでハーフスペースに位置するIHに斜めのパスを送ることが、相手の守備を打開するファーストチョイスでした。

リバプールはパスを出すSBやWGにプレスをかけ、ニューカッスルはパスの出す先のIHを封じました。

 

リバプール戦の敗戦で9ポイント差、ニューカッスル戦のドローで11ポイント差となったこの2試合が19-20シーズンのハイライトですね。

 

と、言っても今シーズンのようなDFラインの不安定さ、研究し尽くされたコンパクトな守備に攻めあぐねる攻撃では、自力の差でも優勝には及ばなかったように思えます。

 

 

第29節 マンチェスターユナイテッドにシーズン2敗目となる敗北を喫した後、長い長いブレイクに入ります。

 

 

リーグ再開と最多負数

リーグ再開

深刻な事態です。今も収束には向かっておらず、この凶悪なウイルスと共存することを選びます。

コロナウイルスは日常だと思っていたことが、とても大切なことだと教えてくれました。

約3カ月の中断期間を経て、シティも試合が始まりました。

コロナウイルスと戦っている人たち、コロナの中リーグ再開に向けて動いてくれた人たち、すべてに感謝したいと思います。

 

中断明けのトピック

  • ボール非保持のアプローチ
  • 無観客での強さ
  • フォーデンとエリックガルシアの活躍
  • ペップのキャリアでシーズン最多の9敗
  • ウォーカーのセックスパーティ

 

ハハッ…

 

守りに対する思考の変化

中断明けは、まずなんといっても、ボール非保持のアプローチを変えてきたことが特筆すべきことです。

これまでのシティは、IHの1人を1トップの位置に並ばせ、両WGを下げさせる4-4-2の形を採用してきました。

しかし、中断明け初戦の第28節アーセナル戦で披露した守備ブロックは4-3-3の形でした。

 

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これまでの4-4-2では前2枚は1人がCBにプレス、もう1人がアンカーを消す。という役割をボールの位置によってスライドさせていたシティ。下位チーム相手には問題はありませんでしたが、CBが運べる選手だったり、CBの前に2枚ビルドアップの出口を作り技術の高い選手がいるチーム相手では、突破されていることが多かった。

それはペップの「ボールを持っていないと不安だからなるべく早くボールを奪おう」という心理から来るもので、前からのプレスを敢行し、そこを剥がされて縦に一本でやられてしまってもボールは動いていずれマイボールにできる、ということだったのでしょう。

しかし、このアーセナル戦からは、「ブロックを作って相手の攻撃を受けて立つ」という守備に対するペップの新しい思考が垣間見えた瞬間でした。

 

中断後の成績

中断明けのリーグ成績は以下の通りです。

 

8勝2敗

 

この2敗はチェルシーとセインツによって生まれたものですが、無観客でのエティハドでは全勝。ファンからも観客がいないほうがホームで強いと嘲笑されるほどの強さでした。

 

最終節のノリッジ戦では、デブライネのシーズン記録となるアシスト数20、スターリングのキャリア初となるシーズン20ゴール、シーズントータル100得点、エデルソンのクリーンシート16、最後にダビドシルバのプレミアラストゲームという記録をすんなりと達成し、シーズンを終えました。

 

ハイライトで何度も見てほしいのですが、アシストがなかなかつかないデブライネが「自分で点を取る方が簡単だ」と言わんばかりの超絶ゴールをこのノリッジ戦で決めています。

笑ってしまいますよ。

 

 

2位としてフィニッシュしたプレミアリーグ。冒頭でも書きましたが、成功でも失敗でもなかったと思います。

ロドリが1年目からフル稼働し、シティのサッカーに強制的に慣れさせることができたこと。

フォーデンが中断明けから活躍しまくったこと。

が次のシーズンに向けてポジティブなことかもしれません。

(後のフォーデンのしたことは許されることではないですが)

 

フェルナンジーニョを酷使したこと、ダビドシルバに優勝をプレゼントできなかったことが今シーズンの悲しいことです。

 

 

では最後に、8月8日から再開するCLです。

 

 

 

希望のCL…

シーズン最多の敗戦を数え、2位とはいえリバプールに大きくはなされプレミアリーグを落としたシティ。それだけではなく、FAカップでもかつての仲間アルテタ率いるアーセナルに敗れ、残っているコンペティションはいよいよCLだけとなりました。

 

ヨーロッパのリーグ戦が終わった8月上旬。CLの再開です。

 

8月8日

レアルマドリーとの2ndレグ。ホームエティハドでの試合。これ以降ポルトガルでの一発勝負となるため、CLをホームで戦える最後の試合でした。

試合は見事に勝利。ジェズスの1ゴール1アシストの活躍により強敵レアルマドリーを下し、ベスト8へ進んだマンチェスターシティ。狙うはもちろん優勝です。

 

対戦相手はフランスの強豪リヨン。

これまでもCLで何度も戦っていながら勝ち越せたことがない難敵。

 

 

結果は、そうですね。

こちらをご覧ください。

  

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慣れない3バック!ラポルトパスミス

無残にも散っていく様は言葉には表しがたい光景でした。

 

ダビドシルバがシティでのシーズンラストマッチだったというのに…。

(詳しくはレビューをお読みください。悲しみが詰まっています)

 

皮肉にもローンでライプツィヒに加入したアンヘリーニョがCLでベスト4に入り、ベストイレブンに選出。素晴らしい活躍でチームに貢献していました。

 

シティのシーズンは終了。

カラバオカップの1冠のみで、リーグは取れず、CLはまたも手が届きませんでした。

崩せなくなった時の突破口がなかったんだよなぁ。

 

 

最後に戦術面での感想

守備のこと

19-20シーズンのマンチェスターシティは、攻撃よりも守備への戦術的アプローチを余儀なくされました。

それは、もちろんストーンズラポルトの長期離脱に加え、メンディーのコンディションの不安定さ、ジンチェンコのSBとしての限界が影響していました。

試合を通してボール保持する時間が長いシティですが、それは失点しないこととイコールにはなりません。支配率が100%となる試合はあり得ない。少しでも相手がボールを持てば失点する可能性は出てきます。

ペップはシティに来てから、攻撃に関するコーチングを選手たちに施し、ボールロストをしたらとにかくボールをすぐに奪い返すように指示していました。

それでも、フィジカルの強い前線をそろえたチームに、カウンター、ショートカウンター、クロスなどから失点を重ねました。

つまりここからなにが言えるかというと、

 

攻撃から守備への切り替えが脆い

 

ということです。

 

 

特に接戦となる試合での失点が多かった。力に対抗する術が会得できないままシーズンを戦っていた印象でした。

 

それもそのはず。

 

今までは、ファーストプレッシャーラインを突破されてもフェルナンジーニョに任せていたところが、今シーズンは、フェルナンジーニョはCBに、アンカーにはアトレティコマドリードで多くのハードワーカーに支えられていたロドリが配置されていたので、ファーストプレッシャーラインを突破されたあとのリアクションが遅く、カウンターに持っていかれることが多かったと感じる。

 

それに対する一つの回答が、中断明けから使うようになった「4-3-3での睨みをきかせた守備」なのでしょう。

この回答は、良い方向に進んでいるかは、新シーズンを見てから考えたいと思います。

 

 

攻撃のこと

さて、問題は攻撃です。

 

シーズン100得点を超えている攻撃に何を言うことがあるのか、と思う人もいると思いますが、マンチェスターシティの得点にはかなりばらつきがあります。

1 試合平均2.7点を取っていますが、分散値は3.2、標準偏差は約1.8です。

うーん、全然よくわからないですね。だからなんだという数字です笑

分散値は1に近い方がばらつきが少ないんですが、3.2というのはばらつきが大きいと思います。特に標準偏差が1.8ということで、1試合での得点が2.7±1.8に1試合の得点数が95%入っています。0.9~4.5点です。

 

わかりやすくすると「1試合では1~5点取っている」ということになります。なおさらよくわからなくなりました笑。もうやめましょう。

 

5点差をつけて買った試合は7試合、そのどれもが下位チームです。

BIG6とのゲームの成績は4勝7敗1分です。

 

極端なんですね。下位チームに大量得点を取るだけでなく必要なときに点を取れる選手も必要だということが言いたいのでした。

 

 

最後の最後に攻めきれなかった試合のシティのパターンを示して、終わりにしたいと思います。

 

①中央を閉められて前進できないパターン


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セインツ戦のシーンです。(青がシティ)

セインツは、シティのビルドアップに対して4-4-2をコンパクトに絞り、サイドに誘導。このシーンは左WGから左SB→左CB→右CB→右SBのカンセロにボールが入ったところです。

アンカーを経由させないように大回りでパスを繋がせることで逆サイドまでの展開に時間をかけさせられ、カンセロに通ったときにはパスコースがなくリターンという流れです。

 

 

②ゴール前を固められて単調なクロスに終始するパターン

 

マンチェスターユナイテッドの試合がまさにそうでした。

 

tadashicity.hatenadiary.jp

 特にこの試合では、ユナイテッドが4-2-3-1のフォーメーションで、シティのIHをダブルボランチがしっかりとマークし、SBCB間へのフリーランへついていくような構図を見せていました。手詰まりとなったシティは、ある程度フリーでボールが持てるサイドの選手がなんの工夫もないクロスを上げてしまっていました。身長の低い選手がそろうシティの前線では、ユナイテッドのCBにエアバトルで挑んでも結果は見えていました。

 

シーズンを通して「試合終盤の単調なクロス」という展開はシティの試合はクローズです。むしろその手前でボールロストして失点のリスクが高まっていました。

見ている我々も諦めモードに入ります。こうなってしまうとゴール前でファウルをとって、FKからしか得点の可能性が見えないのが今のシティのつらいところ。新シーズンはどこまで改善されるか。

 

 

 

20-21シーズンへの期待

ファンの期待

それはもちろんCL優勝です。

ペップ就任以降のCLの成績は、ベスト8、ベスト8、ベスト8です。

どうしても突破できない壁があるのでしょうか。

リバプールに負け、トッテナムに負け、そしてリヨンに負けました。

今シーズンはPSGがついにベスト4の壁を破ることができました。シティも続いてほしいというのが切なる願いです。

圧倒的な個の獲得か、全員がハードワークするかの2択で挑んでほしい。

 

 

移籍について

CBにボーンマスからアケを、右WGにバレンシアからフェラントーレスを獲得したシティ。その代わりサネをバイエルンへ、アンヘリーニョを再度ライプツィヒへ、というのがシティの今夏の主な動き。

的確に自チームに不足しているポジションの選手を放出するのはドMなのでしょうか…?

 

CBにクリバリ、ウパメカノ、ヒメネスというニュースが飛び交っていますが合意の報道はまだありません。

CBは是が非でも獲得をしてもらって、左SBにシーズンフル稼働できる選手と左WGにスターリングのバックアッパーをお願いします。

 

理想は、フォーデンを左WGで使い、IHをジンチェンコにして、左SBに一人新しい選手を獲得してほしいと思います。

 

 

tadashiの希望

やってほしいことは二つ。

「デ・ブライネ主体の戦術」と「ジンチェンコのIH起用」です。

 

デ・ブライネは能力的に世界一となったと言っても良いです。

昨シーズンの活躍はシティにとってなくてはならないものでした。

 

 

王様デ・ブライネというポジションを確立し、その動きに他の選手が連動する形でも十分機能するかなと勝手に思っています。

 

 

次に上でも書いているジンチェンコのIHです。

詳しくは冒頭に紹介している記事を読んでいただきたいです。

ジンチェンコのSBは限界だと思います。攻撃面ではなく、守備面で。

明確に左SBを狙われた試合が何度あったでしょう。

もし、ジンチェンコがこのまま中盤でプレーできず、移籍を決断しても私は彼を決して咎めません。それほど個人的には切望していることです。

 

 

 

たくさん書いてしまいましたが以上です。

このシーズンレビューは、根拠のない個人的な思いの入った感想でしかありません。

ですが、同じような思いを持って、シティを応援する日本人がもっと増えて、古参と呼ばれる人たちが増えればいいと思います。クラブとしての歴史は深くても、日本での人気は、他にはまだまだ劣りますからね。

 

今週末のシティシーズン初戦に向けて、あれやこれやと空想を描いていきましょう。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

それでは!

ジンチェンコがIHでプレーするべき3つの理由

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こんにちは。

tadashiです。

 

今日はタイトルの通り、ジンチェンコがIHでプレーすべきだということをプレゼンしたいと思います。

 

 

目次

 

始まりのはじまり

SBというポジションは私がサッカーを始めたときから馴染みのあるポジション。

小学校2年生から始めたサッカーでは、気づいたときには左SBとしてプレーしていたことが理由だ。

なんでSBなんだろう、と考えたこともなく、みんなでサッカーをするのに自分は左の後ろの方に配置されただけだった。

自分でもサッカーは下手な方だったから、むしろよく試合に出れていたな、と思います。小学校中学校はボールの扱いが上手い子供、足の早い子供が前のポジションに起用され、そこまで突出した能力のない子供は後ろに置かれてしまうのです。まさにその典型例だった。

そこで小学校の時点でSBの楽しさを知ってしまったが…。

 

という身の上話は置いといて笑

 

 

SBは、下手な選手でもできるのか。だれでもできるのか。

おそらくできる。

例えば、4バックでオーバーラップもせずに、CBとラインを揃えて、ラインの上げ下げを行い、ビルドアップに関与せず、来たボールはすべて跳ね返せばそれだけでなにも起こらずに試合は終わる。

プレミアリーグを見ているとそういったチームも見受けられる。まあ、ただ対マンチェスターシティであるから守備に追われていただけだと思うが。

 

SBはディフェンスである。それと同時に攻撃の起点となり得る。フィニッシュのピースにもなり得る。ポジションの可能性というのはどのポジションよりも大きいと個人的には考える。

 

ジンチェンコはその大きな可能性の中でデルフと同じ働きを期待されていたというのがペップシティでのジンチェンコの始まりである。

 

 

 

 

ジンチェンコのキャリア

今日の主役ジンチェンコのパーソナルデータをご紹介します。

本来攻撃的ポジションであるはずなのに、SBというポジションを受け入れ、一時期レギュラーにまで上り詰めたジンチェンコ。そんな彼を私は彼がシティにやってきたときから気になっていました。

 

プロフィール

出身国 : ウクライナ

身長 : 175cm

年齢 : 23歳(1996/12/15)

背番号 : 11

 

キャリア

プロ契約まで

地元ラドミシュルのクラブチームでサッカーを始めたジンチェンコは、13歳の時にシャフタールの下部組織に移籍。14歳までプレーしましたがトップ昇格できず、FCウファというロシアのクラブチームとプロ契約を結びました。

 

FCウファ。

聞いたこともありませんでした笑

そもそもロシアのチームはCLに出るシャフタールCSKAモスクワ、ロコモティフモスクワぐらいでした。日本では本田圭佑がレジェンドとなったCSKAモスクワが有名です。

 

シティへの移籍

そこからシティへの移籍は思いの外すぐでした。

2016年7月4日(私の誕生日の12日前)ロシアからイングランドプレミアリーグへ移籍します。

 

2008年にアブダビ資本を手に入れたマンチェスターシティは、CFAを開設したり、様々な国とCFGを提携したり、大きく動いていましたが、その他にも未来のシティの選手を育てるために、若い選手を買い、試合の出れる環境へすぐさまレンタルするという手法を取っています。(今もやっており、日本では板倉や飯野がその対象になっています)

さらには、シティはこのようなやり方でマンチェスターシティでの試合経験がない選手を売却し、多くの利益を得ています。(サンチョもその一人ですね)

 

ジンチェンコも19歳そこらでマンチェスターにやってきました。そこからすぐにオランダのPSVへレンタル。主力選手としてチームの攻撃を牽引しました。

 

シティに残留したのはその翌シーズンの17-18シーズン。獲得当初から中盤の選手として期待されていましたが、そのシーズンにメンディーの負傷によって左SBとして起用され、攻撃的MFのSBが誕生です。

 

ペップがバイエルンを率いていたとき、アラバとラームをSBで起用する偽SBという戦術が話題になりました。私はその当時「戦術」なんてことに興味もなく、ただボーッとサッカーを見ていたことを覚えています。元々学生時代はずっとSBでプレーしていたのですが、その世界のトレンドと自分のプレーはなにもリンクはしませんでした笑

 

ジンチェンコのSBは偽SBとして有効でした。左WGのサネ、スターリングやIHのダビド・シルバと巧妙にトライアングルを形成し、ボールを前進させていました。

ある程度出場機会も得ることができ、現契約は2024年まで残っています。

また、19-20シーズンからは背番号を11番としています。なぜ、11番なんでしょうね。

 

ボールの扱いはやっぱりうまくて、サイドでパスを繋ぐことはなにも問題ないのですが

大外のレーンでボールを受けたときの選択肢の少なさはやはりメンディーと比較すると物足りない。サイドを突破する選択肢もありながら中へのパスが出せる方がSBとしては幅が広がるでしょう。

 

今シーズンのスタッツ

プレミアリーグでのスタッツです。

 

19試合出場(うち13試合に先発)

パス成功率 91%(1097本)

タックル成功率 61%(19回)

クリア 19回

インターセプト 17回

レッドカード 1枚

ゴールもアシストもないのが少し寂しいです。

また、ここ数試合はカンセロが左SBとしてスタメンフル出場。アンヘリーニョがローンバックと考えるとジンチェンコ自身もキャリアについて考え直す時期かと私は思います。

強く主張しますが、キャリアを考えなオフというのは移籍ではありません。決して移籍ではありません。

 

 

シーズンが終わり…

移籍市場がすでに開いています。

我がシティはなんとすでに二人の選手を獲得。右利きの右サイドアタッカーのフェラントーレスバレンシアから、左利きのCBアケをボーンマスからチームに加えています。

と、同時にクラブのレジェンドであるダビド・シルバが退団を決めています。

(まさか11-12シーズンの選手たちはいなくなった…?)

 

 

 

時間は有限です。そして残酷です。

時間は平等でだれにでも、1秒は1秒。ダビド・シルバにも同じように時間は流れ、10年の歳月が過ぎました。

 

10年間同じ職場で仕事をする、ということがどれだけ大変なことか。

自分が働いている今、身をもって実感します。

一緒に働いていた仲間たちは次々と変わり自分だけが変わらない存在としてあり続ける。相当タフでないと難しい。

 

私はまだ働き始めてから10年たっていません。これ以上の時間をマンチェスターシティに捧げてくれたダビド・シルバをシティファンとして誇りに思い、一人の人間として尊敬します。

 

つい先日ダビド・シルバの移籍先がレアルソシエダに決まりました。10年ぶりの母国帰還。楽しみですね。

 

 

 

ダビド・シルバの後継者とは

 

ということで、空いたシルバのポジションを埋めないといけないですね。

ダビド・シルバはとにかくハーフスペースでボールを引き出すことがうまい。サイドに開くよりも、より内側で相手のプレッシャーが届かない絶妙な位置で受けることも抜群にうまい。

狭いところでのプレーに長けていて、オフザボールではペナルティエリアの角を狙うフリーランもできる。

さらに細かいことを言えば右サイドから中央にボールが展開されたとき、縦へのパスコースを創出し、自ら受けることもできる。

ペップシティに欠かせない選手でした。

 

 

具体的にこの本でダビド・シルバのシティでの重要な役割をおさらいしましょうを

 

つい最近購入しましたが、ペップシティの戦術が知りたい人はぜひ買って読んだ方がいいと思います。チームとしての構造、選手個々の役割が書かれています。

ペップのチームがよくやる右から左、左から右のパス回しが無駄なことではないということがわかります。

ただ、数年前の選手構成での話であったり、相手チームの情報がないので、あくまでペップ戦術の一般論みたいな部分です。それを知るには間違いなく素晴らしいです。

 

 

さて、本書ではダビド・シルバのことをこう綴っている。

 

「8番」と「10番」のハイブリッドに近い役割を創造的にこなすCM

 

具体的には、

 

狭いエリア内でペナルティエリアに至る道筋を作り出す能力

 

とも書かれている。

 

19-20シーズンを見た中で私が共感した本書でのダビド・シルバについて記された能力を以下に示そう。

 

1.ハーフスペースでの起点

ずばり空いてる空間を見つけるのがダビド・シルバは天才的なのである。

 

以下の図を見てください。
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ピッチを縦に5分割した左右2番目のゾーンをハーフスペースと呼びますが、ダビド・シルバは中央からハーフスペースへ顔を出し、DFラインからのパスを引き出すことができます。

 

 

 

2.守備ブロック間でのボール受け

この能力は狭いエリアでも容易にプレーが可能な高い技術を持ったダビド・シルバにもってこいのプレーである。


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DFが最終ラインでパスの出しどころに困っているところでダビド・シルバはポジションを一列下げ、ボールを受けて前を向く。これにより、ボールを一列前進させることができ、さらにその先の選手へボールを導くことができる。


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次のシーンは、アンカーがパスにつまっていたときの場合。この場合もダビド・シルバはあえて狭いところに顔を出し、アンカーからボールを受けるとすかさず前を向き、次のプレーに繋げている。

 

 

3.DFライン裏へのパス

元々トップ下やサイドハーフとして、攻撃の中心でいたダビド・シルバだからこそこのポジションでパスを活かすことができる。


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特に相手が引いてゴール前を固めているところで彼の良さは活かされる。小さなスペースでボールを受ければどこからでもパスが出せるシルバなので、チームメイトはその瞬間に最高の位置で飛び出す。

同じ8番のデ・ブライネよりも小さなモーションでスルーパスが出せるのがダビド・シルバの魅力だ。

 

 

 

 

さて、このような素晴らしい能力を持ったダビド・シルバが抜けた穴を補強で埋めるのか既存選手で埋めるのか、シティのフロントの腕の見せ所ではあると思います。

シティにはすでに、デ・ブライネ、ベルナルドシルバ、ギュンドアンと優秀なIH(CM)が在籍していますが、長いシーズンを戦い抜ける戦力としてカウントできるのはダビド・シルバが抜けたあとはこの3人だけです。少ないですね…。

フォーデンはWGや0トップで攻撃性をいかんなく発揮してくれているし、アカデミーに目を向けるとドイルはいるけど…レンタル組もいるけど…即戦力として考えられるかと言ったら、、うーん。。

 

 

ペップさん。

忘れてますよ!!

 

シルバのプレーをしながらも+αを与えられる良い選手いますよ!

 

 

オレクサンドルジンチェンコ!

ウクライナの至宝、お調子者、EURO出場を決めてテレビカメラの前でおおはしゃぎ、その二日後にはプロポーズを成功させるジンチェンコです。

 

 

 

ジンチェンコの良さ

突然、ジンチェンコの名前があがり動揺している人たちが多いんじゃないかと思います。

なので、まずはこの動画を見てください。

 


https://youtu.be/h-Sf8j1pJB0

 

 

……。

間違えました。

これはジンチェンコがリードラップを務める曲です。

 

 

正しくはこちらです。

ウクライナ代表で中盤の前、IHなどを担当するジンチェンコのプレーを見ることができます。

 


https://youtu.be/vE6ChyaqIY4

 

PSVでのプレーもあります。

YouTubeのプレー動画なので良いプレーが繋ぎあわされてるとは言え、やはり足元の技術は高いですね。

 

 

ちなみに性格面で言えばとてもハイテンションのムードメーカー。

デ・ブライネと顔が似ていると言われ、あのデ・ブライネに「僕はこんな不細工じゃない」といじられるほどのコミュ力の高さです。

 

 

では、そろそろ本題に入りたいと思います。

 

 

ジンチェンコがIHでプレーすべき3つの理由

ようやく本題です。

長いんだよ、ほんとに。自分の悪いところは前置きが長いことです。

昔からそうなんですよ。肝心なことを話す前に無駄な話が多くて多くて…。

もっと悪いところは、それを悪いと思っていないところです。

 

 

 

 

 

1.SB落ちができる

「SB落ち」とはSBがいたポジションに中盤の選手が落ちてくることを言います。

SB落ちに期待されることは、同サイドのSBを高い位置に押し上げられること、密集した相手のプレッシングから一時的に逃れられることです。

今シーズンになって、ベルナルドシルバが会得して試合中に何度か見せていましたが、モデルで言うと、他チームですが、レアルマドリードモドリッチやクロースが行っています。

 

例を見てみましょう。

シティは、左SBと右WGが幅をとり、ウォーカーが下りて3+ロドリでビルドアップ。

相手チームは4-2-3-1で、トップ下の選手とフォワードでロドリを消しながらサイドに誘導してきます。


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相手が4-2-3-1のフォーメーションを採用してきた場合IHはボランチにマークされることが多く、ビルドアップ時に外側からプレッシャーをかけられてしまうも出しどころがなくなり、ロングボールを蹴らされる可能性が高く、シティの形に持っていけません。

 

では、次の形。


f:id:tadashicity:20200815163743j:image

左IHをSB落ちさせました。一人のボランチはマークする相手がいなくなり、中盤にはスペースができます。また、SB落ちしたことでフリーでボールを処理できます。仮に右SHがプレッシャーをかけてきても後ろの枚数も多いので取られるリスクも低い。

この場合ロドリが離れることで、中盤にさらにスペースができ、デ・ブライネや前線の2枚へのパスコースができるはずです。

 

この位置であればプレッシャーがなければボールを運べば良いし、相手チームが寄ってきていればサイドチェンジもできる。

めちゃくちゃ良いことだらけです。

このポジションでプレーしているジンチェンコは、普段はこのときには、前にはスターリングしかいないのですが、IHとしてSB落ちすればSBとスターリング。さらにはデ・ブライネや逆サイドと選びたい放題。ボールを失うはずがありません。

 

 

2.元々のプレースタイル

プレー動画を見ていただければわかりますが、ナショナルチームでのジンチェンコは攻撃性が高いです。前に行く推進力を備えています。

ダビド・シルバが得意とするハーフスペースでのボール受けもペナルティエリア角へのスリーランも難なくこなします。

もうひとつ言えばシティではSBで今までプレーしているので、サイドで斜めのパスを中央に入れるのも慣れています。

デ・ブライネのようにサイドに開き、SBやWGとのレーン移動を促すプレーもできるはずです。

 

つまりなにが言いたいかというと、ダビド・シルバよりも柔軟だということです。

 

 

 

3.左SBが狙い撃ちされる最近の傾向

ネガティブな理由ですが、シティと戦う相手は右SBのウォーカーよりも左SBを攻める傾向が近年つよくなっています。

メンディーだろうが、アンヘリーニョだろうが同じです。ジンチェンコがSBのときも例に漏れず、さらにはロングボールまで放り込んでくる始末。シティ自体はボールをキープするチームで狙われる回数はそこまで多くないし、連続で狙われることもないですが、相手が強豪になればなるほど長い時間狙われる場合もあるわけで、耐えられるとは思えません。

それならいっそのことジンチェンコのポジションを前に上げてあげればいいのではないか、という発想です。

数年間DFをやった経験は中盤での守備意識にも繋がるし、狙われたら嫌なところも死ぬほど体感したはずなので、そこもプラスのポイントか、と。

 

 

おまけ ダビド・シルバと左サイドで多くプレーをした経験

3つと言いながら4つ目笑

 

やはり、ダビド・シルバと長く左サイドでプレーした実績がジンチェンコにはあります。

 

左サイドはボールを回しながら相手を動かし、絶妙な位置でのトライアングルを形成。相手に取られず右サイドに展開し、デ・ブライネやウォーカーのインナーラップで仕留める。という重要な役割の一端をダビド・シルバと一緒に担っていたのは大いに重要であります。

仮にその位置にジンチェンコが入ったとしてもいいイメージがあるので、それをプレーに実行できるだろうと私は思っています。

 

 

 

終わりに

なにかの記事でこんな内容の文章を読みました。

 

元々守備の選手に攻撃を教えることは難しいが、攻撃の選手に守備を教えることはそれほどでもない、と。

 

これ自体にも苦言を呈したいと思いますが、それは長くなってしまうので別の機会があれば書きたいです。

攻撃の選手に守備を仕込むのはかなり多いかもしれません。

Jリーグでもいますし、学生時代は前のポジションをやっていた選手もとても多い。ヨーロッパに目を向けると、バイエルンのアルフォンソデイビスやユーベのクアドラード、どんぴしゃではないけど、元バイエルンのラーム氏やキミッヒ、バルサのセルジロベルトというところが思い付くと思います。

 

もちろんジンチェンコもその一人ですよね。

 

ただ、このジンチェンコが他のコンバートされた選手たちと違うことは中盤前の選手だということなんです。

 

 

サイドのプレーヤーではないんです。

 

 

トップ下やIHが主線上の選手がクラブでだけSBをやっているんです。これはなかなかすごいことですよ。代表ではCBで、クラブではSBとはわけが違います。

 

個人としてはジンチェンコには、前例のないカムバックを果たしてもらいたいと思っています。

そしてSBで学生時代を過ごし、今もSBが大好きな私が思うのは、

 

ジンチェンコはSBの選手じゃないんです

 

確実に。もったいない。

このチャンス絶対に活かして、中盤に戻ってほしいと切に願うばかりです。

 

 

ということで、最後は熱くなってしまいましたが、ジンチェンコが来シーズンシティで攻撃の流れを作る選手になっていることを思い馳せながら筆を置こうと思います。

 

 

長い文章を読んでくれてありがとうございました。

 

それでは!

ChampionsLeague ベスト8 vs Lyon ~繰り返されるリスペクト~

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こんにちは。

tadashiです。

 

マンチェスターシティの19-20シーズンが終わりました。

今年こそはと臨んだチャンピオンズリーグはまたしてもベスト8で去ることとなりました。レアルマドリードにダブルを達成し、勢いに乗っていたチームも、ユーベを倒して同じく勢いに乗ったリヨンに打ち砕かれました。

 

また、来年

 

その言葉が甘えにならないように対策されても倒せない、そんなチームになってほしい。

 

 

元々書く気はなかったけど、あまりにも悲しい終わり方だったので思わず。

シルバのラストゲームでした。出場もしました。10年間の最後がこの試合とは少し寂しい。

 

 

目次

 

 

結果

Manchestercity ⚽

Lyon ⚽⚽⚽

 

 

フォーメーション


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マンチェスターシティ

3-4-3
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ティファンが最も恐れていたペップの奇策。

相手を研究し、リスペクトをしすぎてしまうがゆえにやってしまう相手に合わせるフォーメーション。これまでやってきた4バックをこの大舞台で大胆に変更。

しかし、このフォーメーションのデ・ブライネの位置。ロシアワールドカップベルギー代表がブラジル代表に使った策でもあります。

 

 

リヨン

3-5-2
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ベスト16でユベントスを破ったフォーメーションを継続したリュディガルシア率いるリヨン。

ヨーロッパの強豪も注目するAouar(アワール?アウアー?)含めた中盤3枚に注目。

 

 

前半 ~リスペクトの成れの果て~

試合開始

 

不安が的中し、3バックで試合が始まりました。

3バックにした理由はペップ本人しかわかりませんが、これまでのシティの戦いから推察できます。

 

1.リヨンの2トップに対して4バックではカウンターを浴びたときに数的同数になり失点のリスクが高い

2.WBで相手のWBを押し下げ、リヨンの中盤を飛び越えて、右CBのフェルナンジーニョから右WGのデ・ブライネにパスを通す。

 

という感じでしょうか。

 

さて、とても簡略化した図ですが、以下を見てください。

 

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WBを置くシステムは図のように押し下げられると両サイドに大きなスペースが生まれます。デ・ブライネが右WGの位置からスタートすることで、リヨンのWB、CB、CHの間つまりハーフスペースを活用し、前を向こうと考えていたのかなと思いました。

デ・ブライネが前を向くことで、ジェズス、スターリング、ウォーカーがスピードアップ!となるはずです。

 

しかし、びっくりするぐらいうまくいかなかった。

ということで次の図です。


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当たり前かもしれませんが、シティにハーフスペースを使われないように守るのはもはや常識。(私の説がまったくもって間違っていたような気がします。)

リヨンは、フェルナンジーニョからパスが通らないようにスペースを潰します。マンマーク+1で中央を締め、シティのビルドアップを阻害しました。

しかも、思った以上にリヨンは下がらない。WBを押し下げるためにシティもWBで幅を取っているのにこれではうまくいきません。

 

これに業を煮やしたデ・ブライネ。なんとおりてきてしまいます。


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前半20分前後のシーンです。

左サイドからCBを経由して右サイドにボールが渡ったところですが、デ・ブライネが自分の持ち場を離れてウォーカーのいた位置に下りてきます。しかも、マークを引き連れて。

このスペースに入ってくるのは、フェルナンジーニョでもウォーカーでもいいのです。わざわざデ・ブライネがおりてきてしまうのはこのフォーメーションが無意味となってしまいます。

本来のフォーメーションであればこれでいい。デ・ブライネの前にはウォーカーと右WGがいるのです。

しかし、この試合の右WGはデ・ブライネです。ロドリは真ん中、ギュンは左寄りの配置もデ・ブライネのプレースペースを残しておくためのものです。

ペップの意図が伝わってないのか、実現できない選手たちのせいなのか、デ・ブライネの自己判断なのかわかりませんが、これによりさらに攻めにくくなったシティ。

唯一の打開策が左WBのカンセロからスターリングの抜け出しのみ、というのはあまりにも寂しい前半でした。

 

一方のリヨン

 

シティはリヨンのビルドアップに対して、WGがCBにプレスをかけます。これはこのシーズン終盤でたどり着いたシティの新たなプレッシングスタイルです。

ここに問題はなかったと思いますが、今日の試合はシティのWBが、リヨンのWBに押し込まれる展開となってしまったことで、前線からのプレスはことごとくはまりませんでした。

リヨンは、押し下げられたシティのWB、プレッシャーに来るWGを利用し、図の点線で囲まれた位置を使って攻めてきました。


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一つは、WGとダブルボランチの脇、特にシティの右サイド、デ・ブライネの後ろ

二つ目は、ダブルボランチの間

それぞれCHとSTがそのスペースを使い、シティの右サイドから左に展開し、クロスという攻撃が前半はよく見られました。デ・ブライネもそれに気づいてか、戻るようにしていましたが、そこはリヨンの中盤もバカではないのでデ・ブライネが下がったらデ・ブライネの前を利用し、同じように左サイドに展開するプレーを見せます。アウアーとギマラインス、フォワードのデパイ、エカンビがきちっと与えられたタスクをこなしている印象でした。

 

リヨンの先制点

このシティの失点にも今回のフォーメーションが仇となったシーンが詰まっています。

 


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「押し下げられたWB」と「CBにプレスをかけるWG」という二つの事象により、間延びしたDFライン。オフサイドラインがウォーカーの位置となり、オフサイドをかいくぐられる形となりました。

ここまで押し下げられるとは私自身も思っていなかったのですが、プレーするウォーカーの頭には、対戦する度に決定的な働きをしてくるコルネには注意深くケアしなければならないという意識があったのかなと思います。

 

 

皮肉にも普段はストロングポイントとなっていたデ・ブライネとウォーカーにより、リヨンが優勢になるなんて…とシティファンとしてはため息の出るような展開。

そのままいいところもなく、前半が終了します。

 

 

後半 ~唯一の狙いと終焉~

前半気になったポイントを呟いておりました。

 

 

 

 

 

 

 

呟きすぎですね。

 

 

唯一の打開策

後半開始

 

展開が変わったのは56分にマフレズを投入し4-2-3-1にフォーメーションを変えてから。


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デ・ブライネをトップ下に起き、前半から効いていた左サイドから攻めることに。

(デナイヤーは、ソックスのはき方がルイ・コスタらしさ出てる。)

スターリングがデナイヤーの裏を取るようにカンセロとデ・ブライネにより狙う。もうこれしかない。と見ているときは思いました。

 

69分 その唯一の狙いから同点!

スターリングが左に抜け出し、デナイヤーをキックフェイントでかわす。走り込んだデ・ブライネにラストパス。ゴール!

 

行けるかも!?

と思いました。ええ、思いましたよ。

 

 

79分 1-2

なにも言えない…

 

実際に「うそだろ…」と声に出していました。

 

このブログでも散々ネタにさえしていたハードボイルドパサーラポルト

難しい縦パスを通すことに生き甲斐を感じているラポルト

彼のパスミスからショートカウンターで失点。そのあと倒されたのはファールだったかもしれないけどねぇ。そういうことじゃないんだよ。

崩れ落ちるペップの姿が印象的でした。

 

 

シティは点を取らなければいけない。まずは同点。

ウォーカーをビルドアップに組み込み、マフレズで幅を取り、じわじわと攻めるが時間は経過していく。さすがのリヨンもブロックを組む位置は前半よりも下げているのでパスを回すスペースはある。

なんとか同点にしたい。

 

84分にダビド・シルバを投入し、攻撃に出るシティ。

 

終焉

 

そして…
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ジェイミーギャラガー氏

 

86分のスターリング。

ゴール前フリー、キーパーなしの状況で枠外。朝方でしたが思わず声を出してしまいました。

 

そして、さらにその1分後。

 

スターリングのミスからゴールキック

そこからゴール前に運ばれアウアーのシュート。そのシュートをエデルソンがファンブル。つめたデンベレが今日2点目。

 

 

終わりです。

 

 

まとめ

リヨンとはCLでよく対戦する。その度に勝てない…という気持ちを抱く。当然、シティの選手たち、ペップ、スタッフたちにも同じようなシーンが思い浮かぶ。

これはノックアウトラウンドだ。負けられない。

 

そんな思いが、今日の采配に繋がったのではないかと思う。

 

 

この私のつぶやきにすべてが込められています。悔しい。

 

今まで良かったとかそういうことじゃない。

今日の大事な場面でミスが出ないチーム、やりきれるチームがやはりヨーロッパで頂点になれるのでしょう。

 

なによりもシルバのラストゲームがこのような負けかたで終わるのがすごく寂しい。

ラストに試合に出ましたが、望んだ形だったんだろうか。そもそもノックアウトラウンドでシルバはスタメンがなかったです。

なぜなんでしょう?

はぁ…

 

シルバほんとうにありがとう!!

 

 

 

デ・ブライネのインタビュー

 

少しだけ訳します。

 

試合について問われ

前半はあまりうまくいかなかった。チャンスも少なかった。でも、後半は良かった。

同点にしたあと、僕らはいくつかのミスを犯した。それからは2点、3点と取られ、試合は終わった。

 

スターリングのシュートミスについて

もし、ラズが決めていたら2-2だった。でも、これこそがフットボールだ。最終的には1-3で終わりだ。

 

デンベレの1点目の判定について

なにも言うことはないよ。振り返るつもりもない。判定は判定さ。

 

 

デ・ブライネで最近気になっているのは、セットプレーで自分で狙ってしまうところ。仲間を信頼していないのか、自分で狙った方が確実なのか、少し王様がすぎるのではないかと不安に思いました。

 

 

アウアープレー集 シティ戦

 

派手さはないけど、確実なプレー。厄介でした。ビッククラブに移籍するだろうなと思います。

アウアーだけでなく、カクレも何度もシティのパスをカットもしくは、ボール奪取していました。邪魔するな!というぐらい効果的な立ち位置ボール運びとリヨンがなぜリーグで7位だったのか本当に理解ができないほどでした。

 

 

敗戦から少し時間がたちましたが、納得のいかない試合でした。

ペップしかわからないことです。監督ですから。

ただのファンは横から文句を言うことしかできません。

 

 

彼らにも届かない文句は、シティに期待していたからこそ。

来シーズンは、文句を言いつつビッグイヤーを掲げて、涙を流したいなと思います。

 

 

 

今年一年間ありがとうございました。

少なからず目を通してくれた人とても嬉しかったです。

一度でも開いてくれた人にも感謝。

人に読まれる文章とはなにか。難しいことを考えながらの一年でした。

 

コロナによってサッカーのない日常が現れ、自分がどれだけサッカーを日常にしていたか思い知らされました。

すべてのサッカーファン、運営、プレイヤー、スタッフに圧倒的な感謝を伝えます。

ありがとうございました。

 

 

そして、またすぐにやってくる来シーズンの幕開けに胸踊らせつつ、楽しくサッカーに触れていきたいと思います。

 

 

それでは!

CLラウンド16 vs レアルマドリー2ndレグ 瞬間プレビュー

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こんにちは。

tadashiです。

 

近づいてまいりました。

ペップがシティにやってきてまだ獲っていないタイトルにしてもっとも困難なコンペティション

 

 

つい先日、マドリーの帯同メンバーが発表されましたので、うきうきとスタメン予想と戦い方を考えてみました。(ウキウキ)

 

 

目次

 

 

レアルマドリー帯同メンバー

GK
ティボー・クルトワ
アルフォンス・アレオラ
ディエゴ・アルトゥーベ

DF
ダニエル・カルバハル
エデル・ミリト
セルヒオ・ラモス
ラファエル・ヴァラン
ナチョ・フェルナンデス
マルセロ
フェルラン・メンディ
ハビ・エルナンデス

MF
トニ・クロース
ルカ・モドリッチ
カゼミロ
フェデリコ・バルベルデ
イスコ

FW
エデン・アザール
カリム・ベンゼマ
ルーカス・バスケス
ルカ・ヨビッチ
マルコ・アセンシオ
ブラヒム・ディアス
ヴィニシウス・ジュニオール
ロドリゴゴエス

セルヒオ・ラモスは累積警警告により出場不可

チームを鼓舞するためにスカッド入り。しびれる。

 

1stレグのおさらい

ということで、まずは1stレグを少し振り返ります。

 


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ノートを直で写真撮ったので、見えにくいかもしれませんが、一枚目がシティ、二枚目がマドリーのシステムを書いています。

 

 

シティ

・CBはオタメンディをチョイス。ボールを持たれることも想定して、最後のところでベンゼマに競り勝てる選手を選出。

・ギュンとロドリのダブルボランチを採用。CBの裏やライン間への縦パスを後方から出したい狙い。

・ボール保持時は、デ・ブライネとベルナルドがトップの位置から降りてきて、マドリーのアンカーの脇を使う狙い。

・トップの選手が降りたときの裏をジェズスとマフレズで狙う

・後半失点後は、マドリーが引いて4-4-2のブロックを敷いたのでボールを支配。スターリングのアイソレーションも発動。

 

 

レアルマドリー

・ポゼッションはシティに譲り、GKへも前からプレッシャーをかける。

・イスコをウイングで起用し、試合中は中央へ。(マークのずれを狙う)

・カルバハルをイスコのいた位置に上げ、モドリッチをSBの位置に落とす。(いつものビルドアップ)

・ハイプレスによりオタメンディのミスをつき先制

・得点後、4-4-2のブロックにしたことで、サイドのイスコやバルベルデがサイドから動けなくなった。(シティ選手のマークのため)

・前半はカゼミーロがCBと中盤の間を埋めていたが、4-4-2にしたことで、カゼミーロが中盤や最終ラインに吸収される。前に出ていけないでシティのダブルボランチに回される。

・ベイルの投入はシティ攻撃の後押しになってしまった。(ベイルが守備しないから)

 

という感じでした。

ジダンはスタートからシティにボールを持たせる作戦で、さすが「すべてにおいて世界2位で戦える」チームだなと思いました。

 

スタメン予想

さて、1stレグでのマドリーの失敗をいかした両チームのスタメンを予想します。

 

 

レアルマドリー


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いつまの4-3-3を予想。

ベイルは絶対に使わないでしょうね笑

怪我から復帰したアセンシオは使われてもいいんじゃないかと思っています。

アザールは希望で現実的なところではヴィニシウスかと。

インテンシティの高い試合になると思われるので、クロースではなくバルベルデをチョイス。

マルセロに出てほしいけど、失点は許されないのでメンディーで。リーガでもそうでしたが中断明けは本当に手堅い試合をしていたマドリー。失点が少ない。セルヒオ・ラモスだけのおかげではないと思っています。

精神的にはラモスがいないことはマイナスですが、今のマドリーにはリーガを優勝した勢いとCLに対する自信も相まって2ndレグは優勢に出るんじゃないかなと思っています。

 

 

 

マンチェスターシティ

 

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4-2-3-1を予想。

 

1stレグと同じフォーメーションです。このフォーメーションの良いところはダブルボランチによる守備の安定感とマドリーのIHを前に釣り出せることです。

狙いはラポルトからジェズス、デ・ブライネ、スターリングにボールを当てること。アンカー脇を狙うことです。

当然マドリーも警戒するとは思いますが、マドリーは得点をとらないといけないので、そこまで守備から入るとは思えません。

また、ワイドに左SBと右WGを置くはずなので、マドリーのサイドの選手はだれかが見ておかないといけないので、中を絞りつづけることはできないはずです。

 

左SBはメンディーでもいいし、ボランチはギュンのかわりにベルナルドでも可。(ベルナルドは今シーズン、モドリッチのようなSB落ちを会得しました)

状況や時間帯ではダビド・シルバを起用し、前がかりになるマドリーに対して効果的にハーフスペースを使えると思います。

もちろん後半はアグエロの投入もありです。

どうなんですかね。スタートからアグエロいけますかね。見たい気もしますけど、怪我明けだからなぁ。

 

不安なのが守備。守りきる力はないです。そんな展開にシティは慣れていません。

もし、カルバハルとメンディーが高い位置で、アザールとアセンシオ、ベンゼマが前にいるような事態になったらおそらくスターリングかマフレズが下がることになり、うまく攻撃に転じられずじりじりと追い詰められてしまう可能性もあります。

怖いですね。

 

もし、中央をガチガチにしめてセンタリングしか出させてもらえないような守備をマドリーが選択してきたらジダンを尊敬します。

シティがマドリー相手にエアバトルで勝てるとは思ってないのでその展開だけは避けたいところです。逆にマドリーは守れるので先制されると高速カウンターを浴びるかもしれないです。

 

 

 

雑感

ということでものすごくさっぱりとプレビュー書いてみました。

 

正直、もちろんシティに勝ってほしいし、ダビド・シルバのラストシーズンにビッグイヤーを掲げるのはファン歓喜です。

しかし、試合を見ていた歴はマドリーの方が長くもやもやとした気持ち。

マドリーは強い。なによりもCLでは本当に強い。

面白い試合になることは間違いないです。楽しみです。

 

 

土曜日の朝ということで地球のこちらがわにも少し優しいキックオフ。リアルタイムで観戦しようと思います。

 

カモンシティ!

 

それでは!

 

プレミアリーグ19-20 シティを苦しめたベストイレブン

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「余裕しゃくしゃくだね~」(2位だけど)

 

こんにちは。

tadashiです。

 

目次

 

 

前説

今シーズンのプレミアリーグ

シティの試合をすべてフルで観戦し、38試合すべての試合のレビューを更新。

文章を書くというのは本当に難しい。

90分の試合をどう凝縮して文字にするか。どれを図にするか。

頭を使ってけっこう楽しかったです。

 

なんとなくサッカーをどうやって見ればいいかってことが分かった気がするので、それはそれは意味のある一年間。こんな年でもまた新しいことに出会えるとは思ってもなかったと同時に大学生のときとかに初めていれば良かったなぁ、と少し後悔も。

なにかを始めるのに遅いことなんてまったくないから、あとは自分の気持ち次第。もっと切り開いていきたいと思う。数人で観戦しながら戦術について語り合うなんてことができたら最高に楽しいな。

また新シーズンが始まるので、新しい歩みを進めたいと思う。

 

さて、今回のこの自分の中への挑戦では、マイナスな面もあった。それは素人にどう楽しんでもらうかという視点が欠けてしまったということ。

サッカーの楽しさ、奥深さをもっともっと簡単に伝えられたら、いろんな人をこの楽しい世界に引き込めるのにと思います。

 

 

ということでいよいよ本題へ。

長々と話してしまうのは僕の悪い癖です。直すつもりはないけれど。

 

 

初めに

リーガ・エスパニョーラが終わり、プレミアリーグが終わり、セリエAも終わりを迎えようとしています。

今シーズンは残すところCLだけとなりました。

少しだけサッカーから離れる人もいれば、Jリーグを観戦する人もいるでしょう。

それぞれが楽しくサッカーと共存していくことが大切です。サッカーを生涯スポーツに。

 

 

今日はプレミアリーグも無事に全日程が終わったので、ベストイレブンを考えてみたいと思います。

 

シーズンを通して高いパフォーマンスを維持していた本当のベストイレブンは、様々なところで発表され、二番煎じ感も否めない。

なので、タイトルにもあるように2位となった今シーズン、マンシティはだれに苦しめられたのかというところに焦点を置いてベストイレブンを考えていきたいと思います。

 

 

題して

 

シティがもっとも苦しめられたイレブン

 

の発表です!

 

 

 

選考の前提条件

プレミアリーグのシティ戦で出場している

 

当たり前ですが、その選手がリバプール相手に活躍してもチェルシー相手に活躍してもこの選考に上がってくることはありません。

年間を通して2回しか試合をしないシティ相手にインパクトを残した選手が対象となります。

 

 

さて、今シーズンはリバプールが本当に強かった。一試合を通した強さだけでなく、同点で時間が進み、勝たなければいけない残り10分でもパワープレーで得点ができる強さがありました。

一方のシティは、そこに脆さがあったと思います。中央を閉められるとこじあけられない。パスは繋がるがその先に進まないといったシーンを今シーズン何度も見ました。

中断明けは本当に強かったし、フォーデンとエリックガルシアという評価をあげた若い選手たちも出てきましたが、終わってみればシーズン9敗。来シーズンはどんなチームになるのでしょうか。

 

 

ベストイレブンの発表

そろそろ本題に入りましょう。

 

ます、フォーメーションとともにベストイレブンを発表し、一人一人コメントしていきたいと思います。

 

 

フォーメーション

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ババーン!

見てください!

名前を見るだけで、うわー、あそこでやられたんだー…!と悔しい場面を思い出します。

 

フォーメーションは4-2-3-1を選びました。今シーズンは4-2-3-1に苦労したという印象から選んでいます。

具体的にどのフォーメーションに苦戦したかというのは、後に書こうと思っている分析編で述べられればと思っています。

 

では、各ポジションごとに紹介していきましょう!

 

 

GK 

マッカーシー

所属サウサンプトン 


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中断明け0-1でセインツに負けた試合。もっとも輝いていたのはこのマッカーシーでした。

この試合マンシティは26本のシュートを打ちそのうち6本の枠内シュートをすべてストップ。

MOMにも選出されています。

2016年からセインツに所属するマッカーシーは、現在30歳。193cmと身長も高い。あれだけのシュートストップを見せられるとセインツ以外でも十分活躍できるだろうなと思わせる選手でした。

 

後にも出てきますが、ダビド・シルバの最終戦でゴールを割らせなかったノリッジのクルルと迷いました。

 

 

DF

DFは4枚選びました。

 

右から順番に紹介します。

 

右SB

アーロン ワンビサカ

所属マンチェスターユナイテッド


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今シーズンクリスタルパレスから加入したこのイングランド人は、エティハドに乗り込んだ試合で見事にスターリングを封じ込みました。

あれには驚かされました。身体能力が高く、スターリングの動きに確実に反応し、相手が動いてから動いてるとは思えない早さでした。この試合、スターリングの1on1に持ち込もうとしたシティは、このワンビサカに戦述ごと破壊されました。

 

 

右CB

ファンダイク

所属リバプール


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元セインツの巨漢。その前はセルティックにいたんです。中村俊輔がレジェンドとなったあとのセルティックです。

身長193cm、92kg。リバプールでは、左CBですが、右として選出。

今シーズンリバプールには1勝1敗でしたが、勝利したのはリバプール優勝決定後。重要な直接対決では、ファンダイクの読み、フィジカル、フィードの前になすすべなくやられました。

シティには前線にフィジカルの強い選手がいなかいので、ドリブルはファンダイクに止められていました。うーん、来シーズンも厄介な存在だ。

 

 

左CB

ケリー

所属ボーンマス


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中断明け2-1で勝利したボーンマス戦で左CBでプレーしていたこの選手に驚かされました。

1998年生まれの21歳。この試合チーム全体で統率が取れていたとはいえ、CBとして印象深いプレーを見せていました。リカバリーの早さとスピード。身長が180cmとCBとしては高くないのでどちらかというとクレバーなタイプ。

チーム全体としてポゼッション率が27.5%だったので、ケリーの出したパスの本数も多くないですが、左ききということもあり今後に期待も持てます。

ちなみに今シーズンボーンマスに加入したので、試合を見られたのはラッキーだった。

 

 

左SB

ターゲット

所属アストンビラ


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ここはみなさまが意外に感じた選手かもしれません。

僕が彼に良さを感じたのは、第10節の試合です。

左SBで出場したターゲットは、グリーリッシュ、ドウグライスルイスと連携してシティの攻撃を防ぎます。また、攻撃時にはグリーリッシュの自由な動きに対して、バランスをしっかりと保っていました。

SBのつらいところである「縦関係になるサイドの選手」のプレイスタイルによって動きかたを意識しなければならない典型的な状況でありました。

グリーリッシュは左にスタートポジションを取りながら、中央や逆サイドへと動いていくので、ドウグライスとターゲットが左サイドのスペースを埋めていく必要があります。ターゲットはそんななかで少なくとも前半は十分にシティの攻撃を防ぎ、後半に繋げたと思います。試合としては後半に3点を取ったシティが快勝という形になりましたが前半はイーブンの戦いでした。

 


降格する前半と優勝する後半 PL第10節 vsAston Villa戦 - tadashicityのブログ

もしお暇でしたら当時のアストンビラ戦のレビューです。

 

 

MF

中盤は3枚。

アンカー2枚とトップ下。これだけでだれが選ばれたかわかると思います。

 

左アンカー

ファビーニョ

所属リバプール 


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「え、おれのシュートめっちゃ良くなかった?」

ティファンならリバプールとの1戦目。前半6分のミドルシュートを思い出しますよね。絶望でしたね、あれは。

ファビーニョのキャリアを見たらなんとレアルのカスティージャ出身なんですね!びっくり。モナコから2018年の夏にリバプールに加入しましたが、当時のモナコからはベルナルドもメンディーがシティに。ファビーニョリバプールに。モナコすごかったです。

ファビーニョはゲームを作るよりも、ゲームを作る選手にボールを渡す中継役。攻めてこないからこそ守備でも効いてました。ファンダイクを含めた2CB+ファビーニョの牙城を崩せなかった一戦目。とても悔しいです。

 

 

右アンカー

シェルビー

所属ニューカッスル


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はい、出ました。シェルビーです。

ニューカッスルの中盤として個性の強い前線へボールを送る繋ぎ役として働きながら単独で攻めることもでき、スーパーなミドルシュートも持っている。

見てください。見た目が怖すぎます。

思い出されるのは第14節。

試合終盤です。我らがデ・ブライネがスーパーミドルを決めた数分後のコーナーキックから、シェルビーに渡りミドルシュート。これもゴラッソでした。

今シーズンはリバプールと違って終盤で失点、終盤に攻めこんでも点が取れないというのが多かったです。

 

 

トップ下

ブルーノフェルナンデス

所属マンチェスターユナイテッド


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今シーズンの冬からユナイテッドに加入したと思ったらすぐさまユナイテッドの主力に。シティとの対戦では、ロドリの脇を効果的に使い、前を向いてプレーをしていました。また、先制点のトリックプレーは全シティ選手が騙された。

とにかくうっとうしい存在でしたね。

というか1試合だけでこれだけの印象を与えるなんて…シティがほしかったなぁ。

カンセロといい、今のポルトガルは才能の宝庫ですよ。そりゃ強いはず。

 

 

FW

苦手な選手が思い浮かびますね。

シティのディフェンスラインはカウンターを浴びると、相手の攻撃陣とCBがモロに対峙してしまうので、スピードとフィジカルに優れた選手に本当に弱い…。

 

左WG

ルーカスモウラ

所属トッテナム


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昨シーズンから色々と厄介な存在でした。途中出場しては、シティ相手に決定的な仕事をする男ルーカスモウラ。とても言いやすいですね。

シティ相手には1ゴール1アシスト。特に1戦目は、56分に途中から出てきて終盤にコーナーからゴール。重要な場面でのゴールを取られたというので印象に残っています。

トッテナムは、ラメラやベルフワインと最後まで悩みましたが上の写真も腹立ったので選出しました。

 

 

右WG

アダマトラオレ

所属ウルヴス


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ウェイトリフティングの選手でしょうか?

違います。サッカー選手です。 この見た目で足がものすごく早い。シティの一番嫌いなタイプです。

ボールをもったらスピードとフィジカルを使ってドリブル。前への推進力がとんでもないです。

シティとの対戦でもいかんなくその驚異を発揮して、2回の対戦で3ゴール1アシスト。2戦目では、シティの左SBメンディーを吹き飛ばしてヒメネスへアシストをしています。

たぶんシティは勝てないと思います。

圧倒的な個は戦術を破壊するんです。典型です。あー、怖い。

このプレースタイルなのに、実はバルサカンデラ出身。どういう育成を受けたのか気になるところです。

 

 

ST

ジルー

所属チェルシー


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フランスのイケメン。アーセナルにもいたフランスのダンディズムの象徴です。

シティ相手に活躍する選手の特徴は、フィジカルが強く濃い顔の選手です。

チェルシーが勝利したシティとの2戦目は、チェルシーのビルドアップの諦めの捌け口としてジルーがいましたが、そのポジショニングとボディバランスでことごとくボールをチェルシーボールにしていました。

シティはビルドアップの構造上フィジカルによるキープを想定していないので、ジルーのような選手はいませんが、いてもいいような気がします。

 

 

 

惜しくも落選した人(追加)

アスピリクエタ(チェルシー)

カンテ(チェルシー)

プリシッチ(チェルシー)

サンマクシマン(ニューカッスル)

アルミロン(ニューカッスル)

フレッジ(マンチェスターユナイテッド)

ラッシュフォード(マンチェスターユナイテッド)

マルシャル(マンチェスターユナイテッド)

ザハ(クリスタルパレス)

ベルフワイン(トッテナム)

エンドンベレ(トッテナム)

ラメラ(トッテナム)

ビリング(ボーンマス)

クルル(ノリッジ)

プッキ(ノリッジ)

グリーリッシュ(アストンビラ)

ウルヴス一同

2戦目のボーンマス一同

2戦目のセインツ一同

チェルシー戦のメンディー

 

もし苦しめられた監督も選んでいいなら、

 

エディハウ(ボーンマス 降格により退任)

ハーゼンヒュッテル(セインツ)

モウリーニョ(トッテナム)

クロップ(リバプール)

を選びたいと思います。

 

一番はエディハウです。

 

モウリーニョとクロップは今シーズンではなくずっとですね。

 

 

所感

想像通りではありますが、屈強な選手にやられてます。ここまであからさまに、苦しめられたイレブンの特徴が出てくるとは笑

デュエルの強い選手で固められたときに、それに対抗できる同じレベルの個性を当てるのか、それを封じる戦術で戦うのか、というところですがシティは後者です。

フェラントーレス、アケという獲得候補がいますがやはり後者のための駒を増やしているように思えます。

 

では、次回はおそらく中断明けの試合も含めたシティのデータ分析ブログです。

ここからなにがわかるか個人的にも楽しみです。

 

週末はCLですね。

シティの優勝、ダビド・シルバの最後の勇姿を見届けましょう!!

 

それでは!

プレミアリーグ最終節(第38節)vs Norwich ~シルバのラストダンスと記録の数々~

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こんにちは。

tadashiです。

ダビド・シルバ シティでのプレミアリーグ終戦

快く送り出したい気持ちもありながら、寂しい気持ちも持ってリアルタイム観戦しました。

 

 

 

目次

 

 

 

はじめに

ダビド・シルバと言えば、僕の中ではいまだにバレンシアのイメージが強く、サイドやトップ下でドリブルやパスを駆使して観客を楽しませてくれていたのが印象的でした。

ビセンテホアキンアルベルダ、ルーベンバラハ、ビジャなんかがいてチーム自体すごく覚えています。

当時はスペインリーグにはまってWOWOWで見ていたので、その他のヨーロッパサッカーは、マンデイフットボールでしか情報を得ていませんでした。

ダビド・シルバもシティに移籍して、どんどんプレミアにいい選手が集まるなぁと呑気なことを思っていた記憶があります。

さて、その翌年に刺激的な逆転優勝を果たしたことで、え、なんだこのチームは!となりました。ああ、そういえばダビド・シルバが行ってたな。というところでダビド・シルバとの再会となりました。

10年間同じチームに居続けることも素晴らしいですが、そのなかで常にチームの中心としてタイトル獲得に貢献していたダビド・シルバは本当にすごいなと思います。

 

前回対戦


PL 第5節 vs Norwich city - tadashicityのブログ

 

結果

ということで、プレミアリーグ19-20いよいよ最終節です。

長かった…本当に長かった…!

38試合すべてレビュー書きました。良かったら見てみてください。

 

今日の試合はノリッジが完全に引いて攻撃は単独突破。シティもいつもの形に強烈な個の力を応用する攻め方だったので、時間の経過で試合を思い返してもらえるようにしました。

 

スコア

マンチェスターシティ ⚽⚽⚽⚽⚽

ノリッジ

 

得点者

11' ジェズス

45'+1 デ・ブライネ(assist by ウォーカー)

79' スターリング (assist by デ・ブライネ)

83' マフレズ

90' デ・ブライネ

 

MOM

ダビド・シルバ

素晴らしい働きでした。


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交代時にペップと握手をかわすダビド・シルバ。左サイドで、カンセロとフォーデンと見事なハーモニーを奏で、今日は左サイドで多くゲームを作っていました。

 

ハイライト


https://youtu.be/P5Gv2HR7S10

 

 

フォーメーション

マンチェスターシティ

4-3-3
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ノリッジ

4-2-3-1
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ボール保持の場面がほとんどなかったノリッジ

非保持では、ボールサイドの選手がDFラインに吸収れる5-4-1や、中盤が横一列に並ぶ4-5-1篦場面がありました。

 

前半 ~記録のかかる一節~

試合開始

 

いくつかの記録に向けて

・シーズントータル100点

スターリング20ゴール

・デ・ブライネ20アシスト(プレミア記録、アシスト王様)

・エデルソン16クリーンシート(ゴールデングローブ賞)

どれたけ達成できるか、そしてダビド・シルバのリーグラストゲームというところがこの試合のモチベーションです。

 

 

日本時間0時 キックオフです。

 

 

ノリッジはCBの前進に対してハーフラインぐらいまでは許して、ハーフラインに近づいてきたところでようやくボランチかトップ下でプレッシャーをかける。

プッキとトップ下でロドリを観察し、サイドやそれ以外には出たら対応。

シティの動きに対して、後手を踏む形で対応を続けたノリッジ。結果は散々に。


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ノリッジの平均ポジションです。

1トップのプッキ以外は自陣にあります。引いてましたねぇ。

カントウェル、オネルエルナンデス、プッキ以外は攻撃の可能性が感じませんでした。

 

 

5分 カンセロミドルシュート

ゴールキックをマイボールにして右サイドから中央経由で左へ。

 

7分 スターリンペナルティエリア内でシュート

ラポルト縦パス→ジェズス落とし→シルバ→スターリング。

 

8分 ノリッジ先制か?という場面

オネルエルナンデスのカットインからのグラウンダーのミドルシュート。と思ったらオフサイド。助かったシティ。

人へもっと行きましょう。

 

11分 ジェズス先制!

スターリングとデ・ブライネのワンツーからクロス。跳ね返ったところにジェズス!

 

14分 

このあとも何度かありましたが、ロドリが中央から離れてボールを受けるシーンが見られます。中央から人がいなくなりますが、ノリッジの攻撃への遅さを考えるとずれてボールを受けることはリスクに繋がらなかったので良かったと感じました。

 

17分

ダビド・シルバペナルティエリアへ何度も侵入。フォーデンが左へ流れることが多い。たくさんのものを盗んでほしい。

カンセロとフォーデンが縦関係、ペナルティエリア内とハーフスペースはダビド・シルバが使う形。

 

22分

シティの波状攻撃。カンセロの突破からクロス。大外デ・ブライネ。

跳ね返りを回収し、最後フォーデンからクロス。スターリングヘディング枠外。

 

27分

ノリッジのカウンター。

カントウェルとプッキにて飛び出し。中央に戻したときに右サイドがだれも上がっていなくて、だれもいなかったのがもったいなかった。

 

28分

攻撃の主体はしばらく左で作って、裏をとれればそのまま進み、だめなら後ろを経由して右サイドのスターリングやデ・ブライネでクロスかシュート。

デ・ブライネのシュートはその形で切り込んだデ・ブライネの左足でのミドルシュート

 

32分

スターリングの突破からマイナスのクロスダビド・シルバシュート。ディフェンスブロック。

 

33分

スターリング飛び出し。フォーデンスルーパス。あそこにはジェズス入ってこないと!というシーン。

 

ノリッジはカントウェルとオネルエルナンデス次第というところがある。しかし、それをさせないウォーカーの守備。ノリッジは攻められてるシティの左から攻めるのもありだと感じる。

 

36分

ノリッジに決定機

ノリッジ陣内でプッキが飛び出し。もちろんノーオフサイド

プッキがエデルソンに止められ、カントウェルがこぼれを拾ってループシュート。枠外。

 

39分

フォーデンのミドルシュート

右斜めに走ったデ・ブライネにスルーパスが出て、入れ替わるように中へフォーデンが走り、そこにデ・ブライネからパスが出る。

 

42分

ダビド・シルバ決定機

狭いところでのボールの扱い方が本当にうますぎる。

 

デ・ブライネ

そしてロスタイムに恐ろしいゴールが飛び出します。


https://twitter.com/ManCityPT/status/1287689183889244164?s=09

ウォーカーがノリッジ陣内中央で縦のワンツーでボールを動かし左にいるデ・ブライネへパス。

デ・ブライネは左右の足をたくみに使って目の前のディフェンスを無効化し、右足でサイドネットは突き刺すスーパーゴール。

アシストがなかなかできない苛立ちをゴールで晴らしているような、ゴールキーパーからしたら最悪な、ファンにとっては最高なゴールでノリッジを突き放します。

 

 

後半 ~ありがとうダビド・シルバ

後半開始

ロドリ→ギュンドガン

エリックガルシア→フェルナンジーニョ

フォーデン→マフレズ

 

47分

ギュンドガンミドルシュート

力の抜けた素晴らしいシュート。

 

52分

また、ダビド・シルバ裏取り。

 

今日一番きれいな飛び出し。

 

53分

ダビド・シルバ強引にペナルティエリアでシュート。キーパークルルのファインセーブ。

 

58分

ノリッジにチャンス。

オネルエルナンデスの突破。ボールの持ち方に可能性を感じる。

こういうのにほんと弱いシティ。

 

 

65分

デ・ブライネからのクロス。ノリッジのクリアがポストへ。これでも入らないか…。デ・ブライネ19アシストのまま残り20分。

 

74分

決定機が2回続きます。

ウォーカーのスーパーダッシュから相手陣内深くまで入り、ラストパス。スターリングのシュートをブロック。その後、ジェズスが拾ってシュート。クルルセーブ。

 

79分 ようやく!!

デ・ブライネのスルーパスからスターリングのゴール。中盤で前を向いたデ・ブライネ。ルックアップのときにはスターリングがディフェンスラインの裏へ抜けるプレー。

これでシーズン20アシスト達成!同時にスターリング20ゴール!

 

83分

マフレズゴール。

失ったあとのネガトラで奪い返す。相手ペナ内でこぼれてきたマフレズが冷静に右足でゴール。

 

85分

シティのレジェンドがピッチを去ります。
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ダビド・シルバ交代。シティでの10年間を終える。たくさんの拍手に送られベンチへ。

(興奮のなか画面越しに写真を撮りました笑)

ありがとうダビ!!

 

 

90分

そして無慈悲なサッカーの鬼デ・ブライネの2点目。

こぼれ球を右足インフロントで正確なキック。

その数時間前にJリーグの試合を見ていてまったく同じシチュエーションで大きくはずしていたのを見ていたのでこの技術力の高さに脱帽。

あーあ、アシスト20だけだわ。

という、ふてくされたシュート笑

 

ということで終わってみれば5-0と圧勝のゲームでした。前回負けたのが嘘のようなリベンジ達成!

 

 

ダビド・シルバ

最後にダビド・シルバの今日のプレーを分析。


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ヒートマップです。

上にも書いていますが再三に渡ってノリッジペナルティエリア内に侵入していたシルバ。

また、サイドに開くことは少なく、ノリッジの中盤もDFラインの間にポジションを取ることが多く、効果的なポジショニングでシティの攻撃を牽引していました。

強引にシュートを打つシーンも後半に入ると見られ、これまでチームに徹していたダビド・シルバのプレーから少し解放された彼の姿を見られました。

 

ちなみに同サイドのカンセロとフォーデンのヒートマップを見てると
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これはカンセロ


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これはフォーデン

 

二人ともダビド・シルバのエリアを極力開けるように二人ともがサイドに平均ポジションを取っていたことがわかります。

ダビド・シルバの上下の動きとカンセロフォーデンの縦関係が妙に美しく、テンポ良く、とても華麗に映っていました。

 


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試合全体のシティ選手の平均ポジションです。

フォーデンが真ん中にあるのは左右のWGをプレーしたからですが、ダビド・シルバは真ん中にいることがわかります。デ・ブライネよりも低い位置というのは少し驚きでした。両サイドはSBがいて、WGは内側に絞りチャンスメイクとスコアラーとしてシルバと共演です。

ジェズスの位置がスターリングよりも低いというのは今後のジェズスの課題でしょうか。

 

 

シーズンを通してみても、ハーフスペースとりわけMF-DF間でボールを受けさせたら世界一です。相手を背負うこともできるし、フリーになることもできるし、DFの裏へも飛び出すこともできます。

ここ数試合でカンセロとの相性もいいことが再認識でき、もう1シーズン見たいなと思った気持ちはそっと心にしまっておこうと思います。

 

シュート数は5本。タッチ数は74回、パスは56本。そのうち49本を成功させ、成功率は88%でした。

 

 

 

19-20シーズンの数字を。

 

 得点は6ゴール。そのうちフリーキックで2点。

アシストは10です。

出場時関数 1826分

パス回数1324回、成功率は89%です。とんでもないですね。

(参考までにデ・ブライネのパス成功率は81%)

 

プレミアリーグは通算309試合出場

 

 

プレミアリーグ3つ含めて11個ものタイトルを10年間で獲得しています。

 

今日このレジェンドは、85分間のプレーを終え、ピッチを後にしました。

ダビド・シルバよ、永遠に。

 

BBCのインタビューに答えたダビド・シルバのコメントを引用しつつお別れです。

 

"It [the send-off from team-mates and coaching staff] was emotional because they are amazing people."

みんなに送られたことはとてもエモーショナルな気持ちになった。

 

"I have been working for them for 10 years and I have a good relationship with them.I love them and I am going to miss all of them"

10年間シティでプレイして、とてもいい関係を築くことができた。私はそんなシティを愛しているし、すべてが恋しく思うことになるよ。

 

"To win so many titles and the way we won it, I am a lucky guy, I have had a a lot of nice moments, and this one as well, the last one. I will miss everything - even the weather as well!"

私たちのやり方でたくさんのタイトルを勝ち取れた私はとてもラッキーだ。たくさんの素晴らしい瞬間が得られたし、それはこれからもずっと続くものだ。すべてが恋しく思うよ。天気すらもね。

 

 

まとめ

今日は試合の分析なんて不要ですね。それだけ素敵で素晴らしい夜でした。

 

ダビド・シルバラストゲームだけでなく、様々な記録を目指して望んだマンシティ。

 

デ・ブライネは、アンリが記録した20アシストに並び、アシスト王。

スターリングは節目となる20ゴールを達成し、キャリアハイ。

エデルソンはクリーンシート16回でゴールデングローブ賞を受賞。

そしてチームとして100ゴール超えを達成。

素晴らしい記録を打ち立てたマンシティは、2位でフィニッシュとなりました。

 

さて、プレミアリーグラストの試合を85分間プレーしたダビド・シルバ。なぜ退団するの?と思うほどこの試合でもゲームをつくる効果的なプレーを連発。

フィールドをどこに移しても活躍する姿見えます。家族のことを考えるとやっぱりスペインに戻るのがいいんじゃないかと個人的には思います。いったいどこのチームに移籍するのか気になります。

 

マンシティとしては、8月7日のCLに向けて調整を続けるようです。レアルマドリーというヨーロッパのビッククラブに対抗すべくダビド・シルバとともに最後を締め括りましょう。

 

それでは!

プレミアリーグ 第37節 vs ワトフォード ~いつもと変わらない風景~

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こんにちは。

tadashiです。

 

目次

 

プレミアリーグも残り2節。

今日の試合を含めて、シティはワトフォードノリッジとのゲームが残っています。

なんとなく、2位が決定したあとのシティは気持ちが抜けているようで、FAカップの準決勝にも影響が出ていたような気がします。

 

その気持ちもわかります。

勝っても負けても順位変わらないし、下手にがんばって、CLに支障が出る怪我をしても困る。

 

雑談

ところで(雑談入ります)

僕がサッカー部だった中学高校のころはリーグ戦というものに参加したことがありませんでした。一発勝負の大会のグループリーグというのはありましたが、年間を通したリーグ戦には参加したことがなかったです。

今では社会人リーグで、年間なん試合という中で勝ち点を計算しながらやることを知りましたが、こういった考えを小さい頃からできる強豪校やクラブチームっていいなと思ったりもします。

リーグ戦なら目に留まることも多いし、一発勝負と比べてチャンスが多いですよね。

さらにトーナメントで戦うと控えとレギュラーがしっかりわかれちゃうんで出場時間にも差が出て難しい。レギュラーのときも控えのときもありましたけど、勝ち取れというと熱い感じでスポーツ!青春!って思うけど、なかなか外から見てるとそうでもないんですよね。

僕のいた中学も高校も、東京なんですけど、公式戦は置いといてかなり平等に部員を試合に出していたと思います。レギュラーの試合Bチームの試合みたいになっちゃってましたが、レギュラーの試合に交代で控え選手が出たり、レギュラーの選手がBの試合にいつもと違うポジションで出たり、けっこう面白かったです。

高校ではそれそれはすごい人数いたので、トップチームのリーグ、Bチームのリーグ、Cチームの大会、1年生だけの大会というのがありましたね。

途中でやめたけど、今考えると手厚いなぁと思います。今でもあるんですよね?補欠は試合に出られないまま3年間がすぎるみたいなこと。無意味だと思います。

 

なにが言いたいかというと勝ち点などを計算してマネジメントをするリーグ戦ではその時々で熱量に差が出てしまうし、それが他のところにも影響が出てしまうのは、超一流の選手たちが揃うマンチェスターシティでも同じなんですね。ということです。

 

 

それにしてもワトフォードは、監督交代しすぎて混乱していました。相変わらずシティには弱く、今回もボロボロでした。

 

前回対戦記事はこちら


「帰って来たMendy」PL 第6節 vs Watford - tadashicityのブログ

 

 

 

 

結果

Manchestercity ⚽⚽⚽⚽

Watford

 

得点

31' スターリング(assist by ウォーカー)

40' スターリング(PKのこぼれ)

63' フォーデン

66' ラポルト(assist by デ・ブライネ)

 

MOM

スターリン

(2ゴール)

 

スタッツ

マンシティ

ポゼッション 76.9%

シュート 26本(枠内 10本)

パス本数 764本

成功率 90%

 

ワトフォード

ポゼッション 23.1%

シュート 2本 (枠内 0本)

パス本数 232本

成功率 66%

 

ハイライト


https://youtu.be/eqIfEY5dST4

 

フォーメーション


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前回対戦で大敗したワトフォードは4-5-1でシティに挑みます。

 

 

Manchestercity

4-3-3
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カンセロが左SBでスタメン。ジンチェンコもメンディーもベンチに入ってるのにカンセロを左で使うのは試しているのでしょうか。

最近、フォーデンが使われますね。WGの位置からハーフスペースに入ってくるのでデ・ブライネと共存できるかという心配はありました。

 

64' ウォーカー → ジンチェンコ

       スターリング → マフレズ

74' ラポルトストーンズ

 

Watford

4-5-1
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監督が何度も交代したワトフォード。迷走しているのはこの試合中にもわかりました。

今日は4バック。ドゥクレがすごく不憫な使われ方をしていましたね。詳しくは後述。

 

67' ディーニー → ウェルベック

82' ドゥクレ → チャロバー

87' ペレイラ → マシナ

 

前半 試行錯誤とサールの扱い

ワトフォードの試行錯誤

試合開始

 

まずは、両チームのフォーメーションを確認します。

ポゼッション率からもわかるように、シティが圧倒的にボールを支配し、ワトフォードが受けつつカウンターを狙う展開に。

(結局そのカウンターはほとんど発動せず)

 

なので、シティボール保持を中心に見ていきます。


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青がシティ。

シティは左SBのカンセロが大きく幅をとって、その空いたところにベルナルドシルバが降りてくるマドリーパターン(自分で名付けました)とバランスを取るウォーカーでロドリとCBをサポートするビルドアップ。

左WGのスターリングは中に積極的に入ってきて、ゴールに近い位置でプレー。右サイドは、デ・ブライネとフォーデン。デ・ブライネの方が外に開く回数は多かったと思います。クロスからのアシストを狙っているようにも思えました。

ワトフォードは、DFのスライドもそこまで早くなく、そもそもMFがついていくのかDFがスライドするのかも明確になっていなくて、デ・ブライネとしてはフリーでクロスあげられる絶好の場所だったかもしれません。

 

一方のワトフォード

開始直後は、ドゥクレをディーニーと並ばせて4-4-2にセットしますが、ロドリを消してもベルナルドシルバとウォーカーいるので、ビルドアップを阻害できず、ボールを運ばれ、図の点線で囲われているハーフスペース+DF-MF間を好きなように使われます。

 

ということで、10分近くになると、

ドゥクレを最終ラインに吸収させる5-4-1に変更。これがまたミスになります。

正確には、フォーメーション自体に間違いはないのですが、選手選びと合いませんでした。

ドゥクレを最終ラインに下げ、DFラインの前のスペースでにらみをきかせ、スペースを消すことが目的です。また、5-4-1にしてからシティの大外レーンにはDFラインのスライドで対応することとしています。問題となったのは、右から左への展開になったところでした。

 

サールの扱い

今日の試合右SHに入っているのはサール。身体能力をいかした攻撃力は素晴らしいですが、いかんせん守備が下手。


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シティが右サイドでボールを持つと図のようにスライド。すると左サイドには広大なスペースができます。

SBはシティのWGを見るのでカンセロにはサールが対応する必要があります。

 

必要がありますが!

サールにはそんなところまで対応できません!

 

困り果てたワトフォードは4-5-1にさらに変更。

低く構えて守備時のサールには目をつむることにしました。


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ですが、目をつむっててもそこから攻めてくるシティ。スターリングが内に入ってきてスペースをカンセロ。これに対応できないとスタートに立てないんじゃないかというお決まりのシティの形。ワトフォードは当然考えていたと思いますが、なぜサールを右サイドに置いてしまったのでしょう…。

さらに前線を一枚だけにしたことで、自由にボールをキープされる。

前半15分の時点で、シティのポゼッションは86%。パスは143本。ワトフォードのパス本数は23本です。

 

サールの扱いが定まらず攻められるもなんとかギリギリのところで食い止めていたワトフォード。ですが、ギリギリすぎて失点は時間の問題でした。

解説の戸田さんも「この守備のままだとなんか起きちゃうかな」と言っていましたが、なんとかワトフォードは30分まで得点を許しませんでした。

 

30分

スターリングのゴール。

クーリングブレイク後に左右のWGを入れ替えたシティ。左からボールを運び、ハーフスペースのデ・ブライネからワイドのフォーデンへ。フォーデンがダイレクトであげたクロスは逆サイドのウォーカーまで通り抜けます。

そのウォーカーは、ペナルティエリアで動き出したジェズスにクロスをあげようとしましたがキックミス。ちょうどその手前にいたスターリングにボールがわたりました。

 

33分

久しぶりにサールにボールが。

サールが持ってもサポートはなく、単独突破のみ。攻撃のことを考えてないような戦術。このシーンではファウルを取れただけで合格です。

 

39分

右WGになってからさらにペナルティエリアへの侵入が増えたスターリング。中央で受けてキックフェイントでかわしてPKをもらいました。

 

43分には、右SBのウォーカーから左SBのカンセロ。カンセロからハーフスペースに顔を出したデ・ブライネにパス。


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(実線が人の動き、点線はボールの動き)

右サイドのベルナルドからウォーカーに戻したところです。

そのときにロドリが中央にフリーランすることで、ワトフォードの選手ほぼ全員を深くまで張り付けます。(前線に残ってるのはサールです、なぜか笑)

 


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パスコースのできたウォーカーは左SBのカンセロへ。カンセロがボールを持ったときには大外のフォーデンへの意識が強くなるワトフォードのSBと目の前の選手に対峙するワトフォードの中盤。その間を颯爽と駆け抜けるデ・ブライネ。

シュートはブロックされますが、ワトフォードは4バックにしても5バックにしても、シティの展開するスピードに対応できていません。

 

 

後半 アシストがほしいデ・ブライネ

ワトフォードの変化

後半開始

さっそくワトフォードに変化がありました。


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前半の終わりからではありましたが、サールを1トップにして、4-4-1-1にしました。サールの守備に目をつむったままではどうにもこうにもならないと思ったのでしょうか。

 


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サールのヒートマップです。

せっかく攻撃能力に期待していたのになんとも中途半端な位置でプレーをすることになってしまったのはもったいない。カンセロでもジンチェンコでもサールが1対1を仕掛けたらサールが勝てたと思います。

プレーエリアが少し散らばっているのは、1トップをしている時間帯もあったからです。ただ、それも有効に使われてはなかったですね。

 

アシストがほしい

後半も変わらずシティのペース。

後半から入ったウェルベックが一本抜け出したシーンがありましたがエデルソンがセーブ。ウェルベックの出場により、また、サールが右サイドに。これは恐ろしいほどの負の連鎖ですね。

 

後半はタイトルにもあるようにデ・ブライネがアシストを狙います。少なくとも3アシストぐらいはできていたように思えますが1アシストでフィニッシュ。仕方ないですね。

 

後半は2点入りました。

まずは、63分

ワトフォードの中盤背後にいたデ・ブライネにパスが通り、スターリングにスルーパス

アシストか!と思ったけどキーパーのフォスターがナイスセーブ。こぼれ球をフォーデンが押し込みました。

 

66分

待望のデ・ブライネのアシスト。FKからラポルトのヘディングでゴールです。

 

サールが右にいるときはことごとくサールの背後をつくシティ。分析済みだったのかもしれないです。

 

後半から入ったジンチェンコが何度かディフェンスラインの裏を取っていたのを見ても、低くラインを設定しながら人への意識が低かったのだろうと思います。

 

試合はその後も一方的な展開で終了。

ジェズスに何度か決定機がありながら点が入らなかったこと、それを粕谷さんが見ていたらなんと言っていたことか。

最近は粕谷さんを欲している自分がいます。

 

 

左右で活躍カンセロ

カンセロの攻撃センス

今日の試合はいつもと変わらないシティの攻撃が見られたのですが、唯一見応えのあったところはカンセロの攻撃的センスだと思います。

 

左SBとして22分、43分、右SBとして70分、94分とチャンスに繋がるパスや決定機の演出をしていました。

長短、高低のボールを使い分けられるカンセロがSBの位置にいるのはとても大きい。

守備能力の差で、ウォーカーの二番手となっていますが、この申し分のない攻撃センスは交代として入ったときにも十分活用が可能だと思います。

 


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カンセロのヒートマップです。

相手の陣地内で長くプレーしていることがわかります。

ペナルティエリアの奥への侵入も見られSBとして十分なプレーでした。

 

 

■個人スタッツ

タッチ数 116

パス成功率 96.5%

ロングパス 5本

決定機 1回創出

ドリブル 7回成功

タックル 4回

1対1勝利  14/21回

 

 

まとめ

この試合はシティのいいところよりも、ワトフォードの悪いところが出ていた試合でした。

どのように試合に望み、シティにどう抵抗するのか、それがまったく見えませんでした。

 

シティはというとフォーデンが相変わらず好調でアグエロのいない部分をスターリングで補っているようです。

ジェズスは、チームとしてはしっかりと潤滑油のように機能していますが、スコアラーとしての覚醒はまだまだ先だと感じます。

デ・ブライネは19アシスト。アンリの持つシーズン記録まであと1アシスト。なんとか見せてほしいです、新しい世界を!

 

残りあと1試合ですね。

シーズンが終わったらすぐにCLです。CLが終わるまで応援していきたい!

 

それでは!